恋人やパートナーへ贈る花として人気があり、花束の主役となるバラ。そんなバラには色や種類、状態や組み合わせなどから様々な花言葉があります。また内容も素敵な意味を持つものから意味深な意味を持つもの、ネガティブな意味を持つものまで様々です。今回はそんなバラが持つ花言葉をご紹介します。
まずはバラと花言葉について知ろう!
まずは、バラそのものの歴史や種類、そして、そもそも花言葉はどうやって決まったのかについて解説します。
バラの歴史
バラは紀元前12世紀に古代ペルシャですでに栽培されているほど古来からなじみのある植物です。栽培されだしたのは薬用、香料用としてですが現在では観賞用としても栽培されよく目にすることも多いかと思います。中国、チベット、ミャンマー周辺に自生していたものが中近東、ヨーロッパ、北アメリカへ伝わったとされています。
バラの種類
バラの種類は大きく分けて三種類あります。まず、交配がされていない野生種(原種)のバラで垂れ下がり地面を這うように伸びるワイルドローズです。そしてオールドローズとモダンローズがありますが、この区別は、1867年にフランスの育種家ギョーによって春から晩秋まで花を咲かせることのできる四季咲きで大輪の「ラ・フランス」という名の品種が誕生したことにより「ラ・フランス」以前からある品種をオールドローズ、”ラ・フランス”以後にできた品種をモダンローズと区別しています。
オールドローズの品種は香りが豊かなのが特徴で年に一度だけ開花に適した時期がある一季咲きのものも多くあります。また、よく花屋さんで見かけるバラはモダンローズが多いでしょう。
花言葉の決まり方
それでは花言葉についてですが、花言葉は多くの身近な花や野草や果物などにつけられていますが、いったいどのようにして決まっているのでしょうか?
花に意味を込めて贈る習慣は17世紀頃のオスマン帝国(現トルコ)に発祥し、その後ヨーロッパ各地へ広まったとされています。19世紀初頭のフランスでは草花を擬人化した文学作品集が人気となり、こうした流行を背景に1819年頃に最初期の花言葉辞典であるシャルロット・ド・ラトゥール『花言葉』が出版されました。ヨーロッパで花言葉が広まった際には、神話や昔話、国や民族でその花の特徴から連想されるイメージにより決められていました。日本では明治初期にこの習慣が輸入され、当初は輸入された言葉をそのまま用いていましたが、やがて日本独自の花言葉もつけられるようになり、新しい品種が生み出された際などは生産者や販売会社が決めたり、公募で決めたりしています。
色によってちがう!バラの花言葉まとめ
前の項までで、バラそのものについて、花言葉についてお話してきましたが、本題であるバラの花言葉についてまとめていきたいと思います。バラと一言で言ってもその色の違いから受ける印象は全く異なります。贈りたい相手や表現したい気持ちに合った色のバラを選びましょう。
赤いバラの花言葉
- 情熱、熱烈な愛・恋、美
一番オーソドックスな赤いバラですが、その見た目の情熱的な美しさから花言葉としても情熱的な愛や恋を表現します。家族や仲間、友人に対しては愛情の意味も持ちます。
ピンクのバラの花言葉
- 愛らしい、上品、懐妊
赤いバラとはまた違い可憐で可愛らしいピンクのバラですが、こちらは恋人、パートナーだけでなく、子供や赤ちゃん、後輩などの親しい間柄への贈り物にも適しています。
また、懐妊の意味も持つため出産祝いとして贈るのもよいでしょう。
黄色のバラの花言葉
- 友情、薄らぐ愛、嫉妬
黄色のバラは友情を表す一方で、古来より”不吉”の意味も持ち、薄らぐ愛、嫉妬などの
ネガティブな花言葉も持ちます。
オレンジのバラの花言葉
- 愛嬌、信頼、絆、さわやか、健やか、誰かがどこかで、魅力
ポジティブで明るく元気な印象を与えるオレンジ色のバラですが、花言葉についても同様な言葉がついています。
白のバラの花言葉
- 純潔、尊敬、私はあなたにふさわしい
赤やピンクなどの色がついたバラとはまた違い、高貴な印象もある白いバラですが、白という色そのものが「けがれなく崇高」の意味があり、親や先生、先輩、上司など目上の人などに尊敬の気持ちを込めて贈る花として適しています。
青のバラの花言葉
- 神の祝福、奇跡、喝采、不可能を成し遂げる、一目ぼれ、神秘的
青いバラは日本のサントリーフラワーズがオーストラリアの企業と共同で開発してできた品種です。赤やピンクなどのイメージがあるバラですがインパクトがほしい時には青いバラもよいかもしれません。
紫のバラの花言葉
- 誇り、気品、尊敬、王座、上品
他の色よりも奥ゆかしさと気品を感じさせる紫のバラですが、その紫のバラの奥ゆかしさと気品にふさわしい年配の方や目上の方への贈り物としてもよいでしょう。
レインボーのバラの花言葉
- 奇跡、無限の可能性
単色のバラだけでなく、オランダで生産が始まり白いバラに色がついた水を吸わせて着色した虹色のバラもあります。
結婚の時は何本贈る?本数によっても違うバラの花言葉一覧
一本や五本のバラの花言葉は?本数別の意味とは
色別についたバラの花言葉をご紹介しましたが、バラはその本数によっても、持つ花言葉がそれぞれ違います。あなたが表現したい気持ちにぴったりの言葉はありますか?以下に本数によるバラの花言葉をご紹介します。
- 1本…一目ぼれ、あなたしかいない
- 2本…この世界は2人だけ
- 3本…愛しています、告白
- 4本…死ぬまで愛の気持ちは変わらない
- 5本…あなたに出会えて本当によかった
- 6本…あなたに夢中、お互いに尊敬し、愛し合う
- 7本…ひそかな愛
- 8本…あなたの思いやりや励ましに感謝します
- 9本…いつも一緒にいよう
- 10本…あなたは可愛い、あなたは完璧
- 11本…最愛
- 12本…付き合ってください
- 13本…永遠の友情
- 14本…プライド
- 15本…永遠の友情、ごめんなさい
- 16本…ころころ変わる不安な愛
- 17本…取り戻せない絶望の愛
- 18本…誠実
- 19本…忍耐と期待
- 20本…私のひとひらの愛
- 21本…心からの愛
- 22本…あなたの幸運をお祈りします
- 24本…いつもあなたを想っています
- 25本…あなたの幸せを祈っています
- 30本…信じれば縁はあります
- 36本…覚えています、ドラマティック
- 40本…真実の愛を誓います
- 44本…変わらぬ愛を信じます出会い
- 50本…永遠、出会いは偶然
- 99本…永遠の愛、ずっと好きだった
- 100本…100%の愛
- 101本…これ以上ないほど愛しています
- 108本…結婚して下さい
- 365本…あなたが毎日恋しい
- 999本…何度生まれ変わってもあなたを愛する
以上バラの本数による花言葉でした。色や状態などに加え表現したい気持ちにぴったりの花言葉を持つ本数でバラの花束を作り相手に贈ってみてはいかがでしょうか?
種類や状態によってはネガティブな意味も!?マイナスなバラの花言葉まとめ
色や本数によって変わるバラの印象や花言葉についてご紹介しましたが、それだけでなく、バラのそれぞれの部分や種類、状態、また組み合わせによっても持つ意味合いや花言葉は変化します。中にはネガティブな意味を持つものも存在するので、その点に注意しながら表現したい気持ちに合ったオリジナルなバラの花束を作ってみましょう。
バラの葉っぱやとげにも花言葉がある!?
実は、バラの花はその色形、状態、種類だけでなく、バラの花の葉や茎など、それぞれの部分にも花言葉がついています。
- 赤いバラの葉…無垢の美しさ、あなたの幸福を祈る
- 葉…あきらめないで、頑張って、あなたは希望を持ち帰る
- 棘…不幸中の幸い
バラの種類によっても言葉る花言葉
様々な種類があるバラですが種類別にも花言葉がついています。
- 多弁…私を馬鹿にしないで、誇り
- 一重…純潔な愛、敬意
- 野バラ…優しい心
バラの状態によっても花言葉が異なる
バラはその咲いている状態によっても表現される言葉は異なります。
- 満開のバラ…私は人妻
- 赤いしおれたバラ…はかない
- 白いしおれたバラ…束の間の印象
- 白い枯れたバラ…生涯を誓う
- 棘のないバラ…誠意、友情
- 棘のないバラの蕾…まだ初心で怖い
赤と白のバラの意味はプロポーズに最適?組み合わせ別の花言葉まとめ
単体でも多くの花言葉を持ち、様々な種類にもそれぞれ花言葉がついているバラですが、さらに、その組み合わせにより表現される花言葉があります。
- 赤いバラの中に白いバラ…調和、結合、温かい心、結婚してください
- 黄色いバラの中に赤いバラ…あなたがどんなに不誠実でも
- 3つの蕾に1本のバラ…あのことは永遠に秘密
- 2本の花に1つの蕾…あのことは当分秘密
- 2つの蕾に満開の花…秘密
- 草花にバラ1輪…何でも望むものを友達から受けることが出来る
贈るのは避けたい!バラが持つネガティブな花言葉
様々な花言葉を持つバラですが、バラが持つ花言葉はポジティブな意味合いの言葉ばかりではありません。これからご紹介するものは、バラが持つネガティブな意味合いの花言葉についてです。贈り物としてバラを贈る際はこれらのネガティブな花言葉にも気を付けたいところです。
- 黄色…別れよう、薄らぐ愛、恋に飽きた
- 黄色い中輪…あなたには誠意がない
- 黄色い小輪…笑って別れましょう
- 赤に斑点模様…戦争、戦い
- 黒赤色…死ぬまで憎む、化けて出る、憎悪、恨み
- ピンク系…一時の感銘
- 白いバラの蕾…心にもない恋
- 折れた白いバラ…純潔を失い、死を望む
- 日本種の白いバラ…君の美しさは唯一の魅力だね
- 棘…不仲中の争い
- 枝…あなたの不快さが私を悩ませる
バラの花言葉は意味をしっかり理解してから贈ろう!
今回はバラの花言葉についてご紹介しました。様々な種類があり、その華やかさと存在感で多くの人を魅了し続けるバラですが、その状態や色、本数などにより様々な花言葉を持ちます。贈り物としてバラを選ぶ際は、贈る相手が持つ雰囲気やその相手に表現したい気持ちを考え、そのイメージにぴったり合ったバラを選ぶことをおすすめします。
バラの花言葉の世界はとても奥深いものです。パートナーとの特別な記念日を彩るものとして、また大事な人への感謝の気持ちを表現するものとして、表現したい気持ちに合ったバラの花束を贈ってみてはいかがでしょうか?