おしゃぶりを使い始めたお子さまのいるママさんは、その便利さに助かっているのではないでしょうか。でも、おしゃぶりっていつまでしてていいのかな?寝かしつける時にしてていいのかな?そんな疑問を持たれる方も多いと思います。そんなママさんの疑問を今回は解消していきますよ!
おしゃぶりの基本
おしゃぶりはいつからいつまで?
利便性から注目されているおしゃぶりですが、いつから、そしていつまで使うことが出来るのでしょうか?
まず、使用開始時期に関してですが、おしゃぶりは、新生児の時から使うことができます。各メーカーからも、何種類かサイズがあり、0ヶ月から使えるもの、3ヶ月から使えるものなど、選択肢があります。
おしゃぶりの卒業の時期は、個人差がありますが、2歳半までには卒業出来るようにしましょう。また、言葉を覚える1歳すぎになったら常におしゃぶりが離せない状態はやめましょう。なかなか辞められないお子様がいる場合は、小児科医に相談するのも良いでしょう。
個人差があるので深く考えすぎるのは良くないですが、身体も心も成長していく4歳になってもおしゃぶりが外せない場合は、一度医師に相談しましょう。
おしゃぶりを使うメリット
では、おしゃぶりはなぜ赤ちゃんにとって必要なものなのか、おしゃぶりのメリットをご紹介します。
赤ちゃんの情緒を安定させてくれる
その理由は、元々赤ちゃんが産まれながらに持っている「吸てつ欲求」を満たすことが出来るためです。吸てつ欲求とは、口の近くにあるものをなんでも吸いたくなることを指します。おもちゃでもタオルでも指でもなんでも口に入れたがりますよね。それが吸てつ欲求です。
これは、赤ちゃんが母乳を飲むために産まれながらにして備えている本能である、と考えられています。そのため、吸てつ欲求を満たすと情緒が安定するのです。
情緒が安定するため泣き止む
先輩ママさんの声で、「寝る時ぐずってしまう時におしゃぶりをあげると落ち着いた」や「電車に乗っていて泣き止まず、おしゃぶりをあげたら泣き止んだ」など、おしゃぶりを与えると情緒が安定し、泣き止むといった声が多く寄せられています。
ママさんたちの負担が減る
ママさんたちにとって、初めてのことばかりの子育ては、不安がたくさんありますよね。特に、夜や外出中に泣いてしまうと周りにも迷惑がかかる…と悩んでしまうママさんも多いのではないでしょうか。
ぐずってしまった時に、おしゃぶりをあげると落ち着くかもしれません。そうなると、ママさんにとっても安心ですし、負担もぐっと少なくなりますよね。
おしゃぶりを使うデメリット
次におしゃぶりを使うことで起きるデメリットをご紹介します。
あやしたり、赤ちゃんとのコミュニケーションの機会が減る
おしゃぶりがないと、ママが赤ちゃんのことを考えて、おむつを替えた方がいいのかな?ミルクが足りないのかな?だっこがいいかな?などとコミュニケーションをとりますが、すぐ泣き止むと、そのようなことが少なくなり、育児としては良くないとされています。
おしゃぶりを加える頻度が高くなると、赤ちゃんから発話する機会が少なくなる
外出した時、新しいものを見ると、声を発することが多くなりますよね。その中からだんだんと言葉を発していき、会話になっていきます。しかし、おしゃぶりを加えてしまうと声を発することもなくなってしまいますね。
おしゃぶりのデメリットは、いずれも使用方法を正しく行えば回避できる事ばかりです。
おしゃぶりを与える時の注意点
おしゃぶりすると出っ歯になる?
ママさんの中には、おしゃぶりすると出っ歯になる!という噂を聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。実は、使い方によってはその可能性もあります。実際に、母子手帳の副読本にもおしゃぶりに関してこのような内容が記載されています。
「長時間にわたり、長い期間おしゃぶりを使用すると、歯ならびやかみ合わせが悪くなる場合があります。声や言葉を出す機会も減ってしまいます。おしゃぶりは1歳を過ぎたら早めに卒業しましょう。また、子どもは心細いとき、不安を感じたときなどに気持ちを落ち着けるために指しゃぶりをすることがあります。
指にタコができるほどの過度の指しゃぶりは、あごの発育障害や、歯並びやかみ合わせが悪くなる原因となります。むりに指しゃぶりをやめさせるのではなく、声をかけたり、いっしょに遊んだりしてあげましょう。口や唇の形が心配な場合は、早めに歯科医師などの専門家に相談するようにしましょう。」
出典:公益財団法人 母子衛生研究会 母子手帳副読本
しかし、おしゃぶりを辞めれば、噛み合わせも良くなると言われています。お医者さんによると、乳歯が生え揃う2歳半まで使用していると噛み合わせの異常が残りやすいので、2歳頃までに使用を停止していれば、噛み合わせは改善されると話しています。
おしゃぶりをしながら寝かしつけはOK?
続いて、おしゃぶりをしながら寝かしつけるのは、大丈夫なのかという心配する声も耳にします。赤ちゃんは、お腹の中にいるときから、指しゃぶりをしている様子が見られましたよね。そのため、安心して寝れる効果があるんです。
アメリカでは、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症を減らす一環としても、寝かしつける時のおしゃぶりを推奨しています。しかし、寝る時に必ずおしゃぶりを使用してしまうと、おしゃぶりがないと寝れなくなってしまいます。どうしても泣き止まない時であったり、寝始めたらとってあげるなど、使い方を工夫しましょう。
おしゃぶりの選び方と注意点
おしゃぶりは、様々な種類があり悩んでしまいますよね。選ぶときには、素材、形、サイズの3つに注意し、しっかりと見て選びましょう。
素材
おしゃぶりの素材は2種類あります。シリコン製と天然ゴム製です。シリコン製は長期間使用しても、丈夫で形が変わらないのが特徴です。さらに、洗いやすいのでママにとっても嬉しいですね。天然ゴム製は柔らかく、赤ちゃんに合わせてフィットしてくれます。シリコン製に比べる老朽化しやすいので、衛生面では少し心配です。
形
各企業で様々な工夫がされており、色々な種類のものが出ています。最近多いのが、歯科矯正型と言われる物です。
歯科矯正型は、赤ちゃんの歯もしくはアゴへの影響を考慮されたものです。歯並びが良くなるのではなく、歯並びや噛み合わせの異常が出にくくするものです。赤ちゃんの口にもフィットしやすい、と人気の商品です。
サイズ
サイズはS、M、Lといった展開があり、月齢によって選ぶことができます。特に全国の基準などはないので、各メーカーによって大きさが異なります。月齢が基準にはなりますが、成長には個人差があるので、赤ちゃんに合ったサイズを選ぶようにしましょう。
消毒方法
やはり、赤ちゃんの口に入るものなので、しっかりと消毒した方が良いですが、そんなに神経質になる必要はありません。どんどん口に入れるようになる3ヶ月を過ぎると、全ての物を消毒するのは難しくなるかと思います。そのため、生後3ヶ月ぐらいまでは、消毒を徹底することをお勧めします。
消毒方法としては、哺乳瓶の消毒と似ています。沸騰させた水におしゃぶりを入れて、数分間浸ける煮沸消毒、消毒専用の容器に入れて電子レンジで加熱する電子レンジ消毒、市販の薬液につける方法など、ママさんが1番やりやすい消毒方法を選びましょう。
おしゃぶりホルダー
おしゃぶりを保管するためのおしゃぶりホルダーは必要なのでしょうか?
おしゃぶりホルダーとは、おしゃぶりが地面に落ちないようにする目的があります。おしゃぶりを端につけることができ、もう一方の端にはクリップが付いており、赤ちゃんの洋服につけることができます。
また、クリップはベビーカーにつけることも出来るので、意外とおしゃぶりの置き場所に困るなぁと感じていたママさんにとっては、とっても便利ですね。テープタイプのものや、木製ビーズで可愛いタイプ、動物などのぬいぐるみが付いているタイプなど、様々な種類がありますので、お気に入りを見つけても良いかもしれませんね。
おすすめのおしゃぶり5選
では、おすすめのおしゃぶりメーカーをご紹介します!
【フィリップス】病院でも使われていてBPAフリー!
Amazon参考価格:税込 718円
まずは、不動の人気、フィリップスのおしゃぶりです。病院でも使用されているおしゃぶりのため、ママさんも安心して使えます。また、米国小児学会ガイドラインに準拠したおしゃぶりのため、安全性もバッチリです!
BPA(ビスフェノールA’)と呼ばれる有害な物質が一切含まれておらず、安心の「BPAフリー」となっています。近年注目を浴びている商品です。
対象年齢 | 0~3ヶ月児用 |
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素 材 | シリコン製 |
【ピジョン】吸いやすくフィットしやすいといえばココ!
ベビー用品で人気のピジョンもおしゃぶりの人気が高いですよね。赤ちゃんの口への収まり、吸いやすさを追求し、フィットしやすい形状になっています。舌が動いている時でも安定するような形になっているので、日中も使い心地の良い商品です。
お出かけの時にとっても便利な、乳首を保護するフード付!外出先で活躍するおしゃぶりなので、意外とありがたいですね。サイズ展開は3種類あります。
対象年齢 | 0ヶ月以上 |
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素 材 | 乳首・・・シリコーンゴム、座板など・・・ポリプロピレン |
【ヌーク】赤ちゃんの歯の発育も考えて作られているおしゃぶり!
Amazon参考価格:税込 2,272円
ヌークは、ドイツナンバーワンのおしゃぶりブランドです。ドイツの歯学博士と共同開発されたもので、口腔周囲の総合的な発育をうながすおしゃぶりとされています。トレーニング用として選ぶママさんも多いのではないでしょうか。
鼻呼吸のことも考えられて作られているため、ただ泣き止ませる手段としてではなく、成長のために使われるママさんの支持を集めています。サイズは全4種類あります。
対象年齢 | 6ヶ月~18ヶ月 |
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素 材 | ニップル:シリコーン、シールド:ポリプロピレン、キャップ:ポリプロピレン |
【コンビ】日本人向けで大人気!
コンビは、日本人向けのベビー用品を扱っているため、日本人の赤ちゃんの口に合うおしゃぶりを徹底的に研究・開発し、販売を行っています。吸てつ欲求を満足させる設計になっているので、口腔発育も考えられており、安心して使うことが出来ます。
さらに、フタが開く設計になっているので、中まで洗えていつも清潔に保てるのも嬉しいですね。
対象年齢 | 8ヶ月頃~18ヶ月 |
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素 材 | 乳首:シリコーンゴム プレート、リング、ふた、キャップ:ポリプロピレン |
【エコベビー社】100%天然ゴムで作られているおしゃぶり!
楽天参考価格:税込 1,296円
今注目の歯科矯正型のおしゃぶりです。エコベビー社のおしゃぶりは、お母さんの乳首を吸った時の形に似せている為、よりフィット感があります。
また、パラの木から採れる100%天然ゴムにて作られています。そのためアレルギーの心配はなく、ヨーロッパの安全基準もクリアしているので、安心して使えます。サイズは全3種類です。
サイズ | S(~6ヶ月)、M(6~12ヶ月)、L(12ヶ月~) |
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対象年齢 | S/0歳(~6ヶ月)、M/0歳(6~12ヶ月)、L/1歳(12ヶ月)~ |
素 材 | 天然ゴム100% |
おしゃぶりはルールを決めて、使おう!
今回は、おしゃぶりの気になる噂や注目のおすすめ商品をご紹介しました。おしゃぶりが全て悪いものではないのはもちろんですが、ママさんたちが気にかけ、使い方を見直す必要がありそうですね。おしゃぶりに助かる場面もたくさんあるかと思います。おしゃぶりとうまく付き合って、子育てを助けてもらいましょう。また、おしゃぶりにも様々な種類がありますので、赤ちゃんに合う物を選びましょう!
参考元 公益社団法人 日本小児歯科学会