パソコンを使う仕事が多くなった近年ですが、パソコン作業をより早くするためにはブラインドタッチが重要です。早く打てているけれど、実はブラインドタッチではなかった!という方もいるかもしれません。正しいブラインドタッチを覚えて、より業務を効率化させていきましょう。
ブラインドタッチとは
ブラインドタッチは、キーボードを目で見ることなくタイピングができることで、タッチタイピングとも言います。自己流でタイピングしている人も多いようなので、これを機会にマスターしていきましょう。
ブラインドタッチができるメリット
ブラインドタッチができるとどんなメリットがあるのでしょうか。簡単に触れていきます。
タイピング時間が大幅に短縮
タイピング時間の短縮は、業務の短縮化・効率化に直結します。今まで60分かかっていた作業が5分短縮されるだけで、約10%の時間短縮になります。タイピングに時間がかかっている方や、ミスタイプが多い方は、基本的なタイピングを身につけることをおすすめします。
腕や目への負担軽減
ずっとパソコン作業をしていると、肩や首がこったり、目が疲れたりする人も多いと思います。タイピング時間の削減は、こうした体への負担を軽減化する効果もあります。もしパソコン作業が原因で整体に通っているならば、整体代が浮く分コスト削減になります。それほどにタイピングの強化は重要です。
ブラインドタッチの基本
では早速、ブラインドタッチの基本から覚えていきましょう。
指をホームポジションに置く
まず、左手の人差し指をFキー、右手の人差し指をJキーに置きます。次に、その人差し指の位置をキープしながら、両手の指を自然に開いてパソコン上に置きます。FキーとJキーには突起物がついていませんか?これはホームポジションを示すためのものなのです。
人差し指以外を置くキーは、以下の通りです。まずやってみてくださいね。
左手:小指をAキー、薬指をSキー、中指をDキー、親指をスペースキーの左側
右手:親指をスペースキーの右側、中指をKキー、薬指をLキー、小指を+キー
これがホームポジションになります。このポジションに慣れておきましょう。
キーボードを見ながらタイピング練習
次に、それぞれの指がどのキーを担当するかを覚えていきます。担当は以下の表の通りです。
最初は今までのクセで押しがちですが、それをぐっと我慢して正しい指で押していきます。指の担当表を見える位置に貼りながらタイピングすると覚えやすいです。覚えている途中ではキーボードを見ながら打ってかまいませんので、正しい位置に慣れるようにしましょう。
ブラインドタッチが上達している人は、キーボードから手を浮かせて打ちますが、慣れるまではキーボードに指を置いた状態で、ホームポジションから指をずらすようにして打つとやりやすいです。
「、」「。」「・」キーは日本語では良く使いますが、特に打ちにくいと思います。慣れるまではキーボードを見ながら打ちましょう。また、エンターキーを小指で打ってから、ホームポジションに戻ってくるのが最初は大変です。エンターキーからホームポジションに指を戻す動きを練習すると、次第に習得できますよ。
キーボードを見ずにタイピング練習
正しい位置でタイピングできるようになってきたら、キーボードを見ずにタイピング練習をしましょう。ここで自己流に戻ってしまう方もいるので、間違えたな、と思ったら、無理せずキーボードを見ながらタイピングしていきます。間違えても落ち込む必要はありません。少しずつ上達していきますので安心してくださいね。
ブラインドタッチ練習の方法
ブラインドタッチは、同じ例文を何度も打つとより早く上達できます。初期の練習に最適な例文をご紹介します。
母音の練習 aiueo
正しいホームポジションで「aiueo」と打ちます。aキーは左小指、iキーは右手中指、uキーは右手人差し指、eキーは左手中指、oキーは右手薬指です。母音の位置をマスターすることで、だいぶ打ちやすくなると思います。
子音の練習
次に、子音を入れながらタイピングしていきます。例文は、「ka、sa、ta、na、ha、ma、ya、ra、wa、nn、ga、za、da、ba、pa、xa、kya、fa、ja」です。正しい指使いで何度も打つことで指が慣れていくでしょう。
魔法の例文
最後に、ブラインドタッチを早くマスターできる例文をご紹介します。それは、下記の文章です。
パーキングエリアじゅうで、ファンはずっと湯花を蒸す。
pa-kinngueriajuude、fannhazuxtutoyubanawomusu。
引用元:アタリマエ!
よくわからない文章ですが、これはすべての母音キー・子音キーをタッチする必要がある例文です。この例文が正しい位置でタイピングできるようになったら、あなたはもうブラインドタッチを習得したも同然です。
ブラインドタッチ練習におすすめの無料ゲーム
タイピング練習用のゲームは昔から多く作られています。中でも楽しんでブラインドタッチ練習ができる無料ゲームをご紹介します。
寿司打
寿司打は、寿司の乗ったお皿が通り過ぎる前にタイピングをして、寿司をどれだけ食べられるかを競うゲームです。ブラウザから無料で遊ぶことができますので、業務の休憩時間にちょっと練習することもできます。音のオンオフも可能なので、周りを気にせず遊べるのもメリットです。遊んでいるうちにお寿司が食べたくなってしまいますね。
皿打
食べ物を狙ってやってくる小人を撃退してお皿を守るゲームです。2分間タイピングしてクリアすれば次のステージに進めるようになっています。かわいい画像つきなので、女性におすすめのタイピングゲームです。
元気・やる気が出る言葉!タイピングゲーム
ブラウザで遊べる無料タイピングゲームです。例文が格言や名言になっているので、打ちながら前向きな気分になれるのがメリットです。日頃からビジネス書や格言集が好きな人にはおすすめのゲームです。
マイタイピング
40,000本以上のタイピングゲームで遊びながら上達できるのがマイタイピングです。初心者向けにブラインドタッチ練習法も紹介しているので、基本の習得から習得まで長く使えるサイトです。ゲームがとても多いので、嫌でも飽きないのが魅力的です。
タイピングチューブ
Youtubeの動画に合わせてタイピング練習ができる無料ゲームです。現在も新着ゲームが次々とアップされているので、今までのタイピングゲームをやり尽くした人でも楽しんで遊べます。タイピング練習ついでに最近の音楽にも詳しくなれるかもしれません。
英単語タイピングゲーム iVaca
TOEICで良くできる単語が例題として出てくるので、タイピングしながら英単語の勉強もできてしまう一石二鳥のゲームです。英語の勉強をしている方、英語でタイピングする機会が多い方におすすめです。
ブラインドタッチが上達する4つのポイント
「ブラインドタッチ練習をしてもなかなかうまくならない」そんな悩みを抱える前に、ブラインドタッチが上達するポイントについて解説しておきます。今までのクセが強い人ほど根気強く練習してクセを直す必要がありますので、上達ポイントをしっかり押さえておきましょう。
毎日少しずつ練習して、体で覚える
ブラインドタッチ練習の基本は、週に数回長時間練習するよりも、毎日短時間ずつ練習することです。ブラインドタッチを覚えるのは脳ではなく指。体に覚えさせることが重要なので、毎日の反復練習が大切になってきます。毎日朝だけ、夜だけ、昼休み後など、時間を決めて、自分だけのルーティンワークにすると練習しやすくなります。
最初はキーボードを見て覚える
早く覚えたい人ほど、最初からキーボードを見ずに練習する傾向がありますが、まずはキーボードを見ながらタイピングしましょう。間違ったキーを押していることに気づかないと、いつまでもブラインドタッチはできるようになりません。正しいキーを押し続けることを意識して、堂々とキーボードを見て覚えていきましょう。
一部の作業だけブラインドタッチに置き換える
最初からすべてのタイピングをブラインドタッチでやろうとすると、必ず挫折してしまいます。指は今までのタイピングを覚えていますので、急に変えようとする方が難しいのです。まずは、一部の作業だけ正しいブラインドタッチでやるようにしましょう。プライベートでメールを打つときや、時間を気にせずできる業務など、あまり急ぐ必要のない場面を置き換えるのがおすすめです。慣れていく中で、ブラインドタッチでやる作業を増やしていくと良いでしょう。
脱・完璧主義!楽しんで練習する
ブラインドタッチがうまくできないと、だんだん落ち込んできたり練習をやめたくなったりしますが、そもそもブラインドタッチができなくても、誰かに怒られたり損したりするわけではありません。間違えても練習に飽きても、気にしないでください。完璧主義は上達を妨げるかもしれません。大切なのは、楽しんで練習することです。楽しめなくなったら練習をお休みしてかまいません。またやる気が出たら練習しましょう。その小さな積み重ねが、ブラインドタッチの上達につながっていくでしょう。
ブラインドタッチ練習をして、作業効率を良くしよう
ブラインドタッチができたら、パソコン作業の効率が良くなって仕事が早く終わったり、余暇時間が増えたり、肩こりが減ったりといいことばかりです。根気強く楽しんで練習して、ぜひブラインドタッチをマスターしてくださいね。