だんだん暖かくなってくると、幼稚園や保育園で必要になるのが水筒です。たくさん遊んで汗をかいた後は、脱水症状を起こしたり、熱中症にならないために水分補給が必要です。昔は水道の水を飲んでいたという人も多いですが、最近は、子供が好きな飲み物を家から持参できるところが増えています。そこで、子供が持ち歩く水筒についてご紹介したいと思います。
水筒の素材、ステンレスとの比較
日本で昔の水筒の素材といえば「竹」が主流でした。竹筒に水を入れて水筒の代わりにしていたのです。竹は今でも、お酒を飲んだり、食べ物の盛り付けに使われたり、流しそうめんで水を流したり、なにかと水と一緒に使われることが多いですね。
竹には自然の殺菌効果もあるため、大変重宝していたようです。しかし、持ち運びには色々不便なので、今ではあまり使われていません。現代の主流はステンレスやプラスチックです。ここでは、こぼれにくく、持ち運びに便利な水筒の素材を比較していきます。
ステンレス
まずはステンレスです。おそらく大半がこの素材ではないでしょうか。さらに、ステンレスの水筒は、たいていのものは魔法瓶タイプになっています。
冷たいものは冷たいまま、暖かいものは暖かいまま飲むことができ、保冷、保温の状態が長時間維持されます。ステンレスは、調理器具から、鉄道まで幅広く使われるものです。汚れがつきにくく、簡単に汚れを落とすことができるので洗いやすいです。
また、子供が運ぶ際ぶら下げて持ち歩いたり、置くときにちょっと力が強かったりしても、へこんだりしますが、使えなくなったり水漏れするような壊れ方をすることはめったになく、とても丈夫です。
プラスチック
とても軽く、デザインが豊富です。しかし、金属ではないため、耐久性はステンレスに劣ります。また、極端に熱いものを入れると、変形することがあります。
なお、プラスチックの場合は、保温や保冷効果のあるものはありません。値段が安いものがたくさんあるので、複数用意する必要がある場合はいいでしょう。保温や保冷の効果がないので、逆にそのまま冷凍すると、中身を凍らせることができます。もし冷凍して使うのであれば、水分は膨張するので、少なめに入れて冷凍しないと、容器が変形しますので注意しましょう。
高性能プラスティック
高性能プラスティックは、薄いビニールのフィルムのようなものです。ビニール袋のように、折ったり、丸めたりして小さくすることが可能なのがメリットです。
重さもなく、形が変形するので、荷物を入れ替えたら入らなくなった、ということが起こりにくくなります。水筒タイプのものは、飲み口とキャップがついていて、中身を入れるときは飲み口をはずし、飲むときはキャップだけをはずして、飲み口を使って飲むようになっているものが多いです。
高性能プラスティックは、丈夫な素材なので、大容量のものもあります。登山をする人が背負って登ったり、アウトドアでたくさんの水を使う際の持ち運びに利用したり、非常時の生活用水を置いておくために利用したりするのにも利用されています。
ブリキ・アルミニウム
アルミのお弁当箱や水筒は、レトロなイメージではないでしょうか。実際、明治時代あたりから、日本の軍隊の人が使っている水筒とそのかけ方で、軍の所属や階級がわかるという話もありました。
ブリキやアルミニウムは今ではあまり使われていないように見えますが、実は、まだ使われているところもあります。もともと、アルミが避けられるようになったのは、さびたり腐食したりした際に出てくる金属が体に良くないといわれるようになったためです。
しかし、そんなブリキやアルミニウムにもメリットがあります。一番のメリットは直火にかけられることです。日本で水に困ることはまれですが、水を煮沸する必要があった際、これらは火にかけることができます。遭難した際などに、火にかければ食べられるものや、煮沸すれば飲める水を手に入れることができれば、しのぐことができるためです。
そのため、キャンプやサバイバルなどの際に持って行くことが多いのです。ただし、子供が日常で利用するには重たいものなので、特別な時以外は選択肢からはずしていいでしょう。
水筒の飲み口の種類
幼稚園や保育園では、飲み口が指定されていることがあります。水筒の飲み口にはどのような種類があるのでしょうか。種類別にご紹介していきます。
コップタイプ
昔ながらのコップタイプです。コップをはずして、水筒の栓を開けて、コップに注いで飲むタイプです。コップに注いで飲むタイプは、水筒の中に唾液などが入りにくいので、不純物が入りにくく衛生的です。
水筒についているコップは小さく、軽いものが多いため、自分でうまくコップに飲み物を入れるのが難しい子供が一人で使うことはあまりありません。また、コップに入れて飲むため、風が強い時は、コップが飛んでしまったり、コップが転倒してこぼしやすいという欠点があります。
マグカップタイプ
ふたを開けて、水筒のふちに口をつけて直接飲むタイプです。保温、保冷に対応しているものが多いです。熱いものを飲んでも大丈夫なように、傾けた際にいっきに液体が流れ込まないようになっているものが多いです。口の部分は、タンブラーをイメージするといいでしょう。
とはいっても、なかなか冷めない点や、子供が飲むことを考えて、子供が飲めない熱さの飲み物は入れないほうがいいでしょう。
直飲みボトル
直飲みボトルは、形がペットボトルに近いものも多いです。飲み口が細くなっていて、口にくわえることが可能です。ペットボトルのように飲めるので、こぼしにくいです。口が細いと、直接のどに流し込めるのですが、熱いものを入れてしまうとやけどの原因になってしまいます。そういう経緯から、やけど防止のためほとんどのものがコールドドリンク専用になっています。
ストロータイプ
子供が一番こぼさないタイプの水筒です。ストロー部分だけが開くようになっていて、ストローが出てくるタイプが多いです。中身を入れるときは口の広いところをあけることができます。飲み物の出口が狭い分、水筒を倒してしまったときにこぼれるリスクが一番低いです。欠点はストローが細かったり、穴が小さかったりするので洗いにくいところです。
洗い残しがあると、食中毒の原因になるので、気をつけなくてはなりません。
編集部が選ぶ、子供に人気の水筒7選!
子供に人気の水筒にはどのような種類があるのでしょう。こちらでは商品をいくつかご紹介していきます。水筒の飲み口の種類も色々ありますので参考にしてみてください。
おすすめのステンレス製水筒
ステンレス水筒は、丈夫な分重さがありますので、大容量のものにしてしまうと、子供が運ぶのに大変になってしまいます。子どもでも持ち歩きやすい軽量タイプや子どもたちに大人気のキャラクターデザインの水筒をご紹介します!
サーモス 真空断熱 2WAYボトル 1.03L/1.0L ブラックレッド FHO-1000WF BKR
大変丈夫にできている上、保温、保冷両方に対応していて、便利です。幼稚園や保育園の子供には少し大きいかもしれませんが、たくさん飲む子にはいいでしょう。小学校でも使えるサイズです。直飲みボトルと、コップタイプの両方に対応しています。
ただし、直飲みボトルとして利用する際は、冷たいものだけを入れるようにしましょう。外側のポーチにデザインがついているので購入時はポーチのデザインを見て購入するといいでしょう。
ポーチは取り外して洗うことができますので、飲み物がついてしまっても大丈夫です。値段は3,000円前後からあります。
スクエア the bears school 保冷専用ストローホッパー
こちらはストロータイプになっています。ボタンを押すと、ストローが飛び出してくる仕組みです。ストローで吸い上げるため、熱いものは入れられません。商品説明でも、保冷専用になっています。
シリーズ商品なので、同じデザインのプラスチックコップや、箸、スプーン、フォークなどをそろえることができます。保育園や幼稚園で準備が必要な場合は、同じシリーズで統一してもいいかもしれません。水筒の値段は2,000円前後です。
オーエスケー きかんしゃトーマス(No2) 保冷専用ダイレクトステンレスボトル
きかんしゃトーマスのデザインです。ステンレスボトルなので、保温、保冷は可能ですが、直飲みタイプの水筒として利用するときには、保冷のみでの利用となりますので注意が必要です。ボタンを押すと口の部分が開き、簡単に飲むことができます。水筒のストラップが太めなので、肩に長くかけていても痛くなりにくく、遠足などにもぴったりです。
ストラップにはネームプレートの部分がありますので、名前を水筒に直接書いたり、他のネームプレーをを作って下げておく必要はありません。飲み口をとりはずして氷などを入れることができます。
きかんしゃトーマスの商品は、人気があるので他にもたくさんあります。こちらもお弁当箱や、ハンカチ、プラカップなど多彩なラインナップなので、きかんしゃトーマスが大好きな子供であれば、全部トーマスにすることもできます。値段は3,000円前後です。
オーエスケー スヌーピー&ウッドストック 軽量ステンレスボトル 350ml
こちらは軽量ステンレスボトルです。マグカップタイプになっています。飲み口に氷止めがついているので、氷を入れても、中身だけを飲むことができます。氷が大きいと、中身が出てきにくくなったりすることもありますが、角度を変えたりまわしても出てくるので問題ありません。直飲みボトルとは違い、コップのように、どのふちからでも飲むことができるところがメリットです。
でっぱりがないので、かばんに入れても邪魔になりません。スヌーピーやウッドストックは、大人から子供まで幅広く人気のキャラクターです。シンプルなつくりになっていますので、大人になってからも充分使えます。値段は2,500円前後です。
SKATER ミッキーマウス バルーン 両手ストロー ステンレス マグボトル
ミッキーマウスのストロータイプのステンレス水筒です。ストロータイプのため、保冷専用での利用となります。こちらは両手で持てるハンドルがついていて、このハンドルが折りたたみ可能です。かばんなどにしまうときは、ハンドルをたたんでおいて、子供に持たせるときに、ハンドルを出すようにするといいでしょう。
ボタンを押すとストローが出てくるタイプで、飲んでいるときにふたが戻ってこないよう、後ろに倒すとふたがロックされる親切なつくりです。ロックされている間はストローで飲みながら上を向いてもふたが落ちてくる心配はありません。底には滑らないようカバーがついています。
こちらのタイプ、ミッキーマウスをはじめとした、ディスニーのキャラクター以外にも、ハローキティやスヌーピー、はらぺこあおむしなどの絵本のキャラクターなどのものもあります。デザインが豊富なので、子供の好きなキャラクターのものを見つけやすいのではないでしょうか。値段は3,000円前後です。
ステンレス製以外の人気水筒は?
水筒の軽さや飲みやすさを重視するなら、ステンレス製にこだわらずプラスチックタイプの水筒もあります。
学研ステイフル おさるのジョージ 水筒
直飲みタイプの水筒です。プラスチック製なので、保温、保冷機能はありませんが、とても軽いです。パッキンなどが弱くなってきた際は、パッキンだけを購入することが可能です。デザインはおさるのジョージシリーズ、アニメや絵本でも人気です。
本体に直接プリントされていますので、洗う際に強くこするとはがれることがあります。ポーチなどはありませんが、本体にベルトをつけられるよう、金具がついています。ベルトは取り外しも可能です。
飲み物を入れる際、ふたをはずすと、口が大きくなっているため、氷を入れるには便利です。また、洗う際に手を入れて洗うことができるので、毎日のお手入れが簡単にできます。食洗機で洗うこともできるので、食洗機がある場合は、他の食器と一緒に利用できます。値段は1,500円くらいです。
おさるのジョージ Curious George CG プラボトル 2WAYタイプ
直飲みボトルにコップがついているタイプです。プラスチック水筒のため、保温や保冷の効果はありません。水筒本体に印刷されていて、ベルトも本体の金具を利用してつけたりはずしたりすることが可能です。先ほど紹介した直飲みタイプの水筒のふたの部分が外れてコップになるようなイメージです。
こちらはボタンワンタッチで開くタイプではありませんが、二通りの方法で飲むことができるため、重宝します。子供が飲みやすい方法を自分で選ぶこともできます。値段は2,000円前後です。
こぼさないで飲めるステンレス製の保冷水筒が子供用として人気
幼稚園や保育園で毎日使う水筒は、一人で飲んでもこぼさないで飲めるタイプが人気です。また、子供が持ちたいと思うデザインのものを選ぶのも大切です。
ポーチまたは、本体に子供が好きなキャラクターが描かれていたり、かわいい、かっこいいデザインのものが好まれます。幼稚園や保育園によっては、形状や、飲み口の形が指定されていることがありますので、購入する前に確認したほうがいいでしょう。
幼稚園や保育園で指定されている水筒に該当しないものを先に購入してしまったなどの場合、その水筒はレジャーなどで持っていくといいのではないでしょうか。
いつもと違う水筒を使うことで、子供の気分も変わるかもしれません。特に暖かい時期、ペットボトルなどのようなものと違い、水筒に入れたドリンクは、腐りやすくなります。中身は毎日取り替えて、よく洗ってから、使う日に中身を入れて持ち歩くようにしましょう。