一生に一度しかない節目の結婚記念日に、子どもからプレゼントがあるとご両親にとって、それは忘れられない記念日になるはず。今回は、結婚記念日の中でも盛大にお祝いされる「金婚式」に焦点を当てました。その基礎知識やプレゼントのアイデアをご紹介していますので、プレゼント選びの参考にしてみてください!
そもそも金婚式とは?
「金婚式って聞いたことあるけど、どんな記念日だっけ?」という方へ、金婚式についての豆知識をご紹介します。
金婚式の由来
結婚○周年をお祝いする習慣は、イギリスが発祥です。イギリスは銀婚式以降の節目の記念日に、名前にちなんだ宝石を夫婦で贈り合っていたようです。これがのちにヨーロッパ全域に広がり、明治頃、日本に伝わってきました。ヨーロッパでは最初、銀婚式は1624年に、金婚式は1860年に行われていたようです。
日本では、1894年(明治27年)に当時の天皇が「大婚二十五年祝典」として銀婚式をお祝いされたことが最初です。この祝典をきっかけに、結婚記念日を祝う習慣が日本全国に広がりました。まず銀婚式が脚光を浴びましたが、いまでは銀婚式とともに金婚式も大事な記念日として知られており、父母や祖父母のために子どもや孫が主催して、家族みんなでお祝いすることが一般的になっています。
金婚式と銀婚式の違い
日本では、特別な記念日としてお祝いすることが多い銀婚式と金婚式ですが、それぞれ何周年かご存知でしょうか。ずばり、銀婚式は結婚25周年で、金婚式は結婚50周年。数字だと覚えにくいという方は、それぞれ「四半世紀」と「半世紀」の記念日だと思えば、イメージが付きやすいかもしれません。
20歳で結婚したとしても、結婚50周年となると本人の年齢は70歳。金婚式を迎えるということ自体、素晴らしいことで、人生の節目として盛大にお祝いされることが多いようです。結婚生活は楽しく幸せな時間ももちろんありますが、一難去ってまた一難、さまざまな困難もつきものです。困難な山を2人で手を取り合って歩んできた日々は、振り返ってみれば「金色のごとく光り輝く」ものでしょう。そんな輝かしい「2人の豊かな関係」や「歩んできた50年の結婚生活の尊さ」をお祝いする意味が、金婚式にはあります。
結婚記念日一覧表
銀婚式以降、5年ごとに結婚記念日には名称がつけられています。
- 真珠婚式(30年目)
- 珊瑚婚式(35年目)
- ルビー婚式(40年目)
- サファイア婚式(45年目)
- 金婚式(50年目)
- エメラルド婚式(55年目)
- ダイヤモンド婚式(60年目)
宝石の名前が並んでいますね。徐々に高価で硬い宝石になっているのはともに過ごす年が重なるにつれて、夫婦の絆はより固く、より輝きを増していく」という意味が込められているからです。
便利な結婚記念日の数え方
さて、両親の結婚記念日は何周年だろう…。いざ計算してみようとすると、意外と数え方に戸惑う人も多いのではないでしょうか。記念日の年数の考え方は、「○周年=○年経過したか」です。実際にする計算は単純で、現在の年 ― 結婚した年」でOKです。たとえば、2000年に結婚した夫婦がいるとしたら、2001年が結婚1年目、2020年は結婚20周年となります。単純ですよね。
世の中便利なもので、自動で計算してもらえるサイトもあります。結婚年を入力するだけで、1周年記念の紙婚式から75周年記念のダイヤモンド婚式まで一覧表がすぐに表示されます。あと何年で記念日の年になるのか一目瞭然ですよ。
まずは基本を押さえよう!お祝い方法Q&A
金婚式は、人生の節目ともいえる特別な記念日です。お祝い方法のちょっとしたコツやマナーをご紹介します。
プレゼント選びのポイントは?
金婚式は夫婦が2人で歩んできた日々をお祝いする記念彌ですので、両親2人に喜んでもらえるようなプレゼントを贈りましょう。プレゼントは、特にこれといった決まったものはなく、みなさん様々なプレゼントを贈るようです。盛大なものがいいか、シンプルでしっとりとした雰囲気のものがいいのか、ご両親の好みにあったプレゼントを選ぶことが一番でしょう。
夫婦2人で使えるペアのプレゼントは、結婚記念日ではよく贈られるようです。せっかくペアの商品ですし、2人で使えるものがいいですね。実用的で自宅でも使いやすいものがよいでしょう。たとえば、夫婦茶碗やペアのお箸。もし、お酒が好きなご両親ならば、お酒とともにお揃いの酒器のプレゼントというのもきっと喜ばれるでしょう。迷ってしまったら、金婚式の名前にちなんで金製品をプレゼントされると良いです。金製品として、金色のスプーンや食器、アクセサリーがよく選ばれているプレゼントです。
平均相場は?
結婚記念日のプレゼントの相場は1万円程度ですが、金婚式は50周年という節目の大きな記念日なので、3~5万円のプレゼントを用意する方が多いようです。
水引きの種類は?熨斗の表書きは?
節目の記念日なので、美しいご祝儀袋をご用意してみてはいかがでしょうか。ご祝儀袋の種類もたくさんあるので、今回は金婚式バージョンをご紹介します。
水引「蝶結び」
結び直せる蝶結びは結婚記念日に適しています。紐は紅白や金銀が良いでしょう。そのほかにも華やかな結び方があるようですので、興味のある方は見てみてください。
⇒水引の結び方について【株式会社 水引館】の公式ホームページはこちら
表書き「祝金婚式」「金婚式御祝」
お祝いなので、必ずのしを付けて、氏名は表書きよりやや小さめに書きましょう。
金婚式の定番オススメプレゼント3選
さて、金婚式のお祝いでご両親に何を贈りますか?思い出深い記念日となるように、オススメのプレゼントアイデアをご紹介します。
夫婦揃って仲良く「旅行」をプレゼント!
家族のためにがんばってきてくれた両親へ感謝の気持ちを込めて、旅行のプレゼントはオススメです。夫婦水入らずで、ゆっくりとした時間を旅先で過ごしてもらえます。旅行券の平均相場は41,900円です。金婚式のプレゼントの相場よりやや高いですが、ご両親にとっては、かけがえのない二人の思い出となるでしょう。
また、旅行券のカタログをプレゼントする人が増えているようです。カタログの種類はいくつかあり、行先や価格のバリエーションの多さには驚きます。旅行プランが最大150種以上も掲載されています。これなら、ご両親の好みにあった旅行をプレゼントすることができますね。
⇒旅行券をプレゼントできるカタログギフト専門店 旅プレ!のサイトはこちら
家族みんなを集めて「食事・パーティー」でお祝いしよう!
50年の歴史を振り返ってみると、ご両親にとって家族との思い出もまた輝かしく、かけがえのないものです。食事会やパーティーをするとなると準備に手間や時間はかかってしまいます。しかし、美味しい料理を囲みながら、家族で思い出話に花を咲かせて皆で笑いあえるような時間は、きっとご両親にとって忘れられない日になるはずです。ここはひとはだ脱いで、家族や親せき、親しい友人が集まる温かい食事会をご両親のためにプロデュースしてみてはいかがですか。
旅行と同じで、食事券のカタログをプレゼントするのもよいでしょう。普段とは違う特別な雰囲気を、2人だけでゆっくりと楽しんでもらいたい方にオススメです。中でも、レストランクルーズが人気プランのようです。
いつも見ることができる「時計」にメッセージを入れよう!
近年、金婚式の定番プレゼントになりつつある商品が「時計」。金婚式にふさわしい金装飾のものだとなお良しです。ペアの腕時計か掛け時計か迷う方もいると思いますが、部屋に飾れる掛け時計をプレゼントとして選ばれることが多いようです。いつも目につくところに飾ってくれるのは、贈る側からしてもうれしいですね。
また、オリジナルのプレゼントにしたいなら、名前やメッセージ、思い出の写真を入れることができる商品もあるようですので、好みのスタイルを探してみてください。時計は、家族が刻んできたかけがえのない時間を思い出し、これからも明るい未来を夫婦二人で刻んでいってほしい、というメッセージが込められたプレゼントになりますよ。
さらに喜ばせたい方へ、サプライズアイデア3選
花束 ダリアの花言葉は「感謝」
サプライズプレゼントの定番として外せないのは、やはりお花のプレゼントではないでしょうか。「花束」や「アレンジメント」が一般的ですが、生花と違って、枯れずに鮮やかな思い出の形として残るプリザーブドフラワー」も結婚記念日のプレゼントとして人気のようです。
花言葉で、さりげなくメッセージを伝える方法もあります。花言葉まで考えて選ぶというのも、なかなか粋な計らいです。ここでは、金婚式にふさわしい花言葉をもつ花を3つ紹介します。
- ダリア「感謝」
- サルビア「よい家族」「家族愛」
- ブルースター「信じあう心」「幸福な愛」
また、花束の王道といえるバラは、なんと色や本数で花言葉が変わってきます。ご存知でしたか?ここで金婚式におすすめの本数と色をご紹介いたします。
おすすめ本数
- 2本のバラ=「この世界は2人だけ」
- 50本のバラ=「永遠」「出会いは偶然」
おすすめの色
- ピンク-やわらかな印象
- 黄色-前向きで明るい印象
- 白-ウエディングを想起させる美しい印象
- 赤-情熱的な愛情深い印象
「感謝」「温かい心」「愛を持つ」「しとやか」
「献身」「平和」「愛の告白」
「心からの尊敬」「純潔」「相思相愛」
「情熱」「愛情」「あなたを愛します」
プロポーズのシーンでよく使われるアレンジのようです。結婚から50年経った金婚式にも、改めて2人の愛を2本のバラで表現してみてはいかがでしょう。これからもずっと仲良く2人で過ごしてほしい、という想いを込めることができます。出会いは偶然、という花言葉はなんだかユニークですね。ご両親の馴れ初めが、偶然の出会いから始まった恋ならば、贈らない手はないですね。
お花は自分ではなかなか買わないもの。だから、何歳になっても、お花をもらうと嬉しいはずです。手書きのメッセージを添えても、世界に1つだけの特別なプレゼントになりますね。ご両親の好きな色のお花を選んだりと、お花選びを楽しんでみてください。
クラシック曲フルート演奏「金婚式 La cinquantaine」
この曲は、フランスの作曲家ガブリエル・マリーによって書かれたピアノ独奏曲で、フランス語である「cinquantaine」の意味は「50」。まさに金婚式のための曲といえます。ゆったりとしたテンポのなかで流れていく華やかな旋律が心地よく、50年という長い年月思い起こすシーンにぴったりの曲です。
曲に合わせて、両親2人の写真や家族の思い出の写真をスライドショーで流したり、メッセージを読み上げたりすると、さらに感動的なサプライズになるのではないでしょうか。作曲された当時はピアノ独奏曲だけでしたが、現在ではバイオリン、チェロ、フルートの独奏曲も編曲されています。楽器を弾くことができる方ならば、生演奏もにくい演出ですね。
金婚式人気のプレゼントといえばこれ!「メッセージ入り似顔絵」
似顔絵が入ったメッセージカードは、お祝いの場面で1度はご覧になったことがあるでしょう。金婚式でも、人気のプレゼントです。この歳で似顔絵なんて恥ずかしい…と思われるご両親もいるかもしれませんが、にっこり笑顔のプレゼントをみたらきっと笑顔がこぼれるはず。世界に一つだけのオリジナルギフトになるので、一生の思い出になること間違いなしです。
似顔絵だけではなく、名前詩を入れてくれるサービスもあります。名前詩とは、名前の頭文字を使ってつくられたメッセージのことです。仲睦まじくこれまでの日々を過ごしてきたご両親にぴったりの温かいメッセージを送られてみてはいかがですか。メッセージだけの商品もあります。似顔絵の有無や、サイズによって値段が変わってくるので、予算に合わせてどのような内容にするか検討してみてください。
1つ注意点としては、手元に届くまでに時間がかかる場合があるということ。手書き・一点もののプレゼント商品ですので、メッセージや完成写真を確認するステップがあることもあります。余裕をもって、早めに注文すると良いでしょう。
家族の絆深まる記念日になりますように
ご両親に贈りたいプレゼントは見つかりましたか。金婚式は節目の記念日ではありますが、プレゼント選びに正解なんてありません。ご両親へのお祝いの気持ちを込めれば、きっと喜んでくれるはず。Have fun!