【医師監修】妊活中の過ごし方から妊娠中に気を付けることまで!妊娠・出産にまつわる疑問を徹底解説!

およそ10か月もある妊娠期間。その間にママの体とお腹の赤ちゃんはどんどん変化していきます。妊娠初期から中期、後期にかけてのママと赤ちゃんの変化や各時期での過ごし方・生活をする上での注意点を知っておきましょう。

妊娠のしくみと基礎知識

女性の人生の中でも特に大きなイベントとなる妊娠・出産。初めて妊娠するママも、妊娠経験があるママも、妊娠中は生まれてくる赤ちゃんのことを考えてワクワクする一方でなにかと不安にもなるものです。必要以上に不安を抱えず穏やかに妊娠期間を過ごすためにも、妊娠についての正しい知識を身に着けておきましょう。

では、妊娠はどのようなメカニズムで成立するのでしょう。まずは妊娠の基礎から解説します。

妊娠が成立するしくみとは

妊娠は、「射精・排卵・受精・着床」という過程がすべて正常に行われて初めて成立します。

「射精」とは、精子が放出されることを言います。セックスによって女性の膣内に精子が放出されると、精子は子宮頚管を通って子宮内から卵管へと進んでいきます。

一方で、女性の子宮の左右にある卵巣という臓器では卵胞という袋のようなものが毎月20個ほど現れ、その中のひとつが大きく成長し、卵胞の中にある卵子が卵胞を突き破って卵巣の外へと飛び出します。これがいわゆる「排卵」です。

排卵によって卵巣の外に飛び出した卵子は卵管の中に入ります。そこで、射精によって卵管を通ってきた精子と卵管の中に入った卵子が出会うと「受精」が成立します。受精した卵子と精子は受精卵となり、細胞分裂を繰り返しながら卵管を下っていきます。その後受精卵が子宮内に入り、子宮内膜にうまくたどり着くと「着床」となって妊娠が成立します。

妊娠しやすい時期ってあるの?

卵子と精子が出会うことで成立する「受精」は、卵子と精子が生きている間に出会うことが前提となります。ただし、精子の寿命は射精されてから3~5日、卵子は排卵からわずか1日ほどと、それぞれの寿命は決して長くありません。

そのため、妊娠しやすい時期にはある程度目安があり、排卵の2~3日前からセックスをし、排卵の際には精子がすでにスタンバイしているのが理想とされています。この時期を具体的に知るには排卵日をある程度予測する必要があります。排卵日がいつになるかは個人差がありますが、生理周期が整っている人であれば、生理予定日の約14日前が排卵日であると考えられています。排卵後の黄体の寿命は約14日であまり個人差がないからです。

そうなると、生理が来てから何日後に排卵が起きるかもおおまかに予測でき、生理周期から14日をひいた数が、生理から排卵日までの日数になります。例えば、生理周期が30日の人であれば、「30日-14日=16日」で、生理が来た日(生理初日)から16日後が排卵日となります。

妊娠する確率って?

妊娠しやすい時期の目安は計算で導き出せますが、その時期にセックスをしたからといって確実に妊娠するわけではありません。また、女性や男性の年齢によっても妊娠の確立は違ってきます。一般的に、排卵日を予測したうえでセックスをした場合の妊娠の確立は、20代後半~30代前半のカップルでおよそ25~30%、30代後半のカップルでおよそ18%、40代前半では5%ともいわれています。

妊娠したいと思ったら心がけたいこと

妊娠の確立を上げるには、どのようなことを心がけるべきなのでしょうか。今すぐ始められる妊活をするうえでの心がけを紹介します。

妊娠したいと思ったら心がけたいこと

基礎体温をつける

基礎体温とは、体を動かしていない安静にしているときの状態の体温のことを言います。計測するときは、朝目覚めて起き上がる前の横になったままで測ります。女性はホルモンの分泌の状態により体温が上下するため、基礎体温を測り記録して基礎体温の変化を観察することで、どの時期が妊娠しやすい時期(排卵期)なのかをおおまかに予測することができます。

生活習慣の見直し

乱れた食生活や睡眠不足は妊娠に必要なホルモンの分泌を乱してしまうことがあります。規則正しく3食きちんと食べることは妊活の基本。質のよい食べ物をバランスよく食べることは、ホルモンバランスを整えるだけでなく、元気な卵子を育むためにも重要です。

不規則な生活や睡眠不足も体の生体リズムを乱し、生理周期を狂わせてしまう原因となります。妊娠を望むのであれば、普段の生活習慣を見直し、規則正しい生活習慣を身に着けるようにしましょう。

禁煙

タバコに含まれるニコチンは自律神経を刺激して血管収縮を引き起こします。その結果、血液がスムーズに流れなくなり、体にさまざまな悪影響を与えます。そのひとつとして、卵巣機能の低下があります。血液は卵巣にも必要な物質を供給しているため、血流が滞ることで卵巣が本来の働きをできなくなるのです。卵巣は卵子を育てる重要な臓器ですから、当然妊娠にも影響が出ます。

それだけでなく、喫煙は妊娠した際、お腹の赤ちゃんや胎盤にも影響を及ぼします。お腹の赤ちゃんはママの血液から栄養をもらっているため、やはり赤ちゃんへの血流不足により赤ちゃんの発育が遅れたり、胎盤への血流不足で前置胎盤,胎盤早期剥離などの異常が増加します。
妊娠するためにも、また、無事健康な赤ちゃんを産むためにも、妊活中から禁煙を心がけましょう。

適度な運動

適度な運動はストレスを発散し自律神経を整えます。妊娠,出産にむけて体力をつける意味でも妊活中から適度に運動の習慣をつけるとよいでしょう。

夫婦生活を楽しんで

妊活中は、排卵日にセックスをするのが義務のようになってしまいギクシャクしてしまう夫婦もいるでしょう。でも,前提として2人が楽しむことが第一。あまり決め事を作りすぎず、2人のペースで妊活をしていきましょう。

妊娠したかはいつからどのようにわかる?

妊活中の女性は、生理が遅れると「もしかして妊娠したかな?」と期待してしまいますよね。ただ、生理が遅れているというだけでは妊娠かどうかはわかりません。妊娠したかどうかを確かめるにはどのような方法があるのでしょうか。

妊娠したかはいつからどのようにわかる?

妊娠検査薬での確認

もっとも手軽に、かつ高い確率で妊娠の可能性を確認することができるのが妊娠検査薬です。妊娠検査薬は、尿に含まれている特定のホルモンを感知し、その量から妊娠の可能性を判定するもので、尿をかけるだけの簡単な方法で確認できます。妊娠検査薬もドラッグストアなどで誰でも購入することができるため、近年は婦人科を受診する前に自分で妊娠検査薬を使い確認するママが多いようです。

一般的な妊娠検査薬は生理予定日の1週間後(もしくはセックスをした日から3週間後)から判定が可能。妊娠検査薬の種類にもよりますが、ほとんどは99%以上の正確さです。より早く妊娠の可能性を知りたい、という方のための早期妊娠検査薬というものもあり、こちらは生理予定日当日から判定が可能です。

妊娠検査薬を正しく使用して陽性が出れば妊娠している可能性は十分に考えられますが、子宮外妊娠などでも陽性になるため、妊娠検査薬だけで確定診断はできません。陽性の場合は必ず早期に婦人科を受診し、確定診断を受けてください。

病院での確認

生理が1週間以上遅れているようであれば、婦人科を受診して診断してもらってもよいでしょう。クリニックでは、尿検査や内診、超音波検査などを行って妊娠しているかどうかを判定します。超音波検査で子宮内に胎嚢(たいのう)が確認されれば、妊娠していると判定されます。

胎嚢とは、赤ちゃんを包んでいる袋のようなもので、その中で赤ちゃんは成長していきます。通常は妊娠4~5週目くらいから、超音波検査で胎嚢が確認できるようになります。場合によっては受診のタイミングが早くて胎嚢がまだ確認できず、再度受診するよう指示されることもあります。

妊娠初期(0~4か月)のママと赤ちゃんの様子

まだ見た目には妊娠しているかもわからない妊娠初期。しかし、体内ではめまぐるしい変化が起きており、体調にも影響が現れます。妊娠初期のママと赤ちゃんの様子やこの時期の過ごし方について解説します。

妊娠初期(0~4か月)のママと赤ちゃんの様子

妊娠初期のママの様子

妊娠が成立すると、女性ホルモンのひとつである黄体ホルモンは盛んに分泌されるようになります。黄体ホルモンは体温を上げる作用があるため、妊娠初期は熱っぽさやだるさを感じる人もいます。また、妊娠2か月頃になると、早い人ではつわり症状が出てくることも。妊娠3か月頃では、つわりがひどくなっている人もいるでしょう。

つわり症状で食事をとるのもつらいときは無理して食べる必要はありませんが、つわりが少し落ち着く時間帯や食べやすいものを見つけて少しずつでも食べ物を口にするようにしましょう。固形物が難しい場合やアイスやゼリー、ジュースでも構いません。水分もとれないほどつわりがひどいときや水分も嘔吐してしまう場合は点滴の必要がある可能性があるので、婦人科で相談してください。

妊娠4か月頃になると、多くの場合つわりも落ち着いてきて、また、お腹が少しふっくらしたのがわかるようになります。

妊娠初期のお腹の赤ちゃんの様子

妊娠の超初期は人かどうかもわからない形だったお腹の赤ちゃんも、妊娠2か月頃(妊娠7週頃)になると2頭身くらいになり、手や足もできてきます。それと同時に、脳やせき髄などの重要な器官がつくられ始めます。心臓や肝臓などの臓器がつくられ始めるのもこの頃です。

妊娠3か月頃(妊娠10週頃)になると2頭身から3頭身に。体の器官や臓器もできて少しずつ働き始めます。その後、4か月頃には器官が形成し終え、骨や筋肉が発達し始め、羊水の中で手足を動かす様子も見られるようになります。

妊娠初期症状にはどんなものがある?

妊娠初期のホルモンの変化による熱っぽさやだるさなどの症状は妊娠初期症状と呼ばれます。妊娠初期症状にはさまざまなものがあり、現れ方にも個人差があります。生理前の症状と似ているものが多いので、妊娠超初期では妊娠だと気づかず生理痛と勘違いしてしまう人もいます。特に多く見られる妊娠初期症状としては以下のようなものがあります。

微熱や頭痛
黄体ホルモンの分泌量の増加によって、微熱や頭痛のような風邪に似た症状が出ることがあります。

だるさや眠気
妊娠成立後に分泌量が増す黄体ホルモンには、体温を上げる作用のほか睡眠を促す作用もあります。そのため、急激に眠くなる、体がだるくなる、といった症状が出ることがあります。

腰痛
妊娠すると、骨盤周りのじん帯を緩める作用をもつホルモンが分泌されます。これは、出産の際に赤ちゃんが産道をスムーズに通ることができるようにするため。しかし、骨盤周りのじん帯が緩くなることで骨盤は不安定になり、それを支えようとして腰回りの筋肉に負荷がかかり、腰痛が引き起こされることがあります。

下腹部痛
妊娠中は赤ちゃんの成長にともない子宮も大きくなっていきます。大きさの変化としては妊娠2か月頃では非妊娠時の1.5倍、その後もどんどん大きくなります。このように子宮が大きくなり引き伸ばされることで下腹部に痛みを感じるケースのほか、妊娠により子宮への血流が増すことによって痛みを感じるケースもあります。

胸の張り・痛み
産後の母乳育児に向けて乳腺や乳管が発達するために乳房の張りや痛みを感じることがあります。

妊娠初期の注意点

妊娠初期、まだお腹に赤ちゃんがいることに気づかず、普段の生活の延長上で喫煙や飲酒をしてしまったり妊娠初期症状を風邪などと勘違いして薬を飲んでしまったりして後に大変心配してしまうママもいます。性交渉の機会がある人は、妊娠しているかもしれないということを常に意識しておきましょう。

妊娠中期(5~7か月)のママと赤ちゃんの様子

妊娠5か月以降は体調も落ち着いてきて安定期と呼ばれる時期に入ります。ママのお腹も目立つようになってくる妊娠中期の様子や注意点をまとめて解説します。

妊娠中期(5~7か月)のママと赤ちゃんの様子

妊娠中期のママの様子

お腹が大きく目立ってくると同時に、母乳を出す準備として乳腺も発達するため乳房も大きくなってきます。全体的にふっくらとした印象になってくるでしょう。お腹の赤ちゃんもどんどん大きくなるので体重も毎月増えるようになってきますが、体重管理には注意が必要。つわりも落ち着く妊娠中期になると、これまで食べられなかった反動から過食に走り体重が増えすぎてしまうママもいます。

妊娠5か月~6か月は胎動を感じるママも増えてきます。お腹に手をあてると赤ちゃんがどの位置にいるかがなんとなくわかることも。赤ちゃんが育っていると実感することが多い時期でしょう。

妊娠中期の赤ちゃんの様子

筋肉や皮下脂肪がつき、髪の毛も生えてどんどん人間らしくなってきます。また、早ければ5か月頃から性別が判明することも。体を動かすことも多くなり、手を口元にもってくるしぐさなどを見せることもあります。脳も発達して体の制御機能も高まり、自分で体の向きをぐるぐると変えることもあります。

そのため、一時的に逆子の状態になることもありますが、多くの場合は出産までには正規の位置に戻ります。

妊娠中期の注意点

つわりも落ち着いて体調も安定し外に出歩きたくなる時期ですが、いまはやりの『マタ旅』は知らない土地で何かが起こった時、すぐに病院を受診できる保証がなく、危険です。どうしでも家庭の事情などで遠出が必要な場合は主治医に相談をしてみましょう。これは妊娠全期間にいえることですが、妊娠中はいつ何時なにがおこってもおかしくありません。

また、食欲も増してくるので食べ過ぎにも要注意。妊娠中の肥満は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクを高めます。高カロリーの食べ物や脂肪分が多いものをとり過ぎないようにし、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

妊娠後期(8~10か月)のママと赤ちゃんの様子

いよいよ出産も近づき、楽しみな気持ちと不安な気持ちとが入り混じる妊娠後期。お腹も重く大きくなり動きづらい、寝苦しいといった悩みも出てきます。

妊娠後期(8~10か月)のママと赤ちゃんの様子

妊娠後期のママの様子

お腹がさらに大きくせり出してきます。子宮が大きくなることで周囲の臓器が圧迫され、さまざまな影響が出ます。例えば、胃の圧迫によって、つわりが再開したかのような胃のムカつきを感じたり、膀胱が圧迫されてトイレが近くなったり、という具合です。

また、血管が圧迫されると血流が悪くなるのでむくみに悩まされるママも。出産が近くなってくるとお腹の張りも感じやすくなります。出産の兆候をきちんと掴めるよう、おしるしや破水、陣痛についての知識もきちんと身に着けておきましょう。

妊娠後期の赤ちゃんの様子

8か月頃になると、赤ちゃんは生まれたときに備えて呼吸に似た運動をするようになります。聴覚も完成するので、妊娠後期に入ったらお腹の赤ちゃんに積極的に声かけをしましょう。

9か月になると皮下脂肪も増え、外見はほぼ新生児と同じになります。そしていよいよ臨月になるとより体つきはふっくらとし、肌もピンク色に。体を丸めて出産に備えた体勢をとるようになります。

妊娠後期の注意点

お腹がせり出してくることで、足元が見づらくなり,バランスもとりづらくなります。歩くときには転ばないよう十分に注意しましょう。また、産休に入って出かけられようになると普段いけない外食なども多くなりがち。最後まで気を抜かず、体重管理はしっかり行うようにしましょう。

臨月はいつ産気づいてもおかしくない時期です。臨月に入ったら常に母子手帳や保険証を持ち歩くようにしましょう。また、外出先で産気づいてもすぐに対応できるよう、ひとりでの外出は避けるようにしてください。

知っておきたい妊娠中のトラブル

妊娠初期から出産まで何の問題もなく順調に過ごせることが理想的ですが、ときにママや赤ちゃんの健康にも関わるトラブルが起きることもあります。妊娠中に懸念されるトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。

知っておきたい妊娠中のトラブル

妊娠高血圧症候群

妊娠20週目以降から産後12週までに高血圧を起こした場合を妊娠高血圧症候群と言います。発症すると、めまいや頭痛、むくみなどさまざまな症状が現れます。さらに症状が進むと、命に関わる痙攣を起こすこともあります。また、血液の流れが悪くなるのでお腹の赤ちゃんへの栄養や酸素の供給がスムーズに行われず、赤ちゃんの発育に影響が出ることもあります。

妊娠高血圧症候群は妊娠32週目以降の発症が多いですが妊娠32週未満で発症することもあり、この場合は重症化しやすくなります。
妊娠高血圧症候群になりやすいとされているのは、もともと糖尿病や高血圧などの病気がある人、高齢妊娠の人、肥満の人、初めて妊娠する人、家族に高血圧の人がいる人、多胎妊娠の人で、当てはまる場合は十分注意が必要です。

流産・切迫流産

流産とは、妊娠の早期にお腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまうことを言います。具体的には妊娠22週より前の妊娠終了が流産とされますが、流産の多くは妊娠12週未満に起きています。

流産してしまうと、自分の過ごし方が悪かったのかと自分を責めてしまうママもいますが、早期の流産の原因としてもっとも多いのは赤ちゃん自体の染色体の異常であり、この場合はママの生活が影響しているものではありません。

流産が起こりそうになっている状態は切迫流産と言い、切迫流産の段階では妊娠の継続は可能です。切迫流産と診断を受けたら安静が必要となり、場合によっては入院して様子を見ることもあります。

早産・切迫早産

正常な出産は妊娠37週0日目~41週6日目までの出産で、この期間に出産を正期産と言います。それより前の妊娠22週0日~36週6日までの出産が早産となります。ちなみに、22週未満の出産は流産となり、早産とは区別して扱われます。

早産では、まだ赤ちゃんが完全に育ちきらない状態での出産となるため、赤ちゃんの体は小さく、障害のリスクを持って生まれてきます。

早産になりかかっている状態が切迫早産で、早産となる期間に子宮頚管が短くなったり、子宮口が開いて赤ちゃんが出てきそうになってしまったりした状態です。切迫早産になってしまったら、赤ちゃんの健康を守るために、状態に合わせた適切な処置を受けなければなりません。

前置胎盤

胎盤が本来の位置よりも低いところに位置し、子宮の出口部分にかぶさってしまっていたりかかっていたりする状態を前置胎盤と言います。特に自覚症状はありませんが、子宮の出口を胎盤が塞いでいる状態になるためそのままでは分娩できません。

もし子宮収縮など出産の兆候が起きた場合、胎盤が剥がれて大量に出血し、ママが命の危険にさらされる可能性があります。そのため、前置胎盤ではほぼ100%の割合で帝王切開となります。

妊娠糖尿病

妊娠中に初めて血糖値が高い状態が発見された場合を妊娠糖尿病と言います。妊娠糖尿病になると早産や妊娠高血圧症候群のリスクが高まるほか、赤ちゃんにも新生児低血糖や巨大児のリスクが出てきます。

妊娠糖尿病と診断されたらまず食事療法で血糖値を調整しますが、それでもコントロールが難しい場合にはインスリンを用いて治療を行うこともあります。

妊娠中は神経質になりすぎないことも大切

妊娠中は神経質になりすぎないことも大切

妊娠について調べると、インターネットではさまざまな情報を見つけることができます。妊娠中の生活は今のままでよいのか、お腹の赤ちゃんは健康に育っているか…など心配になって毎日のように調べてしまうママもいるでしょう。

ただ、妊娠中や妊活中はあまり神経質になり過ぎてもストレスになって良くありません。気になることは積極的に医師や助産師に質問し、ひとりで抱え込まないようにしましょう。正しい知識を身に着けておけば、必要以上に不安にならず落ち着いて過ごすことができます。

産まれてくる赤ちゃんを笑顔で迎えられるよう、妊娠中はパパ・ママで協力して穏やかな気持ちで過ごせるようにしましょう。

2+