大学教授になるにはどうすればいいの?年収・仕事内容・資格について徹底解説

Hiroko

大学で講義をしている人のことを「大学教授」と言います。大学教授は小学校や中学校、高校の教諭とは少し異なった仕事内容です。しかし、その内容を知っている人はそれほど多くないでしょう。大学教授はどのようにしたらなれるのか、仕事内容はどんなことがあるのか解説していきます。

大学教授の仕事を知ろう

大学教授の仕事内容とはどんなもの?

大学教授というと、学生に授業をする人というイメージを持っている人が多いでしょう。しかし実際に学生に授業をするのは、平均して週に5回ほどです。授業の他に学生に関わる仕事は、少人数制の勉強をするゼミナールで指導することです。では、大学教授の仕事は他にどんなことがあるのでしょうか。

大学教授は自分自身の研究に時間を費やすことが多く、専門分野の研究をするのがメインの仕事です。大学教授は専門分野の学会の会員になっている場合が多く、定期的に研究成果を論文で発表します。また、その他には大学の運営に関する会議に出席したり、大学に学生を増やすためにはどうしたらいいのかなど、取り組みについての会議もあります。

大学教授の給与について平均年収は?

大学教授の平均年収は、厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」によると、男女平均で約1,069万円でした。男女別にすると、男性の大学教授は約1,079万円で女性は1,021万円です。大学教授の給料は学生の学費の中から出ます。そのため、学生が多ければその分大学の運営がよくなります。そして、大学教授の給料は年齢によっても大きく異なります。ちなみに、大学教授の平均年齢は57.6歳で、勤続年数の平均は16.6年です。

大学教授に年齢制限・定年はあるの?

大学教授の定年年齢は、国立大・私立大と大学により異なります。国立大学の定年年齢は65歳のところが多く、私立大学の場合は国立大学よりも定年年齢が高くて68歳~70歳くらいの学校が多いです。定年後は大学にもよりますが、大学教授を非正規で再雇用するところもあり、退職後も再雇用制度を使って大学で働く教授もいます。

また、私立大学では定年した国立大学の教授を再雇用で迎え入れて、学生に講義をしてもらうところもあります。そうすることで、有名大学の教授の授業があることをアピールして学生を増やすのが目的である場合があります。

大学教授になるためにはどうしたらいいの?

大学教授になるための資格は必要?

小学校や中学校、高校の教師になるためには、教員免許が必要です。教師になるための勉強をして国家試験を受けます。では、大学の教授もこのように資格が必要なのでしょうか。大学で教授として学生に授業を行うためには資格や免許は必要ありません。しかし、大学で専門分野について教えるためには、その分野の高度な知識が必要です。そのため、教える分野の博士号を取得していないと大学で講義ができないという学校がほとんどです。

大学院へすすみ博士号を取得する

大学教授になるためには、「博士号」を取得しなければいけません。大学を卒業するだけでは博士号を取得することはできません。博士号を取得するためには大学院に進む必要があります。大学院で2年間研究を行い、修士論文を書いて発表します。この2年間を終えると「修士」と言われる学位を取得して、その後さらに3年間研究を行なって博士論文に合格することで博士号を取得することができます。

就職活動をして大学教授の助手になりステップアップして大学教授を目指す

大学院に進んで博士号を取得するだけでは、大学に就職することができるというわけではありません。大学で教授を目指すためには、「助手」として大学の教員求人に応募します。助手からステップアップするためには、研究をして論文を書き学会などで成果が認められることが大切です。大学内でステップアップするには教授の推薦が必要ですが、定員数が少ないためとても難しいことです。

企業などから大学教授になる人もいる

大学教授になるためには博士号が必要で、大学院で専門分野の研究に励み論文を提出して博士号を取得する方法が一般的です。しかし、研究というものは大学教授だけではなく、企業なども最先端の研究を進めています。企業の中で研究を行なっている研究者は優れた専門的な知識と技術を持った人たちで、時にはその実績を認められて大学からスカウトされて大学教授になることもあります。

大学教授というのはその分野において、高度で専門的な知識を持っていることが必要です。「他にはない優れた才能や技術を有している者」であることが必要だということになります。そのため、世界的に有名なスポーツ選手や芸能人などが大学教授になることもあります。スポーツ選手や芸能人は博士号を取得していませんが、その人達がその大学を卒業していたり大学院を修了していた場合に、その大学で「客員教授」として学生に講義をすることがあります。

大学教授に向いている人とは

  • 情熱を持って研究を続けられる
  • 大学教授になるためには大学院で専門分野を研究し、論文を提出して認められる必要があります。また、大学教授を目指して大学に就職できても、研究を続けて論文を発表して成果が認められないといけません。大学教授になるための道のりは厳しいもので、誰でもなれるものではないのです。試行錯誤しながら長い期間をかけて取り組まなければなりません。

    そのため、大学教授になるには、常にその問題に対して探究心を持ち、諦めずに取り組むことが必要です。研究はすぐに結果が出るものではありません。教授になるには定員が限られていますので、長期に渡り研究を続ける情熱を持てる人ではないと厳しい道です。

  • 分かりやすく伝えられる
  • 大学教授の仕事は、研究だけではなく学生に講義をするのも大切な仕事です。そして講義の中では日常的なコミュニケーションも必要になってきます。教育には勉強だけでなく人とのコミュニケーションも重要なのです。また、大学教授は学校の運営についての会議に出席することもあるので、他の職員たちとのコミュニケーションも必須です。

大学教授として働く

大学教授の求人はあるのか

大学で助教や講師として働くのは難関です。募集は欠員が出た時でしかないので、少ない応募枠にものすごい人数の募集がある場合がほとんどです。採用されるためには書類選考、面接をパスする必要があり、今までの研究の実績などが審査に入ります。講師から准教授へ、准教授から教授へステップアップするためにも欠員が出ないとなれません。他に大学に就職する方法として、「公募」という方法があります。応募資格を満たしている人なら誰でも応募できます。

しかし、大学教授になるためには一般的に大学教授の推薦が必要です。大学内の教授同士の関わりなどで勤め先が決まることもあり、「大学教授になるためにはコネがないと難しい」と言われることがありますが、大学側は大学教授になる人には実力や学生からの信頼を得られる人を求めています。

学生に分かりやすい授業ができる人、研究成果を上げられる人を大学は求めるのですが、実際は教授になるためには大学教授の推薦が必要で、教授の力が必要なので研究室の中で人脈を大切にすることが重要なのではないでしょうか。

大学教授が活躍する場所

  • 大学
  • 大学教授が活躍する場所で最も多いのは、大学です。大学で働くためには専門の学部や学科に所属して、自分の研究室を持ちます。大学は47都道府県すべてにあり、自分の出身大学や出身地で働くことも可能です。小学校や中学校、高校の教諭とは違うところがたくさんありますが、自分の専門分野を極めて自分なりの色を出した研究室を持てるところはやりがいに繋がるでしょう。

  • 大学院
  • 大学で学んできた学生が、さらに専門的な知識を得るために研究に取り組む環境として大学院へ進む場合があります。大学院は、修士課程や博士課程などの過程が設けられ、高度な知識を得るために通う場となります。大学教授はこの大学院で指導することもあります。

  • 短大
  • 大学よりも短い期間で学ぶ短大でも教授が活躍しています。2年制や3年制の短大では短期間で教養科目と専門科目を学ぶ必要があるため、学生も忙しい生活を送ることになります。短大で講義をする教授も大学よりもコマ数を多く取る場合もあります。短大は減少傾向にありますが、大学と同様に全国にあるので働く場所を選ぶことができます。

大学教授は公務員なの?

大学教授が働く場所として大学がありますが、国立大学と私立大学では所属の違いがあります。私立大学の教授は所属が大学にあり、給与や退職金などの待遇は大学によって異なります。また、定年年齢の項でも触れた通り、定年年齢は私立大学のほうが年齢が高いという面でも違いがあります。

国立大学の運営は国や政府です。現在、国立大学は「国立大学法人」という独立行政法人が運営しているので、国立大学の教授はこの国立大学法人の所属ということになるのです。そして、この国立大学法人は、公共性が高いということから「みなし公務員」とされます。そのため、公務員制度に基づき、給与や退職金が定められています。

国立大学教授と私立大学教授どちらがよい?

給与の面でいうと、私立大学のほうが国立大学よりも高額な給与がもらえる事が多いです。私立大学の大学教授は大学が定めた額の給与をもらいます。退職金なども大学独自の制度があるのです。私立大学はそれぞれが学校独自で給与や待遇を決めることができるので、学生確保のために良い待遇で優秀な教授を招き入れることもあります。

しかし、授業数で見ると、私立大学のほうが授業数が多いので自分の研究に当てる時間が減ってしまいます。また、研究費については国立大学のほうが良いため、自分の思うような研究に近づける事が可能です。こう見てみると、国立大学の教授と私立大学の教授のどちらがよいとは言えないのではないでしょうか。

大学教授の今後とは

日本では少子化が進み、社会問題になっています。この問題は大学にも影響を与えていて、どの大学でも学生を獲得するのに苦労しています。中には経営が苦しくなり廃校になる大学も出てきています。このように大学を取り巻く環境は厳しくなってきているのが現状です。今後もますます進む少子化で大学が減っていき、大学教授が活躍する場が少なくなっていくことが予想されます。

しかし、大学教授の研究は日本の今後の発展には欠かせないものです。医療や科学の進歩のために最先端の研究を行なっている大学教授の活躍に期待が寄せられています。このような面で、大学教授の活躍の場は大学内だけでなく、日本だけでなく世界をリードする存在として期待されています。

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