【2019年最新版】高卒の人気職業ランキングBEST5!気になる給料・有利な資格・面接で気をつけるべき点など徹底解説

高卒で就職をする場合、どんな職種で働けるのか考えたことはありますか?高卒で就職する人には、どんな職種が人気なのでしょうか。また、就職するにあたってどのような資格を取得しておけば有利になるのか、今回は高卒の就職について詳しく解説していきたいと思います。

高卒の就職率と離職率

高卒で就職する人の割合

文部科学省が、平成28年3月に高等学校を卒業した者の就職状況を調査しました。大学、短大、高等専門学校及び専修学校の調査は厚生労働省との共同で行なっています。平成28年3月に高等学校を卒業した者で、就職を希望していた者の就職率は97.7%でした。これは前年度よりも0.2ポイント増です。大学生の就職率は97.3%、短期大学は97.4%、高等専門学校は100.0%でした。

学科別の就職率

高卒の就職率を学科別に見てみると、割合が高い順に、工業99.3%、福祉99.0%、看護98.9%、水産98.8%、商業98.6%、農業98.5%、総合科学97.8%、課程97.8%、情報96.3%、普通95.8%でした。

都道府県別就職率

 第1位第2位第3位第4位第5位
就職率が高い順富山県
100%
福井県
99.9%
石川県
99.8%
福島県
99.6%
鳥取県
99.6%
就職率が低い順沖縄県
87.2%
大阪府
94.5%
兵庫県
94.5%
千葉県
95.2%
奈良県
96.1%
出典:文部科学省 大学等卒業者及び高校卒業者の就職状況調査

高卒の新卒3年以内の離職率

厚生労働省が平成26年3月に卒業した新規学卒就職者が就職した後、3年以内の離職状況を調査しました。高卒で新卒3年以内に離職した人のわりあいは40.8%で、昨年より1.1ポイント低い結果になっています。

参考:厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況

高卒の就職 職種人気ランキング

公務員

公務員には国家公務員地方公務員があります。国家公務員は人気の就職先で、しっかりととした試験対策が必要です。高卒向けの国家試験の一つに「国家公務員一般職試験(高卒程度)」があります。総合職の試験内容は大卒程度で、多くの大卒者が受験するので、倍率はとても高くなり難易度が高い試験になります。高卒者でもこの試験を受けることは可能ですが、試験に向けて相当な努力が必要です。一般職は総合職と比べると給与が低くなりますが、能力や勤務年数によって昇給があります。

地方公務員は各自治体が行う採用試験に応募します。試験は上級・中級・初級と分かれていて、高卒の人は初級を受験することが多いのですが、中級や上級の試験を受けることは可能です。中級は短大卒程度、上級は大卒程度で、上級の難易度は国家公務員一般職の試験と同じ程度と言われていて、独学で合格を勝ち取るのは難しい試験です。

一般事務

事務系の求人はどの職種でも学歴を問わない所が多いので、高卒の人でもチャレンジしやすい分野です。事務の仕事には一般企業、医療事務などがあります。業種によっては専門的な知識が必要になる場合があるので、目指す分野が決まっている人は在学中に資格を取得しておくといいでしょう。また、卒業後でないと取得できない資格は働きながら取得を目指して勉強する必要があります。

販売・接客業

高校生の頃にコンビニやスーパー、ファミリーレストランなどでアルバイトをしていたことがある人は、その経験を生かして接客業を目指す人もいるでしょう。接客業や販売員は特別な資格を必要としません。そのため、学歴を問わないところが多く、高卒の人が目指しやすい業界です。

アルバイトでバイトリーダーを経験したり、お客様からお褒めの言葉をいただいた経験がある人は、面接のときにアピールしてみるのもいいのではないでしょうか。

施工管理職

施工管理職は、建築、土木工事、電気工事などの現場で求められます。施工管理職は工事現場の監督で、安全第一に仕事をすすめるために現場をまとめる仕事をします。この仕事は募集要項に高卒以上の学歴を挙げている場合は多いので、高卒の人におすすめの仕事です。施工管理職の仕事は現場だけでなく、デスクワークもこなします。

施工の計画書や企業との打ち合わせなども行うので、人とのコミュニケーション能力も必要とします。

プログラマー

近年はスマホやパソコンの普及によってプログラマーが足りない状態になっています。プログラマーの募集要項には、高卒以上や資格不問とある事が多いため、高卒の人やIT業界で働いたことがない第二新卒の人も就職することが可能です。企業の中には経験者よりも教育しやすい未経験者を採用するというところもありますので、入社してから研修などでしっかり学んでいけます。

IT関連の資格はいくつかありますので、高校に在学中に取得できるものを取っておくと就職のときにアピールできる材料になります。

高卒で就職するとき面接で注意すべき点

姿勢に気をつける

面接の際に面接官が見るポイントの一つに、「姿勢や目線」があります。姿勢は知らず知らずのうちに普段の自分を表しています。緊張感を持って仕事に臨めるのか、面接の際に見極められます。面接のときにだらしなく背中を椅子の背もたれに寄りかけ話を聞く人と、しっかり背筋を伸ばして面接官の目をしっかり見て話を聞く人のどちらを採用したいかと考えたら結果は歴然です。

面接の最中は常に背筋を伸ばして、話をする時や聞くときは面接官の目を見てハキハキ話すようにします。面接官が複数名いるときは、目線をゆっくり一人ひとり順番に向けながら話すようにしましょう。

志望動機をしっかりまとめる

面接のときに必ずといっていいほど聞かれることは、志望動機です。志望動機を相手にわかりやすく言えるようにまとめ、練習しておきましょう。自分の体験と志望動機をリンクさせるような内容のものが伝わりやすいので、おすすめです。

例えば、高校に通いながらコンビニでアルバイトをしていて、その中で得たことや具体的な体験を述べます。自分がどのような経験をしてきて、それがどのように自分の糧になったのかを話せるといいでしょう。こちらも例を挙げると、学生アルバイトのバイトリーダーをやらせてもらって、シフトを作っていたことで、責任感を持って仕事に向き合う大切さを学べた、などです。

また、お客様に「あなたの接客は丁寧で気持ちがいい。また来るね。」と言っていただいたことがあり、接客で人を喜ばせることができるやりがいを感じることができた。その経験を社会に出てからも生かしていきたい、など面接官に伝わりやすいように具体例を挙げて話すといいでしょう。

自分の長所・短所を言えるようにする

もう一つ、面接のときによく聞かれるのが「ご自身の長所と短所を教えてください」というものです。この質問を通して、自分のことを客観的に見ることができるのか、この人はどんな人なのかを見るためです。自分のことは自分では分からないと思います。

しかし、冷静に自分を見つめることで、自分はどんな人間なのか知ることができます。家族や友達の意見を聞いたりして、自分の長所と短所を言えるようにしておきましょう。短所は、「動作が遅い」という言い方ではなく「慎重過ぎる」など言い方を考えて伝えるようにします。

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高卒で就職するときに持っていると有利な資格

普通運転免許

車や原動機付自転車を運転するためには、運転免許証を取得する必要があります。運転免許を取得する中で一番需要があるのが普通免許です。普通免許を取得しておくと、仕事の幅が広がることがあります。仕事によっては車の運転ができたほうが良い仕事がありますし、地方に転勤することになったら、電車通勤よりも車通勤のほうが便利な場合があります。

運転免許を取得するためにはまとまった時間が必要なので、高校生のうちに取得しておくといいでしょう。

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TOEICや英検

TOEICとは、一般社団法人国際コミュニケーション協会が主催する英語資格で、就職や転職の際にこのTOEICが採用基準になっている企業があります。海外に支社があるところなどでは、社員に英語力を求めるところがあります。昇給や昇進の条件としてTOEICの試験を受けなければならない企業もあるので、学生のうちになるべく高い点数を取っておくといいでしょう。

TOEICは英検と異なり、合否ではなく点数で結果が出ます。より高い点数を取っておくと就職の際に有利になる場合があります。

また、日本で一番有名な英語の資格というと、「実用英語技能検定」です。一般的に英検と言われているこの試験は子どもから大人まで幅広い世代の人が受験しています。最も難しいのは1級で、3級からは面接があってスピーキングテストが実施されます。一番易しいは5級で中学英語の初級程度の英語力があれば合格できるレベルです。高校生のうちにできるだけ上級のレベル合格を目指して取得しておけば、就職の際のアピール材料になります。

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【2019年最新版!】TOEICの勉強におすすめの本10選

宅地建物取引主任者

求人条件で優遇されやすい資格の一つに、宅地建物取引主任者という資格があります。これは、不動産の売買・仲介に使用できる資格で、年齢や学歴に関係なく取得できるものです。独学でも合格する人が多いため、在学中に取得しておくといいでしょう。

高卒で就職する女性は歓迎される?

女性が就職する場合、大卒でなくてもいいのでしょうか。高卒の女性は就職のときに歓迎されるのかという点ですが、女性は早めの就職が歓迎されることもあります。大学を卒業して就職し、入社後2~3年で結婚のために退社したり、産休に入ることを会社は懸念しています。

男女雇用機会均等法が導入されてずいぶん経ちますが、まだ社会的には女性は結婚や出産で長く勤めないのではないか、という考えが払拭できません。その点、高卒の女性は大卒の女性よりも長く会社に勤めてくれるはずだ、という考えから高卒の女性の需要が高まりつつあるのです。

高卒で就職のメリット・デメリット

高卒で就職することのメリット

学費を節約できる

高卒で就職することで、大学進学にかかる学費が節約できます。家庭の事情で進学が難しい場合や大学で学ぶことに魅力を感じない場合、就職して自分で収入を得ることができます。もし、就職してみたものの、大学や専門学校で学びたいと思ったら学費を貯めて受験することも可能です。

早いうちに社会性が身につく

高卒で社会に出れば、大卒の人より早く社会経験ができます。一旦社会に出れば、大卒だろうと高卒だろうと関係なく仕事をしなければなりません。ビジネスマナーも身につけなければなりませんし、人とのコミュニケーションをしっかり取って仕事をしなければなりません。自分で考えて行動する力を身につけることが早めにできるのはメリットの一つではないでしょうか。

エネルギーを活用できる

大卒の人よりも4年早く社会に出る高卒の人は、若いうちに様々な経験ができます。心身共に若いうちは色々なことを早く吸収して、自分のスキルにすることができます。若いうちは吸収力も高いため、すぐに身につけることが可能です。多くの経験値やスキルを得られるのは高卒ならではのメリットと言えます。

キャリアチェンジに余裕がある

高卒で仕事を始めたとき、大卒者よりも社会経験が長いため、キャリアチェンジがしやすいというメリットがあります。事務職希望で働き始めたものの、営業職をやってみたいと考えるようになることがあるかもしれません。会社へ部署の異動を願い出て念願の部署に就くこともできるかもしれません。これは年齢が上になっていけばいくほど難しいことです。若いうちにキャリアチェンジができるのはメリットと言えます。

また転職を考えた場合も、年齢が高くなれば難しいことも高卒者の場合は、可能なこともあります。このように、自分のキャリアについて考える余裕があるのは高卒ならではでしょう。

高卒で就職することのデメリット

大卒と初任給が違う

高卒と大卒の大きな差は「初任給」です。会社によって異なりますが、月に20,000~30,000円程の差が出る場合があり、年収にすると大きな差が出ることになります。同じ仕事をしているのになぜ初任給に差が出るのか、と悔しい思いをすることがあるかもしれません。

高卒者の採用がない場合がある

企業の中には、応募条件に「大卒・専門卒以上」を掲げているところがあります。そうなると、高卒者はその会社に応募することができません。大手企業ほどその傾向が強いのですが、最近は学歴を問わない会社も増えてきています。大卒者よりも先に社会に出て経験を積んでいる高卒者を中途採用者として優遇する会社もありますので、大卒ではなくても大手企業に就職できる場合があります。

経験値が同じだと不利になる場合がある

面接で同じ経験値を持つ2人がいる場合、高卒者よりも大卒者が有利になる場合があります。大学に通っていると、在学中に高卒者よりも多くの経験ができます。多くの人と接し、多く学び、その経験の豊富さを評価されるため、同じようにやる気や経験を持つ場合は不利になってしまうことがあります。それに対抗するためには、面接でどれだけ熱意を伝えることができるかにかかっています。

自分に合った就職先を見つけよう

高卒で就職する場合、高卒だから大卒の人よりも不利なのではないかと思う必要はありません。高卒ならではのメリットも充分にあるからです。何よりも、早く社会に出ることができ、社会人として世の中でしっかり働くことができるのです。早く社会に出ることで自分の今後の将来をじっくり考えることもでき、どんどんスキルアップして自己を高めることができます。

自分に合った就職先を見つけ、自分らしく生き生きと働いていけるといいですね。

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