妊娠初期にダイエットは必要?太り過ぎの原因・リスク、正しい体重管理について

「妊娠をしたら体型が変わってしまった…」「ちょっと太りやすくなったかも?」妊娠をきっかけに体型の変化に敏感になる方も多いはずです。
妊娠初期は、体調の変化や体型の変化の中でも急激な体重増加は、出産に伴い様々なリスクが高くなります。
より安定した妊娠期間を過ごすためにも、正しい体重管理の把握も大切です。
今回は、妊娠初期の正しい体重管理や、太り過ぎの原因、リスクなどについてご説明いたします。

妊娠初期は太りやすい?妊娠初期に太ってしまう5つの原因

体型の変化が見えやすい妊娠初期は、自分では意識していない間に太り過ぎてしまったりしていることもあります。
太り過ぎは、母体と胎児に様々なリスクを伴います。
万全な準備で出産に挑むためにも、妊娠中は正しく体重管理を行いたいもの。

では、実際時に妊娠初期に太ってしまう原因はどのようなものが挙げられるのでしょうか?
5つに分けてご紹介いたします。

妊娠による体の変化

妊娠をすると、胎児を育てていくために身体付きが変わってきます。
そのため、妊娠をするとホルモンの変化で身体に脂肪がつきやすくなります。

また、身体の血液量増加により体重の変化が見られます。
理想的体重の変化は、7~12kgで1週間に0.3~0.5kgづつの増加が望ましいと言われています。
しかし、妊娠期間中は大きく心身が変わっていくため「思っていた以上に体重が増加してしまった!」なんてこともあるでしょう。

つわり後、食べづわりによる過食

妊娠初期は、匂いなどに敏感になり食べ物が受け付けられなくなったり吐き気を催してしまうつわりを感じる方が多くいます。

その他に、胃が空っぽになると気持ち悪さや吐き気を感じる食べづわりという症状があります。
妊娠初期から食べづわりを感じ、体重増加につながってしまう人もいれば、つわりが落ち着いてきてからその反動により食べづわりを感じて体重が増加してしまう場合があります。

運動不足

妊娠中は体調が思わしくない日が続いたり、つわりが酷く身体を動かせなくなり運動不足になる場合も。

また、妊娠を機に仕事を退職したり産休に早めに入り、家にいることが多くなり今までよりも運動量が減ってしまう場合もあります。
妊娠中は無理をすることなく、安静に過ごすことも大切ですが身体が変化し、脂肪がつきやすくなっているため以前よりもに運動量が減ってしまうことで体重の増加の原因の一つになります。

甘いものの取りすぎ

妊娠をすると、身体の変化やホルモンバランスの変化により知らず知らずのうちにストレスを感じ、甘いものを取ってしまう場合があります。

また、妊娠をして味の好みが変わり甘いものをいつも以上に摂取してしまい、知らず知らずのうちに体重が増加してしまうということもあります。
妊娠初期は身体に脂肪がつきやすくなっているため、甘いものの取りすぎは体重増加につながっていくのです。

ご飯の食べ過ぎ

「お腹の赤ちゃんのために、いつも以上にご飯を食べないと」と意識をして、必要以上にご飯を食べ過ぎしまう場合も体重の増加につながります。
妊娠中は、お腹の赤ちゃんのために栄養のあるものや、いつもよりもご飯の量を増やした方がいい場合もあるでしょう。

しかし、急激に体重が増加したりする場合は食べ過ぎていたり、必要以上にカロリーを摂取している場合があります。
赤ちゃんのためと言いながら、自分が食べたいものや甘いものの取り過ぎで体重が増加している場合は、ダイエットが必要になるかもしれません。

太りすぎによる出産のリスクとはどんなもの?

「予想より太り過ぎてしまった」「思っていた以上に、体重が増加しているかも…」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
妊娠をしたら、もうひとりの身体ではありません。

太り過ぎてしまうと、母体や胎児に悪影響を及ぼす可能性が高まります。
では、太り過ぎによる出産のリスクとはどんなものが挙げられるのでしょうか?

妊娠線ができやすくなる

妊娠中、急激に太ってしまことで妊娠線ができやすくなります。
妊娠線とは肉割れのことを言いますが、お腹周りをはじめ、足回りなどの皮膚が薄くデリケートな部分にできやすいものです。

妊娠中は胎児の成長と共に皮膚が引っ張られて妊娠線ができやすくなりますが、さらに急激に体重が増加してしまうことでより、妊娠線ができやすい状態を作ってしまいます。
一度できてしまった妊娠線を綺麗に消すことは、難しいとされているためボディケアのためにも急激な体重の増加には気を付け、正しい体重管理を心がけましょう。

難産になるリスクが上がる

太り過ぎてしまうと、身体全体に脂肪がつきやすくなってしまい産道周りが狭くなってしまう可能性がたかくなります。
また、母体からの栄養を蓄えた胎児が大きく成長して、脂肪がつきやすくなってしまった産道を巨大化した胎児が出にくくなり出産が難産になってしまうリスクが高まるのです。

妊娠糖尿病などのリスクが高まる

妊娠中は、急激な体重の増加などで妊娠糖尿病などのリスクが高まります。
普段は健康に過ごしている人でも、妊娠中はホルモンバランスが変わり体調の変化を感じやすくなったりします。
妊娠糖尿病は、母体にも胎児にも命にかかわる深刻な症状を引き起こすため、妊娠中の体重管理には注意を払いましょう。

妊娠初期にはダイエットの方法や正しい体重管理とは?

では、妊娠初期のダイエットは必要なのでしょうか?
また、正しい体重管理の方法とはどんなものなのでしょうか?

妊娠中、上手に体重管理管理をしていくための方法を6つに分けてご紹介いたします。

毎日体重計に乗り記録をつける

妊娠中は、体重も変動しやすいもの。
毎日体重計に乗って記録を付けるのも、妊娠初期のダイエット方法の一つです。

人によって、時間などで差が出やすいため毎日決まった時間に体重計に乗ってみましょう。
1週間の体重の変動を確認して、理想体重よりも大幅に増加してしまったら少し運動量を増やしてみたり、食べる量を調整するなどしてみて、自分で調節を行うことで体重の大幅な増加を防ぐことにつながります。

食べたものを記録する

妊娠中は、妊娠前よりも食の好みが変化したりついつい食べ過ぎてしまったりすることも多くなります。
そのため、妊娠中は食べたものを記録することをおすすめします。

食べたものを記録することで、太ってしまう原因を特定しやすくなります。
しかし、毎日細かく記録しているとストレスにつながってしまいます。
無理なく続けるためにも、スマートフォンの妊婦さん向けの体調管理アプリなどを上手に利用して、食生活を管理することをおすすめします。

食事を和食中心にする

「食事は少なめにしていてもなかなか痩せにくい…」「上手く食事管理ができない」と悩む方もいるはずです。食事量を減らしても、痩せにくい方はカロリーを取り過ぎてしまっているのかもしれません。
そういった方は、食事を和食中心にすることをおすすめします。

和食は、塩分や糖分を控えて、脂肪分が少なく栄養素をたくさん取れるため、ダイエットに向いている食事と言えます。
和食の基本は、低カロリー高たんぱくです。
魚や野菜、大豆などが中心となる和食は身体を作るうえで必要な栄養素をバランスよく摂取することができます。

また、ミネラルや食物繊維などもしっかりと摂れるため、妊娠中の便秘解消なども期待できるでしょう。
和食の基本は、一汁三菜です。
品数も多くなり、満足のいく食事で健康的なダイエットに効果的でしょう。

おやつには、ヘルシーなものを選ぶ

食べづわりなどで、ついつい間食が増えてしまう場合はなるべくおやつにはヘルシーな物を選びましょう。
おからクッキーや、豆乳プリン、こんにゃくゼリーなど満足感がありカロリーが低いものを選ぶのがおすすめです。

我慢のし過ぎもストレスにつながってしまうため、少しの量でも満足感が得られ、カロリーの低いおやつを選ぶよう心がけましょう。
また、寒天やところてんなど食物繊維の多く含まれたものは便秘解消にもつながりますよ。

適度な運動をする

妊娠中思うように運動が出来なくても、軽いウォーキングを心がけたり、日常でできる運動を取り入れましょう。
激しい運動はやお腹に負担のかかる運動はおすすめできませんが、気分転換に散歩に行ったり、いつもより一駅分多く歩くのもおすすめです。

また、マタニティヨガやマタニティスイミングなどで積極的に運動をするのもいいでしょう。
適度な運動は、心身ともにリラックス効果も期待できます。
妊娠中は、運動不足が原因で身体のむくみや腰痛、肩こりなどの身体の不調が起こる場合がありますが、適度な運動はそれらの不調を解消に導きます。
自分に無理のない範囲で、日常的に運動を取り入れて見ましょう。

野菜を多く摂るよう心がける

ダイエットを意識するようになると、カロリーを抑えようとして食生活が偏ることもあります。
食生活の中で偏りが出ないようにするためにも、なるべく野菜を多く摂るように心がけることをおすすめします。
肉などのタンパク質も栄養として必要ですが、食生活に偏りが出ないように野菜を多く摂取するようにしましょう。

また、野菜を多く摂取することでビタミンや鉄分なども取りやすくなります。
野菜スープや蒸し野菜は、量もたくさん摂れるため満腹感も得られやすくおすすめです。
体重の増加が気になるときは、小腹がすいた時など、積極的に具だくさんの野菜スープなどを摂取しましょう。

まとめ

妊娠初期だからと言って、体重管理や体型を気にしないで過ごしていては良くありません。
健康な母体でも、難産のリスクはつきものです。

なるべくリスクを減らすためにも、体重管理は大切ですね。
しかし、極端に無理をしたりストレスをかけすぎては、母体にも胎児にも悪影響を及ぼします。
いつも以上に、食事や運動を心がけることは大切ですが無理をすることなく、体重管理を心がけ健康的で楽しいマタニティライフを過ごしましょう。

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