生後5~6ヶ月、この頃から始まる離乳食について、厚生労働省が離乳食について分からなかった事を調査すると2322人中46.4%ものママが「適量が分からない」と答えました。どのくらいの量ずつ増やすものなのか?いつまで与えるのか?その間の母乳は?進め方は沢山見つかるけど、離乳食を食べてくれない赤ちゃんの対処法はどうしたらいいの?そんな疑問に答えます!
赤ちゃんの離乳食はいつから始める?
離乳食は赤ちゃんが生後5~6ヶ月目を迎えてスタートします。
この頃になると赤ちゃんは大人が食べている物に興味を示して、手を伸ばしたり真似るように口を動かします。
こうした様子が見られるならそろそろスタートしていい頃合いです。
- 首がすわる
- よだれがよくでる
- スプーンを口に持っていっても舌で押し返すことが少なくなる
- 母乳やミルクを一日8回以上のむ
- 周りの大人が何か食べていると口を動かしてみたり、手を伸ばしたりする
このような様子が一般的に離乳食への切り替え時です。
赤ちゃんの首がすわる時期は早いと2ヶ月という子もいますが、まだすわったように見える様子がみられる程度であることが多く、すわる時期として最も多いのが4ヶ月と言われています。
ただ4ヶ月目で完全にすわると言えるわけではなく、赤ちゃんによってすわる期間には差があります。それに加えて、4~5ヶ月ごろになってようやく自力で頭を動かすことができるようになるので、安心できる首すわりの完了はこの時期と言えるでしょう。
もし「首がすわる」の判断基準が曖昧でしたら、一度赤ちゃんをそっとうつ伏せにしてみましょう。この時に赤ちゃんが頭を持ち上げ首で支えていられるようなら、首がちゃんとすわっています。
このほかにも、抱き上げた時に少し傾けてガクッと傾かず、自分で支えてられれば大丈夫です。
ただ安心して確認したい場合は、3~5ヶ月頃予防接種で小児科を受診した際、もしくは3~4ヶ月健診の際に小児科医に相談してみましょう。
また離乳食のスタートとして判断しやすいのが、スプーンをあてがった時に嫌な顔をしたり、顔を背けたり、舌で押し返したりすることが少なくなる、といった反応です。
赤ちゃんは生まれてすぐにママのおっぱいに吸い付く機能が備わっており(哺乳反射と言われています)これがまだしっかりと反応している状態では、ママのお乳や哺乳瓶といった似た形のもの以外はなかなか受け付けません。
ですが首がしっかり座り、赤ちゃんの体が大人たちと同じご飯を食べれるように練習を始める境目で哺乳反射は次第に薄れ、拒絶せず自然と与えられるものを受け入れられるようになっていきます。
赤ちゃんはそれぞれにペースがあるので、一般的に言われてる期間にとらわれすぎずサインを見極めてあげましょう。
初めは小さじ1杯から!離乳食の進め方と目安
離乳食は赤ちゃんの月齢によって使う食材も量も、また口にするときの固さが異なります。ただ離乳食にはほとんど味付けはいりません。
食材だけの味で十分なので味付けは気にしなくて大丈夫です。
離乳食の進め方においてよく目にするのが「ひとさじ」
これは小さじ1杯を指しています。基本的には計量用のスプーンで測ることが前提ですが、ベビースプーンだと4~5杯分ほどになります。
生後5~6ヶ月最初の離乳食初期
- 頻度
- 量
- 調理
- 食材
1日1回
小さじ1杯+母乳、ミルクは飲みたがる分だけ。ひとさじが食べられるようになってき たらその後2~3日ごとにひとさじずつ増やしていく
火を通してドロドロになるまですりつぶす。繊維の多い食材は裏ごしを(ペースト状) して片栗粉でとろみをつける
10倍お粥(初めの1週間)、かぼちゃ、にんじん、白身魚、(塩抜きする)、絹ごし豆腐
最初の1週間ほどは10倍まで薄めたお粥を少しずつ食べさせましょう。
食べさせるタイミングは午前中、まだ母乳やミルクをあげる前だと好ましいです。
火を通した後は人肌まで熱が冷めるのを待ちましょう。
まずは口にしてもらわなきゃいけないので、お口に持っていったら無理に押し付けず、下唇にのせたまま興味を持って自分から口に取り込むのを待ってあげましょう。
1週間のお粥が終わったら、そこに同じ固さにした野菜を混ぜてもいいですし、白身魚をペースト状までゆるめてあげてみてもいいでしょう。
ただ初めて食べる食材は一回に1種類までにしましょう。
母乳、ミルクは今まで通り赤ちゃんが飲みたがる分だけあげて大丈夫です。
赤ちゃんがなかなか食べてくれる素振りを見せない、口を開けないなどの様子がみられるならチャレンジはまた次回にしましょう。
焦る必要はありません。無理強いしないことが大事です。
生後7~8ヶ月お豆腐粥くらいの固さのモグモグ中期
- 頻度
- 量(目安)
- 調理
- 食材
1日2回
<5~7倍おかゆ>50~70gくらい
<野菜類>20~30gくらい
<タンパク質>お肉(鶏のささみ)お魚 10~15gくらい or お豆腐や乳製品:30~40gくらい/卵、卵黄、卵1個分まで
<母乳・ミルク>母乳は飲みたがる分だけ、ミルクは1日3回程度、プラス離乳食の後2回
火を通して舌でつぶせるくらいまで(お豆腐くらい)
5~7倍お粥、じゃがいも、サツマイモ、かぶ、トマト、大根、豆腐(加熱する)、お肉、お魚、ヨーグルト、卵(卵黄から始める)
離乳食を始めて1~2ヶ月が経ち食事に少し慣れてきた頃でしょう。6~7割程度食べていたら頻度を1日2回に増やしましょう。
午前と午後にわけてあげればリズムもできてきます。
バリエーションもどんどん増やしていける時期ですが、万が一、アレルギー反応を起こしたときのため、全く新しい食材を取り入れる際にはできるだけ午前中に与え、万が一の場合に、午後に病院に行けるという対策がとれるようにしておくといいでしょう。
離乳食を始めてから1か月が経つので、いままでより少し固めの食感のお豆腐くらいの固さが好ましいです。
お粥も7倍から5倍、または普通のお粥程度でも大丈夫な時期ではありますので、様子を見つつ少しずつ薄める程度を下げてみてください。
野菜はみじん切りかそれより少し荒いくらいのサイズで簡単につぶせるくらいに、白身魚はゆでた後にしっかりほぐしてあげます。ささみのお肉も食べられる食材の選択には入ってきますが、消化に時間がかかるのでもう少し慣れてからがオススメです。
他にヨーグルトや卵も食べられるようにはなりますが、ご家族に乳製品や卵のアレルギー疾患がある方がいる場合、耳かき一杯程度とごく少量から様子を見つつあげていきましょう。
生後9~11ヶ月食べれる種類も量もUPカミカミ後期
- 頻度
- 量(目安)
- 調理
- 食材
1日3回
<全粥から軟飯>80~90g
<野菜類>30~40gくらい
<タンパク質>お肉/お魚15g・お豆腐50gくらいor乳製品70~80gくらい/卵・卵黄一個分プラス卵白半個程度
<母乳・ミルク>母乳は飲みたがる分だけ、ミルクは1日2回程度 プラス離乳食の後3回
火を通して歯茎でつぶせるくらいに(分かりやすい目安はバナナくらい)
通常のお粥、パン、お芋、野菜、果物、お肉(赤身)、お魚、卵2分の1、ヨーグルト
この頃にはお子さんによっては小さな前歯が少しずつ発達してきますが、まだ歯が顔を出し始めただけなので主に噛む部分は「歯茎」です。
あまり緩くしすぎず、でも以前よりは歯ごたえを意識して、赤ちゃんがモグモグお口を動かす練習ができるような固さが好ましいです。
この時期を迎えると鉄分不足になりやすくなるのでそこも気を配りたいところです。
そして2回食を7割程度食べているようであれば食事の回数を増やして1日3食にしましょう。
ここからは大人と同じ食事リズムになりますね。
ただ気をつけたいのは、大人と同じ回数にはなりますが大人より早く寝かせなければいけないので3回目の食事はできるだけ遅くなりすぎないように気を付けてください。
ベストな時間割はその赤ちゃんによって「18時には寝てしまう、20.21時で寝る」など個人差があると思うので、自分の子に合った時間配分を見極めてあげてください。
味覚が発達してくる時期ですので、出汁やお醤油一滴などで味付けをし、バリエーションを増やして行くと良いでしょう。
手づかみ食べもし始めるので、食べやすいように小さく切ったり丸めたりして、食べやすいよう工夫しましょう。
生後12~18ヶ月いよいよ皆と同じご飯が可能に?パクパク完了期
- 頻度
- 量(目安)
- 調理
- 食材
1日3回の食事+1~2回の補食(おやつ)
<軟飯からごはん>80~90g (子どものお茶碗に軽く一膳)
<野菜類>40~50gくらい
<タンパク質>お肉/お魚15-20g/お豆腐50gくらい/乳製品80-100gくらい/卵、卵黄一個分プラス卵白半個程度
<母乳・ミルク>すでに離れられる時期のため個人差よって変動
火を通して歯茎で噛めるくらい、赤ちゃんがお口に入れやすいサイズに(固さは肉団子)
ほとんどのものが食べられます。ただ注意すべき食材についてはあとで述べますので そちらを参考にしてください。
完了期は離乳食の終わりです。ここからは幼児食とも言われています。
ご飯は少し柔らかめで食べやすければOKです。野菜なども火を通して柔らかくなれば、ほとんどのものは与えて大丈夫です。
卵は生卵以外であれば問題ありません。お肉はあまり脂のないものを選ぶといいでしょう。
大人と変わらないものが食べられるようにはなりますが、添加物が多く含まれるものは避けるのが無難です。
また味もできるだけ薄味の味付けにしましょう。薄味ながらも味に変化を付けてあげるとよいでしょう。
離乳食GOOD食材とNG食材
離乳食においてとても神経を使わせるのが食べさせてはいけないものの存在です。
ここでは、知っておかなくてはいけないNG食材に合わせて、ぜひオススメしたいGOOD食材をご紹介します。
NGではないけどアレルギーという面で注意したい食品
表示義務とされる「えび・小麦・そば・卵・乳・落花生・かに」
これらはみなさんもご存じですよね。これらのアレルギーを持っていた場合、重篤な症状へと発展しかねません。
そのため説明書きに「同じ工場内で製造している」などと含まれている食材欄に表示がなくても、こういった形で表記されていますよね。
アレルギーがなければ何の問題もありませんが、初めて与える時は耳かき一杯分からごく少量からにしましょう。
他にNGではない、アレルギーの心配も少ない、でもオススメしない食材があります。
「ごぼう・きのこ・こんにゃく・お餅・ショウガ・にんにく」などです。
きのこやごぼうは不溶性食物繊維が赤ちゃんのお腹の中では消化されにくく、こんにゃくやお餅は喉につまらせてしまう危険があります。
しょうがやにんにくはその辛みや刺激が強いためオススメしません。
これは避けて!というNG食品
「はちみつ・黒砂糖」の2つは育児本を読んでいたり、調べてる方は多くの人が注意してくださいという言葉とセットで見かけることでしょう。
「はちみつ・黒砂糖」はボツリヌス菌というものが含まれており、摂取すると腸内環境がまだ未熟な1歳未満では菌が繁殖しまい、結果「乳児ボツリヌス症」という食中毒を起こしかねません。
今年に入ってから初めて、この乳児ボツリヌス症によって赤ちゃんの死亡という報告がでてきてしまいました。
万が一、はちみつを口にしてしまった場合早ければ3日後、長いと1ヶ月後辺りで症状が出てきます。ほとんどの場合でみられる症状は「便秘」です。
便秘がしばらく続き、今まで活発にみれた動きや泣き方が次第に弱まり元気がなくなってきます。
ボツリヌス菌は熱にも強く、加熱したから与えて良いというものでもありません。
ただ赤ちゃんではなく、ママがはちみつを食べた場合は何の問題もありません。
お母さん側が摂取してもボツリヌス菌は母乳に混ざったりはしないので心配いりません。
積極的に献立の選択肢にいれたいGOOD食材
「バナナ・お豆腐・納豆・マグロの赤身・しらす干し・ひじき」
実はまだまだ他にもあるのですが、ダメな食材よりイイ食材の方が圧倒的に多いので中でも手に入りやすく、使い勝手もいい、栄養バランスもいいものをピックアップしてみました。
バナナは離乳食始まってわりとすぐに食べさせてあげられるようになるうえに、甘みもあるため赤ちゃんも好みやすいです。
たんぱく質の代謝を良くしてくれるビタミンB6や、発育を良くしてくれるB2など、多くの栄養素がバランスよく含まれています。
お豆腐や納豆も、バナナのような好まれやすい甘さはありませんが、同じく多くの栄養素をバランスよく含んでいます。お豆腐は初期の頃から食べられて、たんぱく質にもなってくれます。
納豆は中期にもはいれば食べられる上に食物繊維を多く含んでるので便秘にもなりにくい体にしてくれます。マグロの赤身やしらす干しは中期から不足してしまいがちな「鉄分」補給に一役買います。ひじきはミネラルが多く、実は牛乳の10倍近いカルシウムが含まれているんです!
ぜひこれらの食材もママたちの献立レパートリーに入れてみてください。
ママ達!ここに気を付けて!作り方や食材の注意点
赤ちゃんの体に入るものなので調理の際も気をつけなきゃいけないポイントがあります。
まずキッチンに立つ前に手洗いしますよね?
日頃から爪の間や手首もちゃんと洗って、調理中も生肉や生魚に触ったら必ず洗うようにしましょう。菌が繁殖しやすくなるので濡れたままの手でいるのはオススメしません。
食材のカットは事前にしておき、熱処理したあとの菌の心配が減った食材を手で触ったり、また菌がつきそうな工程へもっていくのは避けましょう。
カットするときも、生肉を切ったあとの包丁で他のものを切らないようにしてください。
まな板、包丁といったものは使い分けができればそれが一番いいですが、ママも忙しい身なので全部にしてられない!という時は食材を切る順番を工夫したり、常時アルコール除菌ができるようにしておくといいですね。
ママ達の中には作り置きテクを使う方もいるかもしれませんが、作り置きするのであれば冷凍して必要なときに電子レンジで加熱し使うとGOODです。
食べ残しももったいないと思うかもしれませんが、置かれた環境によっては菌が繁殖するので避けてください。
スタートの早い遅いはアレルギー体質を引き起こす!?
多くのサイトで離乳食を早めることは、アレルギーを発症させやすくなる可能性があるといわれています。
まだ腸が発達段階にあってしっかり出来上がってないため、ちゃんとした分解をされきらず吸収したものを体が誤認してよくないものと判断し、結果食物アレルギーを引き起こすと考えられていました。
一方でこんな話があります。小児アレルギーに詳しいGeorge du toit氏(ヨーロッパ最大の子どもアレルギーセンターの1つに所属するドクターです)率いる研究チームの調査結果によると、小さい頃からピーナッツを与えるイスラエルのユダヤ人と、アレルギーを懸念してピーナッツを1歳まで与えないイギリスのユダヤ人では、イスラエルのユダヤ人の方が発症率が低かったのです。
これは約640人ほどの乳幼児を対象にし、5年の追跡調査をしたもので、アレルギー反応が陰性だった約530人うち、ピーナッツの摂取をしていなかった子たちのアレルギー発症率は13.7%。ピーナッツ摂取をしていた子たちの発症率は1.9%でした。
陽性反応だった98人おいても、摂取せずにいた子たちの発症率は35.3%、摂取していた子たちは10.6%だったそうです。
つまりアレルギー反応が陽性陰性に関わらずピーナッツを食べていた方がアレルギー発症が少なかったという結果です。
前者の話と後者の話では大きな食い違いが生じていますが、近年の日本アレルギー学会から 出している指針でも離乳食の開始時期として適当なのはおおむね5ヶ月頃とし、遅らせることによるメリットはないとしています。
また適当の食材を除去することによるメリットもないとしています。授乳中の母の食事制限も推奨していません。
ただ両親もしくは兄姉に 食物アレルギーの既往が合った場合は、より注意深く離乳食をごく少量から勧めていく必要性はあると思われます。
もし離乳食の進め方で不安や疑問を感じた場合は、予防接種などで小児科を受診したときでも良いので小児科医、もしくは地域の保健婦さんなどにご相談なさると良いでしょう。
参考元:The New England Journal of Medicine
ママの離乳食困ったあるある、こんなときこうするといい!
ママたちの離乳食にまつわる困ったこと、いろいろありますよね。
離乳食を食べてくれない、毎日同じようなものになってしまう…等など尽きません。
- 栄養バランスは偏ってないか?
- 毎日違うメニューにするべきなのか
- 赤ちゃんがなかなか食べてくれない
- 適量のその量が分かりかねている
- 作るときの硬さがイマイチ掴めない
こうした悩みが多いようです。離乳食では与えられるものも限られてしまうのに、そのなかで栄養面も考えるというのはなかなか難しいですよね。
とくに手間のかかる離乳食を作っても食べてくれないとなるとママ達も困ってしまいますよね。
そこでそんなママ達のためになる解決法を探してきました!
「食べてくれない」
これはよくある、困ったあるあるでしょう。ひとさじですら多く感じたり、食べさせるのにも根気が必要だったり。食べてくれないのには、赤ちゃんなりの理由があります。
まだ時期ではなかったり、離乳食に使われた食材や味、スプーンの口当たりが嫌いだったり、お腹が空いていない状態であったり、または食べることに不慣れでうまくいかないだけかもしれません。
個人差がもちろんありますが、ひとつずつ可能性を消していきましょう。
時期でないかどうかは赤ちゃんの様子をしっかりみて、食事に興味があるそぶりだったり、食べたそうだったり、また冒頭でも紹介した様子が見られるようなら時期は合っています。
では使った物はどうか?まずは食材の硬さが適切か見直してみましょう。少し固形感が残っていた、緩めすぎたといった舌触りの違いも、大きな要因です。
硬さの調節をしてみても変わらないのであれば、使った食材はどうでしょう?
ワンパターン化していたり、見た目が興味をそそらなかったりしているかもしれません。
離乳食では味付けをほとんどしないので、味が問題である可能性が高ければ甘みのある野菜を使ってみましょう。また食材そのものの「だし」を味付けとしてもいいですね。
次に使ってるスプーンなどのカトラリーは赤ちゃん向けの離乳食に適したものを選べていますか?
ママの母乳やミルクを吸っていた赤ちゃんにとって、固いお箸の先や大きいスプーンは触り心地がよくありません。
赤ちゃん用のスプーンなどは柔らかい材質を使っており、赤ちゃんが食べやすい形状になっていますから、食器はあまり他のもので代用せず、専用を揃えてあげましょう。
すでにそうしたことをしても食べてくれないなら、時間割が赤ちゃんのサイクルに合っているか見直してみましょう。あまりお腹が空いてない時間にかぶってしまうと食べてくれません。
いつあげるのが適切か分かるのはママだけなので、普段の様子を思い出してみてください。
今までは食べていたのに、離乳食の段階をあげたら食べなくなった場合は、1段階戻して再びスタートしてみましょう。赤ちゃんのペースより早いとやはり食べてくれなくなります。
1段階戻して、赤ちゃん個人のペースを探ってあげましょう。
食べてくれないが続くと焦りが出てきたり、せっかく作ったのに…とガッカリするママもいらっしゃいますが、離乳食の目的は食べる練習です。
そこに楽しさを見出し、少しずつ大人と同じ食事をとっていけるようにするためのもので、もう離乳食でしか栄養を取らないわけでもありません。
なので離乳食をまだ始めたばかりや途中段階であれば、急がず焦らずゆっくり進めていきましょう。最初から良く食べる子もいれば全然食べない子もいますが、一生母乳やミルクで育つ子はいませんから、段階が合っていればいつかは食べ始めます。
「栄養バランスは偏ってないか?」「いつも違うメニューにするか?」
この悩みももう完了期間近であれば、気を配る必要のあるポイントですが離乳食をまだ初めて間もない状況だったり、まだまだ途中段階であったら、そんなに気にする必要はないのです。
それはなぜなのか?実は初めて間もない初期の離乳食から得られる栄養は1、2割と言われており、赤ちゃんは8割ものほとんどの栄養を母乳やミルクで補っています。
中期になってもまだ3、4割と言われています。まだそれくらいしか栄養がとれないので、この期間にあるならあまり大きく気にする必要はありません。
同じくいつも違うメニューにしなくてはならないかというと、そんなことはありません。
今日お魚を食べたなら、明日はお野菜など1日ごとの変更でも構いません。3日間みて、トータルで何となくバランス良く食べられていれば良しという程度で大丈夫です。
いつも献立を考え赤ちゃん用だけに作るよりも、ママ達のご飯を作るときに使う食材を味付け前に赤ちゃん用に取っておくのも手です。そうすれば手間が省け、ママの負担も減るでしょう。
徐々に赤ちゃんが慣れて月齢がすすみ、大人たちの食事に近づけばバランスを考えるのも少しずつ楽になっていきます。
「適量が分かりかねる」「硬さがイマイチ分からない」
大人のレシピを見ていて「塩 : 適量」などあったら何となく自分の好みに寄せませんか?赤ちゃんに対する適量とはその子が食べられるその子に合った量を指しています。
食べられる量は赤ちゃん自身が好める量です。
大人たちの自分の好みに寄せるのとあまり変わりません。
ただ相手は赤ちゃんなので、こちらがその好める適量がどの程度の量なのか探ってあげなくてはいけません。
サイトや育児本で目にする分量は目安で、食事量はとても個人差が出やすいので自分の子の適切量を見極めてあげましょう。
もしよく食べる子であった場合、食べすぎなのでは?と心配されるママもいると思いますが、元々離乳食は何倍かに薄めていたりがほとんどで水分が多いのです。
水分が多いということは、少々食べすぎに思われることがあっても摂りすぎにはなりません。
それでも心配であれば、母子手帳に記載されている成長曲線を使っておよその把握ができます。
曲線に沿って育っているようであれば気にしなくて大丈夫です。
硬さがイマイチ分からないというのは、まず一般的に言われている硬さ目安は、目安にすぎないということを忘れないでください。
硬さはこのくらいであれば、この時期の赤ちゃんは難なく食べれるというもので、初期につくる10倍お粥などはそのテクスチャーを他の食材でも再現できれば大丈夫です。
中期に入っても少し粒感がみてとれるくらいであれば問題はなく、目安に沿った硬さにしても食べないのであれば、それは赤ちゃんの好みではないのかもしれません。
食べなくなった時の硬さからもう少しゆるめて作ってみましょう。
そうして赤ちゃんのペースをつかんであげてください。固さの感覚がつかみにくければ、その月齢の市販の離乳食を一度購入してみてもよいでしょう。
それによって、だいたいの固さが目で見て、感じてわかってくると思います。
赤ちゃんにはそれぞれの進み方があります。あまり囚われず、考え込みすぎず、ゆっくり進めていきましょう。
市販のものでも、出汁やちょっとした味付けができるもの、簡単に調理の助けになるものも様々出ています。市販の離乳食も上手に取り入れながら、出来るだけ楽しく離乳食がすすめられるといいですね!
赤ちゃんのための離乳食ポイント
- 離乳食の開始目安は、首がすわり、食事に食事に興味が出てきたそぶりがみられたら
- 与える量は小さじ1から。徐々に量を増やし母乳やミルクと合わせて進めていく
- ボツリヌス症の恐れがあるはちみつ黒砂糖は与えない。アレルギーの多いとされる食材は耳かき一杯から、ごく少量ずつ
- 調理する時は包丁やまな板を使いまわさない。菌の繁殖する状況下は極力避ける。冷凍は可だが一週間で使い切る
- スタートの早い遅いがアレルギーに確実な影響があるとはいえない
- 目安は目安で赤ちゃん個人のペースや好みを探ってあげる