栄養士の資格習得ノウハウ!大学や試験の難易度・活躍できる就職先について

人の体に必要な『栄養』に関する豊富な専門知識を兼ね備え、バランスの良い献立を考えたり提供する『栄養士』はさまざまな施設や場所で活躍しています。そんな重要な仕事を担っている栄養士ですが、ただ栄養に詳しいだけでは名乗ることはできません。栄養士を名乗るためには国家資格が必要です。そこで、栄養士の資格について紹介していきます。

2018年05月15日更新

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Kaede (ホプラス編集部)

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[1]夜間コースや通信課程はない?栄養士の資格を取るための方法とその費用

栄養のスペシャリストへの道も!栄養士の資格と管理栄養士の資格とは?

『栄養士』という職業は比較的よく耳にする職業です。その言葉の通り、栄養士は食品や栄養に関する知識が豊富な人材ですが、具体的にどのようなことをしているのか、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。

また、栄養士の他にも『管理栄養士』といった似た名前の職業も存在するため、その違いがわからないといった人も多く見受けられます。しかし、栄養士の資格に興味がある方は、しっかりとその違いを知っておかなければなりません。

まず始めに知っておきたいのは、『栄養士』も『管理栄養士』も食物・栄養のスペシャリストであり、名乗るには国家資格が必要な職業だということです。では、この二つの職業の何が違うのかと言うと、栄養指導を行う際、栄養士は主に健康な人を対象に栄養指導や給食管理を行います
それに対して、管理栄養士は健康な人以外の傷病者も対象でそれぞれの症状や体質を考慮した栄養指導や給食管理を行ないます。そのため、管理栄養士は栄養士よりもさらに専門的な知識と技術が必要となってきます。

また、資格の習得方法にも違いがあります。栄養士の資格は『厚生労働大臣が指定した栄養士養成施設において、2年以上栄養士としての知識や技術を学び、卒業すること』で習得できます(免許の公布は都道府県知事に申請が必要)。習得する際に特別な資格試験を受ける必要はありません。

しかし管理栄養士の資格は『厚生労働大臣が指定した栄養士養成施設または管理栄養士養成施設を卒業し、栄養士の資格習得後、国が定める施設で1年~3年の実務経験を積み、管理栄養士の国家試験に合格すること』で習得できます。実務経験年数は、専門学校や短大などの2年制の養成施設なら3年以上。3年制の専門学校なら2年以上、4年制の専門学校や大学なら1年以上というように変わってきます。

つまり、管理栄養士の資格は栄養士の資格習得から実務経験を経て、さらに資格試験を習得しなければならないので、栄養士の資格よりも難易度が高く、習得までの期間も要します。

栄養士になりたい人の中には、食物・栄養のスペシャリストへの道のさらなるステップアップとして、管理栄養士の資格取得も視野に入れる人も少なくはありません。

資格試験はいらない栄養士の資格の取り方とその期間

栄養士と管理栄養士の違いを理解したところで、ここからは『栄養士』の資格の習得方法について詳しく紹介していきます。

前述した通り、栄養士の資格を取る際には『厚生労働大臣が指定した栄養士養成施設で2年以上栄養士としての知識や技術を学び、卒業』しなければなりません。つまり、栄養士になりたいならまずは栄養士の資格が習得できる学校に進学をする必要があります。主な進路は以下のようになります。

  • 厚生労働省が指定した四年制大学を卒業する
  • 厚生労働大臣が指定した四年制大学で学び、卒業する方法です。

    四年制大学の場合、『栄養士養成課程』と『管理栄養士養成課程』の両方を置いていて、自分の目標に合わせて選択ができる場合が多いです。そのため、四年制大学の進路を選択する人は、管理栄養士を目標に置いている人が多い傾向にあります。栄養士に直接関係する科目はもちろん。その他にも語学や一般教養、他の学問に関する基礎を学んだりと、幅広い知識が習得できます。

  • 厚生労働大臣が指定した短大を卒業する
  • 厚生労働大臣が指定した短大で2年または3年間知識や技術を学び、卒業する方法です。

    短大は四年制大学と同じように一般教養の科目も用意されていて、人間性を高める教育にも力を入れている学校もあります。栄養士以外の就職の選択肢が広がるといった点では、将来にまだ迷いがある人にもおすすめです。四年制大学と違い、2年間で栄養士に関する必要な知識と技術を学び終えなければならないため、慌ただしい大学生活になるのは覚悟しておかなければなりません。

  • 厚生労働大臣が指定した専門学校を修了する
  • 厚生労働大臣が指定した専門学校で2・3年間知識や技術を学び、卒業する方法です。

    専門学校では四年制大学や短大と違って、より専門的な科目がカリキュラムの大半を占めていて、職業と密接した知識や技術を中心に学んでいきます。実践的な教育に力を入れているため、社会に出てすぐに活躍ができるでしょう。ちなみに、3年制の専門学校も存在します。学校によって学費やカリキュラム、実習内容やイベントなど変わってきますので、しっかりと比較し、自分に合った学校を探すことが大切です。

夜間コースや通信課程がない?栄養士の資格を習得する際の注意点

栄養士の資格を習得する際に、注意点があります。それはすでに社会に出ている人が栄養士の資格を習得しようと思った場合です。

栄養士の学校には夜間コースや通信課程が存在しません。つまり、少なくとも2年間は昼間の時間帯に学校へ通わなければなりません。したがって自身で生計を立てている場合、その2年間に必要な学費・生活費をどのように工面するか考える必要が出てきます。昼間の仕事との両立はいたって不可能に近いので、栄養士の資格を目指して退職する前によく考えなければなりません。

栄養士の資格の更新と有効期限とは

栄養士の資格取得後、更新や有効期限はありません。つまり、一度資格を習得すれば例え出産や子育てで第一線を離れても、栄養士としての再就職が可能です。

“手に職をつける”とはよく言いますが、栄養士の資格はまさにそれに値するものだと言えます。ただし本籍地や住民票などが変わった場合には手続きが必要なので気を付けましょう。

意外に簡単?栄養士の資格を習得するにあたっての難易度

前述した通り、栄養士の資格は栄養士養成施設を卒業することで習得できるので難易度はそう高くはありません。

栄養士養成施設を受験する際の難易度は学校によっても多少異なりますが、専門学校であれば面接や作文のみの場合もあります。受験資格も高卒以上で高校卒業程度の学力があれば問題ないので、入学がものすごく難しいというわけではありません。栄養士養成施設での過程さえ挫折することがなければ、栄養士の資格は比較的簡単に習得できるでしょう。

[2]目標を持とう!栄養士の資格はどのような仕事に活かすことができるのか

晴れて栄養士の資格を習得できた場合、そのような仕事に活かすことができるのでしょうか?自分の目標を決める上でも重要になってくるので、把握しておきましょう。

栄養士の資格を病院で活かす

医療の現場では食事は治療の一環として捉えられています。そんな医療の現場で働く栄養士は、一人一人の患者さんの食事能力や栄養状況に合わせたメニュー作りを行っています。また、患者さんに栄養指導を行う際、栄養士に任せている病院もあります。

このような医療の現場の栄養士の場合、医療現場で働く医師はもちろん、さまざまな医療従事者との連携が必要となってくるため、医療に関する専門用語などの専門知識がなければ難しいとも言われています。そのため、管理栄養士の採用を積極的に行っている病院多い傾向にあります。

栄養士の仕事を学校で活かす

学校で働く栄養士は『学校栄養職員』として、一日に必要な栄養素を学年ごとに考えながら給食の献立を作成します。それに加えて、食材の発注や食材の傷み具合のチェック、調理現場での指示、伝票や請求書の整理などといった事務作業も行います。また、大学で特定の科目を習得し『栄養教諭』の免許を持っていれば、学校の一教員として食に関わる指導を行うことも可能です。

栄養士の資格を保育施設で活かす

保育施設では子どもの成長を考えた給食の献立作り、それに加え調理も行います。子どもたちは食事量がまだそれほど多くないので、調理する量は多くはありません。保育園だと規模が小さいため自分好みの献立を取り入れることができたり、おやつ作りに技術を活かせたりと、栄養士のスキルと技術を存分に活かすことができる職場もあります。季節的なイベントの献立を考えるのも楽しいです。

保育園と幼稚園の仕事の違いは仕事量です。保育園の場合、延長保育の子どもがいるため夕食の献立を考える必要がありますが、幼稚園は夕食がないためその必要がありません。何より、これからの社会を担っていく子ども達の成長をサポートできるところがやりがいだという声もあります。

栄養士の仕事を介護福祉施設施設で活かす

老人ホームなどの介護福祉施設では、飲み込む力が弱い人や歯のない人向けの食べやすい食事に対応したり、色どりなどにこだわった飽きのこない献立を作成します。高齢者の方は昔からある季節ごとの行事をとても楽しみにされている方が多いので、そういった季節感を楽しんでもらえるように献立や盛り付けに工夫を凝らします。
高齢化社会と言われている昨今、介護福祉施設での栄養士の需要は高まりつつあると言われています。

その他にも栄養士の資格はこんな仕事で活かすことができる

その他にも、スポーツ栄養士や自衛隊栄養士など、栄養士の資格は幅広い仕事で活かすことができます。

[3]栄養士の資格を取るための学校の選び方と首都圏のおすすめの学校

栄養士の資格を取るための学校の選び方

栄養士の資格を取るための学校選びは非常に重要です。栄養士の資格は学校を卒業できないことには習得できないため、辞めてしまうようなことがあれば夢は断たれてしまいます。

  • 目標を立てる
  • まず学校選びに必要なのは、目標です。具体的なの将来のビジョンを想像してみてください。どういう職場で働きたいか、どういう仕事がしたいか。また、自分の目標の最終地点に管理栄養士の資格を習得するべきか否かも学校選びの重要なポイントになってきます。

    「栄養に関するその他の分野もじっくり学びたい」「より実践的な内容を学びたい」「管理栄養士の国家試験に合格するための実力をつけたい」など、自分の目標によって自分に合った学校を探しましょう。

  • 自分の目標に合った学校の情報を集める
  • 自分の目標に合った学校探しは、まず情報収集から始めると良いでしょう。情報収集には以下の方法があります。

    ・HPを確認
    ・パンフレット請求
    ・進学相談会に行く
    ・学校に問い合わせる
    ・文化祭に足を運ぶ

    学校の方針や特色、授業の傾向などはHPやパンフレットで確認してみてください。そこに載っていない内容は学校に直接問い合わせてみるのも良いでしょう。学校の雰囲気を知りたい場合は、文化祭に足を運ぶとよくわかります。生徒たちの雰囲気を感じて、自分に合っている雰囲気の学校かどうかをその目で確かめると良いでしょう。

栄養士の資格を取るならこの学校!首都圏のおすすめの学校

栄養士の資格を取ることができる栄養士養成施設はたくさんあります。首都圏のおすすめの学校を上げてみました。ぜひ参考にしてみてください。

[4]仕事はもちろん、私生活でも活かせる栄養士の資格

栄養士の資格は、比較的簡単に習得することができ、かつ、幅広い分野の仕事で活かすことができます。それだけではなく、自身や家族の健康をサポートするのにも役立ちます。食事や健康に興味のある人にはぜひおすすめしたい資格です。

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