断乳を成功させるには?知っておきたい2つのコツとママのおっぱいケア方法

「周りのママ友はもう授乳終わったって言ってたからそろそろ我が家も」とお考えのママさん!断乳への理解は深まってますか?断乳と一言で言ってもやり方は様々。今回は断乳の時期や方法などをご紹介します。断乳は決して辛いものではありません!ぜひ参考にしてくださいね。

断乳って何?

断乳って何?

断乳とは

そもそも断乳とはどのようなことを指すのでしょうか。断乳とはママが授乳を中止することを指します。昔の世代のママさんは、離乳食が始まったら断乳という風潮がありましたので、1歳を越えても授乳をしていると「まだ授乳させてるなんて、甘やかせてるわ。」なんて言われてしまうことも。

しかし、今は何歳までに断乳しなければいけないということはありません。母子手帳の表記も「断乳の有無」という項目が消えています。むしろ昔よりも親子のコミュニケーションが少なくなってきていると言われる時代なので、授乳の時間を大切にすべき、という考えが多くなってきているのも事実です。

もちろん早く断乳した方が自立心が芽生えるという声や職場への復帰があるから物理的に断乳させなきゃいけないという環境の変化など様々な声や要因があるのも事実です。断乳の時期は周りに流されることなく、ママだけでなくパパにも意見を聞きながら決めましょう。

断乳と卒乳の違い

断乳について詳しくご説明する前に、皆さまは「卒乳」という言葉も聞いたことがあるでしょうか。ママがおっぱいを辞める「断乳」に対して、赤ちゃんがおっぱいを飲むのを自然と辞めていくことを「卒乳」と呼びます。

断乳はママ都合でいきなりおっぱいを辞めるため、赤ちゃんにとって可哀想というイメージから、赤ちゃんが必要ないと思ったら辞めていく卒乳を選ぶママさんもいます。また時代も昔とは違い、赤ちゃんが自然におっぱいを辞めるまで続けても良い、という考えが主流になってきています。

しかし卒乳だと、何歳までおっぱいを飲ませれば良いのか、期限が見えないことが欠点です。職場復帰を考えているママ、2人目を考えているママなどにとっては、時期が確定しないのは、予定が立てづらいですよね。

また、だんだん減らしていき、本当に欲しがる時だけにする、というやり方を考えているママさんも多いのですが、上手くいかないパターンが多いのが現実です。ママが上手くいかずに焦るのが赤ちゃんにも伝わり、かえって不安になり離れなくなるということもあります。

今回は断乳に関してご紹介していきますが、「断乳にするべき!」であったり「卒乳より断乳の方が正解!」ということはありません。それぞれの家庭にあった方法で進めていきましょう。

断乳はいつから?

断乳は1歳になったら、ということは決まっておりません!大切なのはママの気持ちと赤ちゃんの成長過程です。いつ頃にしようか、パパとも相談して決めましょう。

また、成長過程に関しては、個人差があるのは当然です。次の断乳の方法の中でも詳しくお話ししますが、目安としては離乳食に移った後と言われています。子育てハックが行ったアンケート調査より、断乳時期の平均としては、1歳から1歳頃であるといわれています。

参考元:卒乳・断乳の時期はいつから?先輩ママの体験アンケート大発表!|子育てハック

断乳の方法

断乳の方法
それでは、断乳の方法に関して詳しくみていきたいと思います。断乳の方法としては2パターンあります。また、夜間断乳という方法もありますので、自分の考えにあった方法を選びましょう。

断乳の時期

まずは、断乳を決意しても良い時期についてお話しします。赤ちゃんの成長過程が大きく3つ関わっています。

  1. まずは、離乳食が食べられることです。授乳が無くなる分栄養が取れなくなってしまっては、元も子もありません。3食しっかり食べる事ができ、また、固いものも食べられるようになっていることが理想的です。
  2. そして、一人歩きができるようになっているということも1つの目安となってきます。
  3. さらに、赤ちゃんだけでなくママも体調が良いことも大切です。おっぱいのトラブルがないことも加えて必要なことです。

以上の事から、早くても10ヶ月〜1歳頃から考え始めることができます。

断乳のやり方

断乳のやり方2パターンをご紹介いたします。少しずつ減らして断乳させる方法と、時期を赤ちゃんに話し、その日から断乳させる方法です。

  • 少しずつ減らして断乳する方法
    少しずつ減らす方法は、離乳食の進み具合に合わせて減らしていくとスムーズに移行出来るパターンが多いです。

    最初は離乳食後のおっぱいを止めることから始めてみるのがオススメです。時間や回数どちらも徐々に減らしていきます。まずは1回、そして2回、とだんだん減らすことが大切です。1ヶ月以上かけて進めていきましょう。

    また、少しずつ減らすことでママの乳房トラブルも起こしにくくなります。食事も脂肪分や糖分の多いもの、乳製品は控えると良いでしょう。

  • 赤ちゃんに話してその日から断乳する方法
    赤ちゃんに話してその日から辞める方法は、決めた日の前日までは変わらずおっぱいをあげます。そして、断乳する日を子どもに話して、「この日からおっぱいとバイバイだよ。」ということとその理由も明確に伝えるのです。

    カレンダーに印を書いたり、シールを貼ってあげるのも良いでしょう。そして、おっぱいを辞めても愛情は変わらないことも伝えて下さい。

色々とお話しをするため、ある程度ママの言うことが分かってくる年齢の1歳から1歳半頃に断乳をするママにオススメです。また、ママと赤ちゃんの世界から、パパやおばあちゃんも巻き込んで視野を広げるのも断乳が上手くいくポイントでもあります。

昼間出かけて楽しい思い出をたくさん作ったり、パパと一緒に寝たりすると2人だけの世界だったのが広がり、断乳も上手く進むケースが多いです。

参考元:【助産師解説】断乳の仕方、どうするの?失敗&成功談<ママ体験談>|マイナビウーマン 子育て

夜間断乳のススメ

最後に夜間断乳に関してです。夜間断乳は文字のごとく、まず夜間だけ断乳をする方法です。プレ断乳のような形で採用するママさんが多くいます。夜間だけの断乳なので、離乳食になることを待たずに始めることが出来るので、6ヶ月から8ヶ月頃がタイミングとなるでしょう。

もちろん成長には個人差がありますので、就寝前に授乳すると起きずに朝まで持つようになったり、ママの言葉を聞くようになったりすることが目安となるでしょう。夜間断乳をするとたくさんのメリットがあります。

まず、夜泣きがなくなります。夜泣きをした時、おっぱいをあげると赤ちゃんは安心から落ち着きますよね。これを繰り返すことにより、夜おっぱいが無いと赤ちゃんは泣き、ママはついおっぱいをあげてしまうという悪循環が生まれてしまいます。

夜間断乳をすると、赤ちゃんはおっぱいを飲まずに寝る方法を学びますので、おっぱいを求めなくなります。ママにとっても嬉しいですね。

また、寝起きがよくなります。赤ちゃんも夜目がさめるということは、ぐっすり眠れてない証拠。夜間断乳することにより睡眠が十分に取れます。そして、夜おっぱいを飲んでいないので、朝ごはんもモリモリ食べるようになりますよ

さらに、ママのおっぱいのトラブルが減ります。突然断乳をすると、乳腺炎になる可能性が高くなります。しかし、夜間断乳をすると、徐々に授乳回数が減るので、リスクを回避できます。

夜間断乳のやり方

夜間断乳は、赤ちゃんに「おっぱい飲む以外にも寝れるんだよ」ということを学ばせることにつながります。

  1. 夜間断乳をすることを話しましょう
  2. 返事がなくとも赤ちゃんに語りかける事が大切です。夜間断乳をいきなりするのではなく、始める前に「これから夜のおっぱいやめようね」などと話しましょう。

  3. 生活リズムを整えましょう
  4. 食事の時間を揃えたり、お昼寝も早めに切り上げたりしながら、同じ時間に寝かせるようにしましょう。昼間に元気に遊ぶことも夜しっかり寝るためには大切です。生活の中に身体を動かして遊ぶことも取り入れていきましょう。

  5. 寝る前の行動をパターン化しましょう
  6. 行動をパターン化すると習慣になりスムーズに眠りにつく事が出来ます。例えば、ご飯を食べて、入浴して、少し授乳して、歯磨きをして、読み聞かせをして、電気を消す…といったようにパターンを作ります。就寝前は読み聞かせだけでなく、赤ちゃん体操などコミュニケーションが取れるものがあると赤ちゃんも安心しますよ。

  7. 寝る方法を習得させましょう
  8. 最後に、自然と寝るには赤ちゃんにとって何がベストかママも一緒に見つけながら習得させましょう。添い寝をして手を繋ぐのがいいのか、トントンしてあげるといいのか、だっこしてあげるのが良いのか、子守唄を歌ってあげるのが良いのか、様々な方法がありますので、自然と寝るにはどうすれば良いのかママも一緒に考えて手伝ってあげましょう。

夜間断乳の初日は泣いてしまう赤ちゃんがほとんどです。しかし、途中で諦めてしまっては水の泡です。自然と寝ることは成長する際に必要な力です。我が子のために、断乳の手伝いをしてあげましょう。

忘れてはいけないママのケア!

忘れてはいけないママのケア!

断乳後はどうなる?

子どものことだけ考えていて、自分の体の変化に驚くことの無いように、ママについても理解を深めましょう。毎日おっぱいをあげていたママ。断乳すると母乳はどうなると思いますか?自動的に作り出さないようになれば楽チンですが、そうはいきません。行き場を無くした母乳はおっぱいの中でパンパンにためてしまいます。

血行が良くなるとさらにおっぱいが張ってしまうので、温めないようにし、入浴は避けましょう。2日目、どうしても痛い時は軽く搾乳しても大丈夫です。3日目に搾乳をしっかり行うと張りも落ち着いてきます。

また、痛い時は冷やすと効果的です。直接氷を当てるのではなく、濡れたタオルなど刺激を抑えて冷やしましょう。食生活を脂肪分の少ない和食中心にすることも良いでしょう。

母乳量が減らない

母乳がつまりやすい体質のママや冷やしても母乳量がなかなか減らない場合は、乳腺炎になってしまう可能性が出てきます。そんなママはペパーミントティーやセージ茶を飲んで分泌を抑えておく方法があります。リフレッシュにも効果的です。

また、水分を多く摂ると母乳をつくりだしてしまうため、普段よりも控えめにすることを意識しましょう。

乳腺炎の危険性?

いくらケアしていても乳腺炎になってしまう危険は避けられません。全体に熱を持ったり、痛みを伴うしこりができたり、頭痛薬関節痛、黄色がかった母乳が出る場合は、すぐに産婦人科へいきましょう。悪化すると入院が必要になるほどトラブルが広がる可能性があります。

参考元:【助産師監修】断乳の仕方ー上手な方法・時期・進め方についてー|AMOMA よみもの

今注目の桶谷式断乳とは?!

今注目の桶谷式断乳とは?!
ママさんは一度は聞いたことあると思いますが、「桶谷式断乳」についてご紹介いたします!

桶谷式とは何を意味している?

桶谷式断乳とは、助産師の桶谷そとみさんによって考案された断乳方法です。なぜ、よく「桶谷式」という名前を聞くのでしょうか。1人の助産師が広めているのでしょうか?

実は、故桶谷そとみさんの意思を引き継ぎ、ママさんたちのおっぱいについての知識やアドバイスを広めていっている「桶谷式乳房管理法研鑽会」という組織があります。

この桶谷式乳房管理法研鑽会には、助産師の資格を持ち研鑽会の研修センターにて所定の研修を終了し、認定を受けた母子保健の専門家が集まっており、全国に約300ヵ所の桶谷式母乳育児相談室があります。このため、全国的に桶谷式を学んでいるママさんが多く、さらに効果もあるため有名な方法として知られているということです。

桶谷式で断乳はいつから?

桶谷式では、ママも赤ちゃんも断乳の準備が整ってから始める方法です。母子ともに歩み寄ってから始めるので、人気があるのかもしれません。桶谷式断乳も1歳から始めよう、といったような年齢の時期はありません。成長過程によって目安をみていきましょう。桶谷式では4つあげています。

  1. 赤ちゃんが一人歩きできる
  2. 桶谷式では、赤ちゃんが一人で歩けるということでママから自立していると見なしています。また歩行ができるということは、食事から栄養を取り込めるようになる時期が重なっていることも理由としてあげられます。

  3. 硬いものが食べられる
  4. 断乳するとすぐお腹がすきます。そのため、食が進み自然に量を食べられるようになりますので、ある程度硬いものが食べられると良いでしょう。

  5. おっぱいにトラブルがない
  6. 断乳すると、乳腺が詰まったり胸が張ったりする可能性があります。乳腺炎やしこりがないことも大切です。

  7. 赤ちゃんもママも健康
  8. 母子ともに健康なことが大切です。どちらかが風邪をひいていたり、肉体的なものだけでなく引っ越しなどで精神的に疲れている時も、断乳することは避けましょう

桶谷式断乳の流れ

桶谷式断乳が、他の断乳方法と大きく違う点は、断乳する一週間前から始まることでしょう。
[timeline] [tl label=’STEP.1′ title=’断乳一週間前’]子どもにカレンダーを見せながら、「○月○日におっぱいとバイバイしようね」と伝えます。印やシールをつけて、「この日までで、その後はバイバイだよ」と見せながら伝えても良いです。赤ちゃんにとって断乳することは悲しいことですので、1日1回だけ伝えましょう。[/tl] [tl label=’STEP.2′ title=’断乳前日’]「明日でおっぱいとバイバイするよ。だから今日はしっかり飲もうね」と赤ちゃんに伝えましょう。前日は、おっぱいを欲しがる分与えます。ママは断乳をいざ始めると何日かお風呂に入れなくなります。それは血行が良くなっておっぱいが張るのを防ぐためなので、事前にゆっくりとお風呂に入っておきましょう。[/tl] [tl label=’STEP.3′ title=’断乳当日’]いよいよ当日は「これでおっぱいとバイバイだよ。しっかり飲んでね」と最後の声かけをして、朝1回だけ母乳を飲ませます。授乳が終わったら、おっぱいにへのへのもへじを描きます。これは、もしもおっぱいを欲しがり服をめくってきた時に見せるためです。「おっぱいはもうバイバイしたからいなくなったよ」と言ってあげましょう。

おっぱいから気をそらすために、たくさん遊んであげることも大切です。遊び疲れて、夜しっかりと寝られるようにしましょう。[/tl] [tl label=’STEP.4′ title=’断乳後’]断乳後のママのケアも大切です。断乳後はおっぱいが張ってとても痛くなります。2日間は痛くなったときだけ手で軽く搾乳をしましょう。断乳3日目にはスッキリする程度に搾乳してください。そのあとは断乳10日目、1ヶ月、2ヶ月に搾乳します。段階をおって搾乳してママもおっぱいから卒業しましょう。[/tl] [/timeline]

参考元:新米ママのおっぱい入門

授乳しなくても愛は変わらない!

断乳すると、泣き出して可哀想…。愛されてないって感じちゃうかしら…?と赤ちゃんの事を考えれば考えるほど、おっぱいをあげたくなってしまいますよね。ママが1番分かっているかと思いますが、おっぱいをあげなくても、子どもに対しての愛は変わりません。それ以上に成長する我が子を見て、寂しい反面さらに愛おしくなるのではないでしょうか。

また、おっぱい以外にも愛情表現はたくさんあります。ママもパパもたくさん愛情を注ぎ、お子様が不安にならないような断乳が出来れば理想的ですね。

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