赤ちゃんの歯固めっていつから始めればいいの?その効果と人気おすすめ商品9選をご紹介

歯固めって何?という方に、その詳しい意味や歯固めをした場合のプラスの効果、時期やおすすめ商品などをご紹介します。簡単に言えば、赤ちゃんがイライラしてしまう歯の生え始め時期にイライラ防止として行うのが「歯固め」です。お食い初めの際に耳にする「歯固め儀式」とは異なりますが、詳しくは記事を読んでみてください。

歯固めとは?

まず、「歯固め」の意味や赤ちゃんに与える影響についてご説明します。赤ちゃんは、歯が生え始める時期になると歯茎がむず痒くなり、イライラし始めます。欧米では「teething pain」と呼ばれ、一般的に知られている言葉のようです。

急にぐずり出したり、夜泣きが始まってしまったり…何とか解消してあげたい時に、おもちゃやタオルなどを渡して赤ちゃんのイライラを解消させてあげることを「歯固め」と言います。

歯固めとは?

いつから、いつまで使うの?

歯固めをスタートする時期は、赤ちゃんの歯が生え始めた時期がベストです。歯が生え始める時期は、生後3~9ヶ月と赤ちゃんによって時期に大きな差があります。一般的には、5~8ヶ月頃に生えはじまる赤ちゃんが多いです。

最初に下の前歯が生えます。うっすらと下の前歯付近の歯茎が白くなって来たり、歯茎の膨らみが確認できたりしたら、歯が生えてくるサインです。歯固めグッズを用意すると良いでしょう。この時期になると、赤ちゃんの行動にも変化が出てきます。具体的にいくつか挙げますので、当てはまる項目はないかご確認ください。

  1. よだれの量が増えた、よく唾をとばす
  2. なぜか機嫌が悪い、長い間ぐずる
  3. タオルやおもちゃを噛む、口に手を入れる
  4. おっぱいや離乳食を食べなくなる

これらは、歯が生えることでイライラしてしまう「歯ぐずり」と呼ばれる現象です。歯ぐずりの傾向が見られた場合も、歯固めスタート時期のサインだと考えて良いでしょう。では、歯固めが終わる時期の目安は、いつごろでしょうか。

歯ぐずりが自然と収まってくる時期があります。目安は、離乳食中期~後記(生後8か月~10か月)です。ただし、歯ぐずりが収まる時期も赤ちゃんによって差があり、なかなか収まらない赤ちゃんもいます。その場合は、1歳までを目安として歯固めをしてあげましょう。

赤ちゃんへの4つの影響

赤ちゃんへの4つの影響

むず痒いイライラ防止になる

大人でも誰でも、痒いとイライラしてしまいますよね。1つ前の項目で記載した通り、歯が生え始める時のむず痒さが生むイライラは、赤ちゃんに様々な行動の変化をもたらします。これらを防止する方法が歯固めであり、歯固めの大きな目的だと言えます。

赤ちゃんはイライラを解消したいがために、なんでも口に入れようとします。それでは危険なものを口に入れないか心配です。赤ちゃんの安全のためにも、歯固め用のおもちゃを渡してあげると良いでしょう。

「噛む」トレーニングになる

これまではおっぱいやミルクを「吸う」ばかりでしたが、これから食べ物を食べていくためにも「噛む」ことを徐々に覚えていきます。

自分の手で持って噛むということ、口の動かし方や力の入れ方、唇や舌の使い方などを、まずおもちゃを使って学んでいくことができます。トレーニング用の歯固め商品も販売されているので、興味のある方はチェックしてみてください。上手に噛めるようになるために、赤ちゃんにとって歯固めは良い刺激だと言えるでしょう。

乳歯や顎の成長が促進される

昔に比べると現代人は、食の欧米化や技術発達のために硬い食べ物を食べる機会が少なく、咀嚼回数が減ったことから、顎関節症を患う人が増えて顎も小さくなっている、という話を聞いたことはありませんか?噛むという行為は、乳歯や顎の成長促進につながります。歯固めのおもちゃを使って噛むことが増えると、歯茎がマッサージされて良い刺激になります。

知育効果がある

噛むことは、乳歯や顎の成長促進に加えて、脳の活性化にも効果があります。噛むことで、脳が刺激され、注意力・集中力・記憶力の向上が期待されます。好奇心が高まったり、いつもより長時間遊べたり、何かに集中したりすることができるようになります。様々な種類がある歯固め商品の中には、知的効果を意識して仕掛けが施されている商品もあります。

お食い初めの「歯固め」との違い

赤ちゃんが生まれてから、お七夜・お宮参りといった赤ちゃんの健やかな将来を祈る行事があります。「お食い初め」もまた赤ちゃんの健康を祈願して、生後100日頃に行う伝統的な行事です。100日後に行われるので「百日(ももか)祝い」と言われることもありますが、地域によっては110日目や120日目に行われる場所もあるようです。

この「お食い初め」の中に、「歯固め」の儀式があります。歯固めの儀式の内容を簡単にご紹介します。まず、お宮参りでご祈祷を行った神社、もしくは氏神様がいる神社の境内、近所の河原から、丸くてきれいな石(歯固め石)を授かるか拾ってきて用意します。この歯固め石にお箸をあてて、そのお箸を赤ちゃんの歯茎にやさしくあててあげます。

昔は、歯が丈夫であると長寿になる、と信じられてきました。「石のように丈夫な歯がはえて、長生きできますように」という願いを込めて儀式を行うことが、ポイントです。

歯固め儀式の前に、お料理を決まった順番で食べさせ、「将来食べ物に困らないように」という祈願もします。本格的に行うのならば、一汁三菜を基本とした祝い膳、鯛やお餅を用意し、食器は男の子なら朱色の漆器、女の子は外側が黒で内側が朱色の漆器、お箸は柳の白木を用意するとよいでしょう。

ただ、用意する物の種類も多く、コストがかかるので、最近は簡易的に用意して行う家庭が多いようです。

以上のことから、お食い初めの「歯固め」は生後100日頃に行う石を用いた儀式のことを指すのに対して、今回ご紹介している「歯固め」は、数ヶ月かけてイライラを防止するために行うものです。方法が異なるものの、歯固めをする理由は赤ちゃんが健やかに育ってほしいからという気持ちは同じですね。

歯固めを選ぶ3つのコツ

歯固めに役立つ商品が数多く販売されています。どれがいいのか迷ってしまうほど。迷わなくてもいいように、歯固め商品選びのコツをまとめたので、購入の際に参考にしてください。

歯固めを選ぶ3つのコツ

素材は安全な商品を選ぶ

赤ちゃんのイライラを軽減するために、噛んだり舐めたりさせるように用意するのが歯固め商品です。つまり直接口に入るものです。第一に、商品の素材には気を遣いましょう。天然ゴム製・木製の商品ならば、化学物質が含まれないので安心して使えます。

一方で、塩化ビニル製の商品は要注意です。塩化ビニル製の商品には、弾力をつけるための軟化剤として「フタル酸エステル類」が使用されていることが多いです。フタル酸エステル類は発がん性があり、長期間摂取するなど摂取量が多くなれば肝臓・腎臓・生殖系に悪影響が出てしまいます。

歯固め商品は長時間口に入れることになるので、赤ちゃんには与えたくない物質の1つです。できれば避けましょう。

握りやすさを重視して選ぶ

せっかく用意したのに、赤ちゃんが使ってくれないと元も子もありません。赤ちゃんが持ちやすく、握りやすいデザインを選ぶことが、2つ目のコツです。持ち手がついていたり、握りやすいサイズで作られていたりする商品はおすすめです。

また、飾りが多いと赤ちゃんの顔に当たってしまい、使いづらい場合があります。棒状や先が尖っている飾りがあり商品は、喉を突いてしまう危険性もあるので避けた方が良いでしょう。「simple is best」ですね。

洗いやすい商品を選ぶ

口に入れるものなので、洗いやすさもポイントです。こまめに洗って清潔を保ちましょう。汚れは溝にたまりやすいです。溝が多い、でこぼこが多い商品は、洗いにくいと言えるでしょう。色がついている商品は、色落ちするかどうかという点も注意しましょう。

また、色づけに使われている塗料が安全なものかどうかも確認するとよいでしょう。水洗いはもちろんのこと、煮沸消毒までできれば安心です。

オススメの歯固め商品9選

では、実際どんな商品があるのか気になるところです。シンプルでおしゃれな商品や、赤ちゃんが喜びそうなキャラクターが使われている可愛い商品など、気になる商品が目白押し!3つのカテゴリーごとにTOP3商品をランキング形式でご紹介します。

人気商品TOP3

カミカミBabyバナナ(EDISON)


■Amazon価格:384円(税込)
■サイズ:90×43×180mm
■重さ:19g
EDISON公式ホームページはこちら

かわいらしいバナナデザインの商品です!バナナの実の部分に歯ブラシのような凸凹があり、歯茎のマッサージに適しています。また、皮が剥けたデザインとなっていて、口の奥深くに入ってしまうことを防いでくれます。紐が通せる穴が開いていたり、立てて保管もできるようになっていたりと、実用性にも優れています。

3ヶ月以上~ ぺらぺらピーチクローバー(Pigeon)


■Amazon価格:798円(税込)
■サイズ:11.7×6.6×6.6cm
■重さ:36g
Pigeon公式ホームページはこちら

タオルやガーゼに似て薄くてやわらかい形状なので、赤ちゃんも握りやすい商品です。お花の形が可愛らしく、口に入れやすいデザイン。おもちゃの中央には鈴があり、赤ちゃんの興味を引く工夫がされています。この他あと2種類(棒状のタイプ・厚めのタイプ)の商品がシリーズとして販売されているので、お子様のタイプに合わせて選んでみてはいかがでしょう。

ティージングリング(Sophie)


■Amazon価格:2,376円(税込)
■サイズ:90×20×110mm
Sophie公式ホームページはこちら

歴史あるフランスのおもちゃ会社が販売しているおしゃれで可愛いキリンモチーフの商品です。100%天然ゴムで作られており、塗料も食用塗料なので安心です。商品の表面がいろいろな形になっているので、歯固めにはぴったり。

赤ちゃんも喜ぶおしゃれな商品TOP3

キャピラー・ティーザー(Sassy)


■Amazon価格:972円(税込)
■サイズ:100×20×120mm
■重さ:60g
Sassy公式ホームページはこちら

ポップなイモムシキャラが可愛い商品です。アメリカのおもちゃメーカーらしく、カラフルな色が特徴的です。真ん中のクルクル回転するイモムシの体は、赤ちゃんの遊び心をくすぐり、テントウムシが乗っている緑の葉っぱ部分は、冷蔵庫で冷やすとひんやりするのでむず痒さ軽減に役立ちそうです。工夫が詰まっていて楽しいですね。飾りが多いですが、もちろん水洗いOKです。

Eric Carleはらぺこあおむし ミラーティーザー(日本育児)


■Amazon価格:1,389円(税込)
■サイズ:150×40×180mm
■重さ:約55g

ベストセラー絵本の「はらぺこあおむし」モチーフの商品です。キャラクターの人気はもちろん、色や柄使いなどデザイン性の高さも口コミで高く評価されています。リングがあったり、音がなったり、でこぼこ部分(黄緑色)があったりと、仕掛けがたくさんあり赤ちゃんも夢中になるはず。裏側には、なんとミラーがついています。上部にはストラップがあり、ベビーカーなどに取り付け可能です。ちょっとした利便性への配慮が嬉しいですね。

歯固めジュエリー ドーナッツペンダント(Smart Mom)


■Amazon価格:5,708円(税込)
■サイズ:114×10×203mm
■重さ:45g(ブロンズの場合。色によって異なる)

ネックレスタイプの歯固めなので、可愛いアクセサリーとして首からかけて気軽に外出できますね。首にかけたままにしておけば、抱っこしていたり一緒に遊んでいたりする中で急に赤ちゃんがぐずりだしても、すぐに渡すことができます。色のバリエーションも豊富です。

安心な日本製の商品TOP3

純国産お米の歯固め(People)


■Amazon価格:1,222円(税込)
People公式ホームページはこちら

自然の原材料といえば、木や天然ゴムをイメージする方が多いと思います。実は、お米も加工しておもちゃになるのです。初めてお米を素材に取り入れておもちゃを制作し、積木などさまざまな人気商品を生み出しているPeople商品の歯固めです。玩具安全基準に基づいた独自の品質管理が行われています。

歯固めおしゃぶりおむすびころりん(銀河工房)


■Amazon価格:1,512円(税込)
■サイズ:70×12mm(縦×厚み)

ブナの木から作られた優しい手触りの歯固めです。「おむすびは愛情のしるし」という作り手の方の温かい想いが込められています。シンプルだけど飽きの来ないデザインは、日本らしい美しさです。木製であることに加え、塗装はヨーロッパ安全基準クリアーオイルが用いられており、安全性には問題ありません。

歯がため(山のくじら舎)


■公式価格:3,000円(税抜)
山のくじら舎公式ホームページはこちら

木が醸し出す暖かさとにっこりスマイルマークに、こちらまで笑顔になりそうな商品です。赤ちゃんに優しい配慮として、丁寧に表面が磨かれ、角も丸く仕上げられています。高知県産のサクラを使用、塗装は安心安全な亜麻仁オイル(アマニオイル)です。高知県の自然豊かな山あいに工房をもつ山のくじら舎は、‘感性を育てる’木のおもちゃの商品を数多く制作しており、皇室でも愛用されています。

歯固め効果のある食べ物

様々な魅力的なおもちゃがありますが、おもちゃ以外に「食べ物」が歯固めとして使われることもあります。昔は現代のように多種多様なおもちゃはなく、食べ物で歯固めをするのが主流でした。どんな食材があるかご紹介します。安全性を考慮して、無添加のものを選ぶことをオススメします。

クッキー

歯固めに使う食べ物としてクッキーが、よく用いられているようです。歯固めが必要な時期は、おやつ代わりに硬めのクッキーやビスケットを用意すると良いでしょう。また、歯固め用のクッキー商品も様々な種類のものが販売されています。

■例:例歯がため堅パン・全4種類(EDISON)

■Amazon価格:324円
EDISON公式ホームページはこちら

クッキーを手作りしても良いですね。プレーン、きなこ、黒ごま、かぼちゃ等、これまたさまざまなレシピがあります。

クッキー以外の歯固めに適した食材 5選

スティック野菜

スティック状にカットすると持ちやすくなります。食材としては、ニンジン・キュウリ・大根の硬さがちょうど良いでしょう。茹でアスパラもオススメです。

リンゴ

果物ならば、リンゴの硬さがちょうど良いです。スティック野菜と同様に、持ちやすい・食べやすいサイズにカットしてあげましょう。

フランスパン

パンの中でも硬いフランスパンは、本場フランスでもよく歯固めに使われるそうです。バター・砂糖・牛乳が含まれないので、離乳食用の食材としても適しています。

昆布

おしゃぶり昆布がよく知られているように、昆布は‘噛む’ことに対してぴったりな食材です。ただし、市販のおしゃぶり昆布は味付けが濃い場合があるので、歯固めには無添加の昆布をカットして用いるとよいでしょう。また、その時に鋭い角ができないように注意しましょう。

干し柿

栄養豊富で自然な甘さがくせになる干し柿は、歯固めにもオススメです。硬めの干し柿を選んで、握りやすい幅に裂いてあげましょう。ほとんどの商品が無添加なのも嬉しいですね。

お気に入りの商品をゲットして、楽しく歯固めをしましょう

今回は、歯固めについて赤ちゃんへの影響や時期、具体的なさまざまな商品をご紹介しました。気になる商品はありましたか?商品の種類も赤ちゃんの好みも千差万別ですが、赤ちゃんが喜ぶ歯固め商品が見つかって、赤ちゃんのイライラをハッピーに変えられるといいですね。

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