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赤ちゃんや子どもに受けさせるべき予防接種!たくさんある予定の中で賢いスケジュールの組み方をご紹介

生まれたばかりの赤ちゃんや小さい子どもは、大人と違って病気のウイルスに対する抵抗力も弱いです。すぐに病気にかかってしまい、最悪の場合亡くなってしまう可能性も否めません。そうならないためにも、予防接種のスケジュールを組んで、赤ちゃんや小さな子どもに予防接種を受けさせましょう。

予防接種 スケジュール

2017年11月21日更新

Mai (看護師)

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[1]子どもに受けさせる予防接種はたくさん!

小さい子どもは大人と違って、体の作りがまだ不十分です。そのため、未完成のまま大人と同じように外に出てしまうと、伝染病などにかかってしまう恐れがあります。抵抗力がまだ弱い乳幼児は、治療を行うのにも一苦労です。そうならないためにも、なるべく予防接種は受けさせてあげたいですね。

しかし、子どもに受けさせる予防接種の種類はとてもたくさんあります。保健所などから手紙をもらうことで、スケジュールなど判断することができるのですが、一体どれを受けさせればいいのでしょうか?

1歳までに6個の予防接種がある

生まれてから1歳頃までに受ける予防接種の数は、6種類ほどあります。ヒブや肺炎球菌、B型肝炎などさまざまです。しかし、小さい子どもは注射が苦手であることが多いため、嫌がることもあるかもしれません。それに、予防注射の副作用などが気になる方もいらっしゃるでしょう。

そうとなると、予防接種を受けても問題ないのか、6種類全てを受けさせるべきなのか気になってしまいますよね。

家族でどれを受けるか決める

実は、予防接種には任意接種のものもあります。中でも、ロタウイルスやインフルエンザの予防接種は任意接種にあたります。必ず受けるべきというわけではありませんが、心配なら受けさせるといいでしょう。また、自分でどうするべきか分からないときは家族や医師と話し合って決めるのがベストです。

ただし、任意接種の場合は原則自己負担となってしまいますので、金銭的な面も考えつつ、どれを受けるか決める用にしましょう。

[2]赤ちゃんや子どもが受ける予防接種のスケジュール内容とは?

赤ちゃんや子どもに予防接種を順序良く受けさせるためには、スケジュールを組まなければなりません。では、どのようにスケジュールを組めば順序よく予防接種を受けることができるのでしょうか。

年齢によっても受ける内容は異なる

赤ちゃんや子どもが受ける予防接種ですが、月齢や年齢によって受けるべき内容は異なってきます。毎年同じ内容で、同じスケジュールになるわけではありません。基本的には、地域のセンターや保健所から手紙をもらうことができますので、その手紙を基にして都合のいい日に予防接種を受けさせるようにしましょう。

定期接種と任意接種がある

先ほども言ったように、予防接種には定期接種と任意接種があります。定期接種は必ず受けさせるべきもので、任意接種は強制ではありませんが、受けた方がいい予防接種ワクチンです。定期接種の場合は、国が受けた方がいいと定めているものなので、地域にもよりますが、原則無料で予防接種を受けることができます。こちらは、集団で受けることが多いです。

反対に任意接種は、受けたいと思った人が個別で病院に行って受ける予防接種です。そのため、基本的にはお金がかかります。任意とはいえ、その病気にかかってしまうと重症化する恐れもありますので、金銭面の負担はかかりますが受けておいて損はないでしょう。

子どもが受けておくといいワクチン6選

基本的には、どのワクチンも受けておくと良いのですが、その中でも特に重要だと思われるものがたくさんあります。今回は、定期接種のものと任意接種のものを混合でご紹介します。どのような病気でどの様な症状がでるのかもあわせてご覧ください。

  • ロタ
  • 生後2ヶ月頃に受けられるワクチンです。主に、ロタリックスとロタテックというワクチンの2種類があります。どちらを受けるかによって摂取する回数が異なってきますので、気になる方はお近くの病院の先生に相談してみてください。

    ロタウイルスに感染すると、急性胃腸炎を引き起こします。下痢や嘔吐などが主な症状であり、急性胃腸炎で入院する患者の大半がロタウイルスに感染しているというデータもあるようです。ロタ自体は成人していてもかかりますが、乳幼児ほど症状が重くなることはありません。ロタウイルスは非常に感染力が強く、高温やアルコールにも耐性があるため、任意接種ではあるものの予防をしておいた方が良いかもしれません。

  • B型肝炎
  • 生後2ヶ月頃から受けられるワクチンです。 大体4週間間隔で2回ほど受けます。 こちらは定期接種なので、必ず受けるようにしておきましょう。B型肝炎は世界的にも定期接種として受けることを推奨されているワクチンです。 肝炎とは肝臓が炎症を起こす病気です。重症化すると肝臓がんや肝硬変になってしまう恐れもありますので、必ず受けておきたいワクチンの一つです。

    基本的には、母親が肝炎のキャリアだと、出産時や妊娠中に血液を通して乳幼児にも感染してしまいます。成人の場合だと、性行為やピアスの穴あけなどから感染することもあります。子どもだけでなく大人にも感染すると危険な病なので、普段から予防を心がけることが大切です。

  • ヒブワクチン
  • ヒブワクチンとは、インフルエンザワクチンのことです。ヒブワクチンは定期接種に入っており、生後2ヶ月から7ヶ月未満で摂取することが可能です。ヒブワクチンは初回に受けた月齢や年齢によって受ける回数が異なりますので、早い段階から受けた方が早く終わるというのは間違いです。ヒブワクチンはインフルエンザワクチンであるものの、 細菌性髄膜炎(さいきんせんずいまくえん)という病気を発症する原因の一つにもなっていました。

    細菌性髄膜炎は脳にも影響がある病気であり、重症化してしまうと30%ほどは後遺症が残る病気です。発達や運動機能などに支障が生まれてしまいます。ヒブワクチンを導入する前の日本は、この細菌性髄膜炎が蔓延しており、その6割ほどがヒブウイルスによるものでした。インフルエンザだからといって甘く見るのではなく、後遺障害や死亡するケースもあるということを頭に置いておきましょう。

  • おたふくかぜワクチン
  • 子どもだけでなく、大人もかかる病気として有名なおたふく風邪。まるでおたふくのように頬が腫れてしまう病気です。おたふく風邪は4歳以降にかかる病気なので、受ける時期も一歳以降と少し遅めです。 おたふく風邪のメカニズムとしては、 耳の下の唾液腺が腫れてしまうことで症状が起こってしまいます。両側が腫れることが多いのですが、片側だけが腫れることもあります。

    熱も出ますが、ほとんどの場合、3~4日ほどで下がります。誰もがかかる病気ではあるものの、まれに難聴になってしまったり、髄膜炎を発症してしまったりと重症化してしまう恐れもありますので、できる限りおたふく風邪のワクチンは受けておきたいところです。

    また、成人してからおたふくかぜになってしまうと、重症化する恐れもあります。男性の場合だと睾丸炎を起こしてしまい、男性不妊の原因にもなってしまいますので、一度もかかっていない人は大人になってからもう一度、予防接種を受けたほうが良いかもしれません。

  • 麻疹ワクチン
  • 麻疹ワクチンは、1歳から2歳の間に一度と、5歳から7歳の間にもう一度受けるワクチンです。麻疹はとても感染力が強い病気なので、1歳になったらすぐに受けることをおすすめします。麻疹の潜伏期間は10日から12日程。感染してしまうと鼻水や咳、結膜炎といった症状が出始め、その後38度以上の熱が続きます。熱は一旦下がりますが、その後すぐに39度以上の熱が出ます。

    また、1,000人に1人ぐらいの割合で肺炎などの症状を引き起こします。小学校に通うくらいの年齢になると、亜急性硬化性全脳炎(あきゅうせいこうかせいぜんのうえん)という脳炎を引き起こすケースもあります。この脳炎にかかってしまうと知能障害運動障害などを引き起こし、およそ6ヶ月後から9ヶ月後に死亡してしまいます。麻疹は重症化すると死亡するケースも少なくありませんので、子どもの体調が良ければすぐに受けさせるようにしましょう。

  • 小児用肺炎球菌
  • 生後2ヶ月から7ヶ月後に受けられるワクチンです。肺炎球菌とは、肺炎の原因になるウイルスのことです。 肺炎球菌ワクチンも、初回に受けた月齢数によって回数が異なります。 肺炎球菌に感染してしまうと、肺炎だけでなく細菌性髄膜炎や 金欠症といった症状を引き起こす可能性もあります。

    ヒブウイルスの項目でも細菌性髄膜炎を起こす可能性があると紹介しましたが、実は肺炎球菌から細菌性髄膜炎に感染したケースの方が、後遺症と死亡率が倍ぐらい上がってしまうのです。小児用肺炎球菌のワクチンは定期接種で受けることができますので、遅れても必ず受けるようにしましょう。

[3]具体的な予防接種のスケジュールや受け方とは?

予防接種を受けさせるためには、それなりに時間を割かなければいけません。また、予防接種を受ける子どもの体力も必要なので、あまりスケジュールを詰めるのは良くありません。では、どんなようにすれば予防接種をスケジュール通り、上手に受けることができるのでしょうか。

どれを受けさせるか決める

まず、予防接種はどれを受けさせるか決めます。定期接種は必ず受けさせるとして、任意接種はいくつ受けるのか決めます。任意接種も受けておくと安心することができますが、全部受けるとなるとスケジュール的にも金銭的に厳しくなってしまいます。特に、仕事をしているお母さんは、毎回予防接種のために時間を空けることも厳しいでしょう。家族やドクターからアドバイスをもらい、どれを受けるのか決めましょう。

できるだけ集団接種を受ける

予防接種には集団接種と個別接種がありますが、できるだけ集団接種を受ける様にしましょう。集団接種を受けることが一般的になっているため、ひとつスケジュールがずれてしまうと、次の予防接種までかなり時間が空いてしまうことになります。

予防接種のスケジュールを組むときは、なるべく集団接種で受けられるようにしましょう。どうしても予定が開けられない場合は、予備日や個別で受けるように調節しましょう。

重い病気から受ける

もし、予防接種のスケジュールがかぶっているのであれば、感染してしまった時に重い症状が出るものから受けるようにしましょう。 小さい子どもが感染してしまうと、体力のある大人よりもひどい症状が出るケースが多いので、子どもに負担をかけないためにも、症状が重い順に受けていきましょう。特に麻疹なのは命に関わる事もありますので、危険性が高いと判断したものからスケジュールを組んで行くといいでしょう。

1回予防接種を受けたら間隔を開ける

全ての予防接種に当てはまるわけではありませんが、いくつかのワクチンには一回受けると、その後すぐにワクチンを打てなくなるものもあります。受けられない期間はワクチンによってさまざまですが、だいたい1週間から4週間ほど受けられないことが多いです。

なので、本来は受けられないのに、その後すぐにスケジュールを入れてしまうと、受けなければいけないワクチンが受けられなくなってしまいます。予防接種のスケジュールを組む時は、受けられなくなってしまう期間も考慮しましょう。

子どもの体調を最優先にする

小さい子どもは体調を崩しやすいもの。完璧に予防接種のスケジュールを組んでいても、子どもの体調が崩れてしまうとなかなかスケジュール通りに進まないこともあります。とはいえ、無理してスケジュール通り進めてしまうのは、意味がありません。

予防接種の予備日などもありますので、1回受けられなかったからといってすぐに自己負担になるわけではありません。スケジュール通り完璧に行うのではなく、多少前後してしまうことも考慮しておきましょう。

[4]予防接種のスケジュールの覚え方とは?

予防接種を完璧に組んだものの、スケジュールを忘れてしまうと意味がありませんよね。とはいえ、毎日やんちゃな赤ちゃんや子どもに囲まれた生活を送っていると、どうしても忘れてしまうことはあるでしょう。では、予防接種のスケジュールはどのようにすると覚えられるのでしょうか?

アプリなどでマイスケジュールを作成する

もし、スマホを持っているのであればアプリをダウンロードして活用してみましょう。毎日のようにたくさんのアプリがリリースされるため、予防接種のスケジュールを組み立てる専用のアプリなどもたくさんあります。もちろん、無料のものもたくさんあるので、金銭的に負担をかけることなくスケジュールを組むことができるでしょう。

毎日スマートフォンを見る習慣のある人なら、スケジュール帳もチェックしておけば忘れることはないはず。SNSやネットの口コミで評判の良いものがあれば、自分もダウンロードして使ってみましょう。

アナログ派は手帳がおすすめ

スマホを持っていないという人や、アプリを使うことに抵抗があるという人は、手帳をフル活用してみましょう。普段から手帳を利用している人なら、自分の思った通りにスケジュールを書き込むことができるので、工夫することができるでしょう。

また、NPO法人などはPDF形式で予防接種スケジュールを配布しています。PDFをそのままダウンロードすれば、わざわざ手帳に書く必要もありません。冷蔵庫の横に貼るのも良いですし、カレンダーに書き写すのも良いでしょう。自分が覚えられると思ったやり方で活用してみてください。

[5]予防接種のスケジュールが遅れてしまったときは?

もし、予防接種のスケジュールを組んでいたのに、遅れてしまった場合はどうすればいいのでしょうか?焦ってしまうかもしれませんが、まずは落ち着いてください。行政側も遅れることは視野に入れていますので、そこまで慌てる必要はありません。 いくつか手段はありますので、自分に合った方法で予防接種を受けに行ってみてください。

予備日に受けに行こう

予防接種の日程には、大抵の場合予備日も用意されていますので、もし遅れてしまった場合は予備日に受けに行くようにしましょう。予備日に受けに行けば特に問題はありませんので、予定が合えば行ってみましょう。

役所に相談してみよう

また、何らかの理由で自分が住んでいる市町村で受けられない場合、別の場所で受けても特に問題がないことがあります。例えば、帰省などが理由で受けられなかった場合は、帰省元の病院で受けることができるケースもありますので、心配なことがあるのでしたら役所に相談してみてください。

病院で相談してみよう

子どもは体調を崩しやすいものです。場合によっては、スケジュールが大きくずれ込んでしまうこともあるでしょう。しかし、月齢で考えるのではなく、その年齢であれば遅れても問題ないことがありますので、何らかの事情で予防接種が大幅にずれこんでしまった際には、病院で相談してみてください。場合によっては個別で受けることもできますので、最終手段としてとっておくといいでしょう。

[6]子どもの予防接種を乗り切ろう!

子どもは大人と違って体調管理が難しく、予定を組んでいてもすぐにずれ込んでしまうものです。毎日が忙しいとスケジュールが立て込んでしまうだけでも、イライラしてしまうかもしれませんが、あまり重く考えず年齢内に受けられればいいと気軽に考えると楽になるかもしれませんね。

参考元:厚生労働省
参考元:厚生労働省 予防接種ガイドライン

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