夫婦円満の秘訣はペットにあり?その影響とおすすめの小動物10選

ペットを家族の一員として暮らしている人は多いと思います。そして、子供達の兄弟のような存在であったり、友達のような関係の場合もあるでしょう。では、夫婦にとってペットはどういう存在ですか?我が子のような存在ですか?ペットを飼い始めて夫婦間で何か変わったことはありますか?ここでは夫婦がペットを飼うこと、飼ったらどんな変化があるのかをお話します。

ペットを飼い始める前に夫婦で話し合っておくべきこと

もし、これから夫婦でペットを飼い始めようと考えている方がいたら、よく考えてから飼い始めていただきたいのです。ペットは可愛いだけで飼ってはいけないのです。

ペットは一生世話が必要

どんなペットを飼うにしても、ペットは生き物です。命があります。毎日の世話をしなければいけません。トイレの掃除、餌の管理、散歩が必要なペットでしたら毎日の散歩なども必要です。餌などの費用もかかります。今まではしなかったこと(ペットの世話)が生活の一部に組み込まれてきます。朝早く起きなければならないこともあるかもしれません。毎日夜は飲みに行っていたのをやめて、早く帰宅しなければいけなくなるかもしれません。休みの日でも寝坊していられないかもしれないし、雨の日でも散歩に行かなければならないこともあるでしょう。

生き物ですので、病気をするかもしれません。重い病気だったら入院をすることになるかもしれません。通院費や薬代、入院費などお金がかかります。予防接種やノミ、ダニの駆除のための薬代も必要です。不妊手術を受けさせるべき動物もいます。責任を持って向き合うべきです。だいたいの動物は人間より寿命がとても短いです。いつかは看取らなければいけません。
一生面倒を見なければならないのです。動物を飼うということは「覚悟」が必要なのです。

可愛いから飼う。という安易な理由でペットを飼い始めるべきではありません。自分達にペットを一生面倒見ることができるのか、その覚悟はあるのか。夫婦どちらか一方だけでなく、家族全員がその意識を持ってペットを飼い始めてください。

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共働き夫婦の場合どうするか

今までの生活のリズムが変わってきます
二人ともお仕事をしている場合は、ペットに留守をさせる時間が多くなります。世話をするのも仕事に行く前や帰ってきてからになります。今までだったら仕事から帰ってきたらゆっくり休めたかもしれませんが、ペットのために時間を確保する必要が出てきます。

世話の分担について話し合っておきましょう
お世話は毎日のことです。ペットは自分でトイレの掃除ができませんし、餌も自分で用意することはできません。夫婦で協力して世話ができるのかを話し合っておく必要があります。
世話の分担はキッチリわけないことをオススメします。先に帰ったほうがトイレの掃除をする、食事の支度をしていないほうが散歩に連れて行くなどと臨機応変にアバウトに決めておいた方がいいと思います。そうしないと、いつも自分ばかり世話をしている、という不満が出てきてしまう可能性があります。

もしもの時の預け先についても考えておきましょう
出張が多い夫婦の場合は留守の時にペットをどうするのかも考えておく必要があります。どちらかの実家に預けるという場合は、ペットを飼い始める前にご実家に協力を得られるかを確認してから飼い始めるべきです。預けるところがない場合はペットホテルやペットシッターを利用する方法があります。そのための金銭的な余裕があるかどうかもしっかり話し合っておきましょう。

家族が増えたらどうするか

赤ちゃんにアレルギーが出たら
夫婦だけでペットを飼い始める場合は、今後二人の間に子供が出来たらどうするかを考えておかなければなりません。妊娠中のペットの世話はどうするのか、赤ちゃんが生まれてからのことも考えておく必要があります。
アレルギー対策も必要です。アレルギーはペットの毛やフケが原因と言われているので、こまめな掃除をしましょう。空気清浄器も効果的です。もし、生まれた赤ちゃんにアレルギーが出たらどうするのか。万が一、アレルギーが疑われた場合は病院で検査をしてもらいましょう。アレルギーだと分かったらペットとどう折り合いをつけていくかを考えていく必要があります。アレルギーは耐性ができることで治まっていくと言われています。そのことも踏まえて夫婦でしっかり話し合っておきましょう。

子供とペットが暮らすことでいいことが!
子供がペットと一緒に暮らすことはいいことがたくさんあると言われています。ペットと同居することで動物にも感情があることを学びます。生きているものへの愛情を深め、命の尊さをそばで感じることができるのです。飼い主の気遣い(ペットが先に居た場合は赤ちゃんが生まれても変わらない愛情をペットに注ぐなど)が必要となってきますが、接し方次第ではペットと暮らすことは赤ちゃんの情操教育になります。

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どんなペットを飼うか

夫婦でペットを飼うことが決まったら、次はどんなペットを飼うかですよね。夫婦のライフスタイルや年齢、家族構成によって飼うペットが変わってくるでしょう。

自分達の年齢を考えたペット選びをしよう
注意していただきたいのは、自分の年齢とペットの寿命です。例えば、犬や猫は長生きすると20年生きるといわれています。自分達が20年後にはどんな生活をしていますか?ペットを看取る準備はできますか?誰でも生きていればいつ何があるか分かりません。ですが、自分達が寿命を全うできるとして、20年後に自分の年齢でペットを看取ることが難しいようでしたら飼うのはやめたほうがいいです。

ここ最近、飼い主自身が歳をとり、飼えなくなったペットを保健所に持ち込むというケースが増えてきています。また、老人ホームに入るのでペットを連れて行けないとセンターへペットを持ち込むケースも増えてきています。また、一人暮らしのの老人の孤独死で、飼っていたペットが残されてしまったなどという問題が起きています。ペットを飼う前に自分達の年齢と健康状態を考えてもらいたいのです。

共働きの夫婦にオススメのペット
共働きの夫婦にオススメのペットは、

  • 留守番ができる
  • 鳴き声がしない、または小さい
  • 世話が比較的楽

などが挙げられます。

犬でいうと、鳴き声があまり大きくない犬種で小型犬をおすすめします。大型犬だと散歩に行くのに長い距離を歩かないと犬が満足しないからです。仕事から帰ってきて、毎日長い距離の散歩をするのはきついですよね。散歩の時間が取れるのか、しつけをする時間は取れるのかも考えなければいけません。犬が自分達が出かけている間に無駄吠えをしていて実はご近所に迷惑をかけている。なんていうことがあってはいけません。

犬を家に迎えてからしつけに約1ヶ月かかるといわれています。1ヶ月も仕事を休むことはできないでしょう。夏季休暇などを使ったり、休暇をもらって夫婦で1週間ずつを交代で休むなどで対応できるか考えなければなりません。どうしてもそこまでの時間が取れない時は、ペットトレーナーなどのプロの方に頼むなども視野に入れてもいいでしょう。
最近ではしつけ専門のトレーナーやペットショップや動物病院でしつけ教室があるところがあります。しつけは飼い主次第だとも言われていますので、飼い主自身も学ぶために教室に通ったり、家にトレーナーさんを呼んで教わることも大切です。

そして、ペットへのしつけは一貫性が必要です。同じように同じ価値観でしつけるよう心がけましょう。どちらかが甘やかして叱らないなどということがあると、ペットは混乱してしまいます。
猫は犬と違って散歩はいりません。夜行性なので昼間は寝ているので留守番をさせてかわいそうという罪悪感は少し薄れますね。ただ、猫はキレイ好きなのでトイレ掃除を怠ると汚れたトイレで用を足さなくなってしまうので、トイレの台数を増やすなどの工夫が必要です。

ウサギ、ハムスターなどの小動物も共働き夫婦にはオススメです。狭い空間で飼うことができ、臭いや鳴き声でご近所迷惑になることもありません。
最近人気急上昇のデグーやフクロモモンガ、フェレットも人に馴れやすい動物です。
デグーは好奇心旺盛で社会性がある動物です。寿命も6~10年ほどと小動物の中では長い方です。また、デグーは飼い主や仲間と鳴き声でコミュニケーションをとります。飼い主も鳴き声のトーンで何を訴えているかわかるようになるので、会話をしているようで楽しいでしょう。
フクロモモンガは赤ちゃんの頃から育てるととても人に懐きます。飼い主のことを匂いで覚えるモモンガは馴れてくると、飼い主のポケットの中で安心して眠ったりします。
フェレットも人に懐く動物です。人と遊ぶのが好きな子が多く、名前を呼ぶと寄ってきます。トイレのしつけも比較的簡単で飼いやすい動物といえるでしょう。
このように、人に懐く小動物もいますので、ペットを飼う時に視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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ペットは夫婦円満の立役者?

ペットの保険、アイペット損害保険株式会社が2015年11月と2016年11月に、11月22日の夫婦の日にちなんで、ペットと夫婦に関してのアンケートをとりました。これをもとに夫婦とペットの関係性について考えてみましょう。

参考:夫婦喧嘩の際は、物陰から様子を伺うペットが最も多い(アイペット損害保険株式会社)
参考:夫婦円満の陰にはペットの話題あり(アイペット損害保険株式会社)

ペットを飼い始めたのはいつくらいから?

このアンケートによると、夫婦がペットを飼い始めたのは結婚して10年以上たった夫婦の割合が全体の43パーセントを占めていました。その理由は、10年以上経ち、子育てがひと段落した、子供に手がかからなくなったというのが多いのではないでしょうか。
ペットを飼いたいと考えていても、毎日の子育てでペットにかける時間がなかったのが10年以上経ち心身ともに余裕ができた。といったところでしょう。

ペットを飼い始めて変わったこと

夫婦がペットを飼い始めて変わったことがあるか。これもアイペット損害保険会社が調べました。

夫婦間で変わったこと
ペットを飼い始めて変わったことで一番多く回答があったのは「会話が増えた」ということです。ペットの話題で今までよりも会話も笑顔も増えたという夫婦は多いようです。とても素敵なことですね。
ペットを飼い始めて良いことがたくさん増えたという回答が多くあったのが印象的です。

ペットの世話は夫婦どちらが?
アンケートによると、奥様のほうがお世話をする割合が多いと出ています。しかし、夫婦二人で世話を分担しているという家庭が多いのではないでしょうか。ペットは夫婦にとっては我が子のような存在でしょう。子供の世話を協力してやっていたように夫婦で協力してお世話をすると、お互いの信頼関係も深まるのではないでしょうか。

ペットがきて夫婦喧嘩が減った?
アンケートでペットがきてから夫婦喧嘩が減った、または修復が早くなったという結果が出ています。夫婦喧嘩をしているときに、ペットはどんな反応をしているかというと、一番多いのは「物陰から見ている」次は「仲裁しようとする」でした。
ペットが心配そうに見ていたり、仲裁しようとしている姿を見たら飼い主はケンカをやめるでしょう。中には、怯えてしまうペットもいるようです。いつもと違う声のトーンや声の大きさ、飼い主さんの表情が怖いのかもしれないですね。可愛いペットが怯えてしまうことはできません。そういうことも夫婦喧嘩が減った原因のひとつなのでしょう。ペットは夫婦に良い影響を与えてくれますね。

夫婦にとってペットとは

アイペット損害保険会社が行なったアンケート結果によると、ペットは夫婦円満の秘訣であると回答した人は全体の82%もいました。ペットを可愛がる妻を微笑ましく見ているご主人や、夫婦でどっちがペットをより可愛がっているか競うなどという夫婦もいました。
ペットが夫婦どちらに懐いているか、というアンケートでは奥様に懐いていると思う割合のほうが多い結果が出ています。お世話をする割合と比例しているのでしょうか。
ペットの世話を二人ですることで、子供が小さい時に協力して子育てをした記憶が蘇ることもあるでしょう。
ペットの散歩で夫婦一緒によく出かけるようになった。休日は遠出して公園で過ごすなど、それまでの休日の過ごし方が変わった夫婦もいるでしょう。二人でペットをお風呂に入れるなど、協力して何かをすることで会話や笑顔が増え、ますます素敵な時間を過ごせるのだと思うのです。ペットは夫婦円満の立役者といっていいでしょう。癒しと笑顔を与えてくれるペットは本当に素敵な存在なのですね。

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