小学校の英語授業が2020年から教科化される、企業での公用語が英語になるなど、英語が当たり前にできることを求められる社会になりつつあります。主婦には関係ない？いや、そんなことはありません。英語ができると在宅ワークやパートなど仕事の幅も広がります。ゆくゆくは本格的に就職する際にも有利になるような主婦におすすめの英語勉強法をご紹介します。
主婦が英語を勉強するとこんなにメリットがある！
主婦だけど英語ができた方が子どもに教えられるかもしれない、海外旅行を楽しめるかもしれない、さらに、パートや就職の際に有利になるかもしれないと考えることはありませんか？
もちろん英語はできないよりもできた方がいいに決まっています。
でも、どうせ勉強するのなら趣味の世界に留まるのはもったいないことです。
生活にハリがでる
専業主婦も兼業主婦も、毎日の生活の中心は育児や家事・仕事ではないでしょうか？
忙しく過ぎていく日々のなかで「また一つ歳を取ってしまった」と嘆くことがあるなら、それは自分自身の成長を感じる何かを渇望しているときなのかもしれません。
英語を勉強することは、自分を磨くことに繋がります。挫折と小さな達成感を繰り返しながら前進していくことで毎日の生活にハリがでてくるはずです。
たとえ仕事上のスキルとして使えるほどのレベルではなくても確実に自分のステージを上げ自信をつけることができます。
時間管理がうまくなる
自分のために使える時間がたっぷりある学生とは違って、主婦が英語を勉強するには大小のハードルを飛び越えなくてはなりません。
そのうちの一つが時間です。子育て中の主婦なら自分のためにお茶を入れる時間さえない状況かもしれません。
兼業主婦は分刻みのスケジュールをこなしているかもしれません。主婦が英語を勉強するにはそんな過密スケジュールのなか勉強時間を捻出しなくてはならないのです。
しかし、”急ぎの仕事は忙しい人に頼め”という言葉があるように、限られた時間のなかで勉強するからこそ時間管理のスキルが身につき、大きな効果も期待できるのです。
子どもと一緒に学べる
2020年から小学校で英語授業が教科化されます。成績がつけられるということはある種の競争化でもあります。
子どもと学校にだけ任せておけばいいというわけにはいかなくなるはずです。
母親が英語を熱心に学ぶ姿は子どもにとって大いに刺激になるはず。
一緒に学ぶ、困ったときには子どもをリードできることが必要になってきます。
仕事につながる、収入アップ
外資系企業の求人や東京五輪に向けての観光、旅行業の求人は増加傾向にあります。
英語ができることで選べる業種や待遇などに明らかに差が出てきます。
本格的な英語学習は初心者レベルという場合でも、将来につながる実務経験を積むことができる職場に就職できることもあります。
英語ができる主婦にはどんなパートが選べるの？
英会話学校の講師やスタッフ
英語能力が中、上級レベルになると英会話学校の講師という道を志すこともできます。
特別な資格はありませんが、人に教えるということに向いている性格であることが大切です。
幼児や子ども向けの英会話スクール、英語学童の指導者などは英語力よりも子どもに向き合う資質が問われることがあります。
子育て経験のある主婦には有利になる条件が備わっているはずです。
英会話スクールの受付や運営スタッフの場合には初級レベルの英会話力でも問題なしとされている場合がほとんどです。
外国人講師との簡単なやり取りを英語で行う場合もあるため、会話力を鍛えることもできます。
外資系企業の営業事務や一般事務
主に外資系企業の事務ではパート採用であっても英語力が求められることがあります。電話の取次ぎからファックスやメールの対応などです。
貿易関連の事務や営業職になるとさらに高度な英語力、実践的な会話力が必要になってきます。徐々にスキルアップをして、高収入を得ることもできるため、チャレンジ精神が旺盛な方にぴったりの職種です。
旅行、観光、接客業
旅行ガイドやツアーデスクなどは外国人観光客への対応の際に中級程度以上の英語力が求められます。
接客業では英語力に加えてきめ細かい心配りや臨機応変に対処する能力も必要なため女性に適した仕事です。子育てや人生経験のある主婦には向いている職種といえます。
ホテルフロント、ビジネス施設、観光地の飲食店などでも外国のビジネスマンや観光客への対応が求めれるため英語力は必要。
しかし、それほど高いレベルの会話力が必要なわけではありません。思いやりの気持ちをもち、笑顔で人に接することができる人に向いている仕事です。
翻訳・通訳
翻訳や通訳は英語のプロというイメージがありますが求められるレベルはさまざまです。
日常会話レベルの内容から専門用語の理解が必要な高度なレベルまで幅広い仕事があります。在宅ワークが中心の翻訳業は主婦に人気の高い仕事の一つです。
いずれの場合にも英語力を磨くとともに自分の得意な特化分野を究めることで差別化を図ることができます。
主婦が英語を学ぶとどんな在宅ワークができるの？
英文事務
今は英文事務の仕事を在宅でできる企業が増えています。簡単なデータ入力やメールやチャットに英語を使って対応するなど求められる英語のレベルもざまざまです。
未経験でも採用可能なものから実務経験を求められるものまであるため、自分の英語レベルや希望する待遇などとよく照らし合わせて応募しましょう。
テープ起こし、ライティング
テープ起こしは英語の音声を聞きながら文章にしていく作業です。リスニング、ライティング能力が必要な高度な仕事だといえます。競争率は高くないため英語に自信のある方にはおすすめです。
ライティングは英文の資料や文章を作成する仕事です。レベルもさまざまですが、わからない言い回しや単語、文法などは辞書や資料を調べながら進めることができるため比較的取り組みやすい仕事です。
翻訳
翻訳の仕事は簡単な内容のものから英語力とともに高い日本語力、文章力が必要とされる高度な内容のものまで幅広くあります。
また、英語から日本語に翻訳する場合と日本語から英語に翻訳する場合とがあり、ネイティブでない場合には日本語から英語に翻訳する方が圧倒的に難しくなります。
完全に在宅での作業が可能なこともあり、主婦には人気がある仕事です。通訳の場合にも一部在宅で可能な場合もありますが、完全に在宅ということは難しいようです。
オンライン英語講師
スカイプなどを使ったオンラインでの英語講師は完全に在宅での業務が可能です。子ども向けの講師、大人向けの講師など指導する相手はさまざまです。
高いレベルの英語力が求められますが、生徒の成長をサポートするやりがいのある仕事の一つです。
通信講座の添削
中学生、高校生向けの英語通信講座から大人向けの通信講座までさまざまな英語の通信講座があります。
通信講座の添削講師は答案を受け取り採点、添削、アドバイスを書き込むなどの作業を在宅で行うことができます。
高い英語力、緻密な作業を遂行する力が求められる仕事ですが、英語に自信のある主婦には人気があります。
主婦に人気の英語を使ったパートでは、TOEICの点数はどのくらい必要なの？
TOEICはリスニングとライティングの能力を測るための世界共通テストとして1979年から日本で実施されています。
現在ではTOEIC L&RとTOEIC S&Wを活用することで「聞く」、「読む」、「話す」、「書く」という英語4技能を総合的に評価することができます。
世界160ヵ国、年間約700万人が受験し、企業の採用活動の際にも重要な参考資料として活用されています。
一般的に企業の採用活動で評価されるのはTOEIC L&R600点以上、英語を活かす業務の場合には750点以上と言われています。
しかし、これは新卒採用の基準であることが多く、実際にはTOEICの点数よりも実務経験が求められているようです。
また、接客業の場合には日常会話能力が大切なため、TOEICの点数は問われないという場合もあります。
希望する職種、会社でTOEICの得点基準がある場合には対策が必要ですが、そうでない場合には勉強する必要はありません。
自分が希望する最終ゴールを明確にしてから英語学習をスタートするとより効率的に進めることができます。
主婦の英語勉強法！独学派におすすめの教材
スクールなどには通わずに独学で英語学習を始めたいという場合、大切なことは教材選びと学習時間の確保、スケジュール管理、モチベーション維持などがあります。
自分のペースで進められる、費用が抑えられるという点では独学は優れていますが、長期間コツコツと学習を進めていくには徹底した自己管理が必要になります。家族の病気や子どもの学校・園の行事などのために予定していた学習時間が確保できないこともあります。
自分自身の体調がすぐれない、どうしてもやる気が起きないという日があるかもしれません。強制力のない独学では挫折しやすくなるというデメリットがあるのです。
自分を律することができる人、モチベーションを一定に保ち淡々と日々のタスクをこなせる人には向いていますが、そうでない場合には難しいといえます。
また、独学では教材選びによって効率的に学習できる場合と、遠回りをしてしまう場合があるので注意が必要です。
他の人の勉強している教材が気になってしまう、自分が学習している教材の質について不安になってしまうと学習に集中できないため、最初にしっかりと教材を吟味して選びましょう。
書店で参考書を購入する、テレビやラジオ講座を利用する、英語学習のプログラムが組まれた教材を購入するなどさまざまな独学方法があります。
自己分析ができていて自分に合った教材を選べる方は参考書、問題集、テレビ・ラジオ講座などを利用してもうまくいきます。
初心者の方や忙しくて教材選びが面倒だという方は効率よく学習できるプログラムが組まれた教材を購入して自分のペースで進めていく方が得策です。
「プライムイングリッシュ」
業界初と言われる音声変化の取得に特化した英会話教材。独自のメソッドで実際に英会話スクールに通っているかのような濃密なリスニングとスピーキングのトレーニングが実現できると評判です。
カスタマーサポート体制が整っているため購入して終わりではなくずっとサポートしてくれる安心感があります。音声動画コンテンツも随時追加されます。
「ネイティブイングリッシュ」
ネイティブが話す実用的で自然な英語を聞き流すだけというスタイルで学習できる英語教材です。主にリスニング、スピーキング、そして英語のニュアンスを体得することを目的としています。
生きた英語を学びたい方におすすめです。受講者のスタイルに合わせた学習プランを提案してくれるので心強いペースメーカーとなってくれるはずです。
主婦の英語勉強法！スクール派におすすめのオンライン英会話
英会話スクールに申し込み、費用を払い、学習をスタートさせることで英語学習に対しての大きな強制力が生まれます。
忙しい日々のなかでも時間をやりくりして通う、予習や復習をする、グループレッスンの場合には同じ志をもつ仲間に刺激を受けるなどスクールの通学派には大きな利点が生まれます。
しかし、突発的な出来事にも柔軟に対応しなくてはならない主婦にとっては毎週決まった日時にスクールに通うことは予想以上にハードルが高いもの。振替日程が合わずに欠席続き、ついには通わなくなってしまったということもあるかもしれません。
オンラインスクールの場合には自分の都合がいい時間帯にレッスンを選べる、レッスン日時が決まっている場合でも振替えがしやすいということが重要です。
予約は取りやすいか、自己都合で休みがちにならないようにサポートしてくれる体制があるのかなどをチェックしてから受講する必要があります。
学研のオンライン英会話「Kimini」
小学生コースからビジネス英会話、英検対策などさまざまなコースが選べます。パソコンだけではなくスマートフォンやタブレットでの受講も可能。Skype不要の独自通信システムです。
平日の昼間限定のライトプランはお得な料金設定になっているために主婦や小学生の英語学習に最適です。
「産経オンライン英会話」
出典：https://learning.sankei.co.jp
企業向けのレッスンにも実績があり、講師やカリキュラムの質に定評があるマンツーマンタイプのオンライン英会話です。
月額制のレッスン以外にも回数指定のチケット制レッスンも充実しています。
思い切って最初の一歩を踏み出してみよう！すべては経験という財産になる
「主婦だけど英語を勉強してみよう」、そう思う気持ちを大切にまずは一歩踏み出してみましょう。
教材やスクールを調べて体験してみる、憧れの仕事についてリサーチしてみるなどすぐに動き出すことが大切です。
入会前に無料体験を行っているところもありますので、迷っていたらまず初めてみてはいかがでしょうか。