アプリやスマホだけで転職できるのか?転職に使える!おすすめツール・アプリとスケジュールリスト

「アプリを使って、スマホ1つで転職できるなら便利なのに」と思ったことはありませんか。今回は転職活動のどこまでをスマホが担うことができるのかを検証し、使えるツール・アプリを一覧にしてみました。転職活動に使えるおすすめアプリのリストのみをご覧になりたい方はこちらからどうぞ!

スマホで転職 どこまでならできるのか?

結論、確実にスマホでできるのは書類作成や面接準備までです。面接からは会社に出向く必要が出てきてしまう、というのはなんとなく想像が付くところだと思いますが、説明会や面接をオンラインで行う会社も増えてきているのも事実です。現状、どこまでスマホでできるのか?を調べていきます。

オンライン面接の今

オンライン面接の導入率

そもそもオンライン面接はWEB面接やSkype面接などとも呼ばれていて、求職者がパソコンやスマホなどを持っていることを前提にオンライン上で面接することを指します。最近では面接だけでなくライブ配信によるオンライン説明会も散見されます。
2019年4月現在、インターネットで個人が調べられる範囲で見つかるものとして、オンライン面接の導入率を示すデータはまだありませんでした。しかし、だいたいの現状を把握できるデータはありましたのでご紹介します。

オンライン面接の今
参照元:2019年卒マイナビ学生就職モニター調査 6月の活動状況を元にグラフ筆者作成

このグラフは、2019年卒の就活生について6月時点で面接を経験した人のうちどれくらいの人がオンライン面接を経験したかを示しています。だいたい10人に1人がWEB面接を経験している状況ですね。
選択肢としてはあるけれど、まだまだ「積極的に使う、実用化している」ほどのレベルではないというのが現実だと言えそうです。同社の同じページによると、この調査(2018年6月実施)から始めた設問だそうですから、まさにオンライン面接黎明期といった時代なのでしょう。今後の動向を見守っていきたいところです。

転職するにあたって気になる中途採用のオンライン面接事情ですが、約22%の会社が新たな採用手段としてオンライン説明会・面接を導入すること*が明らかになっています。
このデータの通りに導入する会社が多ければ、今後オンライン面接が可能な会社は増加するでしょうし、転職者にとっての選択肢も広がる可能性は充分大きいと思われます。

したがって、肝心のスマホやアプリで面接ができるかどうかですが会社によってはできる可能性もあるという結論になりそうです。
1次ではオンライン面接を利用したとしても、2次、3次の面接は会社に訪問するというのが今の主流であるようですから、最終的には会社に出向く必要があります。
つまり、どうしても会社に出向くのが難しいという方は、最初から「オンライン面接可能」という条件の会社を探す必要があるでしょう。

*参照元:株式会社リクルートキャリア「2019年度中途採用の計画」

オンライン面接の現場

オンライン面接について、面接を受ける側が注意しなければならない点があります。

  1. 服装は普通の面接と変わらないものにする
  2. 面接に関係ない人が映り込んだり、声が入ったりしないよう気を付ける(同居人がいる場合には事前に伝える)
  3. 通信環境の問題で途切れることのないよう安定した環境で行う

最低限、以上のことには気を付ける必要があります。オンライン面接が思いのほか普及していないのは、こうした通信環境の安定性が求められる技術的な面が大きく関係しているのでしょう。

他にも、同じ空間にいないとその場の空気感が伝わらず、面接官と求職者の両者が質問や受け答えがし辛いといった問題があるようです。こうした問題が解消されていくと、オンライン説明会・面接は飛躍的な広がりを見せるかもしれませんね。

書類制作まで全部ツールとアプリで

残念ながら全ての面接がスマホなどでできるわけではないとお伝えしましたが、それまでの準備期間である面接までの段階であれば、ネットが使える端末を1つ用意するだけで企業探しから書類作成、面接練習まで、いつでもどこでも、自分の好きなようにできてしまうことが分かりました。

次項では、スマホだけで転職活動の準備をするためのツール・アプリを、転職活動の行動ごとにまとめ、一目で分かるようリストにしたものを紹介します。

行動リストでわかる! スケジュール別使えるツール・アプリ一覧

気軽にスマホでできるのか無料で使えるか使いやすいのかかの3つを基準に選定しました。会員登録が必要なものは【要登録】と表記しましたので、参考にしてください。

1~2週間目 準備

スケジューリング

自己分析してみる

キャリアについて考えてみる

企業・業界研究


帝国データバンク【NOKIZAL】

勉強する


AyakaHirano【SPI言語・非言語〜2019年・2020年卒就活・転職対策〜】

勉強したり他社面接を受けつつ 探す

探すためのサービス・サイト3選

手軽に選びたい


【要登録】
株式会社Carat【GLIT】

幅広く見たい


出典:転職のそばに【リクナビNEXT】-希望の求人情報がみつかる転職サイト(https://next.rikunabi.com/)

効率良くマッチングしてほしい

2~4週間目 応募

履歴書・職務経歴書(レジュメ)作成

履歴書用の顔写真


Recruit【履歴書カメラ】

メールのやり取り


Wantedly【就活メール・テンプレ – ビジネスメール・新卒面談の雛形/例文を多数収録】

電話のやりとり


RIDE AND CONNECT【電話帳ナビ-迷惑電話を着信拒否(迷惑電話ブロック)】

2~9週間目 面接

面接対策

6~8週間目 内定

10~14週間目 引継ぎ・退職準備・退職

転職を効率化 便利ツール・アプリの詳細

行動リストで紹介したツール・アプリの詳細をレビューしました。実際に筆者が登録し、登録に必要な情報などもざっくりと記載しましたので、登録前の確認にぜひ参考にしてみてください。

準備

スケジューリング:DODA【3カ月集中・転職カレンダー】

DODA 転職カレンダー
出典:3カ月集中・転職カレンダー |転職ならdoda(デューダ)
会員登録なし

転職サービスであるDODAが提供しているスケジューリングツールです。入社したい日を入力するだけで、3カ月で転職活動を終わらせるためのざっくりとしたスケジュールを教えてくれます。ブラウザに保存されるわけではないので、自分でどこかに書き写す必要がありますが「なんとなくどう動くのか知りたい」ときは手軽さがうれしいツールです。

自己分析:マイナビ転職【あなたの強み「社会人力診断」】

マイナビ 社会人力診断
出典:1分で分かる! あなたの強み「社会人力診断」 | 転職・求人情報サイトのマイナビ転職
会員登録なし

こちらも転職サービスであるマイナビ転職の診断ツールです。自己分析をしろ、と言われてもなかなか1人では難しいものだと思います。このツールはかんたんな質問10個に答えるだけで、自分がどういった強みを持っているのかが分かるようになっています。自己分析ツールのなかでも珍しく誰でも利用できて会員登録要らずなのが特徴です。
診断結果はかなりざっくりしたもので、個人的には当たっているのも当たっていないのも半々かな、といった感想ですが、このツールの凄いところは手軽さだけではありません。

診断結果の強みから、向いている仕事や、自己PRの例文まで会員登録せずに見ることが出来るのです。強みを知って、そのまま志望理由を考えられるため、非常に便利です。向いている仕事は求人リストとして表示されるので、その求人の保存や応募には会員登録が必要になります。

キャリアプラン:ASSIGN【VIEW – 20代転職者向けAIキャリアシミュレーション】

VIEW
出典:VIEW – 日本初AIキャリアシミュレーションアプリ (http://view-app.jp/)
会員登録あり【生年月日やメアドなどの基本的な個人情報/学歴・職歴に関する情報】

入力した経歴などから、その人に合ったキャリアプランを提示してくれるAIアプリです。面白いのは、提示してくれるモデルプランの一例として実在する人物を挙げることで、指針の具体的なイメージを教えてくれるところです。
キャリアプランなんて何を考えたらいいか分からない、という人はこんなアプリを利用してみるのもいいかもしれません。2019年4月時点、残念ながら提供はアップルストアのみになっています。

企業分析:帝国データバンク【NOKIZAL】

VIEW
出典:NOKIZAL(ノキザル) – 企業情報・業績関連サーチ (https://nokizal.com/)
会員登録なし

企業情報を簡単に検索し、気軽に見ることができるアプリです。各企業の関連ニュースから地図、周辺施設の情報まで網羅しており、企業研究のみならず、訪問前の確認にも便利な作りになっています。検索した企業のページにメモを入れたり、そのページから直接メールをすることができるなど、効率化を期待できる機能もたくさんあるので、ぜひ使いこなしたいアプリです。


帝国データバンク【NOKIZAL】

勉強する:AyakaHirano【SPI言語・非言語〜2019年・2020年卒就活・転職対策〜】



出典:SPI言語・非言語〜2019年・2020年卒就活・転職対策〜 – ayaka hirano
会員登録なし

新卒の就活だけでなく、転職活動の際にも必要になるSPI対策ですが、こちらのアプリを使うことで移動時間に勉強することができるようになります。SPI対策の教材は、分厚く重たい本が多いのでアプリ1つで済むのであれば負担も軽減されます。実際の試験に似た出題形式になっているので、勉強しやすいツールです。


AyakaHirano【SPI言語・非言語?2019年・2020年卒就活・転職対策?】

勉強する:UZABASE【NewsPicks(ニューズピックス)】


出典:NewsPicks | 株式会社ユーザベース

会員登録なしでもOK(会員登録することで使える機能は増えるが、なしでも使用可)
アプリ内課金中心【月額1400円】(課金することで読める記事が増える)

90以上のメディアから国内外のニュースをピックアップしてくれるニュースアプリ。オリジナル記事と動画などで勉強することができるほか、記事へのコメントも閲覧できるため、様々な考え方に触れることができます。通知をオンにして使うことで、いち早くニュースをチェックすることができます。会員登録によって自分の興味あるニュースがピックアップされていく機能があり、効率良く情報収集できるところが魅力的です。アプリ内課金で開放できるコンテンツが中心なため、無課金だと少し物足りないかもしれません。

探してみる

手軽に選びたい:株式会社Carat【GLIT】


出典:株式会社Carat GLIT (https://glit.io/)
会員登録あり 【氏名・生年月日・メアドなどの個人情報/希望職種などの情報】
※プロフィールを60%以上埋めることでマッチング可能になる(埋めなくても閲覧は可能)

感覚的に求人を取捨選択できる面白いアプリです。AIが選んだ求人情報を左右にフリックするだけであり・なしに振り分けることができます。婚活系のマッチングアプリによく見られる形式ですね。
私も実際に使ってみましたが、親指をスライドさせるだけの本当に簡単な動作で、ストレスなく閲覧することができました。なんとなく求人を見ながら、なんとなくで処理できるので、本格的に転職をしたいわけではないけれど求人でも見てみようかな、といった方におすすめです。


【要登録】
株式会社Carat【GLIT】

幅広く見たい:【リクナビNEXT】


出典:転職のそばに【リクナビNEXT】-希望の求人情報がみつかる転職サイト(https://next.rikunabi.com/)
会員登録あり 【氏名・生年月日・メアド・住所などの個人情報/学歴や職業に関する基本情報】

言わずと知れたリクナビNEXTですが、毎週更新される求人数、地方の求人、正社員の求人など幅広く見ることができるほか、30分ほどでできる自己分析ツール【グッドポイント診断】を使うことが出来るなど、転職に必要なものの多くを無料サービスで網羅しているのが特徴的です。一度登録しておいても損はないでしょう。


出典:転職のそばに【リクナビNEXT】-希望の求人情報がみつかる転職サイト(https://next.rikunabi.com/)

効率良くマッチングしてほしい


出典:ミイダス株式会社【MIIDAS(ミイダス)】 (https://miidas.jp/)
会員登録あり【性別・生年月日・地域などの個人情報/職歴や持っている資格などの情報】

MIDASは今の職歴や経験、年齢などの入力された情報から、同じような条件を持つ人たちの平均をとってあなたの市場価値を調べてくれるアプリです。具体的には年収や、入力した経歴条件で応募できる求人数などが表示されます。そのままマッチングに入ることもできるので、非常にスムーズな転職活動を行える点が魅力的です。

応募する

履歴書準備:Recruit【レジュメ】


出典:Recruit【レジュメ】
会員登録なし (Facebookと連携して読み込ませることで入力を簡易化)

履歴書・職務経歴書の両方を作ることができる便利アプリです。アプリ内に表示された項目を埋めていくだけで履歴書が完成するという優れもの。扶養関係など、書くのに迷いそうな項目にはヘルプが付いていて、アプリ内で解説してくれるためストレスなく使うことができます。
次に紹介する履歴書カメラとも連携していて、証明写真もアプリで済ませることができます。できた履歴書はコンビニで印刷できるようになっていますから、プリンターやパソコンがなくても作れるということで、出先でも重宝しそうです。

履歴書用の写真:Recruit【履歴書カメラ】


出典:Recruit【履歴書カメラ】
会員登録なし

証明写真風の写真を撮ることができるアプリです。わざわざ証明写真を撮りに行くのは面倒くさい、そんな時間はない、という方におすすめです。プリント代はかかりますが、写真撮影自体は無料で行うことができます。コツとしては白や青の壁を背中に取ること、なるべくカメラと自分を平行にして自撮りをすることでそれらしい写真を撮ることができます。友人や家族に手伝ってもらって撮影するのもおすすめです。服装はスーツにしておきましょう。
筆者はこのアプリで撮った写真を大手インターンや本選考の履歴書に貼り付けて提出しましたが、とくに何も指摘されることなく書類選考を通過することができたので、それらしく撮ることが出来ていればそう問題はなさそうです。もちろん、普通に撮影しに行くことができればそれに越したことはないでしょう。


Recruit【履歴書カメラ】

メールする:Wantedly【就活メール】


出典:Wantedly【就活メール・テンプレ – ビジネスメール・新卒面談の雛形/例文を多数収録】
会員登録なし

就活生を対象にしたテンプレート集ですが、面接のアポ取りなど基本的なことは一緒ですので、転職活動用に流用することができます。アプリ内からシチュエーションごとのテンプレートを選択して、そのままメール作成に移ることができます。最近はエージェントを活用した転職が多いので、使う機会は少ないかもしれませんが、ビジネスマナーが不安だという方は参考にするといいかもしれません。


Wantedly【就活メール・テンプレ – ビジネスメール・新卒面談の雛形/例文を多数収録】

電話:RIDE AND CONNECT【電話帳ナビ】


出典:RIDE AND CONNECT【電話帳ナビ-迷惑電話を着信拒否(迷惑電話ブロック)】
会員登録なし
アプリ内課金あり

転職活動をしていると、会社からの電話なのか迷惑電話なのか判断できず、かかってくる電話全てを取ってしまって、営業電話にまで対応することになってしまったことはありませんか。このアプリはどこからかかってきているのかを即座に表示してくれるので、調べる手間もなくスムーズに電話を取ることができます。アプリ内課金をすることで迷惑電話からの着信を拒否することもできますが、無課金でも十分に使うことができます。


RIDE AND CONNECT【電話帳ナビ-迷惑電話を着信拒否(迷惑電話ブロック)】

面接する

練習する:エン転職【面接対策ガイド~25個の質問とお手本/失敗回答・面接のマナーなど総まとめ~】


出典:エン転職【面接対策ガイド~25個の質問とお手本/失敗回答・面接のマナーなど総まとめ~】
会員登録なし

面接の対策について、詳しく記述しているサイトです。転職サービスが運営するサイトですが、会員登録なしで閲覧することができます。質問リストなどを提供しているところもありますが、画面一面に文字が並んでいるとやる気がでない、という方もいらっしゃるかと思います。こちらは要所を抑えて説明してくれているので、持ち物の確認から気を付けるべきことまでさらっと基本を習得することができます。


今回ご紹介したアプリは基本的に無料で使えるものを選定しましたが、アプリ内課金があるものも入っています。ご紹介しなかったアプリにも月額制のものや、トライアル期間後に自動で課金されるタイプのツールはたくさんあります。自動更新などで無駄な出費を控えるためには、登録する前に期限を確認して、カレンダーに登録して通知をオンにするなどの工夫も忘れないようにしてください。

ご紹介したアプリだけでなく、便利なツールはまだまだたくさんありそうです。ご自身に合ったツールとアプリを見つけて、転職活動をもっと快適にしていってくださいね。

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