嫁姑問題のカギは夫にあった!?その原因と関係がうまくいく7つの秘訣

愛する人との結婚。 本人同士が愛し合って幸せになれるならそれでいい。なんていうことはなく、実際は本人同士だけではなく、「家族」としてお互いの親や兄弟と付き合うことになるのが結婚です。お互い違った環境で育った者同士が理解しあって共に歩んでいくなかで、気がかりなのは「嫁姑問題」ではないでしょうか。テレビドラマでなどで嫁姑の仲が悪いなどを取り上げることがあります。そこまで大きなことはないけれど、小さな悩みを抱えているというお嫁さんやお姑さんは多いのではないでしょうか。

嫁姑がうまくいかないと言われる大きな原因とは

昔の映画などで、同居するお嫁さんをお手伝いさんのように、こき使う姑。何も言い返さずに尽くす嫁。そのような姿が描かれていることがあります。昔、日本は男尊女卑といって、男は偉いという時代がありました。男は外で働いて女は家の中で家事をする。といった時代です。そんな時代は、だいたいが長男のお嫁さんは夫の両親と同居していました。なかには両親だけでなく、夫の祖父母や夫の兄弟も同居でお嫁さんがその家族の食事の支度をする。ということもありました。

時代背景や地域によって違いはありますが、昔の日本は結婚したら親と同居というのが一般的でした。その中で、嫁は姑に料理を始めとした家事を教えてもらい、家族のルールなどを学んで夫の家族の一員になっていくのです。生まれ育った家庭が違うのですから、最初のうちは新しい家の料理の味を覚えることや、家のしきたりを覚えることに必死だったでしょう。

姑は、それまで自分が嫁の立場で自分の夫の親に必死に仕えていたところにお嫁さんが来ると、「嫁」といった立場が自分から息子の嫁にうつるということになります。その時に、今まで自分が姑にされていた教育を嫁にするのです。自分がされてきた厳しい教育をそのまま嫁にする姑と、自分は厳しくされてきたので嫁には優しく教えたいという姑と、姑の性格や考え方で「嫁姑」の関係は違ったことでしょう。
嫁姑問題」はこのように昔から日本で起こってきたことで、日本の家庭では見えないところでこのような女同士の縮図があったのです。

夫を取り合う女同士だから

結婚をすると、姑は嫁に対して、「大事な可愛い息子を私から取った女」となり、嫁は「私よりも夫のことを知っている女」と姑に対して思う。これが嫁姑がうまくいかない理由だと言われています。夫を取り合う嫉妬なのです。

干渉されることへの反発

結婚したことで、姑は嫁のことを「うちの家庭に入ったのだから、うちのやり方に従ってもらわないと」という考えで嫁を自分の思い通りにしようとする姑がいます。しかし、嫁は「結婚して新しい家庭をこれから作るのだから、姑に言われる筋合いはない」「私達の家庭に干渉しないで欲しい」と反発を感じる場合もあるでしょう。このような価値観の差、干渉されたくないという嫁の反発が関係がうまくいかない原因のひとつとして考えられます。

姑とうまくやる7つのコツ

姑は愛する夫の母親です。これから長い間、家族として付き合っていく間柄になったのですから、どうにかして上手くやりたいものですよね。では、どのようにしたら嫁姑がうまく付き合っていけるのでしょうか。

夫へ期待しすぎないこと

自分の夫に期待しすぎないこと、これは大切なことです。
夫は自分のことを愛しているのだから、絶対的に自分の味方であるだろう。味方であるべきだと思うのはあまりいいことではありません。なぜなら、夫にとって姑はそれまで大切に育ててきてくれた親なのです。全面的に姑の味方では頭にくるでしょうが、完全に自分の味方でなければならない、という風には思わないほうがいいのです。もしも、自分の息子が結婚したら完璧にお嫁さんの味方で自分の言うことを全く聞いてくれなかったらどうですか?悲しいですよね。自分の夫がそんな薄情な男でいいですか?

嫁として頑張りすぎない

真面目で頑張り屋の人ほど、最初に頑張りすぎてしまいます。結婚した相手の家族に気に入られたいと無理をしてしまってはいませんか?例えば、週に何日か手料理を作って夫の実家に遊びに行く、本当は週末は寝坊して家でのんびりしたいのに、毎週末は夫の実家に顔を見せに行くなどです。自分に無理をしていては長続きしません。

また、最初に頑張ってやりすぎると、それが当たり前だと思われてしまいます。この嫁はここまでできる子なのだと思われてしまうのです。そうなると、今度はそれをしなかった時になぜしてくれないのか、この前はしてくれたのに。と不満の種になってしまいます。はじめから自分のペースで、出来る範囲でお付き合いすればいいのです。そのうち、上手く付き合えるコツがわかってくるはずです。

夫の悪口を姑に言わない

お姑さんと話している時に、お姑さんが「うちの子、頑固だから大変じゃない?」などと言ってきたとします。その時に、ここぞとばかりに「そうなんですよ。◯◯さん、頑固で大変なんです。」などと、お姑さんに夫の愚痴や悪口を言わないようにしましょう。
お姑さんは、あなたに気を遣って言っているだけで息子の悪口を聞きたいわけではないのです。息子の悪口を聞かされて気分を害する人もいるでしょう。私の大事な息子の悪口を言うなんて嫌なお嫁さんだこと、なんて逆にあなたの立場が悪くなることがあります。お姑さんの言葉に乗せられて迂闊に夫の悪口を言わないようにしましょう。

夫の前で姑の悪口を言わない

夫の前で姑の悪口を言うのもやめたほうがいいですね。夫にとっては、自分をここまで育ててきてくれたお母さんです。妻から悪口を聞かされるのはいい気分がするわけがないのです。嫁姑の関係をうまくしたいなら、夫にも協力してもらわなければなりません。妻が自分の親の悪口ばかり言っていたら妻の味方をしてくれなくなりますよ。

仲良くできなくて当たり前だと割り切る

違う環境で生きてきた相手です。考え方もものの見方も違って当たり前なのです。しかも、世代も違う相手です。仲良くできなくて仕方がないのです。一生懸命歩み寄っても今まで育ってきた環境や価値観を変えるのは難しいことですし、大変なことです。
最初から「仲良く出来なくても仕方がない」と割り切って付き合うと気持ちが楽になります。だからといって、投げ出すわけではありません。諦めてしまうわけでもありません。ある程度の割り切りをしたほうがお互いに楽なのではないでしょうか。

義理の母としてでなく人生の先輩だと思う

嫁姑問題というと、ついつい「嫁だから」とか「お義母さんが」という風に感情的になりがちです。
そこを少し考え方を変えて、姑としてではなく「人生の先輩」という見方をしてみてはいかがでしょうか。そうすると、自分よりも長く生きてきた人生経験から言ってくれているのだろうと素直に聞けることもあるはずです。子育ても自分よりも先輩だと思えば、アドバイスを頂きたいと思えますし、頼りになるはずです。「姑に言われた」というのでなく「人生の先輩にアドバイスをもらった」と思えれば自分自身が楽になるはずです。

たまには夫を一人で実家に行かせる

もちろん2人で顔を出すのもいいのですが、たまには一人で、または子供と夫だけで夫の実家へ訪問してもらうのもいいのではないでしょうか。嫁が実家に行かないのは何か納得できる理由をつければいいのです。例えば、夫の実家に電話をして「◯◯が(子供の名前)おばあちゃまに会いたいと言うのですが、私は幼稚園のバザーの準備があって忙しくて連れて行けないのです。もしよろしかったら、夫に連れて行ってもらおうと思うのですが、いかがでしょうか。」とお伺いを立ててみてはどうでしょう。
姑もその時は嫁に気を遣わず息子の世話を焼いてあげることもできますし、孫の世話も好きなように出来ます。たまには、息子に自分の夫の愚痴を言いたいでしょうし、親戚の話などもしたいでしょう。嫁がいるときには気を遣って話せないこともその時は思い切り話すことができるでしょう。
自分の息子がたまに顔を見せてくれるということは、母親にとってとても嬉しいことです。結婚して離れて暮らしているならなおさらです。夫にとっても、妻がいない時に母親に見せる顔は違うでしょう。また、息子が実家に帰ってきてくれて嬉しい時間を過ごすことは姑の心の癒やしになるでしょう。それで嫁との関係も良い方向へ行くのではないかと思うのです。

嫁姑の関係をよくするも悪くするも夫次第

実は、嫁姑の関係を左右するのは夫だと言われています。母からも妻からも頼りにされている夫の行動で関係がうまくいくかいかないか変わってくるのです。では、夫はどうしたらいいのでしょうか。

夫は妻の話を聞き流してはいけない

夫は自分の妻の話を聞き流してはいけません。
いくら話が長いからとか、いつも同じことを言っているとしても聞いてあげなければなりません。だって、妻からしたら話せるのはあなたしかいないのですから。「疲れてるんだから」などと、妻の話を聞かない、または聞いているふりをしないでください。
女性はとても敏感です。夫が話を聞いていないのはすぐにわかりますよ。妻はその時はあなたから意見が聞きたいわけではないのです。ただ、聞いてほしいのです。だから、「そうだったんだ。大変だったね」とか「わかったよ。考えておくね」などという返事をしてほしいのです。「それはお前が悪い」とか「お袋も悪気があったわけじゃないだろ」などという言葉は決して言ってはいけません。

夫は母親に妻の悪口を言ってはいけない

夫は自分の母親に妻の愚痴や悪口を言ってはいけません。そんなことをしたら、母親に自分の妻の印象を悪くさせてしまうばかりか「だからあの嫁はダメなのよ」という風に妻の立場を悪くすることになってしまうのです。
また、夫は自分の立場を守るために妻を悪者にしてはいけません。母親に何かを断る時に妻を引き合いに出して「妻が嫌がるから」などという断り方をしたら、一気に妻の立場を悪くしてしまいます。

夫は事なかれ主義ではいけない

夫は母親に相談されたり、妻に相談されることがあるでしょう。大変なのはわかります。しかし、決して事なかれ主義ではいけません。「分かった分かった」と真剣に話を聞かず流そうとしたり、「大げさだな」「いちいちそんなことで腹を立てることはないだろう」などと、無かった事にしようとする。これは決してやってはいけません。相談したほうは余計にストレスがたまり、あなたに相談しても仕方がないと思い、相談しなくなりお互いにもっと相手に不満を抱えるという結果になってしまうのです。

夫は妻の言葉をストレートに母親に伝えてはいけない

夫は妻の言葉をそのまま母親に伝えてはいけません。
特にデリケートな問題のときこそ、慎重にならなければなりません。言葉のニュアンスを変えたり、時には妻からの言葉でなく自分の言葉として伝えることが良い場合もあります。母親も嫁から言われた言葉よりも、自分の息子から言われた言葉のほうが素直に聞けることもあるでしょう。

夫は妻の味方でないといけない

100%妻の味方でなければならないというわけではありません。姿勢は妻の味方であるべきなのです。
母親は生まれてきたときから育ててくれた大切な人です。それが変わることはありませんよね。いくら結婚しても親子なのには変わりないのですから。親子の絆は何があっても変わることはないでしょう。
しかし、妻とはどうですか?妻はいわば赤の他人なのです。他人同士が愛し合って結婚して家族になったのです。だから言い換えれば、愛情がなくなった時には家族でなくなることがあるということなのです。これから妻と家庭を築いていくあなたは、今大事にすべきなのは自分の家庭です。妻を第一に考え、妻の意見を尊重して、うまく立ち回るべきです。

夫は母親を気遣わないといけない

夫は妻を第一に考えなければならないのですが、母親にも気遣いが必要になります。
妻のことばかりでいつも妻の意見ばかり聞いていると、母親からしたら、嫁は可愛い息子を取った女になってしまいます。息子は結婚する前は私の言うことをいつも聞いてくれていた優しい子だったのに、結婚したら嫁の言うことばかり聞いて私の言うことを聞いてくれなくなった。あの嫁が悪いのよ。となりかねません。だからこそ、母親のほうにも気遣いをしなければならないのです。

特別なことはしなくてもいいのです。たまに電話をして、「風邪などひいてない?」などと気遣うのが大切なのです。結婚前でしたら自分の家庭のほうが大事なのはお母さんも分かっているのです。分かっているけれど寂しいものなのです。結婚して離れて暮らしていても、私のことは忘れていない。優しい言葉をかけてくれる。お母さんにはそれが嬉しいことなのです。息子が結婚したら連絡をしてこなくなった=嫁のせい。結婚しても変わらず優しい=優しい息子=いい嫁もらったわね。いつかはこうなるかもしれません。息子の何気ない一言が嫁姑の関係がうまくいく。そんなこともあるのです。

付き合いのルールを決めてトラブル回避!


違った環境で育ってきた2人が夫婦になって、それぞれの親が義理の親になって家族になっていく。無理せず自分たちのやり方で、少しずつ家族になっていけばいいのです。姑を、「夫の親は愛する夫を産んでくれた人」と捉えてみてはいかがでしょうか。そうすれば、親のことが大事な人に思えてきます。

そして、上手くやっていくためにお互いに無理しないようにルールを決めてみたらいいかもしれません。月に一回は夫の家を訪問する。など、互いが無理のない程度のものを作ってみたらどうでしょう。それも、絶対に守らなければならない、というものではなく、臨機応変に対応しましょう。という具合に。
一番大事なのはお互いを尊重することです。踏み込まず見守ることも大切なことです。嫁姑といって、肩肘張らず、素直に無理せずお付き合いができるといいですね。

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