女性管理職の転職実態は?未経験でも活躍できるオススメ求人サイト10選

35歳限界説なども囁かれる女性の転職ですが、一方で女性の管理職を求める企業は多くなっています。マネジメント経験のある女性はもちろん、マネージャーとしての素質のある女性なら、未経験からでも管理職になれることもあります。女性管理職への転職の現実と成功のポイントをお伝えします。

女性管理職の現在

女性管理職の現在

2016年に女性活躍推進法が施行され、女性を積極的に採用する企業や、女性でも管理職になりやすい環境を整えている企業が増えてきていますが、実際に女性管理職は現在どのような環境にあるのでしょうか。

女性管理職の割合は7.2%

株式会社帝国データバンクが2018年に実施した「女性の雇用や登用に対する企業の見解について」の調査によると、女性従業員の割合は平均24.9%で2017年よりも0.4%増加、課長相当職以上の管理職の中で、女性の割合は7.2%となっており、2014年以降最も高い数字になっています。

未だ管理職の中で女性の割合が0%で全員男性という企業も半数近くありますが、一方で30%以上が女性という企業も6.8%もあり、緩やかにですが確実に女性の社会進出は進んでいると言えるでしょう。

また、女性管理職は上場企業よりも、未上場の企業の方が多い傾向にあります。女性で管理職を目指す場合は事業規模や、上場企業にこだわらないで動くのも大切になりそうです。

不動産や小売、金融系は女性管理職が多い

女性管理職の割合を業界別で見てみると、不動産や小売、サービス、金融系の業界では女性管理職の割合が高くなっています。一方で建設や運輸・倉庫、製造などの業界では低くなっています。不動産や小売、サービスなどでは女性ならではの視点や細やかさなど女性であることを活かせるシーンも多くなります。

女性社員がもともと多いという土壌もあるのでしょう。転職の際に異業界での管理職を狙う場合は、すでに女性管理職が受け入れられている業界を狙うのがおすすめです。

評価制度や育休など、制度面で管理職登用を支援する企業も

企業側としても女性活躍推進法への対応や、企業自体のイメージアップのために、女性の管理職を増やしたい意向を持っていることも多くなっています。そのため女性が管理職についた後に、育児や介護が必要になった際にきちんと対応できるように仕組みを整える動きも出てきています。

育児休暇や介護休暇の制度を整えたり、評価制度を整えたりすることで不平等にならないように配慮するなど、さまざまな取り組みがなされています。女性が活躍できる社会の実現が重要視されている昨今、大手企業やベンチャーなどを中心に、そういった制度作りが大きな動きになってきています。

女性で管理職になるメリット

女性で管理職になるメリット

マネジメント能力がつきキャリアアップになる

30代後半から40代以降になると、専門職以外の求人ではマネジメント能力を求められることが多くなってきています。管理職を経験していることが大きなアドバンテージになり得るのです。

また、管理職になることによって、管理職手当をもらえるケースが多いため、給与アップすることが多いでしょう。管理職になる=昇進であるケースも多いので、一般的にはスキルもつき、キャリアアップと捉えられることが多いでしょう。

チームで働くことの達成感を得られる

仕事の責任範囲が個人からチームへと変化するため、自分だけのために割く時間よりもチームのマネジメントのために割く時間が増えます。

チームメンバーのメンター的な役割も増え、チームでの仕事の目標を達成して、勝つためにはどうすればいいかを常にチームメンバーと一丸となって考え、実行していく必要に迫られるため、メンバーとして働いていた時よりもチームで働くことでの達成感を得られるようになるでしょう。

時間の調整がしやすくなる場合がある

これは一概に言えるわけではないですが、管理職になってからのほうが時間の調整がつきやすいと感じる人もいるようです。特に営業などでは、どうしてもクライアントベースでスケジュール調整が必要になり、さらに上からの指示でのタスクなどをこなさなくてはいけないため、自分のペースで仕事をすることが難しくなります。

しかし、管理職になると部下のタスク管理やマネジメント、ミーティングなど、自分からタスクを割り振って仕事をしてもらうという、人を動かす側になるため、自分のスケジュールを組みやすくなるというメリットを感じる人が多いようです。

ワーキングマザーの管理職の人も、お迎えの時間までに仕事が終われるようにスケジュールをうまく組み、チームのマネジメントをしながら子育てを両立している人も多くなってきています。

女性で管理職になるデメリット

女性で管理職になるデメリット

残業代がなくなることで収入が減る可能性がある

管理職になると、管理職手当がつく代わりに残業代が出なくなるのが一般的です。

今までメンバーとしてバリバリ仕事をこなしていて、残業代を多くもらっていたという人は、管理職手当で増えた収入よりも、残業代で減った収入のほうが多いということにもなり得ます。

メンバーをマネジメントしながら効率的に働くように働き方を変化させないと、労働時間は同じなのに実質的には収入減ということになりかねません。

精神的な負担がふえる

管理職になると、仕事の責任範囲が個人の成績、実績から、チームの成績、実績へと変化するため、責任の領域も増え、精神的な負担が増えます。

チームメンバーをいかにやる気にさせ、チームの目標を達成していくかが仕事の肝になっていくので、個人で目標を追っていた時よりもチームメンバーのために時間を割く必要があります。

ときにはチームメンバーのメンタルケアのために、プライベートの時間を削って飲みに行くなどのサポートをする必要も出てくるかもしれません。個人で働いていた時よりもプレッシャーが大きく、より上位の管理者や経営層などからの期待も大きくなります。それを精神的な負担と感じる人も多いです。

管理職での結婚・出産への不安ができる可能性も

特に独身時代に管理職の打診があった場合、管理職になってからの結婚や出産に不安を覚える人も多いです。どうしても結婚・出産となると未だ女性側が環境を変える必要にせまられることが多くなるため、結婚を機に相手に合わせて引越しをせざるを得なくなったり、キャリアを諦めなくてはいけなくなることもあります。

産休や育児休暇も制度上は整っていても、管理職になってすぐ実績もあげられないまま妊娠、出産、そして育児休暇となってしまっては、社内的に居づらくなると考える人も多いでしょう。

結婚・出産は女性の大きなライフステージの変化であり、当然経験する人も多いのですが、管理職として責任が大きくなった状態でその両立をできるのかどうか、不安に思う人も多いようです。

自分でなにを軸に据えて、どう両立させるか、時には社内外のロールモデルを参考にしながら模索していく必要があります。

未経験でも管理職になれる。転職の秘訣とは

未経験でも管理職になれる。転職の秘訣とは

スモールチームでのマネジメント経験をつける

未経験で管理職になりたい場合は、まず転職前にスモールチームでのマネジメント経験があると有利になるでしょう。チームリーダーとして2~3人のメンバーのマネジメント経験があるだけでもアドバンテージになり得ます。

また、組織単位としてのマネジメントでなくても、プロジェクトなどのプロジェクトリーダーなどのリーダー経験でもメンバーを管理して、目標達成に向けて推進する役割の経験になります。社内プロジェクトなどが立ち上がって、そういったポストの声がかかった場合はぜひチャレンジしましょう。

中小ベンチャーでのロールモデルを目指す

会社設立から数年で急成長した中小ベンチャーでは、若手社員が多くて、30代以降の管理職候補になる人材が不足しているということが多く、未経験でも候補になり得る人材を積極的に採用しているケースがあります。

特にこれから結婚、出産を経験する20代の若い社員や新卒採用にむけて、女性で管理職としてバリバリ働きながらも、家庭や子育てを両立させているというロールモデル的な役割を担う存在になって欲しいと考えるベンチャー企業はあります。

転職活動をしていると大手で制度が整っているところは魅力的に写りますが、そのぶん未経験での管理職としての転職は難しくなります。これから制度を整えたいと思っているベンチャーはあるので、ロールモデルとなり、一緒により良い制度を整えていくつもりで飛び込んでみるのも良いでしょう。

女性ならではの視点が活かせる業種を狙う

先ほど女性の管理職が多い業界で出てきたように不動産や、小売、サービス業、金融業界など、女性としての視点が活かせる業界だと、女性の従業員の割合も多く、管理職につきやすいというケースもあります。

小売やサービス業などは、消費者として見てきた視点や女性ならではの細やかな配慮が喜ばれることも多く、そういった発想がお店作りや、商品作りの良いアイデアとなることもあります。ほかの業界への転職を狙う場合はそういった視点で自分がどう活かせるかを考えて、業界選びをすると良いでしょう。

転職を成功させるポイントとエージェントの選び方

転職を成功させるポイントとエージェントの選び方

キャリアの棚卸しと自分がどうなりたいかを明確にする

自分がなぜ管理職になりたいのかを考えるのと同時に、キャリアを棚卸しして、自分のアピールポイントを探します。

職務経歴書を書くと年次ごとになにをしたかに終始しがちですが、まずはその前に、自分の中で達成感を得られた経験や、成功体験をもとに、自分が仕事においてなにを重視しているのかを考えるのも大切です。

前述のスモールチームのマネジメントやプロジェクトリーダーの経験などもあればそこからなにを得てどう次に活かせるのかを考えるようにしましょう。

また、自分がどうなりたいのか、プライベートのことも含めて話せるようにしておくことも大切です。面接で性差別につながるような質問は禁忌ですが、今後の働き方が見えないと結果ミスマッチングに繋がるため、やはり結婚・出産への考え方は重要なファクターです。

結婚、出産を考える女性を不利と見るのではなく、そこからどう働いていくかを考えるのが今では当たり前になってきています。どうやって働いていきたいのか、どうなっていきたいのかを明確にしましょう。

条件については正直に

どうしても受かりたいという気持ちが先に出てしまうと、条件についてを譲歩したり、あやふやにしてしまいがちになります。

しかし、例えば家庭環境的にあまり残業ができないのに「繁忙期には残業が発生します」というような企業にウソをついて入ってしまうと、結果的に辞めざるを得なくなってしまったり、面接では残業できるといっていたのに帰らなくてはならず、社内の風当たりが強くなる、といったことが起こります。

そうなっては企業にとっても個人にとってもお互いに不幸です。条件については正直に答えるようにしましょう。

女性の転職や管理職を多く扱うエージェントと出会う

転職は人生の大きな転機です。特に初めての転職は不安が大きいこともあり、プロに一緒になってサポートしてもらえる方が安心でしょう。最近では業界や業種に特化していたり、女性の転職や管理職を多く扱っているエージェントもあります。企業選びの前にまずはエージェント選びから始めましょう。

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