戌の日は、腹帯を巻いたり安産祈願をしたり、といわれますが、あまりなじみのない風習です。今の妊婦世代よりも、両親や祖父母の世代が特に気にするのではないでしょうか。知っておくとよい「戌の日」というのは、どのように行われるものなのか解説いたします!
戌の日とは
戌の日は「帯祝い」とも呼ばれています。日本ならではの行事で、妊娠5か月目の戌の日に「岩田帯」という腹帯(さらし帯)を、妊婦がおなかに巻くという儀式を行います。儀式は、妊娠3か月目から妊娠7か月目くらいまでの中で行われ、日程の決め方や儀式の風習は、地域によって若干異なっています。
また、「子の日」や「酉の日」にお祝いをすることもあります。共通しているのは、安産祈願のお祈りをする日であるということです。
戌の日の由来
戌の日のお祝いは、お産に関して犬にあやかりたいところがたくさんあるため、この日が選ばれたようです。動物の中でも犬のお産は軽い方で安産だから、子どもをたくさん生むことができるなどと言われています。妊娠5ヶ月目になると、目立ってきたおなかを保護するために行われますが、岩田帯と呼ばれる帯を使うのは、「岩のように頑丈で、健康な子どもが生まれますように」という願いが込められているとされています。
他にも、早産になりそうだった皇后が腹帯を巻いて難を逃れた、神聖な白い腹帯で胎児を悪いものから守る、この儀式を行うことで、地域に自分の子どもを認めてもらう必要があったなど、諸説あります。
戌の日っていつ?
戌の日の戌というのは、戌年の「戌」と同じです。年と同じように、日にも十二支が割り当てられています。そのため、12日ごとに戌の日というのがあることになります。だいたい、月に2回から3回ある計算になります。ここでは、2017年から2019年までの戌の日をご紹介します。
2017年
内容 | 日程 |
---|---|
受験申請期限 | 7月26日(水)まで |
筆記試験 | 10月21日(土)22日(日) |
筆記試験結果通知書・実技試験受験票 | 11月25日(土)~12月3日(日)に送付 |
実技試験 | 12月10日(日) |
実技試験の合否通知・一部科目合格通知書 | 2018年1月13日(土)~1月21日(日)に送付 |
2018年
内容 | 日程 |
---|---|
受験申請期限 | 1月31日(火)まで |
筆記試験 | 4月22日(土)23日(日) |
筆記試験結果通知書・実技試験受験票 | 6月3日(土)~6月11日(日)に送付 |
実技試験 | 7月2日(日) |
実技試験の合否通知・一部科目合格通知書 | 8月5日(土)~8月13日(日)に送付 |
2019年
試験内容 | 日程 |
---|---|
筆記試験 | 4月21日(土)22日(日) |
実技試験 | 7月1日(日) |
戌の日のお参りはどこでするの?
戌の日のお参りは神社やお寺で行うことができます。お参りは、特別な服装が決まっているわけではありませんので、普段着で行って問題ありません。ご祈祷を受ける場合、長く座っていることになりますので、ゆったりとした動きやすい服装をおすすめします。
ただし、作業着や露出の多い服装、裸足で神様の前に出るのはよくありません。
戌の日って誰とお参りに行くの?
戌の日のお参りは誰と行くということが決まっていません。夫婦でいく場合もあれば、ご両親が同伴する場合、すでにお子さんがいる場合は、子ども同伴でという場合もあります。もちろん、一人で行っても問題ありません。妊婦さんは体調が不安定です。その場合、本人が行くのは難しいでしょう。そんな時は無理をする必要はありません。安産祈願ですから、母子ともに健康が優先です。
ほとんどの神社やお寺は、代理祈願を受け付けていますので、ご家族や友人が変わりに帯を持っていき祈願することができます。また準備が難しい場合は、帯を販売しているところもありますので、そのようなところであれば、購入して持って帰ることができます。
お参りをする際には初穂料がかかります。金額の目安は5000円~10000円です。神社やお寺によって異なりますが、初穂料は本人だけの場合と、同伴者にもかかる場合があります。
戌の日ってどのようなことをするの?
戌の日は安産祈願に良い日とされているため、安産祈願のイベントを行うことが多いです。具体的には、「着帯の儀式」「安産祈願」「お食事会」などになります。なお、体調などに応じて他の日に行っても支障はありません。安産祈願の受付は他の日でも応じてもらえることがほとんどです。
着帯の儀式
昔は腹帯を妊婦の実家で用意して、子どもの多い母親に腹帯を巻いてもらっていました。腹帯を巻く人は「帯親」と呼ばれ、帯親と同じようにたくさんの子宝に恵まれるようにという願いが込められていました。現在では、腹帯を巻くという形だけが残っているところもあります。そのため、帯親に頼まず腹帯を妊婦が用意して、自分で巻いたりすることもあるようです。
安産祈願
安産祈願のご祈祷は神社などで行われます。神社参拝と同様に手や口をすすぎ、ご祈祷に向かいましょう。ご祈祷の申し込みは神札所というところで行います。本殿の近くにあることが多いですが、広い神社などで申し込む場合は、事前に場所を確認しておきましょう。神札所では安産祈願のご祈祷の申し込みをする際に、申込用紙に記入が必要な場合が多いです。ここで、申込用紙を渡す際に、指定された初穂料を支払います。申し込みを行ってから、しばらく待ち時間があります。
待合室で待っていると名前を呼ばれます。名前を呼ばれた人は本殿にあがります。本殿では、お祓いや祝詞奏上が行われます。最後に授与品の受け渡しがあります。
授与品を受け取ったら終わりです。授与品の中に絵馬が入っている場合は記入して帰ることをおすすめします。また、授与品に食べ物が含まれている場合、家族で召し上がるとよいとされています。お神酒としてお酒が入っているときは、妊婦さんが口にできるよう、料理酒として利用するといいでしょう。
お食事会
地域や同伴者などによって異なりますが、安産祈願のときに親族が集合した際はお食事会を行うことが多いようです。特に、義両親と実両親がそろったりするのであれば、お食事の席を設けて「今後もよろしくお願いします」という場にすると、家庭が円満になりやすいです。ただし、妊婦が無理をするようなことになってはいけません。体調が悪い時や、寒い時期など、体調管理が難しい場合は行う必要はありません。また、お誘いを受けた場合も無理に参加する必要はありません。
戌の日はあくまで、安産祈願をするための日、ということを意識しましょう。
戌の日のお参りで元気な子どもを
ここまで戌の日のお参りについてご紹介してきました。安産祈願の戌の日のお参りの参考にしてください。「帯祝い」の儀式に使った腹帯ですが、使わなくなったら、神社に持っていってお炊き上げしてもらうことができます。無事に出産したらお礼参りをかねて、神社を参拝するといいのではないでしょうか。戌の日のお参りをすると、おなかに赤ちゃんがいるという実感もより強くなります。
健康に気をつけて、出産までの期間を乗り越えましょう。