誰もが子どもの頃一度はしたことがある折り紙遊び。でも時が経つと折り方って忘れますよね。子どもにこれ作ってと言われてもわからない、教えてあげられないとなると残念です。今回は子どもが喜ぶかわいらしい折り紙の折り方を紹介します。簡単なので子どもと一緒に作ることができます。ぜひお子様と一緒に楽しい時間をお過ごしください。
子どもに折り紙を教える時のコツ
子どもに折り紙の折り方を教えたいけどうまく教えられない、結局自分が手を出してやってしまうといったママも多いのではないでしょうか。子どもに分かりやすいように教えるには少しコツがいるのです。
まずは簡単にできるものから作りましょう
初めから難しいものを折るのは不可能です。三角の形におるだけで作れるようなもの、例えばチューリップやおにぎり、少し頑張ってかぶとなどから始めてみましょう。簡単なものをピックアップして子どもに作りたいものを選ばせてあげるといいですよ。また、折り紙の色は好きな色を選ばせてあげて下さいね。こんな色のチューリップはないからダメなどと固定概念を押し付けないようにしましょう。好きなものを好きな色で作らせてあげるのが大切です。
教える時は横に並んで
折り方を教える時に向かい側に座っていると教えづらいですよね。子どもも混乱してしまうので横に並んで同じ向きで教えてあげて下さい。
折る場所に印をつけてあげる
小さい子は特に山折り、谷折りなどと言ってもイメージがつかないので理解できません。そのため折る場所に鉛筆で丸や星印をつけてあげましょう。「おほしさまとおほしさまをぴったんこするよ」などと伝えてあげるととても分かりやすくなりますよ。
手の動かし方を教えてあげる
子どもは大人のように器用に手を動かすことができないので折り線がずれてしまうなど、ぐちゃぐちゃになってしまうことが多いです。折る時は紙を押さえる手、動かす手を決めてあげましょう。押さえる手は「お家」、動かす手は「おでかけ」などと言い方を変えて「こっちの手はお出かけするよ~」と言って動かすと分かりやすいです。また折り目を付ける時は「きれいにアイロンかけるよ」などと言ってあげると楽しくできますよ。
できたら誉める
出来上がったら大いに誉めてあげましょう。誉められると子どもは嬉しくなり、「また作りたい」と思うようになります。折り紙が大好きになりますよ。
作品は大切にする
作ったら終わりではなく、子どもの作った作品を目につくところに飾ってあげましょう。物を大切にする気持ちも育ててあげたいですね。また、紙飛行機など作った後に遊べるものは一緒に遊んであげて下さい。高価なおもちゃもいいですが、自分で作った物で遊ぶことはとても素敵ですよね。手作りの物は下手したら壊れる可能性があります。でもそれが大切なのです。こんな風に遊んだら物は壊れるんだ、こういう風にすれば直せるんだなどと子どもにとって新たな発見もできるからです。
いろいろな動物の折り方
子どもが大好きな動物たち、いろいろな動物を折ってミニ動物園を作って遊んでも楽しいですね。
いぬ
- 三角の形に半分に折ります。
- 左右の角を頂点の方向にななめに折ります。
- 頂点部分の角を1枚だけ少し折ります。
- 目や鼻をかけば完成。
きつね
- 三角の形に半分に折ります。
- 頂点の角を1枚だけ少し折ります。
- 頂点を中心に左右のふちをななめに山折りします。
- 顔を描いたら完成。
ねこ
- 三角の形に半分に折って折り目をつけます。
- もう一方の対角線でも三角に折ります。
- 三角の頂点の部分を半分まで折ります。
- 中心線を中心に両端の角を斜め上方向に折ります。
- 裏返して目や口を書いたら完成。
うさぎ
- 三角の形に半分に折って折り目をつけます。
- 折り目に沿って上下のふちを合わせます。(かみひこうきを折る時と同じです)
- 白い部分の角をさきほど合わせた部分の底辺まで折ります。
- 角がふちから出るように折り返します。
- 折り紙を裏返し、頂点とさきほど折り返した角のふちに合わせます。
- 2で折り合わせた部分のつなぎ目を中心に山折りします。
- 上のかぶさっている部分を引っ張って角度を付けます。
- 上の部分を3分の2くらい切り込みをいれます。
- 切り込みを入れた部分を膨らませて耳にしたら完成。
ぶた
- 長方形の形になるように半分に折ります。
- さらに半分折り、正方形の形にしたら全て広げます。
- 左右のふちを中心線に合わせて折ります。
- 上下のふちも同じように中心線に合わせて折ります。
- 対角線の角同士を合わせて斜めに折り線を付けます。
- 上下に折った部分の内側に指を入れて広げてつぶします。
- 反対側も同じように広げてつぶします。
- 広げてつぶしたつなぎ目の部分を中心に山折りします。
- 三角になっている部分の内側を頂点を軸にしてななめに谷折りします。反対側も同じです。
- 左側をななめに山折りし、頭の部分を作ります。
- 右側は図のように折り線をつけます。
- 折り目に合わせて折り込んだら完成。
パンダ
- 三角の形に半分に折ります。
- さらに半分折ったら全て広げます。
- 色のついた方を表(自分の方)に向けて余白を1センチ残るように三角に折ります。
- 白い面の角を底辺のふちまで折って折り線をつけます。
- 折り線をつけたところまで角を折ってさらに折り線をつけます。
- 5の折り線のところまで角を折ります。
- 下の角も同じところまで折ります。
- 左右を中心線に合わせて折ります。
- 8で折った部分の下の角を上に折りあげます。
- 折りあげた部分を左右同様ななめに谷折りします。
- 左右の角を図のように折ります。
- 図のように角を少し折ります。
- 裏返して下の部分を上に折りあげます。
- 上の部分を裏側におります。
- さらに角になっている部分を少し裏側に折り込み全体的に丸みをおびるようにします。
- 鼻の下の部分を少し内側に折り込んだら完成。
かわいい花の折り方
その時の季節に合わせた花を折って部屋に飾ると雰囲気が出ていいですね。
チューリップ
- 三角の形に半分に折ります。
- 左右の角をななめ上に折ります。
- 左右と下の角を少し折って丸みを付けたら完成。
菜の花
- 折り紙の色がついている面を表(自分側)にします。
- 三角の形に半分に折ります。
- さらに半分に折ります。
- 三角の袋の部分をひらいて四角くします。
- 反対側も同じようにひらきます。
- 左右のふちを中心線に合わせて折ります。
- 反対側も同じように折ります。
- 上の△の部分をはさみで丸く切ります。
- 下の角と上のまるく切った部分を合わせて半分に折り目をつけます。
- 上のまるく切った部分をひらけば完成。
あじさい
- 三角の形に半分に折ります。(色の面が内側になるように)
- さらに半分に折ります。
- 三角の袋の部分をひらいて四角くします。
- 左右のふちを中心線に合わせて折ります。
- 反対側も同じように折ります。
- 上下の角を合わせて半分に折ります。
- 上のはなびら部分をひらいてつぶしたら完成。
カーネーション
- 長方形の形に半分に折ります。
- さらに半分にして正方形を作ります。
- 折り紙がひらいているふちの部分をはさみでギザギザに切る。
- 切れたら扇形になるように1枚ひらきます。
- 右側3分の1を手前に、左側3分の2を裏側へ折ります。
- 茎の部分の折り紙(2.3㎝×5.5㎝)を用意してのりで貼りつけたら完成。
ひまわり
<パーツ1>
- 三角の形に半分に折り、さらに半分に折ったら全てひらきます。
- 4つ角を中心に合わせて折ります。
- さらに4つ角を中心に合わせて折ったら全てひろげます。
- 折り目に沿って折り合わせて図のような形にします。
- 4つの袋状になっている部分を全てひらいてつぶします。
- それぞれ四角になっている部分の左右のふちを折り線に合わせて折ります。
- 4つ角を全て折ります。
- 7で折った部分を4つともひらいてつぶします。
- 中心に集まっている角を外側にむかって折ります。
<パーツ2>
- 長方形の形に半分に折り、さらに半分に折って正方形の形にしたら全てひらきます。
- 4つ角を中心に合わせて全て折ります。
- さらに4つ角を中心に合わせて折ります。
- さらに同じように4つ角を中心に合わせて折ります。
<組み合わせる>
- パーツ1の上にパーツ2を置きます。
- パーツ2の4つ角をパート1のふちに入れ込みます。
- パーツ1のとがった部分をパーツ2の下に4つとも入れ込む。
- パーツ2の部分に格子状の線を書いたら完成。
これだけは知っておきたい折り紙の折り方
子どもが一度は作りたい!と言う手裏剣や箱。この折り方さえ覚えておけばもう安心です。
手裏剣
- 折り紙を2枚用意し、長方形の形に半分に折ります。
- さらに細い長方形になるように折り線をつけて戻します。
- 左右のふちを折り線まで折ります。
- 2枚とも同じように折ったら横に並べます。
- 2枚が左右対称になるように長方形の両端を三角に折ります。
- 図のようにリボンの形になるように折ります。
- 1つを裏返しにします。
- 裏返しにしたパーツの上にもう片方のパーツをのせます。
- 下のパーツの両端を上のパーツに入れ込みます。
- 裏返して同じように両端を入れ込んだら完成。
箱
- 三角の形に半分に折ります。
- さらに半分に折ります。
- 袋になっている部分をひらいて正方形になるようにつぶします。
- 反対側も同じようにひらいてつぶします。
- 左右とひらいている部分の角を中心に向かって折ります。
- 反対側も同じように折ります。
- 中心を軸に右側のふちを左側へ折り、反対側も同じように折ります。
- 上部の△を谷折りし、反対側も同じように折ります。
- 先程と同様、中心を軸に右側のふちを左側へ折り、反対も同じように折ります。
- 両側の袋になっている部分をひらいてつぶします。
- 反対側も同じようにひらいてつぶします。
- つぶした外側の部分を図のように折ります。反対側も折ります。
- 上のふちを折ります。
- 反対側も同じように折ります。
- 袋になっている部分に指を入れてひろげたら完成。
星
- 長方形になるように半分に折ります。
- さらに半分に折って正方形にします。
- 袋の部分をひらいてつぶし、三角の形にします。
- 反対側も同じようにひらいてつぶします。
- 左側の部分を中心線に合わせて折ります。
- 裏返して同じように左側を中心線に合わせて折ります。
- 右側の角を上方向に引っ張ります。
- 引っ張った部分の角と下の角を合わせます。
- 頂点の角を図のように折って折り線をつけます。
- 折り線を参考に下の角を右斜めに折ります。
- 左側の部分を右側へ折る。
- 今折った右側の角を左へ折る。
- 裏返したら完成。折った部分がひろがらないようにテープなどで補強してくださいね。
折り紙を通して親子の時間を作りましょう
折り紙は楽しいだけではなく、手先を使うので脳の発達や運動神経がよくなると言われています。指先は第二の脳と言われているくらいですから、指先を使う遊びは成長に非常にいいとされています。また、集中力や想像力を育むだけでなく、「何色にする?これはむらさき色っていうんだよ。」などと折り紙を通して色を覚えたりすることもできるのでいいこと尽くしですね。まずは、二つに折るところから始めて折り紙が楽しいと思えるようにしていきたいですね。一緒に折り紙遊びをすることで親子の時間がうまれ、とてもいいコミュニケーションになります。折り方を覚えるには時間がかかりますが、ゆっくりじっくりと根気強く教えてあげてほしいです。今回はたくさんある折り方から簡単なものをいくつか紹介しましたが、他にも折り方は数えきれないくらいあります。年齢に合わせて難易度をあげていろいろな折り方を試してほしいです。折り紙を通して素敵な親子の時間をお楽しみください。