虫が大好きなお子さん、特に男の子のママさん。お子さんが昆虫採集大好きで、カブトムシなんかを捕まえてきては家で飼いたい!なんて言ってませんか?もしくは、“カブトムシ買って~!!”とホームセンターあたりで駄々をこねられて困っていませんか?自分が子どもの時に、家庭で虫を飼育した経験がなければ、飼うってどうすればいいの?とわからないことだらけですよね。そこで、今回はカブトムシの飼育方法を成虫と幼虫時期に分けて紹介しましょう。また、カブトムシのエサやおうち(ペットボトルでも飼育可能!)についてもお伝えします。
「カブトムシの飼育方法 幼虫編」
カブトムシは成虫のまま冬眠して冬を越せないので、カブトムシの一生は1年で終わります。しかも、その間の約8か月は幼虫なんですね。しかも、カブトムシは成虫になっても幼虫の時から大きさが変わらないんです。
要は、幼虫の時期にどれだけしっかりエサを食べたかで成虫になった時の大きさが決まってしまうんですね。ですから、しっかりと飼育環境を整えてあげましょう。
【カブトムシの幼虫の成長過程】
- 卵
- 幼虫
- さなぎ
- 成虫
という経過をたどって成長するのですが、この幼虫時期の飼育に関しておさえておきたいポイントを紹介します。
飼育にあたって用意するもの
- 飼育容器
- エサ(腐葉土がベスト)
- 止まり木・葉っぱ
- 霧吹き(水)
幼虫飼育のポイント
- 卵からかえった幼虫は成虫と容器を分けて飼育する
一緒の容器で飼育していると、成虫に幼虫が食べられてしまうことがありますので注意しましょう。 - 土の水分を調整する
冬眠中は何も食べないのでそれほど気にしなくても大丈夫なのですが、幼虫がエサ(土)を食べている時期は水分の調整に気を配るようにしましょう。水分は少なくても多すぎてもいけません。土を手で押した時にギュッと団子状になるくらいがベストです。乾燥している時は霧吹きで水をかけて水分を調整してあげましょう。 - 土(マット)の交換をする
土の交換は秋と春に2回はしましょう。秋は冬眠に向けてたくさん食べる時期なのでフンをします。この時期に1度交換。春には冬眠から目覚めて、再びたくさん食べだすのでもう1度交換します。 - 狭い容器にカブトムシをたくさん詰め込みすぎない
当然のことながら、狭い場所に詰め込みすぎるとエサが不足してしまいます。エサが不足すると成虫を待たずして壊滅してしまう可能性もあるので注意しましょう。目安は1匹あたり2リットルケースの大きさです。
これを下回るスペースで飼育すると成虫になれないか、なっても小さいカブトムシになってしまいます。このように、幼虫はエサとなる土(腐葉土)を敷き詰めた容器で飼育するのが一般的です。この時期の土と水分と飼育スペースの調整が、幼虫を上手に育てるポイントといえそうですね。
「カブトムシの飼育方法 成虫編」
用意するものは、幼虫の時期に育てている環境とほぼ同じです。幼虫期と違う点は、土の上に止まり木や葉っぱを敷く点でしょうか。こうすることで、カブトムシが土に足を取られてひっくり返っても自分で体制をもとに戻すことできますので、ぜひ用意してあげてくださいね。
葉っぱは100均やホームセンターでも売っていますので簡単に手に入りますが、公園などで拾ってきても良いですね。あとは、幼虫の時期には土を食べて成長しますが、成虫ともなると土とは別にエサを用意しなければいけません。
カブトムシというと、私の子ども時代は、スイカやナスを食べているイメージでした。それでも構わないのですが、どうしても時期的にコバエが寄ってきやすくなり、ママとしてはちょっと嫌なんじゃないかな~、と思います。そこで、市販の昆虫用のエサを購入して与えることをおすすめします。
成虫飼育のポイント
- 風通しの良い場所で飼育する
- 土の水分を調整する
- 土の量を調整する
成虫を育てるだけなら容器の1/3くらい土が入っていればOKです。産卵させるつもりなら2/3くらいまで土を入れてあげてくださいね。
エサは昆虫ゼリーを与える
スイカなどを与えても悪くはないのですが、夏なのですぐに腐ってしまいます。臭いも発生しますので衛生的にはおすすめしません。こまめに取り替えてお世話できる人なら良いかもしれませんが。
成虫の飼育は、幼虫の時と大差ないのですが、エサを入れるタイミングや水を霧吹きするタイミングを昼間にすると良いかもしれません。カブトムシは夜行性なので、容器の蓋を開けたタイミングで飛び出す心配がないからです。また、雨を嫌うので、霧吹きのタイミングも昼間、カブトムシが土の中に潜っている時が良いのではないでしょうか。
「カブトムシの餌はどうする?」
すでにご紹介したように、カブトムシは幼虫の時期には土(腐葉土)をエサにしています。
■参考価格 | 税込 408円 |
そして、成虫になったら昆虫ゼリーを食べさせましょう。
■参考価格 | 税込 315円 |
■対象 | 国内産カブト虫、クワガタ虫、オオクワガタ、外国産昆虫 |
■内容量 | 約16g×50個入 |
昆虫ゼリーは1個を容器に入れて、翌朝減り具合を見ながら足してあげましょう。
「カブトムシをペットボトルで飼おう!」
カブトムシを幼虫から飼育する場合、ホームセンターや100均などでふた付きの昆虫ケースを用意することが多いかと思いますが、実は2リットルのペットボトルがあれば十分な飼育容器になります。
幼虫を飼育するためのおうち作りを紹介します。
- 2リットルの四角いペットボトルを用意します。
- 注ぎ口の部分を切り落としましょう。同じものを2つ作ります。
- 1つの容器に幼虫と幼虫が潜れるくらいの量の腐葉土をやさしくふんわりと入れます。
- そしてもう1つと合体させて蓋をしましょう。
- これを、薄暗く、寒くも暑くもない、乾燥しない場所に置いて育てます。
- この2リットルボトルで飼育する幼虫の目安は1匹です。
- このボトルで飼育していると幼虫が腐葉土をエサとして食べフンをします。
よって、フンがたくさんになってきたら、一度幼虫と腐葉土を新聞紙などに取り出して、腐葉土のフンを取り除き、古い腐葉土に新しい腐葉土を混ぜ、幼虫とそっとボトルに戻しましょう。
腐葉土の水分調整も忘れずに!
こうしてペットボトルでの飼育でも、きちんと水分調整していれば、立派に成虫まで成長してくれますよ。初めて生き物を飼育するという子どももママも、ペットボトルだと中の様子も見えやすく、成長の過程がよく見えて、とっても勉強になりますね。
カブトムシは、上手に飼育すれば、成虫がまた卵を産み、次の年にまた成虫になり、というサイクルが観察できますよ。生き物を飼うって大変なことですが、虫が大好きなお子さんのママ。今年の夏は初めての飼育にトライしてみてはいかがでしょうか!