仕事・働き方

職業訓練校とはどういうところ?入校するために必要な条件や手続き法を知って活用しよう

就職や転職の際にハローワークで仕事を探しながら、就職に有利になるような知識や技術を身につけ学校を【職業訓練校】といいます。今回は職業訓練校がどのようなものなのか、通うためにはどうしたらいいのかなを詳しく解説していきます。

2018年05月15日更新

Hiroko (ホプラス編集部)

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[1]職業訓練校とは

職業訓練校とはどのような学校なの?

職業訓練校は、就職や転職を希望している人が就職先で必要な知識や技術を身につけるための職業訓練を行っている学校のことです。

職業訓練校は、国の法律で制定されているため、国や都道府県に設置義務があります。就職希望の人にスキルの習得を目的とした取り組みを行なっています。厚生労働省が決めた基準を満たしていれば、民間企業が運営することも可能ですが、そのためには都道府県から認められる必要があります。

職業訓練の種類

  • 離職者訓練
  • ハローワークで求職している人を対象としている訓練で、「雇用保険を受給している人向けの公共職業訓練」と「雇用保険を受給していない人の求職者支援訓練」の2種類の講座があります。基本的にテキスト以外は無料で受講できます。職業訓練の講座受講期間は3ヶ月~1年程度ですが、期間が長いものですと、受講料がかかるものもあります。

  • 在職者訓練
  • 仕事をしている人向けに、有料で2~5日程度の職業訓練を行います。主に中小企業で働いている人が仕事に必要な知識や技術を習得、またはレベルアップするのを目的としています。

  • 学卒者訓練
  • 中学校、高等学校卒業者を対象にした有料で行う職業訓練です。「普通課程」「専門課程」「応用課程」があり、訓練期間は1~2年です。

[2]職業訓練校に行くには

行きたいコースの選び方

職業訓練校にはたくさんのコースがあり、コースにより受講期間が異なります。自分が目指している職業によって受講すべきコースが違ってきますので、どのコースを選択したらよいかしっかり考えて決めましょう。

職業訓練校に入校するための受講要件

職業訓練校に入るためには、「ハローワークに求職の申し込みに行っている(離職者訓練のみ)」「ハローワーク所長の受講推薦または受講指示がある(離職者訓練のみ)」「受講開始日からさかのぼり1年以内に公共職業訓練を受けていない」という要件を満たしていることが必要です。

雇用保険を受給している場合、原則的に基本手当の受給日数が3分の2以上残っていなければなりません。また、雇用保険を受給していない人でも受けられるコースがあります。

職業訓練校に入校するための手続き

受講したいコースがあったら、ハローワークで受講申込書をもらって必要事項を記入し、証明写真を貼り付けます。失業保険受給者資格証がある人は用意しておきます。受講したいコースがある職業訓練校の説明会に参加して講座の雰囲気を味わうこと、そこまで通えるかを実際に行ってみて確かめるのも重要です。受講の申込みはハローワークの職業相談窓口です。

選考試験・面接を受ける

職業訓練校に入校するためには、筆記試験と面接試験を受けます。筆記試験は国語や数学の試験と適性試験があります。都道府県によっては過去問を掲載しているので、参考にしてみましょう。
入校に関しては筆記試験よりも面接試験のほうを重視する所が多く、再就職に対しての意欲を判断し、講座が修了したときに就職できそうかを見極められます。

[3]職業訓練校へ通うメリット

就職・転職に必要なスキルが無料で身につく

職業訓練校は、求職者のために知識や技術を習得するための場所です。失業保険や支給金をもらいながらスキルを身につけられるメリットがあります。自分の求職活動の幅が広がり、キャリア形成にも役立つため、希望する業種によって職業訓練校への入校を考えてみるといいでしょう。

受講期間中失業手当が延長給付される

失業保険は自己都合退職の場合、失業してから3ヶ月は給付制限があり受給することができません。しかし、離職者訓練を受ける場合、給付制限期間が解除され、すぐに受給できるようになります。

また、職業訓練校での受講期間中に失業保険の給付期間が終了する場合、訓練が終わるまでは給付が延長されます。さらに、失業認定の手続きを学校が代行してくれるので自分でハローワークへ行かずにすみます。

受講手当・通所手当が受け取れる

職業訓練校に入校して訓練を受けることになったら、受講手当が日額500円、通所手当(交通費)が最大40日分(月額上限4万2,500円)支給されます。電車で通う場合は一番安い経路の定期代が支給されます。

[4]職業訓練と就職活動

職業訓練校に通ったら履歴書にはどのように書くの?

職業訓練校は就職や転職に必要な知識や技術を習得するところだと紹介しました。しかし、就職や転職の時に職業訓練校へ通った期間は履歴書にはどのように書いたらいいのでしょうか。もしも職業訓練校に通っていた期間を履歴書に書かなかったら、何もしていなかったと思われてしまいます。

  • 職業訓練校に通った期間は職歴欄に書ける
  • 職業訓練校は仕事を探している人がスキルを身につけるために通う学校なので、就職活動として認めてもらえます。仕事に就くために独学では身につけることができない知識や技術を積極的に学びに行ったということになるので、アピールポイントになります。

  • 職業訓練校に通いながら就職活動している場合
  • 就職活動中に職業訓練校へ行っている場合は、職歴欄に「◯年◯月 ◯◯職業訓練校修了予定」と書きます。受講がいつ頃終わっていつから働けるのかを伝えるためです。

  • 職業訓練校は学歴には書けない
  • 職業訓練校は「校」とつくので学校として学歴のほうに書くと思われがちです。
    しかし、学校教育法で定められた教育施設ではないので学歴ではなく、職歴として扱われます。最新の職歴として「職業訓練校入校」と書きます。

職業訓練校に通っている最中に就職が決まったらどうしたらいい?

就職をすることが目的で職業訓練校に行っているのですから、もしも職業訓練を受けているときに仕事が決まったら職業訓練校を辞めることができます。職業訓練校に入る時に途中で仕事が決まったらどのような手続きをすればいいのか、最寄りのハローワークに確認をしておいてください。

そして、職業訓練校は公的な資金で受講手当などを受けながら通うところです。ですから自己都合で辞めることはできません。もしも就職以外の自己都合で辞めてしまったら、失業保険の給付がストップしたり就職した際に雇用保険に加入できない可能性もあります。

[5]職業訓練修了後の就職率

平成29年度に離職者訓練を受講したのは、88,759人でした。施設内訓練を受講した27,716人と委託訓練を受講した61,043人の就職率は、施設内訓練のほうが85.2%で委託訓練のほうは73.2%でした。

また、分野別に就職率を見てみると、施設内訓練のほうは事務系の講座を受講した人が88.1%で他の分野の中で最も就職率が良かったのが分かります。委託訓練のほうは、85.8%で製造系の分野が最も良く、次いで83.2%で介護系への就職率が高い結果になっています。

平成28年度に学卒者訓練を受講した人数は、17,529人で就職率は97.3%という高い就職率でした。

出典:平成29年度 公共職業訓練と求職者支援訓練の実施状況

[6]職業訓練校を積極的に利用してスキルアップしよう!

職業訓練校は仕事をする上で役立つ知識や技術を身につけられるところです。仕事をしている人でも、スキルアップしたい人や新たに技術を身につけたい人向けの講座もたくさんあります。有利な転職に向けて、自己の向上のために職業訓練校へ通ってみるのを一つの選択しとして考えてみてはいかがでしょう。

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