芸能マネージャーになるには?学校や志望動機のポイント・適正について

芸能人の身の回りのお世話をする職業として『芸能マネージャー』という仕事が良く知られていますが、芸能マネージャーが普段どのような仕事をしているのか、実のところを知る人はあまり多くありません。そこで、芸能マネージャーの仕事に興味のある人のために、その仕事内容や給料面、志望動機などを詳しく解説していきます。

楽しい?激務?あまり知られていない芸能マネージャーの主な5つの仕事

芸能マネージャーの仕事とえば、どのようなものを想像しますか?

担当するタレントを現場まで運ぶ運転手だったり、スケジュール管理だったりと、担当するタレントが仕事をしやすいようにサポートをする仕事といった印象が強いと思います。では、実際に芸能マネージャーがどのような仕事をしているのか見ていきましょう。

芸能マネージャーってどんな仕事?

芸能マネージャーには、チーフマネージャーと現場マネージャーがあります。

チーフマネージャーはマネージャーとしてある程度の経験を積み、実績のある人が任される仕事です。タレントとしての素質や魅力を見極めて、どのように売り出していくのか、どのようにしていけば活躍のできるタレントになれるのか戦略を考え、営業や出演交渉をすることで仕事を獲得していきます。

一方、現場マネージャーは主に現場でタレントをサポートしていきます。基本的に、芸能マネージャーの仕事を始める際は現場マネージャーの仕事から始まり、経験を積んでいく事になります。また、小さな芸能事務所などでは、チーフマネージャーと現場マネージャーの両方を務めなければならない場合もあります。

では、実際に芸能マネージャーがどのような仕事をしているのか、詳しい仕事内容を見ていきましょう。

楽しいけど忙しい!芸能マネージャーの主な5つの仕事内容

  • スケジュールの管理
  • 芸能マネージャーの仕事でとても重要なのが、担当するタレントのスケジュール管理をすることです。

    仕事が多く忙しいタレントになってくると、かなりの過密スケジュールになってきます。一日にいくつもの都道府県を回ったり、さまざまな場所にロケに行ったりと分刻みのスケジュールをこなしていかなければなりません。このようなスケジュールをこなすタレントは移動の時しか休息時間が取れないといったこともざらです。そんなタレントが仕事をしやすいようにスケジュールを組んでいくのも芸能マネージャーの重要な仕事なのです。
    もちろん、管理するスケジュールはその日一日だけではありません。1ヶ月先、1年先のスケジュールもミスなく管理していく事が大切です。マネージャーがスケジュール管理をミスすると、担当するタレントやそのタレントの仕事現場の方たちにも多大な迷惑が掛かります。絶対にミスの許されない重要な仕事と言っても過言ではないでしょう。

  • 営業と出演交渉
  • 所属タレントに仕事がなければ、事務所も経営していく事ができません。つまり、事務所の売り上げもタレントを扱う芸能マネージャーの仕事にかかっているのです。
    そこで、芸能マネージャーは担当するタレントが少しでも多く仕事がもらえるよう、営業をしていく必要があります。関係者に挨拶回りをして信頼関係を築いたり、マスコミ各社への出演交渉や担当するタレントの売り込みなども芸能マネージャーの仕事の一つです。

  • 戦略の思案、会議
  • いくら担当しているタレントを売り出していきたいからと言って、何の戦略もなくがむしゃらに営業をかけるだけでは、いつまでたっても仕事は回ってきません。
    芸能マネージャーは担当しているタレントがどのようにしたら売れるのか、どのように売り出していくのが得策かを考えていく必要があります。そのために幾度もプロジェクト会議を行って、先のプロモーションについて考えながらタレントを育成していきます。

  • 現場でのフォロー
  • もちろん現場でのフォローも芸能マネージャーの重要な仕事です。芸能マネージャーと言われて、まず思いつくのがこの仕事なのではないでしょうか。
    現場でのタレントの身の回りの世話や、必要なものの調達はもちろん。タレントの様子をよく観察しながら、今そのタレントが何を欲しているのか、調子は悪くないかなど、いち早く気づかなければなりません。タレントが仕事に集中出るよう、常に先回りして行動し、細かい気配りが必要となってくる仕事です。

  • メンタルサポート
  • タレントの中にも多忙なスケジュールをこなす人がいる一方、思うように仕事をこなせずに悩んでいる人もいます。
    タレントももちろん人間なので、プライベートの悩みなどもあることでしょう。そんなタレントが心から仕事に打ち込むことができるように、担当するタレントのメンタル面をサポートをするのも芸能マネージャーの仕事です。

    時には相談相手になったり、愚痴を吐き出すためのはけ口になったり。タレントの心の状態をみて、仕事の方針を少し変えるなどの提案をすることもあります。タレントと信頼関係を築き、タレントの心に寄り添うことも芸能マネージャーの仕事なのです。

覚悟がいると言われる芸能マネージャーの休日と給料面

ここまで見てわかるように、芸能マネージャーの仕事は担当するタレントのために身を粉にして働く仕事です。これが、ひっきりなしに仕事が入ってくるような人気タレントであったり、マネージャー一人で何人も掛け持ちをしている場合など、息をつく間もないくらい忙しいと言われています。

ではここで、そんな芸能マネージャーの休日と給料面を見ていきましょう。

芸能マネージャーの休日

芸能マネージャーの休日は基本的に担当するタレントの仕事に合わせたものになります。週休2日制で土日が休みだとしても、そこに担当しているタレントの仕事が入れば、芸能マネージャーはもちろん働かなければなりません。

休日を使って接待を行う場合や、イベントなどに足を運ばなければならないこともあります。安定した休みが取れず、プライベートの予定を立てるのが難しいので、芸能マネージャーを志望している人はプライベートを犠牲にする覚悟が必要になってきます。

芸能マネージャーの給料面

芸能マネージャーの給料は、毎月固定給として支払われる会社が多いと言われています。しかし、所属している事務所やプロダクションによっても違うので注意しなければなりません。固定給の他に、実績に応じて給料が変わってくるケースもあります。

会社の規模によってもさまざまで、大手プロダクションの場合は大卒の初任給で20万円弱。多忙を極める仕事のわりに新人時代の給料は低めで、入社1年目は手取りが10万円~15万円程度しかもらえないことも少なくありません。芸能マネージャーの給料は、実績を積み実力が認められることで売れっ子のタレントを担当するようになり、徐々に上がっていきます。

しかし、現場マネージャーの場合、年収500万円~600万円以上を目指すのは難しいと言われています。ただし、事務所の管理職になることができれば高収入も夢ではありません。

アルバイトで下積みという手も?芸能マネージャーになるにはどうしたらいいのか

では、芸能マネージャーになりたい場合、どのようにすればなれるのでしょうか。また、必須の資格や持っていた方がいい免許やスキルはあるのでしょうか。確認していきましょう。

資格はいる?必要な免許とあると優遇されるスキル

  • 運転免許
  • 芸能マネージャーになるために必ずしも必要な資格はありません。

    しかし、運転免許だけは必ず習得しておくことをおすすめします。担当するタレントの家まで迎えに行き現場まで連れて行ったりすることも芸能マネージャーの仕事の一つです。担当するタレントに移動時間を安心して過ごしてもらうためにも車での移動は基本です。そのため、芸能マネージャーになるためには運転免許が必須なのです。

  • 英語のスキル
  • 最近では国際的に活躍するタレントが増えてきていることから、事務所やプロダクション側は英語系のスキルがある人材を求めている傾向にあります。必須と言うわけではありませんが、芸能マネージャーになりたい人は、英語系のスキルを身につけておいて損はないでしょう。

  • パソコンスキル
  • WEBを使ったプロモーション活動の際にパソコンスキルがあった方がスムーズに行えます。こちらも必須というわけではありませんが、パソコンスキルのある人を歓迎している事務所やプロダクションが多いので、身につけておいて損はないスキルだと言えるでしょう。

芸能マネージャーになるための進路

  • 4年制大学、短大
  • 芸能マネージャーの多くは、芸能プロダクションやタレント事務所などに所属して働いています。そのため、芸能マネージャーになるにはまず入社試験を通過しなくてはなりません。
    その際に、全く学歴を問われない場合と、大手芸能プロダクションのように大卒以上を採用条件にしている場合もあります。そのため、4年制大学や短大を出ておくことで就職の幅が広がると考えられています。

    しかし、芸能マネージャーの仕事は学歴だけで務まる仕事ではありません。それよりも、熱意や意欲、根気や行動力の方が採用の際に重視されやすいポイントとなります。

  • 専門学校
  • 芸能マネージャーになるには、芸能マネージャーを育成するための専門学校に通うという手もあります。専門学校では、戦略を立てるスキルやスケジュール管理のスキル、営業のスキルなど、芸能マネージャーになった時にすぐに第一線で活躍するためのスキルを学ぶことができます。

    その他にも、自分が担当を持つ際に、どんなタレントにも対応できるように声優マネジメントやアーティストマネジメントなどを学ぶこともできます。また、ビジネス系の資格を習得できるのも専門学校の魅力です。専門学校の進路を選ぶメリットとして、専門学校がプロダクションとのコネクションが強い場合があるという点があげられます。その場合、就職先を積極的に紹介してもらえることがあります。

  • 学校に通いながらアルバイト
  • また、タレント事務所や芸能プロダクションで積極的にアルバイトを雇っていることがあります。かなりハードな毎日を過ごさなければならなくなってしまいますが、大学や専門学校に通いながらアルバイトをして芸能マネージャーのノウハウを学ぶのも、芸能マネージャーになるための近道と言えるでしょう。

芸能マネージャーの適性とは?

ここからは、どのような人が芸能マネージャーに向いているのか、その適性を見ていきたいと思います。

  • ポジティブで行動力のある人
  • 芸能界は競争や対立の激しい世界です。時には傷つくことを言われたり、落ち込むようなことが起きたりすることもあるでしょう。そんな時にタレントを支える立場であるマネージャーがいちいち落ち込んでいては頼りがいがありません。何か問題が起きた時に前向きにとらえて力に変えることができる人こそ、この仕事に向いている人と言えるでしょう。

    また、芸能マネージャーの仕事は緊急の案件が入ることもあれば、予期せぬトラブルなどもつきものです。そんな時、慌てずに冷静な判断ができ、尚且つ、臨機応変に次の行動に移すことができる人は、芸能マネージャーになってからその力を活かすことができるでしょう。

  • 並外れた忍耐力のある人
  • 担当するタレントはもちろん、クライアントや撮影現場の方々など、芸能マネージャーは常にさまざまな人に気を使いながら仕事をしなければなりません。そのため自分のことはすべて後回し。そうであるにも関わらず、理不尽なことで怒られたり、担当するタレントのミスもマネージャーが怒られて当たり前…といった仕事です。

    そのため、貧弱な忍耐力ではすぐに「他の仕事の方が楽して稼げる」と辞めたくなってしまいます。芸能マネージャーはそれほど過酷な仕事です。そのため、並外れた忍耐力のある人がこの世界で生き残っていける素質のある人と言っても過言ではないでしょう。

  • コミュニケーション能力がある人
  • 芸能マネージャーの仕事内容にもあげたように、担当するタレントを売り込む為に営業を行うのも芸能マネージャーの仕事の一つです。どんな営業の仕事でもそうですが、営業をするにあたってコミュニケーション能力は必要不可欠です。

    特に芸能マネージャーの仕事は横のつながりが大切だと言われています。人の信頼を得て、幅広く円滑な人間関係を築くために、ある程度のコミュニケーション能力のが備わった人材が芸能マネージャーとして向いていると言えます。

  • プライベートの時間にこだわらない人
  • 芸能マネージャーの勤務時間は、担当しているタレントの仕事内容によって深夜にまで及ぶことも珍しくありません。それどころか、撮影などの仕事は深夜から行われることも多く、夜型の生活になってしまう傾向にあります。
    また、急な仕事が入って昼夜問わず一日中動き回らなければならないこともあります。さらに、休日も不規則です。そのため、プライベートの予定が入れにくく、友人などに遊びに誘われても断わらなくてはならないこともしばしば。

    このようなことから、プライベートを大切にしたい人にとって芸能マネージャーの仕事は大きな負担になってしまいます。あまりプライベートの時間にこだわらず、担当しているタレントに時間を注げる人が芸能マネージャーの仕事に向いている人だと言えるでしょう。

芸能マネージャーになりたい人の志望動機を伝えるポイント

芸能マネージャーの仕事に就くためには、芸能事務所やプロダクションに就職しなければなりません。そのためには志望動機を明確にしておく必要があります。では、芸能マネージャーになるためには就職の際にどのような志望動機が好まれるのでしょうか。志望動機を伝えるポイントを紹介していきます。

  • 具体的な理由が大事
  • 芸能マネージャーの仕事をしている人は、「なぜこの仕事を選んだのか?」と聞かれても感覚的な理由であることが多いため、すぐに思いつかない人が多いといいます。そういった人の志望動機の例は「人を支えたいと思ったから」や「人の世話をすることが好きだから」と言うものが多い傾向にあります。

    しかし、このような答えは就職の際に使う志望動としてはあまりおすすめしません。このような理由の場合、会社側は「わざわざ大変な芸能マネージャーと言う仕事を選ばなくても、他の仕事でいいのではないか」と思ってしまうからです。芸能マネージャーの志望動機を考える際はもっと具体的に、“芸能マネージャーではなければならない志望動機”を考えるようにしましょう。

  • 熱意と覚悟が大事
  • 芸能マネージャーに就職する際、会社側は熱意ややる気、覚悟を大きく評価します。なぜなら、芸能マネージャーの仕事は「芸能人に会えるから」と言ったような軽い気持ちで続くような仕事ではないからです。志望動機を考える際は、芸能マネージャーの仕事をよく理解したうえで、熱意ややる気、覚悟を伝えるようにしましょう。

結婚は難しい?女性芸能マネージャーになる場合のメリットデメリット

芸能マネージャーの世界では、男性はもちろん女性も活躍しています。しかし、その背景には女性であるからこそのメリットデメリットが存在します。女性芸能マネージャーになるためには、そういった面をしっかりと理解しておきましょう。

女性マネージャーになる場合のメリット

  • 営業に向いている
  • 営業の際、つい相手を身構えさせてしまうところがある男性よりも、あたりが柔らかい女性の方が相手との壁を崩して入り込みやすいという意見がありました。

  • 細やかさや思いやりがある
  • もちろん男性でもそのような人はいますが、女性は細やかさや思いやりが自然にできる人が多いと言われています。そのため、細やかさや思いやりを必要とする芸能マネージャーの仕事に向いているという意見がありました。

女性マネージャーになる場合のデメリット

  • 結婚、育児との両立が難しい
  • 芸能マネージャーの仕事は、深夜が勤務時間になることが多く休みも不規則なため、結婚を考えているのであれば必ずパートナーの理解が必要となってきます。また、担当しているタレントにはパートナーや子ども以上に愛情や時間を注ぐ覚悟が必要なため、結婚や育児には向かないという意見もありました。

  • 体力がなければ難しい
  • これまで見てきて分かるように、芸能マネージャーの仕事は激務と言っても過言ではありません。そのため並大抵の体力ではすぐにへばってしまいます。基本的に男性よりも体力のない女性では体を壊してしまうことも少なくないと言います。しかし、これには個人差がありますし、女性でも男性よりも体力がある人もいるので一概には言えません。

芸能マネージャーになるにはまずは覚悟が大事

このように、芸能マネージャーの仕事は軽い気持ちで続けられるような仕事ではありません。芸能マネージャーになりたいのであれば、まずはその仕事をしっかりと理解したうえで覚悟決めることが大切です。「なりたい」と言う気持ちはもちろん大切にして、まずは芸能マネージャーの仕事を理解するところから初めてみてはいかがでしょうか。

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