運転免許がほしい!取得方法や教習所通いのポイントとは?

18歳を過ぎるとみんなが取り出す運転免許。学生時代に取りそびれたまま気づけば30代…。今から取るのは遅いのかしら?と思っているあなた。遅くなんてありません!免許を取れば行動範囲が広がって便利になること間違いなしです。免許の取り方や教習所通いのポイントなどをご紹介いたします。

運転免許とは

運転免許とは、日本国内において自動車や原付き自動車を運転できる資格のことです。運転免許の基礎知識について簡単にご説明します。

運転免許の正式名称

運転免許の正式名称は「普通自動車第一種運転免許」と言います。もしくは「普通自動車免許」「普通自動車運転免許」とも呼ばれています。

運転免許の種類

第一種免許と第二種免許の違い

運転免許は「第一種運転免許」と「第二種運転免許」に区別されます。第一種とは、一般的な免許のことです。対して第二種とは、タクシーやバスなどでお客様(旅客)を乗せて運転する場合に必要な免許のことです。第一種が18歳以上で取得できるのに比べ、第二種は21歳以上、第一種免許を取ってから3年以上が経過している必要があるなど、より条件が厳しくなっています。

運転できる車の種類

運転免許は、普通自動車免許、準中型自動車免許、中型自動車免許、大型自動車免許と、車両の種類によって4つに分かれます。一般的なのは普通自動車免許です。普通自動車免許のうちオートマティック車(AT車)の運転に限り認められる免許はより簡単に取得できます。ちなみに、原付自動車はどの免許でも運転することが可能です。

運転免許をとる隠れたメリット

運転免許を取る目的は自動車を運転するためという方が大半ですが、あと2つメリットがあります。1つ目は、履歴書に書けるということです。就活を始める学生や、再就職しようとしている主婦など、資格欄に書くものがなくて困っている人にはおすすめの資格です。

2つ目は、身分証明書になるということです。セキュリティや情報保護に厳しくなった最近は、写真付きの身分証明書を求められることが多くなりました。保険証だと写真がついていないので、他の書類が必要になるなど不便に感じる場面も多いです。運転免許証はそれ1枚で通用する便利な身分証明書なのです。

運転免許をとる方法

運転免許を取ろうと思ったら、どうやって取得すれば良いのでしょうか?方法は3つあります。

自動車教習所に通う

家や勤務先の近くにある自動車教習所に通って免許を取得する方法です。自動車教習所は、指定教習所未指定教習所の2種類がありますが指定教習所に入るのがおすすめです。指定教習所に通うメリットは3つあります。ほとんどの人が指定教習所で免許を取得しています。

指定教習所のメリット

技能試験が教習所内で受けられる

指定教習所を卒業すると運転免許試験場の技能試験が免除されます。試験場で試験を受ける代わりに教習所内で試験を受けられるからです。もし未指定教習所に通った場合は、最低3回は運転免許試験場に行くことになります。

料金体系がわかりやすい

指定教習所は、かかる費用をわかりやすく明示するように公正取引委員会から義務付けられています。そのため、金銭面でトラブルになることがありません。

教官が指導員資格を持っている

指定自動車教習所の教官は、公安委員会が認定する「指導員資格」を持っていますので、安心して指導を受けることができます。教習カリキュラム自体も公安委員会の厳しい基準を満たしているので、ほとんどすべての試験を教習所内で受けられるのです。

教習所の入校資格とは 年齢、視力など

普通自動車免許教習は、18歳以上でしたら誰でも通うことが可能です。視力は、両眼で0.7以上・片眼で0.3以上と一定の基準がありますが、メガネやコンタクトで矯正できれば問題ありません。赤・青・黄の識別がはっきりできることは重要な条件です。障害がある方は入校前に相談する必要がありますが、入校が認められる場合も多いです。

運転免許合宿に行く

運転免許合宿とは、自動車学校が用意した宿泊施設に泊まって集中して免許教習を受けることで、通学よりも短い期間・安い料金で免許が取れる合宿のことです。合宿場所は、全国各地にあり、都心からやや離れた場所に多いです。合宿期間は教習所や技能の試験の合格ペースにもよりますが、AT限定であれば2週間程度、マニュアルであれば2~3週間程度が目安です。短い期間で免許を取りたい方や、2~3週間休みが取れる方におすすめの方法です。

また、合宿で利用する教習所にも、公認教習所と非公認教習所がありますので、公認教習所を選ぶようにしましょう。

免許センターで試験を受ける

地元の運転免許試験場(免許センター)に行って、仮免許試験から本免許試験、学科試験まですべての試験を受けて、免許を取得する方法です。あらかじめ運転知識や運転技術のある人でないと合格は相当難しいので、初心者にはおすすめできません。この方法を利用するのは、一度免許を剥奪されてしまい、再度免許を取りたいという方が大半です。

教習所と合宿、どちらがおすすめ?

多くの人は、教習所か合宿で運転免許を取ります。教習所が向いている方は、集中して休みが取りづらい方や、ある程度の期間をかけてじっくりと運転に慣れていきたい方、近くに通いやすい教習所がある方などです。会社員や主婦など、家庭をあまり離れられない方は、教習所通いの方がおすすめです。

対して、2~3週間は休みが取れて家を空けても大丈夫な方、旅行気分を味わいながら免許を取りたい方、友人と一緒に免許を取りたい方、費用を安く抑えたい方などは、合宿を利用すると良いでしょう。学生やフリーターにはこちらがおすすめです。

自動車教習所での流れ

あなたが自動車教習所・自動車学校に入校すると、次のような流れで教習が進んでいきます。

学科教習・技能教習 1(第一段階)

最初は教習所内での教習になります。学科教習では、座学で運転に関する知識や交通安全のルールについて学んでいきます。眠くなってしまうこともあるかもしれませんが、後に控える試験のためにしっかりと勉強しましょう。技能教習は、教習車に乗って教習所内の道路を運転しながら運転方法を身につけていきます。初めてうまく運転できたときは快感ですよ。

仮免許取得

第一段階の学科教習と技能教習をすべて受けたら、運転の試験(修了検定)を受験します。これに合格すると、学科試験(仮免許試験)を受けることができ、合格したら仮免許が取得できます。仮免許は6ヶ月間有効で、隣に教習所の教官か、運転経験が3年以上の免許保有者を乗せていれば、公道を運転できる資格です。仮免許によって路上教習が可能になるのです。

学科教習・技能教習 2(第二段階)

教習所内での学科教習と、教習所内や路上での技能教習があります。より高度で実践的な運転技術が身につけられます。初めて路上に出る瞬間は怖いものですが、みんなが通ってきた道だと思って、思い切って運転しましょう。

卒業検定

第二段階の教習をすべて受けたら、卒業検定(運転の試験)を受けることができます。一発で受からなくても再試験が可能です。合格すると卒業証明書がもらえ、晴れて自動車教習所の卒業です!

運転免許センターで学科試験・適性検査

地域の運転免許センターで、学科試験と適正検査を受検します。合格すると当日中に運転免許証が取得できます。

運転免許の取得にかかる期間と費用

自動車教習所・自動車学校は1日で受けられる授業数が決まっています。通う期間は3ヶ月程度かかるのが一般的です。通うペースに個人差があるので、早い人だと2ヶ月、遅い人だと半年以上かかることもあります。また、費用は30万円前後かかります。一括で払えない人はローンを利用して分割払いする方法もあるので安心です。

教習所選びのポイント

教習所はたくさんあるので、どこに通ったらいいか迷ってしまうでしょう。教習所を選ぶ際のポイントをご紹介しますのでぜひ参考にしてください。

通いやすいかどうか

教習所は3ヶ月ほど通う場所なので、きちんと通いきれるかが一番大事です。3ヶ月は短いようで長く感じる人が多いです。休日に集中して通いたい方は自宅近くの教習所、学校帰りや会社帰りに通って休日は他の用事に当てたい方は、学校や職場近くの教習所を選択すると良いでしょう。候補の教習所の入校説明をいくつか受けてから決めるのもおすすめです。

便利な付帯サービスがあるか・費用対効果はよいか

教習所では生徒に利用してもらいやすくするために、いくつかサービスを用意しています。よくあるのが、専用バスによる送迎サービス。最寄り駅や徒歩では行きにくい駅やエリアまでバスで送迎してくれます。無料の場合が多いので利用しやすいです。

託児所を教習所内に用意しているところもあります。子どもと一緒に通うことができるので、ママさんでも安心です。他には、オプション料金を払うことで、優先的に教習の予約ができたり、好みの教官を選択できたりと、教習を快適にするサービスもあります。

こういったサービスが良い教習所ほど教習費用が高いことが多いですが、利用できるサービスが多いならば多少の出費は目をつぶっても良いでしょう。逆に、全然サービスを利用しない場合は、もっと安い自動車教習所を探してもいいと思います。

教官の質が良いか

これは通ってみないとわからない点かもしれませんが、教官の質はとても重要です。教官とは車の中でマンツーマンになるため、教え方が下手な教官や一緒にいて不快な教官に付かれてしまうと、通いたくなくなってしまいます。最近は女性の教官や、マナーを守れる教官も非常に増えていると聞きます。口コミを調べたり、免許をすでに取っている友人知人から情報をもらうなどして、教官の質が良い教習所を探してみましょう。

教習所通いが楽しくなる方法

どうせ教習所に通うなら、楽しく通いたいですよね。教習所通いが楽しくなる方法とは何でしょうか。5つご紹介します。

免許を取った自分をイメージする

免許を取ったらどこに行きたいですか?隣には誰を乗せたいでしょうか?免許を取る目的がもし「履歴書に書きたいから」「親や夫、会社に言われたから」など消極的だったとしても、実際運転できるようになると確実に行動範囲はぐんと広がります。

■電車では行きにくいけれどずっと行きたかったあの場所に行ってみようかな。
■自転車で行くスーパーじゃなくて、有名なショッピングモールに車で行ってみようかな。
■これを機会に私の乗りたい車に買い替えようかな。
■車での営業がある憧れのあの仕事に転職してみようかな。

など、想像するだけでワクワクしてきますよ。

自動車教習所で教習仲間を作る

自動車教習所に通っていると、同じ時間帯や同じスケジュールで通っている人を覚えるようになります。気が合いそうだったら思い切って話しかけてみましょう。教習所で会える友人が増えると、教習所通いが一気に楽しくなります。

気軽に話せる教官を探す

教習所でよく顔を合わせる人、それは教官です。通っていると何人もの教官と知り合うことになります。その中で話しやすかったり、一緒にいると気が楽になる教官がいたら、仲良くしておきましょう。教官の指定ができるようなら指定した方がいいです。教官との人間関係に気を使うことなく運転に集中できるのは大きなメリットになります。

通うのがつらいときは休む

教習所通いに飽きたり、運転がうまくいかなくて落ち込んだりと、もし通うのがつらくなってしまったら、そのときは数日間休んでしまいましょう。好きなことをしてリフレッシュし、元気な自分を取り戻した方が生産的な時間を過ごせます。ただ、休みすぎるのは教習所通いの習慣がなくなってしまうのでおすすめしません。1〜2週間以内には通学を再開しましょう。

期間を決めて通う

ここまでに免許を取る!と期限を決めて通うのがおすすめです。そのうち取れればいいや…などと思っていると、ずるずると通う期間が長くなり、通うのが面倒になってしまいます。最悪の場合、決められた期間内で卒業できないことも…。集中して通うとよいでしょう。

運転免許を取って行動範囲を広げよう!

重い腰を上げて通い出した教習所。集中して免許を取ろうと思って参加した合宿。どちらも、自分の考え方次第で楽しく通える素敵な場所になるはずです。時間とお金をかけて取った免許証を初めて手にしたときは、受験に合格したような達成感があります。免許はあなたの努力の証であり、どこへでも連れていってくれるパスポートです。免許を取得してさらに充実した毎日にしてくださいね。

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