妊娠中のママから赤ちゃんまで飲めるって本当?ほうじ茶・緑茶の違いとその効果とは

食事のあとにはリラックスできるお茶を召し上がる方も多いと思います。中でも香ばしい香りの中に甘みがあるほうじ茶は、食後にぴったりですよね。だけどこのほうじ茶に殺菌効果や美肌を助ける働き、さらにはリラックス効果や、痩せやすい身体作りに最適であることをご存じでしたか?またカフェインが少ないため妊婦さんや赤ちゃんも安心して飲めます。そんな驚くべき効果をもっているほうじ茶の魅力を知って今日からほうじ茶を生活に取り入れませんか?

ほうじ茶と緑茶って何が違うの?

殺菌効果、美肌効果もあり!?妊娠中のママから赤ちゃんまで飲めるほうじ茶を生活に取り入れよう!

ほうじ茶と緑茶は同じ!?

ペットボトルでお茶を買うとき、「緑茶」「ほうじ茶」「ウーロン茶」「紅茶」いろいろなお茶がありますよね。でもそれぞれのお茶はいったい何が違うのでしょうか?実は緑茶もほうじ茶もウーロン茶も紅茶もすべて同じ茶葉でできています。お茶の違いは製法の違いによるものなんです。紅茶は製法の過程でお茶の葉を発酵させ、ウーロン茶は完全には発酵させずに半発酵させます。緑茶はこれら2つとは違い発酵させないのが大きな特徴です。

では「緑茶」「ほうじ茶」の違いはなんでしょうか?お茶の葉は一緒ですが、ほうじ茶は緑茶を焙煎することで製造されます。焙煎することで独特の香りや風味ができるんですね。ほうじ茶を専門店で購入する方も多いと思いますが、緑茶を炒ることで自分でほうじ茶を作ることもできます。炒っているときの香りもとてもいいので自家製してみるのもいいかもしれません。

参考元:株式会社大内茶園 「玉露」「煎茶」「白折」「ほうじ茶」「番茶」今さら聞けない日本茶の違い

ほうじ茶はいつから飲んで大丈夫?

殺菌効果、美肌効果もあり!?妊娠中のママから赤ちゃんまで飲めるほうじ茶を生活に取り入れよう!

妊娠中は飲んでいいの?カフェインは大丈夫?

妊娠中はカフェインを控えるべきといわれますよね。毎日何を飲むべきか悩む妊婦さんも多いはずです。コーヒーや紅茶に比べてお茶はカフェインが少なそうなので、ついつい飲んでしまいがちなお母さんも多いのではないでしょうか。しかし、お茶の種類によってカフェインの含有量が異なるため注意が必要です。

その中でもほうじ茶は、緑茶や抹茶などに比べてカフェインの含有量が少ないため、カフェインを控える必要がある妊婦さんや授乳中のお母さんでも飲むことができます。ほうじ茶は製造の過程で緑茶を高温で炒るため、カフェインが昇華するのでカフェインの含有量が緑茶に比べてとても少なくなるのです。ただカフェインが少ないからといって、ほうじ茶だけを飲むのはバランスが悪くなるので、お水や麦茶といったカフェインが含まれていないものと組み合わせて水分を摂るといいです。

赤ちゃんにほうじ茶を飲ませていいの?

赤ちゃんもカフェインを控えて水分を飲ませる必要がある、とよく言われますよね。そもそもカフェインには交感神経を刺激する作用があり、それが人を興奮させてしまいます。大人と違って赤ちゃんや子どもは、まだ発達が未熟な段階なのでカフェインの影響が出やすいため、カフェインを控える必要があります。カフェインを、赤ちゃんや子どもが取り過ぎると寝付きが悪くなったり、夜泣きが激しくなったり、興奮して喜怒哀楽が激しくなるなどの作用がでます。

ただそうはいっても、お水やジュースばかりだと飽きてしまいます。そこでカフェインが少ないほうじ茶がオススメです。ただ、ほうじ茶も少量のカフェインを含みますので、どのぐらい飲ませていいのかということが気になりますよね。1日の摂取量が決まっている訳ではないので、母乳やミルク、普段の食事とのバランスをとって飲ませるといいでしょう。赤ちゃんの場合は、最初にスプーンで少量ずつ飲ませて少しずつ慣らしていくような飲み方をしていくといいでしょう。

またカフェインの摂取による影響は、赤ちゃんや子どもさんによって個人差があるのでそれぞれに合わせた摂取の仕方が必要です。

ほうじ茶って体にいいの?

殺菌効果、美肌効果もあり!?妊娠中のママから赤ちゃんまで飲めるほうじ茶を生活に取り入れよう!

ほうじ茶の健康効果って?

緑茶を炒ったほうじ茶ですが、独特のこうばしさや味が魅力です。カフェインの含有量が緑茶にくらべて少ないため、赤ちゃんや妊婦さんにもオススメですが、そんなほうじ茶がリラックス効果や殺菌効果、冷え性改善などに期待できることをご存知でしょうか?そんな驚くべきほうじ茶の健康効果を見ていきましょう!

低カフェイン

前の項目でも触れましたが、ほうじ茶は他のお茶に比べて低カフェインなのが特徴です。一杯(150ml)あたりのカフェイン量を比べると緑茶(玉露)が180mgなのに対してほうじ茶は10-20mgなので、とても少量です。なので妊婦さんや貧血気味の方にもオススメです。

また寝る前など神経を刺激したくない時にも、ほうじ茶を摂取することができます。

口臭予防にも!殺菌効果が期待できる!?

自分でも気づきにくい口臭が、人に影響を与えることは多々あります。口臭に気をつけるのはもはや最低限のエチケットといえます。なんと、その気になる口臭もほうじ茶を飲むと予防できるかもしれないんです!ほうじ茶に含まれるポリフェノールは、口臭の原因の雑菌の繁殖を抑制する効果が期待できると言われています。ポリフェノールは抗菌・抗酸化作用があるため、ほうじ茶を飲むことで口臭を予防することができます。口臭予防としては、のどの渇きを感じた時や食前・食後に摂取するのがオススメです。

また、空腹の時には口臭が強くなる傾向にあるので、そんな時にもほうじ茶を飲むことで口臭を防ぐことが期待できます。口の中の抗菌ができるために虫歯の予防にもなったりする他、ほうじ茶には虫歯予防に効果的なフッ素も含まれているので相乗効果が期待できます。さらには、風邪が流行りやすい時期にうがいをほうじ茶で行うことによって、風邪予防をすることもできます。

ほうじ茶でエイジング対策が可能!?

いつでもお肌はきれいを保ちたいものですよね。美肌にはビタミンCがかかせません。しかし、ビタミンCは熱によって破壊されやすいので、料理から接収するのは至難の業です。ですが、ほうじ茶に含まれるビタミンCは熱に強い上、レモンの5倍ものビタミンCが含まれていると言われています。ビタミンCを多く含むほうじ茶を摂取することによって、美肌効果であるシミ予防や肌のハリや弾力を取り戻す手助けをしてくれます。ただ飲むだけでなく、コラーゲンが含まれるゼリーなどと摂取しても効果的なのでほうじ茶ゼリーなどもオススメです。

また、身体の老化を防ぐ作用のあるカテキンやビタミンEもほうじ茶は多く含んでいます。そのためほうじ茶は、エイジング対策に期待できるとされています。

痩せやすい身体作りにも向いている!?

ほうじ茶が含むカテキンには、体脂肪を身体に蓄積させないという働きもあります。ほうじ茶を摂取し、カテキンを摂取することによって、体内の肝臓や筋肉中の脂肪消費酵素を活性化させることができます。この脂肪消費酵素が活性化することによって脂肪を燃やし、エネルギーとして消費させやすくするのです。ちなみに高濃度のカテキンを含むサプリメントも海外では人気があるため、そのカテキンを手軽に摂取できるほうじ茶は便利ですよね。

朝、起床した際にほうじ茶を飲むことで便通がよくなったり、入浴前にほうじ茶を飲むことでデトックス効果も期待できます。ほうじ茶を定期的に摂取することで代謝がよくなり痩せやすい身体をつくることも期待できます。

血行を促し、冷え性改善!?

お茶に含まれるカフェインは血管収縮作用があるため身体を冷やしやすいですが、ほうじ茶はカフェインが少ないため身体を他のお茶と比べて冷やすことがあまりありません。ほうじ茶に含まれる「ピラジン」という要素が血管を広げる効果があると言われているので、冷やすどころか血行を促進してくれる効果が期待できるんです!温かいほうじ茶を飲むことで冷え性を改善することも期待できます。

さらにリラックス効果もあり!?

ほうじ茶を飲むと脳がリラックスモードに入ると言われています。またほうじ茶を飲まなくても、香りを嗅ぐだけで飲んだ時と同じ効果を得ることが出来るとも言われています。それはなぜでしょうか?

実は茶葉をゆっくり炒ることによって緑茶に入っているピラジンという香り成分が引き出されます。このピラジンという香り成分を嗅ぐことによって脳がリラックスする効果があると言われているのです。このリラックス効果を最大限に引き出すには、香りをたくさん出すことが必要なため、沸かし立ての熱湯で入れるのが一番効果的であると期待されています。

ほうじ茶のおいしい淹れ方をマスターしよう!

殺菌効果、美肌効果もあり!?妊娠中のママから赤ちゃんまで飲めるほうじ茶を生活に取り入れよう!

ほうじ茶のおいしい淹れ方

ほうじ茶がもつ効果について理解したところでほうじ茶の美味しい入れ方を紹介します。マスターすることで普段の何倍も美味しいお茶淹れることができます。

お茶の葉の量

お茶の葉の量は3人分で約8g、1人3gより少ないぐらいの量です。茶匙を使用する場合は普通サイズのものでだいたい1杯5-6gになります。

お湯の温度

ほうじ茶を入れる際に一番大切なのがお湯の温度。ここで味が決まります。ほうじ茶は95℃の熱湯が適温になります。熱いお湯の方が香りをしっかり味わうことができるためです。

ほうじ茶の注ぎ方

急須にお茶の葉をいれ熱湯を注いだら湯のみにお茶の量と濃度が均一に入るように何回かに分け、湯のみに注いでいきます。これを「廻し注ぎ」と言います。

飲む方においしいお茶を飲んで貰おう!という気持ちを込めて廻し注ぎしていきましょう。ここでポイントは最後の一滴までしっかりと注ぎきることです。注ぎきらないとお湯が急須の中に残り、二煎目の旨みがなくなってしまいます。最後の一滴には旨みが凝縮しているので大切に出し切りましょう。

参考元:伊藤園 お茶のいれ方

毎日の生活にほうじ茶を取り入れよう

ほうじ茶の驚くべき効果、飲むだけで一石二鳥どころではない効果が得られますよね。ただカフェインが少なめといっても、ほうじ茶にも含まれています。飲み過ぎるとトイレが近くなってしまうので、1日2-3杯を目安に生活に取り入れていきたいですね!香りと味が癒してくれるほうじ茶で毎日健康に過ごしましょう!

参考元:農林水産省 カフェインの過剰摂取について
参考元:厚生労働省 食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~
参考元:食品安全委員会 食品中のカフェイン

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