年収と手取りの違いはなに?手取りを簡単に割り出す計算方法

Kaede

クレジットカードを作るときやローンを組むとき、申込書には氏名や住所、生年月日などと同じように年収の記入が必要です。生命保険や医療保険へ入るとき、金融商品を買うとき、フィットネスクラブやスポーツジムなどに入会するときも、申込書に記入するなどして申告することがあります。年収が何の金額を指しているのか、年収と手取りの違いを知っておきましょう。

年収や手取りって何の金額?計算方法は?

年収は給料の合計のこと?手取りは?

会社員は会社で働き、その労働の対価として給料を受け取ります。会社は給料を1ヶ月に1度以上を支払わなければならない、と労働基準法で定められていて、会社員が1回に受け取る給料は1ヶ月分であることがほとんどです。1月から12月分の給料の合計が1年間の収入、年収ということになります。

しかし給料は、全額が支給されるわけではありません。給料日に渡される給料明細を見るとわかるのですが、実際に現金で渡されたり銀行振込されたりする金額は、支給額より少なくなっています。

それは社会保険料や所得税が差し引かれているからです。会社は給料を支払うときには、必ずこれらを控除して支払わなければならないと定められています。給料の支給額から定められた分の控除をした金額のことを、手取りと言います。

  • 年収に賞与・ボーナスは含まれる?
  • 賞与・ボーナスも、年収や手取りに含まれます。賞与・ボーナスが支給されるかどうか、どのぐらいの額が出るかは会社の業績次第ですが、労働の対価として支払われるという点では毎月の給与と同じ意味合いのものだからです。

  • 宝くじが当たったら?
  • 宝くじの当選金は、年収には含まれません。宝くじが当たったことによる収入は基本的に1度限りのことなので、年収の計算から除外されます。また、宝くじの当選金は非課税になっているので、税金が引かれることなく全額を受け取ることができます。

  • 不要品を売った売上金は?
  • フリーマーケットやアプリでの不要品売買で得た収入も、年収には含まれません。ただし販売して利益を得る目的で不要品を調達し、実際にそれらを売って利益を得る行為を繰り返して行うと、商売をしているとみなされ、その場合に得た収入は年収に含まれます。

ダブルワーカーの年収・手取りの計算方法

2か所以上で働いて給料をもらっているダブルワーカーの年収は、得た給料すべてを合計して計算します。年収から税金と社会保険料を差し引いた金額が手取りになります。

自営業者の年収・手取りの計算方法

自営業者の年収は、1年間の売上高から必要経費を差し引いた金額です。何かの販売店を営んでいるとしたら、1年間の売上の総額から、仕入れにかかった費用や店舗の家賃、光熱費、消耗品代などの商売をするのにかかる費用を差し引いた金額が年収になります。

年収500万円、年収一千万円、年収一億円の手取りはいくら?

年収500万円の人の手取りはいくら?

年収500万円の会社員の手取りは、扶養家族のいない場合で約390万円になります。扶養家族1人の場合は約400万円、扶養家族2人、あるいは3人の場合は約410万円です。

年収500万円の自営業者の手取りは、扶養家族のいない場合で約400万円になります。扶養家族1人の場合は約410円、扶養家族2人、あるいは扶養家族3人の場合は約430万円です。

年収一千万円の人の手取りはいくら?

年収一千万円の会社員の手取りは、扶養家族のいない場合で約730万円になります。扶養家族1人の場合は約740万円、扶養家族2人の場合は約750万円、扶養家族3人の場合は約760万円です。

年収一千万円の自営業者の手取りは、扶養家族のいない場合で約780万円になります。扶養家族1人の場合は約790万円、扶養家族2人の場合は約800万円、扶養家族3人の場合は約810万円です。

年収一億円の人の手取りはいくら?

年収一億円の会社員の手取りは、約1,900万円になります。扶養家族が増えると少し手取りは増えますが、大きくは変わりません。

年収一億円の自営業者の手取りは、扶養家族のいない場合で約2,600万円になります。扶養家族が増えても手取りが大きく変わらないのは会社員と同じです。

年収から手取りを簡単に割り出す方法とは?

「0.8」が一般的な数字、年収×0.8=手取り!

年収から税金や社会保険料といった給料から天引きされる金額を引くと、手取りになります。この天引きされる金額はだいたい20%となっているので、残りの80%が手取りです。給料に「0.8」をかけると、だいたいの手取りを計算することができます。

ただし給料が高い人や独身者は税金や社会保険料が高く、0.8よりも小さい、0.7程度を使って手取りを計算します。

年収が増えても手取りが増えるとは限らない!

年収と手取りの関係に影響を与えるものとは?

  • 税金
  • 給料から天引きされる税金には所得税と住民税があります。所得税は国に対して支払う国税、住民税は住んでいる市町村に対して支払う地方税です。所得税はさまざまな控除額を差し引いた所得額に、税率をかけて計算します。
    控除の代表的なものは扶養控除で、扶養家族がいると所得税が安くなります。税率は5%から45%の6段階があり、給料が高いほど税率も高い数字が適用されます。住民税は市町村によって異なります。

  • 社会保険料
  • 雇用保険料、健康保険料、厚生年金保険料が社会保険料の内訳です。

    失業保険や育児休業給付金・介護休業給付金の支給を受けるため、支払うのが雇用保険料です。失業保険は職を失った場合、育児休業給付金・介護休業給付金は育児休業や介護休業をする場合に、受け取ることができます。

    健康保険料は病気やケガをして病院で診察を受けるさいに、全額自己負担とならないために支払うものです。また40歳以上になると健康保険料と合わせて、将来に要支援や要介護となった場合のための介護保険料も差し引かれるようになります。厚生年金保険料は将来の老齢厚生年金を受け取るため、差し引かれる社会保険料です。

    健康保険料と厚生年金保険料は、4月から6月の給料をもとにして算出される標準報酬に保険料率をかけて計算されます。健康保険料と厚生年金保険料も雇用保険と同じように事業主負担があり、実際に給料から差し引かれるのは収めるべき保険料の半分ということになっています。
    大きな会社では独自に健康保険組合や厚生年金制度を作って運用している場合もあり、また独自のものを持っていない中小企業を対象とした健康保険である協会けんぽの健康保険料率も都道府県ごとに違っています。

    雇用保険料、健康保険料、厚生年金保険料を合わせた、給料から差し引かれる社会保険料はだいたい10%とされています。

額面給与?給与総支給額?年収や手取りとよく似た言葉を知っておこう!

1か所の会社から給料をもらっている会社員の場合、1月から12月までの1年間に支払われる給料と賞与・ボーナスの合計額が年収になります。年収から税金と社会保険料を差し引いた額が手取りです。額面給与や給与総支給額は税金と社会保険料を差し引く前の、年収と同じ金額になります。

2か所以上の会社から給料をもらっている場合などは、それぞれの会社の額面給与や給与総支給額を合計した額が年収です。年収の「収」は収入の「収」なので、もらう側の言葉だということがわかります。給与総支給額は「支給」と入っているので、支払う側の言葉になります。会社が発行する給料明細や給与支払証明書、源泉徴収票などに記載されます。
額面給与は採用のさいに用いられる言葉です。採用後に支払う給料を示すため、求人票などに記載されます。

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