2002年から毎日新聞に連載してきた人気漫画「毎日かあさん」が6月26日で連載終了することを、同紙が5月22日付朝刊で伝えました。作者の西原理恵子さんは、「子供たちが成長し、自立する時期が来たから」と語っています。2017年10月からは中高年女性をテーマにした新連載を始める予定です。
「お母さん」を卒業します=「卒母」
2002年から16年にわたり、毎日新聞朝刊に連載してきた人気漫画「毎日かあさん」が、2017年6月26日をもって連載終了します。
その理由として西原さんは「すごくさみしいけれど、もうこどもに干渉しちゃいけない」とのことで連載終了を決定しました。言われてみれば、連載当初4歳だった息子さんはもう大学生で、娘さんだって高校生なのだから納得です。
この先、私は学校に行かせたりするなど経済的な支援は必要でしょうが、それ以外はもう要らないなって。この子たちはもう絶対に大丈夫だと思っている。「後は君たち好きにしなさい。私も好きにさせてもらうので」って。家庭で家族は必ず一緒にとか、仲良くとか、そういう気持ちはあまりないんです。
私も十分お母さんやったので、後は自分の好きな人生を送らせてもらいます。子育て終わり。お母さん卒業。各自解散!
毎日かあさん:16年の連載に幕 西原理恵子“卒母”で連載終了を決意 https://t.co/BmH8U0c3Fe pic.twitter.com/5SEclNnZW1
— MANTANWEB (まんたんウェブ) (@mantanweb) 2017年5月21日
不動の人気を誇る人気漫画「毎日かあさん」
「毎日かあさん」は2児の母である人気漫画家西原理恵子さんが、子育てを通じて思ったことや感じたことを独特のギャグタッチで描く作品です。作中では、息子さんや娘さんにまつわる様々なエピソードを綴っています。
まだまだ子育てをしながら母親に対して社会の目が厳しかった中、西原理恵子さんと子供たちのリアルなエピソードをユーモラスタッチで仕上げたこの作品は大きな反響を呼び、数々の賞を受賞しました。
高須医院長も毎日かあさんの作者の西原さんも大好きなんだけどこの流れは本当にワロタ pic.twitter.com/R9RiVwptXt
— ささみ (@pprnsksk) 2017年5月22日
漫画家・西原理恵子の新たな歩み
西原さん曰く、「16年幸せで、本当にうれしかった。でも、このあたりで『卒母』して、新しい漫画で『卒母』した同じ女性の悩みや第二の人生を描きたい。女性にとって一番楽しい時期なんです」と語っています。
卒母(そつはは)した同じ女性たちの悩みや第二の人生を描きたい。女性にとって一番楽しい時期なんです。周りの卒母した人たちは素晴らしい人生のうんちくを持っているし、そんな古い固定観念に縛られていない「野良母」みたいな人がいっぱいいる。そういう人たちのお話もものすごくいい人生模様です。だからその多様性、年いったおばさんたちの柔軟な人生を描ければ。
尚、単行本の最終巻は、9月に毎日新聞出版から9月に刊行予定です。西原さんの今後の活躍に期待です!
素敵だなー。今後も楽しみ。そして「台所」わかる。息子もお迎えが来る度に玄関に出ていって、私じゃなかったら泣いていたことがある。保母さんに聞いて泣いたなー。
Listening:<毎日かあさん>「お母さん」を卒業します – 毎日新聞 https://t.co/PWagA2yqvw— ITジャーナリスト 高橋暁子 (@akiakatsuki) 2017年5月23日