子どもの医療保険って加入するべき?いざという時に備えたい保障と基礎知識について

大事なお子さんが病気になってしまったら、充分に治療をしてあげたいですよね。赤ちゃんや小さなお子さんの場合、国や自治体の補助が手厚いため医療保険は必要ないと言われますが、本当に必要ないのでしょうか?今回は、お子さんが病気で入院した場合に必要となる費用や、その費用を準備する方法についてご紹介します。

子どもの医療保険みんなはどうしているの?

子どもが病気になっても国や自治体の補助により、医療費の自己負担額はかなり抑えることができます。そのため、医療保険に加入しなくてもいいと聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。しかし、本当に子どもは医療保険に加入しなくてもいいのでしょうか?

子どもの医療保険の加入率ってどのくらい?

子どもの医療保険の加入率ってどのくらい?

生命保険文化センターが行った、平成27年度生命保険に関する全国実態調査の速報版によると、調査対象世帯の子ども(未婚で就学前・就学中)の総数に占める生命保険(個人年金を含む)加入率は52.9%(前回54.8%)です。
機関別に見ると、

  • 民間の生命保険会社22.2%(前回22.1%)
  • 県民共済・生協等19.7%(前回19.4%)
  • かんぽ生命4.9 %(前回9.0%)
  • JA2.6%(前回3.5%)

このような結果です。この結果から、子どもの2人に1人はなんらかの形で保障を持っていると考えられます。つまり、子どもに医療保険を含め保障は必要ないと言われていますが、実態は約半分の家庭ではお子さんに対して何かしらの保障に加入しています。

子どもの医療保険は必要ないと言われる理由

なぜ、子どもの医療保険は必要ないと言われるのでしょうか?その理由は2つです。

  • 子どもが病気で入院する確率が低いこと
  • 国や自治体に医療費補助が充実しているため自己負担額が少ない

このような理由で、子どもの医療保険は必要ないと言われています。では、本当に子どもの入院率が低いのか、確認していきましょう。

平成26年度の厚生労働省の年齢階級別にみた受療率(人口10万対)の年次推移では、0歳から14歳までの入院は全世代の中で一番少ないです。高齢者の受療率に比べると圧倒的に入院・通院共に少ないことがわかります。

特に医療保険の場合、入院して初めて保険金が支払われます。そのため入院する確率が低い子どもは、医療保険に加入する必要がないと言われています。

次に、子どもは医療保険に加入する必要がないと言われる理由が、国や自治体に医療費補助が充実しているため、仮に入院しても医療費の自己負担額が少ないということです。実際に、子どもの公的医療保障には、以下3つあります。

  1. 健康保険
    健康保険の場合は、医療費の自己負担額は小学校就学前であれば自己負担割合は2割、小学校就学から70歳未満であれば3割です。
  2. 乳幼児医療費助成制度
    乳幼児医療費助成制度は、各自治体が行っている制度のため住んでいる自治体によって異なりますが、医療費の一部また、全額負担もしくは一律数百円という形で補助されます。
  3. 義務教育就学児医療費助成制度
    自治体によって設けているところもあります。助成額や助成条件などは地域によって変わってきますが、15歳(中学卒業)まで保障される場合もあります。

このことから、子どもが病気になったとしても医療費はあまりかからないと考えられ、子どもの医療保険は不要だと言われています。では、本当に子どもの医療保険は必要ないのでしょうか?

参考元:
保険の教科書
厚生労働省 子どもの医療制度の在り方等に関する検討会

医療費がほとんどかからないけど、子どもに医療保険に加入させる理由

医療費がほとんどかからないけど、子どもに医療保険に加入させる理由

子どもが病気で入院しても、医療費は国や自治体の補助により、思っている以上にかからないことがわかりました。それでも医療保険に加入させるにはどんな理由があるかみていきましょう。

子どもの医療保険が必要な理由として考えられる理由は、以下の通りです。

  1. 子どもの入院の場合医療費以外にかかるものがある
  2. 医療費助成が手薄な地域に住んでいる
  3. 子どもに先天的な病気の疑いがあるとき
  4. 公的医療保険ではカバーできない先進医療費の準備
  5. 自営業などで子どもが入院した時に付き添いができる人がいない

このようにいくつか理由が挙げられますが、大きく分けると「公的医療制度では賄うことができない費用を準備すること」と、「将来、子どもに先天的な病気が見つかって、医療保険に加入できないリスクに備えるため」の2つです。

実際に子どもが入院した場合、費用がどのくらい必要になるかは、のちほど詳しくみていきますので、まずは3.子どもに先天的な病気の疑いがあるときの場合に関して考えていきましょう。

一度病気になると医療保険に加入できない、もしくは加入できるが、医療保険が限られてしまいます。つまり、小さい時に何かしら病気にかかってしまった場合や持病が見つかったことで、それ以降医療保険に加入できなくなるケースがあります。

そのため、まだ健康で元気なうちに医療保険に加入しておくことで、一生涯続く保険をご両親が子どもに持たせてあげることができます。

また、医療保険の保険料は年齢が上がるほど高くなります。つまり、生まれたばかりや小さい時に医療保険に加入しておくと、月々の保険料をかなり抑えることができます。さらに保険料の払込期間を子どもが20歳になるまでと設定しておくと、20歳以上は保険料を支払う必要のない状態で子どもに医療保険をプレゼントすることが可能です。

このような理由で、子どもの医療保険として、終身医療保険を選ばれる方が増えています。

子どもが病気になったら実際いくら必要?

子どもが病気になったら実際いくら必要?

子どもが病気になった場合、国や自治体の補助によって医療費は高額にならないと言われてますが、本当にそうなのでしょうか?実際にどのくらい医療費が必要か、また医療費以外にどんな費用が必要になるのかをみていきましょう。

子どもの医療費の目安はどのくらい?

厚生労働省の調査によると、病院で支払う医療費は0歳から4歳までの子どもの1年間にかかる総医療費は236,100円です。このうち、健康保険の自己負担額は、自治体の補助額にもよりますが、1割負担になるため11,867円、1年間の自己負担額は10,000円前後になると考えれれます。

0歳から中学生くらいまでは、年間の医療費の自己負担額が10,000円から25,000円くらいあれば十分です。そのため医療費に関しては、貯蓄などで準備することができると考えられます。

参考元:厚生労働省 子どもの医療の費用負担の状況

医療費以外にかかるもの

子どもが病気で入院した時に、医療費以外でお金がかかるものについてみていきましょう。医療費以外に必要になる費用は、ベット代や食事代などです。差額ベット代は収容人数が4人以下の個室に入院した際にかかる費用で、医療機関によって金額が変わりますが、1日あたり2,000円~8,000円程度がおおよその目安です。

仮に8,000円かかったとして20日入院すれば、ベッド代だけでも160,000円の出費です。個室にしなければ差額ベット代は不要です。

しかし、子どもが入院した時には付き添いをしたり、場合によっては泊まり込む場合も考えられます。そのような場合は個室を選ぶケースが高いため、差額ベット代は必要だと考えていた方がいいでしょう。その他には、食事代や病院に行くための交通費が考えられます。

また、入院中にご両親のどちらかの付き添いが必要な場合は、仕事を休む必要がでてきます。どうしても仕事が休めない場合は、シッターさんをお願いしなければいけません。自営業などで給与保障(有給休暇等)がない場合は、子どもの入院や通院の付き添いで仕事を休む間の収入減も視野に入れておく必要が出てきます。

このように考えると子どもが入院した場合は、医療費以外の支出が膨らむ可能性が高いです。

参考元:子供のための医療保険ランキング

子どもの病気に備えて医療費を準備する方法

子どもの病気に備えて医療費を準備する方法

子どもが病気になって入院した場合、医療費よりもそのほかの費用が意外と必要になるということがわかりました。その費用を準備する方法としては、貯蓄で準備しておく方法もあります。それ以外の方法として考えられるのが、以下3つの方法です。

  1. 医療保険に加入する
  2. 学資保険に医療保障を組み合わせる
  3. 共済を利用する

それぞれの方法で準備した場合どうなるのか、具体的にみていきましょう。

医療保険に加入する

子ども向けの医療保険に加入するのではなく、大人と同じ医療保険に加入します。子どもが加入したからといって保障内容は変りません。以前は終身医療保険は年齢制限があったため、小さい子どもは加入することができませんでした。

しかし、最近は会社によって0歳からでも加入することができるため、パパやママと同じ医療保険に加入することもできます。保険料は加入時の年齢で決まるため、パパやママの保険料に比べると同じ保障でもかなり抑えることができ、その保険料は一生涯変わりません。

また、途中で特約を付加したり、保障を手厚くすることもできるため、将来医療制度が変わって場合でも柔軟に対応することもできます。

学資保険に医療保障を組み合わせる

子どものための保険と聞くと、真っ先に思い浮かぶのが学資保険ではないでしょうか?学資保険には純粋に将来の教育費を準備するものから、特約を付帯することで子どもの医療保障を準備できるものまで数多くあります。

保障内容は商品によって様々です。大きく分けると貯蓄重視の商品か保障重視の商品のどちらかです。保障重視のものを選んだ場合は、払い込んだ保険料よりも保険金が少なくなってしまうケースもあるため、注意が必要です。

共済を利用する

共済とは、特定の組合員の対象とした保障制度です。組合員であれば加入することができます。共済には、いくつか種類があります。

などがあります。保険は保険業が根拠法令ですが、共済は消費生活協同組合法や農業協同組合法が根拠法令のため、保険とは全く別物です。共済は組合員の助け合いも目的の非営利事業です。そのため、集めた共済家掛金(保険料に相当)が余った場合には還元されます。

共済の特徴を高額の補償ではなく、必要最低限の小さな補償を少額の保険料を持つことができます。

子どもの医療保険の選び方

医療保険以外に、学資保険に加入するご家族が多いと思います。その時に、医療保険と学資保険を合わせた予算を決めます。その予算内で、保障と貯蓄どちらを重視するかによって選ぶ商品が異なります。

貯蓄も保障も両方手厚く、予算があるなら医療保険と学資保険それぞれ別で加入する。保障はそこまで必要ないなら共済と学資保険の組み合わせ。このように、お子さんの保険全体でいくらの予算を出すことができるかをまずは決めましょう。

学資保険に特約を付帯して医療保障を付加する時に、つい色々な保障をつけたくなります。確かに保障は範囲が広い方が安心です。しかし、特約にも別途保険料が発生します。そのため、学資保険に特約を付帯して医療保障を準備する時は、あまり特約をつけすぎると保険料が割高になってしまったり、学資保険金が思った以上に増えないことがあるので注意が必要です。

子どもが何才から加入できるの?

子どもが何才から加入できるの?

大人も子どもも保険に加入したいのであれば、できるだけ早く加入しましょう。なぜなら、もし加入前に健康診断で体の不調や病気が見つかると、医療保険に加入できない、加入できても保険料が割高になるリスクなどがあります。

医療保険の契約条件で、「被保険者の健康状態や仕事の内容などによっては、お申し込みをお引き受けできない場合やご希望の契約内容ではお引き受けできない場合があります」という文言や、共済の契約条件で、「0歳~満17歳の健康なお子さま」というような文言を見たことありませんか?

つまり、医療保険に加入するならできるだけ健康なうちに加入する必要があります。

契約者は誰?

保険契約においては以下の通りです。

  • 契約者は、保険会社と契約を結び、保険料を支払う人
  • 被保険者は、保障の対象になる人
  • 保険金受取人は、保険金を受け取る人

通常、子どもの医療保険の場合は契約者はご両親のどちらかで、被保険者は子どもです。また、医療保険の場合は被保険者は=保険金受取人です。つまり、契約者は父親でも母親でもどちらでも構いません。ただし、保険料払込免除特約が付帯できる場合は、家計を支えている父親を契約者とするといいでしょう。

参考元:保険市場

子どもの医療保険にはどんな保障があるの?

子どもが医療保険に加入する場合、大人と同じ医療保険に加入します。そのため、ケガや病気で入院した時の入院保障、手術を受けた時の手術の保障や通院保障。これらの保障の他に特約で先進医療特約などを付帯することができます。

しかし、こども保険で病気やケガになった時の保障をつける場合は、医療保障の他様々なリスクに備えることができます。例えば、親が亡くなったとき一定の年齢に達するまで毎年決められた金額を支給する育英資金、他人に賠償する責任が発生したとき、それを補償する個人賠償責任補償などです。

このように保険会社によって異なります。そのため、お子さんにとってベストな組み合わせを考えましょう。

子どもの医療保険は掛け捨て?それとも終身?どちらがいいの?

できるだけ保険料を抑えたいのであれば、掛け捨ての方が保険料を安くを抑えることができます。ただし、掛け捨ての場合は定期保険のため保険期間が満了したらそこで医療保障がなくなります。医療保障が必要な場合、新規で医療保険に加入しなければいけません。

そのため、その時点で健康診断で体に異常が見つかったり、入院や通院歴があると医療保険に加入できない可能性があります。

終身保険の場合は、保険料を払い続けている限り保障が続きます。一度加入して途中で解約しない限りは、病気で入院して保険金の支払いを受けたとしても、保険料が上がったりすることがありません。また、保険料の払い込み期間を決めることもできるため、保険料が割高になりますが、子どもが成人するまでで保険料の払い込みを終わらせることもできます。

おすすめの子どもの医療保険3選

子どもでも加入することができるおすすめの医療保険をご紹介します。

アフラック

アフラック

アヒルのキャラクターでお馴染み、アフラックの医療保険です。その中の、ちゃんと応える医療保険 新EVERは、共済と同じように0歳から加入することができます。入院した時だけでなく、通院でも保険金が支払われます。保険料にも最低のプラン(通院なし)であれば、1,027円~(2019年8月調べ)と、家計に優しいです。

また、大人と同じように三大疾病特約を付帯することで、がんに対しても備えることができます。子どもに多いケガに対しても、特約を付帯することで骨折などに備えることも可能です。

■公式サイト:https://www.aflac.co.jp/iryo/cever/

アフラックの公式ホームページへようこそ。ちゃんと応える医療保険EVER:医療保険保障内容ページ。病気やケガの入院、通院を…

オリックス生命

オリックス生命

オリックス生命の医療保険、医療保険 新キュアは、週刊ダイヤモンド2017年4月29日・5月6日合併号「プロが薦める商品ランキング」「医療保険部門」4年連続第1位と人気の高い医療保険です。6歳から加入することができます。人気の秘密は、掛け金の安さと、保障内容がシンプルな点です。

生後すぐ急いで加入しなくてもと思われる場合は、1つの選択肢として入れておくといいでしょう。

■公式サイト:http://www.orixlife.co.jp/

オリックス生命保険株式会社の公式サイト。各種保険商品のご紹介や会社情報などをご案内しています。生命保険のシミュレーション…

かんぽ生命

かんぽ生命

かんぽ生命には医療保険がありません。そのため、かんぽ生命で子どもの医療保障を準備する場合は、学資保険のはじめてのかんぽに入院特約を付帯する必要があります。つまり、主契約は学資保険のため、学資保険が満期を迎えて学資保険金を受け取ると、その時点で医療保障も無くなります。

■公式サイト:http://www.jp-life.japanpost.jp/

家計と相談しながら賢く子どもの病気備えよう!

子どもが万が一、病気で入院した場合にお金を準備する方法は、いくつかあります。保険の保障を手厚くしておけば、安心です。しかし、保険料が高額になることで将来の教育資金のための毎月の貯蓄額を減らしたり、場合によっては家計を圧迫してしまっては意味がありません。

子どもの保険に関して考える時も、家族全員の保険の内容を加味した上で、賢く保障を選んでいきましょう。

0