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パラリーガルは弁護士をサポートし社会の役に立つ素晴らしい仕事!仕事内容や就くために必要なこととは

秋篠宮眞子さまの婚約者である小室圭さんが、パラリーガルということでメディアでも話題になりました。あまり聞きなれない職業のパラリーガルですが、その仕事内容とはどのようなものなのでしょうか。パラリーガルを目指したいあなたに、必要な能力や資格、魅力や苦労などもお話いたします。

2018年03月20日更新

MOMOKO (ホプラス編集部)

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[1]パラリーガルとは?

パラリーガルとは、弁護士監督のもと、典型的・限定的な法律業務を遂行し、弁護士の業務をサポートする職業のことです。弁護士のもとでアシスタントの業務を担う仕事となります。

[2]パラリーガルの仕事とはどのようなもの?

パラリーガルの仕事内容

パラリーガルの仕事は事務職員のような仕事が多く、大きく分けて「秘書業務」と「法律事務」の2つに分けられます。秘書業務の大まかな仕事は、電話応対、来客対応、弁護士のスケジュール管理、その他書類のコピーやファイリングなど細かい作業もあります。また、法律事務の方は書類や戸籍などの取り寄せ業務、法令や判例のリサーチ、その他契約書を作成したり、登記や破産処理などの手続きなどさまざまな法律関係の事務仕事があります。

パラリーガルの一日

勤務する事務所にもよりますが、あるパラリーガルの一日を紹介します。

活動時間仕事内容
9:00出勤して事務所の掃除
当日のスケジュール確認
9:30担当案件の進行状況などについて弁護士とミーティング
顧客への電話連絡や前日に処理しきれなかった業務を対応
10:00来客の応対
打ち合わせ資料の準備
議事録の作成
12:00昼食
13:00裁判所、法務局、郵便局、弁護士会などの関係機関へ外出
15:00書類の提出やレターケースの確認
帰所後、書類や郵便を管理して訴状や答弁書・申立書の書類に誤字脱字のチェック、構成に問題がないかなどを確認
事件に関する文献や判例を調査し、弁護士に提出
17:30翌日のスケジュール確認
提出書類の確認などを済ませて終業

定時で終えれる事務所もありますが、忙しい事務所では残業が日常的だというところもあるようです。法律事務所の専門分野や、規模によって一日の流れもさまざまだといえるでしょう。

パラリーガルの年収

パラリーガルとしての地位が公的資格と認められていないこともあり、事務所によって職務内容や方針が違います。同様に、待遇なども事務所によって条件が異なっているので、求人を探す際にはその条件もよく見ておくといいでしょう。しかし、一般事務や弁護士の秘書専門職と比べると、専門性が高いスキルが必要なため、パラリーガルの方が収入は多い傾向にあります。

一例をあげると、小規模の事務所の場合は一般事務の仕事が大半なことも多くあり、民間の一般事務職と同等の給与といえます。おおよそ200~350万円程度です。大規模の渉外法律事務所の場合は求められる業務レベルも高いこともあり、年収は600万円程度といわれています。

[3]パラリーガルに向いている人はどんな人?

コミュニケーション能力がある

秘書的な仕事から法律専門性が高い業務まで担い、弁護士をサポートしているパラリーガル。他のパラリーガルや事務職員とも協力して円滑に業務を進めたり、弁護士の指示を理解し、代わりにクライアントと連絡を取り合うこともあります。そのため、人とのコミュニケーション能力が優れていないと、業務がスムーズに進みません。人との会話が苦手だという人は、コミュニケーション能力を身につける努力が必要です。

向上心がある

法律事務所では個人と企業間で争う事件を扱ったり、仕事で対応する相手が裁判所や法律事務所の専門的知識をもっている人とのやりとりがあります。日常生活では使わない用語や手続きも多いため、業務をこなす上で法律知識や専門用語、手続きの勉強も必要です。学習する努力と向上心が必要といえます。

リーダーをサポートできる

パラリーガルの仕事は、弁護士の指示に従って業務を遂行するアシスタントです。気配りや細やかな気遣いができる献身的なサポートは、弁護士にとって大きな力と支えになります。状況やスケジュールを把握して、弁護士が仕事を進めやすいように主体的に仕事を進めることが大切でしょう。縁の下の力持ちとなり、社会に大きく貢献ができます。

事務処理能力がある

書類の形式や種類が多い法律事務所では、細かいルールも多くあります。書類提出のルールや期日を守り、迅速に事務処理を行う能力が必要です。また、細かい手続きも多いため、丁寧さも求められます。

[4]パラリーガルになるために知っておきたいこと

学歴や必須な資格は必要ない

パラリーガルは、司法書士のように独自の試験に合格しなければいけなかったり、看護士や保育士のように学校で数年間教育を受けなければいけないこともありません。特に取得しなければいけない資格はないため、誰でもパラリーガルになることはできます。

法律事務所で働く

明確な定義がないパラリーガルの仕事は、法律事務所の規模や分野によって、仕事の幅や内容に差があります。パラリーガルになるには、法律事務所に勤めて経験を積むことが一番です。弁護士をサポートする献身さを磨き、知識もしっかり身につけましょう。

未経験でもなれる

法律事務所でパラリーガルとして働いてみるというのは、未経験だと知識や経験がないと難しそうだし、全く法律に関して無知でも務まるのか不安ですよね。しかし、弁護士秘書の求人では法律の知識は問われないことが多いのです。不安な人は、まず法律事務所で弁護士秘書の業務から始めてみることをおすすめします。法律事務の経験を積み、業界のルールを学んで、専門的な知識を身につけていきながらパラリーガルになるという人も多くいるようです。

パラリーガルの認定資格は3つのレベルがある

パラリーガルとして働く際に必要な公的資格はありませんが、パラリーガルのスキルを認定する認定資格はあります。それぞれスキルに応じて、初級から上級までの認定となります。

  • エレメンタリー・パラリーガル(初級)
  • エレメンタリー・パラリーガル認定資格講座を修了していること、または1年以上法律事務所での実務経験があることのどちらかの要件を満たしていれば、受験が可能です。

  • インターメディエイト・パラリーガル(中級)
  • エレメンタリー・パラリーガル資格を有し、インターメディエイト・パラリーガル認定資格講座を修了していること、または1年以上法律事務所での実務経験があることのどちらかの要件を満たしていれば、受験できます。

  • アドバンスド・パラリーガル(上級)
  • インターメディエイト・パラリーガル資格を有し、アドバンスド・パラリーガル認定資格講座を修了していることが受験要件になります。

参考:一般社団法人日本リーガルアシスタント協会 各認定資格試験の受験概要

パラリーガルの認定資格を取得するということは、自信と支えになるはずです。また、法律事務所に就職する際にも法律を学習してきた証ともなるので、きっとプラスとなることでしょう。

パラリーガルの学校はあるの?

パラリーガルは、学校での学位取得や特別な国家資格は必要ありません。小規模の法律事務所だと、学歴も問わないところもあります。求められるスキルは事務所によってさまざまです。例えば、渉外法律事務所で勤務したいという場合には、契約書などの翻訳という業務を担うこともあるでしょう。そのような場合は、英語のスキルや英語系学部の卒業が必須ということもあるかもしれません。

また、大規模の法律事務所だと専門性の高い仕事を求められることが多いです。この場合は、大学の法学部や法科大学院卒業などの学歴があると、就職に有利になるかもしれません。学歴はないけれどパラリーガルについて学びたいという人には、専門で学べるスクールも存在するので、ぜひ調べてみてください。

  • パラリーガル養成講座
  • パラリーガル養成講座を学んだことで公的な資格を取得するものではありませんが、業務に必要な基礎的な法律知識、実際の業務の内容や業界について学べます。パラリーガル講座のスクールによっては、講座終了後に法律事務所に就職できるようにあっせんやサポートしてくれるところもあります。自宅から通学できないところにスクールがある場合、通信教育で受けれる場合もあるので、専門的に学びたいという人には、パラリーガル養成講座を受けるのものいいでしょう。

パラリーガルは女性も活躍しているの?

パラリーガルの仕事は高い専門性を身につけることができる職種です。また、弁護士をサポートする能力が求められます。女性は細かいことによく気がついたり、気配りできたり共感力も高かったりと、パラリーガルとして素晴らしい力を発揮している人も多くいます。結婚や出産を経て再就職といった際にも、パラリーガルという経歴は事務職として経験を十分に活かすことができます。

[5]パラリーガルの魅力・大変さ

パラリーガルの魅力を感じる時

  • 女性も活躍できる
  • パラリーガルは女性が多いため、法律事務所でも家事や子育てと両立しやすい職場環境をつくっている理解ある事務所も多いです。しかし小規模の事務所だとスタッフが必要最小限という所もあり、急に子どもが体調を崩したときなど、休みにくい環境という事務所も中にはあるようです。家事と子育てが両立しやすい環境の事務所に就ければ、安心してパラリーガルの仕事を続けていけるかもしれません。家庭をもっても、社会に高く貢献できる仕事を続けられることは、とても嬉しいことです。

  • 全国どこでも転職しやすい
  • 法律事務所は全国にあるため、旦那さんの転勤などの事情で生活拠点が変わったとしても、他の法律事務所に転職することは容易でしょう。環境が変わってもキャリアを活かして働けることは、女性にとってとてもやりがいにもなります。

パラリーガルが大変さを感じる時

  • 担当弁護士と合わないとき
  • 弁護士をサポートするパラリーガルは、弁護士の意向をしっかり汲み取り業務がスムーズにいくように務めなければなりません。その分、弁護士との関係は密接で良好であることが重要です。しかし人間同士ですので、担当弁護士と意思疎通がうまくいかなかったり、相性が悪くサポートするのも辛いということもあるでしょう。お互いの人間関係をうまく築いていけるかどうかが大切です。

  • 業務の幅が広く量も多い
  • 裁判所へ提出する書類の作成に追われたり、多くの一般事務や秘書業務も平行して行わなければいけないことも多々あります。繁忙期だと特に、一つのことに集中できない中、業務の幅・量が多くて心身ともに疲れ果ててしまうということもあるようです。

  • クライアントへ気を遣う
  • クライアントは、何らかの困り事やトラブルを抱えて法律事務所を頼ってきています。言葉を選んで接したり、誤解がないように説明をしないと、クライアントに怒られてしまうこともあります。そのようなことにとても気を遣い、ストレスに感じることもあるでしょう。債務整理や破産申立ての事件を扱う場合は、債権者である取立て業者から罵声を浴びせかけられるような電話を受けるなど精神的につらいことも時にはあります。

  • サポートが少ない
  • 法律事務所は一般企業のように、研修制度が充実しているわけではありません。未経験で採用されても丁寧に指導してもらえることは少なく、自ら学習していく必要があります。学びながら、日々の業務も行なっていかなければならないので、新人パラリーガルにとっては、とても大変かもしれません。

[6]弁護士を支えるパラリーガルを目指しているあなたへ

司法改革による弁護士の増加や、グローバル化により外国事務弁護士事務所なども増えており、パラリーガルのニーズも年々高まっています。弁護士と二人三脚で、困っている人に寄り添い、助けられることは大変やりがいともなる仕事です。専門的な知識や細かい作業と神経を遣う業務も多いですが、弁護士をしっかりサポートして人から感謝をされる喜びを糧に、頑張れるパラリーガルを目指してください。

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