赤ちゃんの粉ミルク、製品によって何が違う?メリット・デメリットや選ぶ時のポイント、乳幼児期から使える人気商品6選

赤ちゃんの粉ミルク、製品によって何が違う?メリット・デメリットや選ぶ時のポイント、乳幼児期から使える人気商品6選

Ayano

大切な赤ちゃんを母乳で育てるか、粉ミルクで育てるかは、ママ達にとって答えの出ない悩みです。母乳が良いのはもちろんですが、粉ミルクの場合でも「赤ちゃんが初めて口にするものだから、できるだけ安心で栄養のあるものを与えたい!」というママは多いですよね。今回は、市販されている人気の粉ミルクをご紹介するとともに、与える際の注意点や余った粉ミルクの活用法をまとめました。

[1]母乳と粉ミルクの違いを知ろう

現代では母乳でもミルクでも、赤ちゃんの発育に大きな差は無いとされています。ただ母親の身体から作られた母乳と、牛乳を元に作られる粉ミルク(人工乳)とは特徴が異なります。それぞれの違いを知ったうえで、ママと赤ちゃんに合った授乳スタイルを作っていきましょう。

母乳について

▼メリット
出産後すぐからママの乳房で自然に分泌される母乳は、人間の赤ちゃんを育てるのに最適な栄養バランスとなっていす。消化機能の未熟な赤ちゃんのお腹に負担をかけないため、時間をあけずに授乳することが可能です。また、ミルクでは補えない成長因子や免疫物質などを与えることができ、赤ちゃんを感染症リスクから守ってくれます。
参考文献:東京都福祉保健局

▼デメリット
母親以外が授乳を行うことができません。授乳期間中は薬もあまり飲めませんし、食生活にも注意しなければなりません。母乳はミルクよりも消化がよい(つまり腹もちが悪い)ため、赤ちゃんがすぐにお腹をすかせてしまい頻繁に授乳しなければなりません。
また母乳は心身の影響を受けやすく、ちょっとしたストレスで母乳が出なくなってしまう、卒乳する前にママの体力が限界を迎えてしまうケースもあります。
参考文献:東京都福祉保健局

粉ミルク(人工乳)について

▼メリット
厚生労働省の管轄のもとで赤ちゃんの発育に必要な栄養素がバランス良く配合されているため、母乳が足りない時や母乳を与えられない時などに、安全かつ安心に赤ちゃんに飲ませることができます。母乳は栄養が偏ることもありますが、ミルクならその心配がありません。哺乳瓶で誰でも授乳ができるので、ママが他の人にミルクをお願いすることができます。また、粉ミルクは長期保存が可能であり、災害時などでも赤ちゃんに必要な栄養を与えることができます。
参考文献:厚生労働省

▼デメリット
ミルクを与える場合、その都度調乳するので手間がかかります。腹持ちはよいのですが、消化に時間がかかることから、次の授乳まで3時間程度の間隔をあける必要があります。長時間の外出時には粉ミルク、お湯、哺乳瓶を持って出かけなければならず、荷物がとても多くなります。哺乳瓶や粉ミルクなど、赤ちゃんの好みに合うまで何種類も購入しなければならないケースもあり、意外とお金がかかります。
参考文献:厚生労働省

赤ちゃんにはどちらがいいの?

「母乳と粉ミルクではどちらが良いのか」という点については、粉ミルクが普及してから現在に至るまでずっと論争が続いています。双方にメリット・デメリットはあるものの、どちらで育った場合でも発育に決定的な差はないと言って良いでしょう。ミルクで育ち、現在まで心身共に健康に生活している大人はたくさんいます。また、時代とともに母乳に近い良質な粉ミルクが次々と開発されているため、栄養面での優劣を気にしすぎる必要はありません。

[2]新生児期から使える、人気の粉ミルク6選

赤ちゃん用の粉ミルクは量販店で簡単に購入できるものの、何種類もあるうえに味や特徴が少しずつ違うため、どれにしようか迷ってしまうことがあります。現時点でamazonの売れ筋ランキング上位にある粉ミルクをいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしみてください。いろいろ試したい!という方は、各社のアンケートに答えると貰えるサンプルなどを活用すると経済的です。

明治 ほほえみらくらくキューブ

▼明治 ほほえみらくらくキューブ 27g×48袋入り 景品付き 3,944円

明治ほほえみのキューブ型商品です。通常、粉ミルクは缶で売られていますが、こちらは1個で40ccの調乳が出来る画期的な商品です。缶の粉ミルクをスプーンで何度も入れていると、眠い時や赤ちゃんの泣き声に気を取られているときなどに分量を間違えてしまいがちですが、キューブならば見た目にも分かりやすく、若干の溶けにくさはあるものの誰でも簡単にミルクを作ることができます。キューブには半分に割れるようにくぼみがあり、20ccごとの調乳が可能なため赤ちゃんに必要な量をサッと与えられます。また、粉と違って開封後に余ったキューブをとっておくことができる点や、4個ごとに個別包装されているため長期保存が可能な(約1年)点は、ミルクを頻繁には作らないママにも喜ばれています。価格はamazon内では変動しやすく、安い時にまとめ買いをしておかないと割高感を感じることもあるようです。

和光堂 レーベンスミルク はいはい

▼和光堂 レーベンスミルク はいはい 810g×2缶パック おまけ付き 3,350円

赤ちゃん用品の老舗、和光堂が出している粉ミルクです。他の有名な粉ミルクよりも安価な印象を受けますが、サンプル配布などの広告宣伝をあまり行っていないためで、品質には定評があります。「赤ちゃんがゴクゴク飲んでくれる!コスパが良い!」と第2子以降もリピートするママも多いようです。

森永 はぐぐみ エコらくパック

▼森永 はぐぐみ エコらくパック つめかえ用 800g(400g×2袋)×2箱 景品付き 4,061円

森永の粉ミルクは詰め替えタイプの「エコらくパック」が人気です。赤ちゃんがよく飲んで切れるうえに、粉ミルクの大缶を買う必要がなく場所を取らないので大量に粉ミルクを使うママ達から人気です。1パック当たりの分量が少ないため詰め替えが頻繁になる、容器に粉がつくので洗って消毒する必要があるなどの手間はありますが、「缶ごみを捨てる手間がなくなった!」と喜ぶママも多く、最近人気の粉ミルクとして順位を上げています。

森永 E赤ちゃん エコらくパック

▼森永 E赤ちゃん エコらくパック つめかえ用 800g(400g×2袋)×2箱 景品付き 5,788円

ミルクアレルギーを起こしにくいミルクとして、人気の粉ミルクです。こちらも「エコらくパック」が人気を集めています。ミルクアレルギーについては後で説明しますが、粉ミルクの主な原料である牛乳はタンパク質の分子量が大きく、アレルギーを引き起こす原因となっています。E赤ちゃんは、タンパクを細かく分解し(ペプチド)デリケートな赤ちゃんにやさしく作られたミルクですが、赤ちゃんに問題がない場合は普通の粉ミルクに切り替えるママも多いようです。価格は普通のミルクと比べると少し高めで、チーズのような独特の風味があります。

グリコ アイクレオのバランスミルク

▼グリコ アイクレオのバランスミルク 800g×2缶セット サンプル付き 5,269円

他のメーカーとくらべて値段は高いですが、成分はもちろん見た目・味・香りまで母乳に近づけた粉ミルクです。母乳と同量のナトリウム量で、赤ちゃんが余分な水分を蓄えずに「キュッと締まった育ち方」をするといわれています。赤ちゃんの体質や好みにもよりますが、高くてもわざわざこのミルクを買い求めるママも多いです。量販店などではあまりたくさん売られていませんし、目立ちにくい場所に置かれていることもありますが、ミルクにこだわるママに人気の商品です。

ビーンスターク すこやかM1

▼ビーンスターク すこやかM1 大缶2缶パック 800g×2缶 4,797円

最新の母乳研究結果に基づき、母乳に含まれる「リボ核酸」「シアル酸」「ヌクレオチド」などの免疫機能成分を配合した粉ミルクです(Mの意味は「免疫」)。母乳に近い、甘すぎない味にこだわっており、母乳と混合で育てるママに喜ばれています。ミルクの缶表面は抗菌加工されており、衛生面にも配慮されています。配送時に缶が大きく凹むなどのトラブルがあり、現時点でのamazonの星の評価は低めとなっています。

参考サイト:Amazon

[3]アレルギーが心配…ミルク選びのポイントとは

赤ちゃんの栄養や安全に細心の注意をはらっていても、何かのきっかけで突然アレルギー反応が出てしまうことがあります。特にミルクアレルギーは赤ちゃんの生命に関わることもある深刻な問題ですので、その原因や対処法についてまとめました。
参考文献:公益財団法人日本ビフィズス菌センター

ミルクアレルギーはどうして起こる?

食事などにより外部から体内に異物(抗原)が入ってきたとき、身体が良い反応をした場合を免疫反応、悪い反応をした場合をアレルギー反応といいます。ミルクアレルギーはミルクに含まれるタンパク質の分子量が大きいことが原因で、分子量を小さくすれば発症を抑えられるとのことです。しかしアレルギーの仕組みには不明な点も多く、現代でも確実に発症を予防する手段はありません。
最初から過度にアレルギーを心配して普通の粉ミルクを避ける必要はありませんが、現在ではアレルギーを起こしにくいミルクも比較的簡単に入手することができますので、気になる方は試してみてください。
参考文献:公益財団法人日本ビフィズス菌センター

アレルギーを起こしにくい粉ミルクとは?

E赤ちゃんに代表される、牛乳のタンパク質を細かく切ってペプチドという物質に変えたミルクです。消化能力の未熟な赤ちゃんにも優しく作られており、はじめてのミルクとして勧められることもあります。ただし、あくまでもミルクアレルギーを「起こしにくい」商品であり、完全に発症しないわけではないことを覚えておきましょう。
参考文献:公益財団法人日本ビフィズス菌センター

ミルク選びの注意点

各メーカーの粉ミルクの品質にはほとんど違いがありませんが、赤ちゃんによっては特定の粉ミルクに強いアレルギー反応を起こすことがあるそうです。赤ちゃんが今のミルクを飲まなくなった、便秘や下痢を改善させたい、などの理由から他社メーカーの粉ミルクを試すこともありますが、突然アナフィラキシーショックを起こす場合があるため注意が必要です。何が起こっても対応できるよう、病院の診察時間内に新しいミルクを試したり、外出先でいつもと違うミルクを不用意に与えないなど、対策を考えておくとよいでしょう。
参考文献:公益財団法人日本ビフィズス菌センター

アナフィラキシーショックを起こしてしまったら?

ミルクだけでなく母乳の場合でも、ママの食事が影響してアレルギーを引き起こす場合があります。授乳後、赤ちゃんに蕁麻疹が出たりぐったりしていたりするときはアレルギーの可能性がありますので、医師の診察を受けて下さい。誰より赤ちゃんの変化に敏感なのはママですから、直感で「怖いな」と感じるほどの症状が出た場合は迷わず救急車を呼んでください。
参考文献:公益財団法人日本ビフィズス菌センター

[4]粉ミルクを作る時の注意点

日本で製造されている粉ミルクは品質も高く衛生的なものばかりですが、それでも粉ミルクを完全に無菌で製造することは困難だそうです。製造段階で、または製品を開封して調乳を行う過程で、どうしても細菌が混入してしまうことがあります。とくに注意すべきなのは「サカザキ菌」と「サルモネラ菌」で、乾燥した粉ミルクに混入しても増えることはありませんが、長期にわたって生存することが可能です。
しかし細菌感染リスクを減らす適切なミルクづくりをしていれば、安心して赤ちゃんにミルクを与えられますので、正しい知識を身につけておくことが大切です。
参考文献:横浜市衛生研究所

サカザキ菌(Cronobacter sakazakii)とは

自然環境内やヒト・動物の腸管内からも確認される菌ですが、常在菌ではなく、厚生労働省によると自然界での生息場所はよく分かっていないとのことです。大人が感染した場合は軽症で済みますが、乳幼児が感染すると髄膜炎や腸炎等の重篤な症状を引き起こすことがあります。
参考文献:横浜市衛生研究所

サルモネラ菌(Salmonella enterica)とは

肉や卵などにも存在する、食中毒の代表的な原因菌です。子供や高齢者は微量であっても感染するおそれがあります。粉ミルクの製造過程で混入することはほとんどありませんが、粉ミルクを開封した後や調乳するときに混入することがあるようです。
参考文献:横浜市衛生研究所

細菌感染を防ぐためには

  1. 調乳するときは必ず石鹸でよく手を洗う
  2. 哺乳瓶、乳首やスプーンは必ず洗って消毒する
  3. →湿気た粉ミルクがスプーンに付着していると細菌増殖リスクが高まります。

  4. 必ず70度以上のお湯で溶かす
  5. →混入した最近を熱で殺菌することができます。

  6. 冷ますときは流水や氷水で急激に冷やす
  7. →冷やす時間がゆっくりだと、細菌増殖リスクが高まります。

  8. 調乳後、2時間以上経過したミルクは捨てる
  9. →作り置きはできません。与えるタイミングを逃した場合も、また1から調乳します。

  10. 飲み残しのミルクはすぐに捨てる
  11. →もったいないからと冷蔵庫に保存するのは厳禁です。

参考文献:横浜市衛生研究所

[5]余った粉ミルクのおすすめ活用法

「せっかく粉ミルクを買ったのに、赤ちゃんが飲んでくれなかった」「粉ミルクをそれほど必要としなくなった」…などの理由から、家に粉ミルクが大量に余ってしまうことがあります。「でも捨ててしまうのはもったいない!」という方のために、余った粉ミルクの活用法をいくつかご紹介します。

離乳食づくりに粉ミルクを活用しよう!

おいしくて栄養のある離乳食を、少量ずつ毎日作るのは大変です。赤ちゃんが新しい味に馴染めないとき、食べやすいミルク味にしたいとき、余った粉ミルクを活用することで手軽に栄養のある離乳食が作れます。食事にもデザートにも幅広く使えますし、検索すればいろんなレシピが出てきますので、ぜひ参考にしてみてください。

大人が飲んでも問題ない?

赤ちゃんの身体に良いのだから、粉ミルクを大人が飲んでも大丈夫なはず…とは思いつつ、確信が持てないママは多いようです。飲んだからといって特に大きな問題はないようですが、あくまでも赤ちゃん用に作られていることを忘れないようにしましょう。

[6]赤ちゃんの体質や好みに合わせて、自分らしい授乳を楽しもう

いかがでしたか?ネットの情報や人からの助言など、ママは育児に関する極端な情報に振り回されがちです。しかし正解のない育児には「絶対正しい、絶対間違い」ということはほとんどありませんし、赤ちゃんが元気に成長すればそれで良いのです。
大変だと感じる点も、悩みも人それぞれです。不安なことがあれば、ぜひポジティブな情報とネガティブな情報を平等に集めてみてください。その上で、赤ちゃんとママの性格や体質などに合わせて、無理のない授乳スタイルを探っていってくださいね。

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