子どもにとってはなくてはならないおもちゃですが、あれこれ出してしまって片付けが大変。親が見るに見かねて片付けを始めたそばからまた新しいおもちゃを出してしまうこともよくありますよね。ついつい声を張り上げて叱ってしまい、後から反省することも多いです。では、子どもが自分から進んで後片付けをするにはどうしたらいいのでしょうか。今回は子どもが片付けをしやすくなるような収納アイテムやアイデアをご紹介しますので是非参考にしてみて下さい。
子どもがおもちゃを片付けやすい環境にするには?
子どもがおもちゃをなかなか片付けられない原因の一つとして考えられるのが子どもにとって後片付けがしにくい環境であることです。まずは、子どもが片付けをしやすくなるような環境を作ることから始めてみましょう。
1.片付けなさいの言葉は言わない
ついつい「片付けなさい」と叱ってしまいがちですが、子どもは叱られることによって片付けが嫌いになってしまいます。まずは片付けの仕方を一つ一つ丁寧に伝えることが大切です。そのためには親が見本となって一緒に片付けをしてあげて下さい。
2.片付けの時間を決める
時計に子どもの好きなシールなどを貼っておいて「時計の針がシールのところになったらお片付けしようね」などと片付ける時間を決めてあげることが大切です。子どもは言葉だけでは理解しにくいので目で見て分かるようにしてあげるといいですよ。
片付けのタイミングは十分に子どもが遊び込めるくらいの時間を確保した上で決めてあげて下さいね。
3.おもちゃ別に収納ケースを分ける
あれもこれも全て同じ入れ物に入れてしまっては次に遊ぶときに大変になるのでおもちゃ別に収納場所を決めてあげることが重要です。
また、決める時に親が勝手に決めてしまうのではなく「これはどこに片付けることにする?」などと子どもと一緒に決めることで子どもは片付ける場所を覚えられます。
4.色別にする
同じおもちゃでもレゴブロックなど数がたくさんある場合は色別で分けるといいですね。遊ぶときにも取り出しやすいですし、色別なら小さい子でも分かりやすく楽しく片付けができます。
5.子どもが分かるようにラベルやイラストを貼る
おもちゃ別にケースを分け、なおかつケースの表面に片付けるおもちゃの写真やイラスト、大きい子でしたら文字を書いてあげることでより分かりやすく、外から見ただけで何が入っているのか分かるのでおすすめです。
6.子どもの目線に合わせる
片付けをしようと思っても高い位置に棚やボックスがあっては片付けたくても片付けられません。まずは子どもの目線になって収納アイテムを置くようにしましょう。例えば、カラーボックスを縦ではなく横に置いてあげることで片付けやすさが全然変わりますよ。
7.作り置きスペースを作る
子どもはせっかくブロックなどで一生懸命作った作品を壊して片付けたくないと言いますよね。子どもながらにパパが帰ってきたら見せたい、明日続きをしようなどといろいろ考えているのです。その思いを壊してしまわないように作った作品を飾っておくスペースを用意してあげるといいでしょう。
大人からすると“なにこれ?”と思うようなものでも子どもにとっては大事なものです。子どもの作品は大切にしてあげて下さい。
8.使うおもちゃと使わないおもちゃを見極める
おもちゃは年齢が上がるにつれてどんどん増えていきますよね。子どもの年齢や興味によって使っていないおもちゃが必ずあるはずです。使っていないものはクローゼットの中など見えないところに片付けておくか、思い切って知り合いに譲る、リサイクルショップに売るなどして物が増えないようにすることも大切です。
9.遊び感覚で片付ける
片付けも遊びの延長線でできたら楽しいですよね。保育園などでよく目にするのはお片付け競争です。「どっちが早くお片付けできるか競争だよ」と言うと子どもは急にやる気を見せます。
また、音楽を流して曲が終わるまでに片付けをしたり、ごっこ遊びをしながら片付けたりするのも一つの方法です。例えば、「配達屋さん、こっちまでブロックを運んでくれますか?」、「お人形さんが眠たいみたいだからここで寝かせてあげようか」などと声をかけて遊びながら片付けると子どもは喜びますよ。
10.片付けができたら誉める
決して上手に片付けられていなくても自分で片付けようという気持ちが見られた時は大いに誉めてあげて下さい。大人でもそうですが、誉められると嬉しいですよね。叱られる経験よりも誉められる経験をたくさんさせてあげて下さい。誉められることでお片付けが大好きになります。
おもちゃの収納ラックやケースをご紹介
散らかりがちなおもちゃもこれさえあればすっきり!今回はIKEA、無印、ニトリの3店に注目して便利で使いやすく、おしゃれな収納アイテムをご紹介します。是非、参考にして子どもの年齢やお家に合わせて購入を検討して下さい。
IKEA
▼TROFAST (トロファスト)収納コンビネーション
頑丈に作られており、ボックスの高さを変えられる優れものです。高さが52センチと低めに作られているので小さい子でも手が届きやすく、また収納だけではなくイスや机としても使えるのでいいですね。TROFASTの収納ボックスはとにかく入れる投げ込み式なので子どももストレスなく片付けができます。
▼EKET(エーケト)キャビネットコンビネーション
見せる収納と見せない収納のコラボネーションで見た目もおしゃれ。オープン収納の部分には大好きな人形やブロックなどで作った作品を飾ることができます。下の部分はワンプッシュで押せる扉になっているので簡単に開けられるようになっています。色のバリエーションもいくつかあるので部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
▼FLISAT(フリサット) 子供用テーブル
子どもにとってはちょうどいいサイズのテーブルになっており、絵を描いたり作ったりと落ち着いて遊べます。なんと机の真ん中には扉がついていて先程紹介したTROFASTの収納ボックスを付ければそこが収納場所になります。紙やクレヨン、はさみなど入れておけばすぐに遊び始められますね。机の角は危なくないように丸く作られているので安心です。
▼VESSLA(ヴェスラ)収納クレート
キャスターがついているので移動が楽にできます。また、手をかけられるように上縁が作られているので子どもでも持ち運びしやすくなっています。値段も799円とリーズナブルなので購入しやすいですね。人形など大きなものを入れるのもいいし、ブロックなど細かいものも十分に入るのでいろいろな使い方ができますよ。
▼FLYTTBAR(フリットバール) おもちゃ用トランク
かわいらしいデザインのトランク型収納ボックスです。大事なものをたくさん詰め込むことができます。取っ手がついているので持ち運びができるのもいいですね。マジックテープで開け閉めができるので小さいお子さまでも簡単に収納できます。
無印
▼ダンボールでつくるティピ
組み立て式になっており、わずか10分程度で簡単に組み立てられます。子どもが大好きな秘密基地をモチーフにしており、おもちゃを中に持ち込んで遊ぶことができるので散らかる心配がありません。窓もついているので子どもの様子を外から見ることができるので安心ですね。遊び場として部屋の一角においてあげると子どもは喜ぶこと間違いないです。
参考:段ボールテント|IDEA PARK
ニトリ
▼キッズ収納ラック
上の段には絵本、下の段にはぬいぐるみやおもちゃと一か所にまとめて収納ができる優れものです。絵本も表紙を見せた収納ができるので見やすくていいですね。また、キャスター付きなので好きな場所に動かすことができます。
参考:ニトリネット
▼収納ケース フラッテK
絵本やおもちゃはもちろん、洋服だってすっきりと収納できるケースです。別売りのふたを付ければ中身を見えないように隠すことができ、さらに4段まで積み重ね可能なので大容量の収納が可能です。ハーフサイズも販売されているのでそこまで大きくなくてもいいという方にはハーフがオススメです。
参考:ニトリネット
おもちゃを片付けやすくする100均収納アイデアとは?
便利なケースだけでなくもっと片付けがしやすくなるような工夫をすると片付けが楽しくなります。それも100均アイテムで簡単にできます!100均アイテムは同じものがいくつも売っているので統一することができておすすめです。おもちゃ別に紹介していきますので是非お試し下さい。
パズル
パズルはピースがなくなってしまいがちなので収納に困りますよね。そこでピースをなくさないためにも書類などを入れるA4やB4サイズのソフトケースが役立つのです。パズル版とピースがまとめて入るのでもうなくす心配もありません。ソフトケースの表に完成したパズルの写真やイラストなどを貼ることで何のパズルが入っているか分かりやすいです。
キティちゃんとかのパズル。
ほかにもぐでたまがあった。
パズルしまう用にクリアケースも購入。#ダイソー #DAISO pic.twitter.com/31TNtr3NWu— 昴@趣味垢 (@subaru_minaduki) 2016年4月26日
絵本
絵本は棚に立てかけても倒れてきたりしてきれいに収納できないですよね。そこで役立つのが食器スタンドです。本来は食器を収納するものですがそこに絵本を立てかけるだけで横に倒れることなくすっきり収納できるのです。また、表紙を見せて立てることも可能なので子どもがより絵本を手にしたくなりますね。
できた!100均ので制作時間5分くらい!絵本の収納場所困ってたからしばらくはこれでいこう。 pic.twitter.com/pbULq1DYMO
— さおりん@2y (@maipuvvv) 2017年9月14日
ぬいぐるみ
かさばりやすく場所をとってしまうぬいぐるみの収納。大きなぬいぐるみはおしゃれなデザインのランドリーバスケットに入れるといいです。また、フィギュアなどは透明のウォールポケットに1体ずつ入れたり、ウォールラックを壁に設置して飾ったりするとインテリアにもなっていいですよ。
ぬいぐるみの収納には、ランドリーバスケットがオススメ! https://t.co/WNTM8sk4l7 pic.twitter.com/MSJBEw8yVc
— ママトピ (@mamatopix) 2017年6月21日
トミカ、プラレール
次から次へと増えていくトミカやプラレールの収納にお困りのママも多いですよね。無造作に一つのボックスに入れると出す時に大変で結局全部ひっくり返して出すはめに。実はレターケースやA4の厚型クリアケースがプラレールの収納にピッタリです。透明なので中身が見えるのもいいですね。
また、レールは種類別に分けてラベルを貼っておくと片付けやすく遊びやすくなるのでおすすめです。子どもが楽しく片付けができる工夫としてもう一つおすすめなのが、駐車場などを画用紙で作ったりイラストを描いたりして収納棚の上などに貼り付けておくと遊びながらお片付けができていいですよ。
#トミカ
以前、YouTubeの動画で紹介したアストロプロダクツさんの収納ケースがトミカでパンパンだったのでニトリで買ってきたレターケースにも入れてみました。
だいぶ収納できましたが、まだ仮の収納場所で待機しているトミカが30台以上いるので2つ目の購入を検討中ですw pic.twitter.com/ku7YuoQRnW— SNOW SNOWSNOW (@SnowSs33) 2017年6月4日
ブロック、ビーズ
数がとても多く細かいものもあるのでしっかりと収納しておきたいですね。色別にタッパーに入れたり、特に細かいものはアクセサリーケースに入れたりするといいですよ。仕切りがついているので仕分けも簡単でふた付きなので落としてなくす心配がありません。
色の粒を仕入れ、整理してますが…収集がつかなく…部屋中に広げて、結局 夕飯の支度でまたしまう事に(TдT)#ビーズ #色 #クリアケース #ソラノカラー #soranocolor #手編み #和装小物 #knit #色の密着 pic.twitter.com/s0TwLhNq7b
— soranocolor (@soranocolor) 2015年11月14日
ぬり絵、折り紙
トレー A4サイズ用 縦型
ばらばらになりがちなぬり絵や折り紙はA4ラックとA4トレーを組み合わせて収納すると便利です。積み重ねが可能なので色別やぬり絵の種類別に分けると取り出しやすくていいですよ。A5サイズもあるので小さい折り紙などはこちらのサイズに入れるといいですね。
また、ファスナー付のクリアケースに入れて収納する方法もあります。これだと持ち運べるので便利ですね。
お片付け名人!お片付けが楽しくなる収納術を
部屋中におもちゃが散らかっていくら声をかけてもなかなか片付けがはかどらないといった悩みを抱えているママに今回の収納術が少しでも役に立てれば光栄です。「何でいくら言っても片付けないの?」から「どうやったら片付けてくれるだろう?」と考え方を変えてみると気持ちが少し楽になるのではないでしょうか。
散らかすのは子どもの仕事、仕方がないと割り切ってしまいましょう。片付けやすい収納法を一度考え出すと楽しいですよ。何より部屋がすっきりすると心もすっきりします!
子どもにとって“嫌なお片付け”ではなく“楽しいお片付け”になるように工夫し、「お片付け名人!」と子どもの気持ちが上がるような声かけをしながら親子で遊び感覚で楽しく片付けをしてみて下さい。お片付け名人の子どもたちが増えるようにと願っています。