妊娠初期に口内炎ができやすいって本当?妊婦さんがなる原因と対処法を解説

妊娠初期には、身体の変化にともない口内炎ができやすくなります。
「気が付かないうちに口内炎が増えていた!」「妊娠前よりも口内炎ができやすくなった気がする」
口内炎ができてしまうと思うように食事が摂れなくなったり、口内炎の痛みにイライラするなんてことも多いのではないでしょうか?
今回は、妊娠初期に口内炎ができやすい理由と口内炎ができてしまったときの改善方法や予防策をご紹介致します。

妊娠初期には口内炎ができやすいのはなぜ?

口内炎は、口の中の粘膜に炎症が生じてしまい、水ぶくれ・ただれ・潰瘍・白苔(しらごけ)などができることです。口内炎が発生する原因はさまざまですが、その原因は大きく分けて「口腔内の環境の変化」と「全身の状態の変化」の2つがあげられます。
妊娠中は特に、ホルモンバランスの変化で身体全体が変化していくためそれにともない、口腔内の環境も変化します。
では、その他にはどのような理由があげられるのでしょうか?

栄養不足

1つめは栄養不足です。
妊娠をすると、ホルモンバランスによる身体の変化や出産へのストレスや不安から体調が悪くなりうまく食事を取れないということもあります。また、妊娠初期はつわりが原因で栄養が身体に必要な上手く摂れず、栄養不足になり妊娠前よりも口内炎ができやすくなってしまうこともあります。

疲れやストレス

2つめは疲れやストレスです。
妊娠初期は、つわりなどによる体調の変化によって疲れを感じやすくなったりいつも以上に物事や匂いに敏感になりストレスを感じやすくなる場合があります。そういったストレスや疲れが影響して、口腔内が荒れてしまい口内炎ができてしまう原因になるのです。

睡眠不足

3つめは睡眠不足です。
妊娠初期は、つわりなどで体調も崩しやすくなり思うように生活できず睡眠不足になる場合も少なくありません。睡眠不足が影響し体調が優れなくなると、免疫力が低下してしまい口内炎ができやすくなります。

ホルモンバランスの変化

4つめはホルモンバランスの変化です。
妊娠をすると急激に女性ホルモンの分泌が促されるため、ホルモンバランスが変わることで体調に変化が生じて、口内トラブルが発生したり口内炎が起きる場合もあります。
また妊娠中は、免疫力が低下してしまう場合もあるため免疫力が低下してしまうことで口内炎ができやすくなってしまう場合があります。

妊娠初期の口の中の環境の変化とは?

口内炎のできやすくなる妊娠初期。
口の中の環境はどのように変化するのでしょうか?

唾液の性質が変化する

妊娠をすると、粘り気の強い唾液が増えていきます。
粘り気の強い唾液が増えることで、歯の表面に歯石が付着しやすくなります。
歯の表面に歯石が付着することで、口腔内の環境が悪くなります。
そうすることで、口内炎などのトラブルにつながるのです。

歯茎がむくむ

妊娠をするとホルモンバランスの変化で、身体がむくんだり歯茎がむくんでしまうことがあります。
歯茎のむくみによって、口腔内の環境が変わり口内炎ができやすくなる場合もあります。

つわりの影響で口の中の環境が変わる

妊娠初期は、つわりが酷くなり吐き気をかんじやすくなるもの。
常に吐き気がして歯磨きもままならないという場合もあり、口腔内は荒れやすくなります。
また、吐き気を感じやすいため胃酸などで口の中環境が変わり、口内炎ができやすい状態につながる場合も多いのです。

妊娠中に口内炎が出来た時の対処法は?

では、実際に妊娠中に口内炎が出来てしまった場合の対処法はどんなものなのでしょうか?
妊娠中に口内炎が出来てしまったときの対処法を6つに分けてご紹介いたします。

ストレスをため込まない

妊娠中は通常時よりも生活でストレスを感じやすいものです。
そのため、知らず知らずのうちにストレスをため込んでしまっている場合があります。
また、妊娠前よりも疲れを感じやすくなり、疲れによるストレスで口内炎ができやすくなってしまう場合も少なくありません。
特に妊娠初期はつわりによるストレスで、口腔内の環境が大きく変化し口内炎ができやすくなるためなるべくストレスをため込まないように気を付けて、身体を労わりながら生活をしましょう。

食生活を見直す

妊娠初期はつわりであまり物が食べられなかったりしてしまい、栄養素が不足して口内炎が発生しやすくなる場合もあります。
そういった場合は、食生活を見直すことが大切です。
なるべくバランスのいい食事を心がけ、口の中が荒れていると感じた時は柔らかい食べ物を食べましょう。
また、口内炎予防にいい食材を多く摂取するといいでしょう。

生活習慣を見直す

寝不足が続いていたりするとストレスを感じやすくなるため、口内炎を感じたら生活習慣は見直しましょう。
生活習慣は、ホルモンバランスに大きく影響を及ぼします。
ホルモンバランスが乱れることで、口内が荒れて口内炎が発生しやすくなります。
充分な睡眠と規則正しい生活生活は、口内炎を予防するためには必要なことです。

柔らかい毛の歯ブラシを使う

口腔内に刺激を与えすぎることで、口内炎が悪化してしまう場合も少なくありません。
そのため、歯ブラシは柔らかい毛先のものを使うなど、口内炎予防は工夫しましょう。
粘膜を傷つけるような硬いブラシは、口内炎を悪化させる原因につながります。

口腔内を清潔に保つ

口腔内が不衛生だと口内炎ができやすくなり、口腔内も荒れやすくなります。
食事後は必ず口腔内を清潔に保つために、歯を磨いたりマウスウォッシュを使用するなどしましょう。
しかし、つわりなどで吐き気を感じやすい時は、水で口の中をすすぐなど口腔内は綺麗にするようにここをがけるといいでしょう。

口内炎の薬を使用する

口内炎が出来てしまって、なかなか治らない場合は口内炎の薬を使用するのもおすすめです。
しかし、妊娠初期は身体もとてもデリケートなので、口内炎の薬を使用する際はかかりつけの医師に相談することをおすすめします。

口内炎改善に役立つ栄養素

では、妊娠初期に口内炎が出来てしまった場合に役立つ栄養素はどのようなものなのでしょうか?
口内炎を改善するためには以下の栄養素が必要です。
・ビタミンB群
・ビタミンA
・ビタミンC
・鉄
・亜鉛
妊娠中は食生活にも気を配る方も多いともいますが、口内炎が出来てしまったら上記の栄養素を積極的に摂ることをおすすめします。
ビタミン類はしっかりと摂ることで、免疫力アップにもつながるため、口内炎予防以外でも全身の抵抗力をあげてくれます。
妊娠中は、いつも以上にビタミンをしっかりと摂ることが大切です。

妊娠中口内炎以外にかかりやすい口のトラブルは?

妊娠初期の口内炎トラブルについてご紹介しましたが、妊娠初期のデリケートな身体は他にも気を付けたい口腔内トラブルがあります。
では、妊娠中にかかりやすい口のトラブルについてご紹介いたします。

虫歯

妊娠中は、上記でも紹介した通り口腔内の環境も変わりやすいため虫歯にかかる妊婦さんも少なくありません。
妊娠中は、唾液が粘り気の強くなり歯石がつきやすくなるためいつも以上に虫歯にも気を付けましょう。
また、つわりで歯磨きがおろそかになってしまったりする場合も口腔内が荒れる原因になります。
妊娠中は、歯磨きをしっかりとしていつも以上に口の中は清潔に保ちましょう。

歯周病

虫歯と同じように妊娠中は唾液の変化によって、歯周病も起こりやすくなります。
妊娠中に歯周病が発生することで、早産や胎児発育不全などのリスクが高まります。
歯周病のケアはしっかりとおこなうことと、定期的な歯科検診をおこない口腔内の衛生管理をしましょう。

まとめ

今回は、妊娠初期の口内炎についてご紹介しました。
妊娠初期はとてもデリケートな時期です。
口内を清潔に保ち、それでも口内炎が改善されない場合はかかりつけの医師に相談することをおすすめします。 

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