2ヶ月の赤ちゃんの成長・発育状況は?特徴や育児の悩み・不安をあわせて紹介!

赤ちゃんが生後2ヶ月になると、お母さんも赤ちゃんとの暮らしに慣れてきた頃でしょう。赤ちゃんは頬にお肉がついてきて、手足を活発に動かし、笑顔を見せるようになってきてますます可愛さを増す時期です。この記事では、生後2ヶ月の赤ちゃんの成長やお世話についてのポイントなどについて解説します。

赤ちゃんの身体的な特徴・何ができるようになるの

生後2ヶ月になった頃、赤ちゃんはどのくらい大きくなるのでしょうか。また、この頃にできるようになることについてご紹介します。

2ヶ月の赤ちゃんの身長・体重

2ヶ月頃になると、体重の増加が落ち着いてきて、個人差はありますが、体に肉がついてきて手足にシワができるようになる子もいます。厚生労働省の調査では、生後2ヶ月の赤ちゃんの身長と体重は以下の通りです。

性別 身長 体重
男の子 54.5~63.2cm 4.41~7.18kg
女の子 53.3~61.7cm 4.19~6.67kg

成長には個人差がありますから、母子手帳の発育曲線は、目安として考えましょう。発育曲線の中に収まっていないとしても、生後1ヶ月の頃よりも身長も体重も増えていることが重要です。

厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査の概況について」:https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/kekkagaiyou.pdf

首がしっかりしてくる

首がすわってくるのはまだ少し先ですが、2ヶ月くらいになると首がしっかりしてきます。抱っこするのも怖かった時期に比べると、楽になってくるのもこの頃です。そして、うつ伏せにすると、少しの間なら首を持ち上げることができるようになってきます。

自分の意思で笑うようになる

新生児の頃は、口元をにやりとさせる表情を見せていました。これは新生児特有のもので嬉しいことや楽しいことがあって笑うわけではなく、無意識に見せる笑顔でした。

新生児の頃は自分の意思と関係なく笑顔になっていましたが、生後2ヶ月頃になると、早い子は自分の意思で笑うようになってきます。あやしたり抱っこしたりしたときに見せる嬉しいときに見せる笑顔です。

しかし、笑顔を見せる時期も個人差があるため、生後6ヶ月で笑い始める子もいるため、2ヶ月になったのにあまり笑わないと気にすることはありませんよ。

動いているものを目で追うようになる

この頃になると、首まわりの筋肉が発達してくるため、顔を傾けて動くものを目で追いかけるようになります。しかし、この頃はまだ視力が弱いため、顔の近くのものしか見えません。赤ちゃんは、顔から30cmくらいのところのものなら見えるので、顔の近くでおもちゃを動かしてあげましょう。

ただ、2ヶ月の頃は早い動きを追うことができないため、おもちゃを動かすときはゆっくり動かしてあげるように注意してくださいね。

自分の手をじっと見つめて舐めるようになる

生後2ヶ月頃から始まるのが「ハンドリガード」です。これは、自分の意思で手を動かすことができるのを認識する行動です。

視力がついてきたこの頃、目の前にある自分の手に気づきます。そして、手を口に入れてみたり動かしてみたりして、自分の意思で動かすことができると気づき始めます。それがわかると、手を動かすのが面白くなり、赤ちゃんは自分の目の前で手をしきりに動かすようになるのです。

手足を活発にばたつかせるようになる

この頃になると、手足の動きが活発になって首もだんだんしっかりしてきます。首がすわるのはもう少し先ですが、腹ばいにさせると首を上げられるようになる子もいます。

おもちゃを手のひらにそっと置くと、少しなら握られるようになりますが、長く握っていられず顔に落としてしまうので注意してあげましょう。

うんちの回数が少なくなる

新生児の頃から1ヶ月頃には、頻繁に出ていたうんちの回数が2ヶ月頃になると少なくなります。それまで回数が多かったため、便秘になってのではないかと心配するお母さんもいるでしょう。しかし、うんちが少なくなったのは、赤ちゃんの消化機能が成長してきたためです。普段と変わりなく元気があって機嫌が良ければ心配いりませんよ。

2ヶ月の赤ちゃんの育児方法や注意点・ポイント

次に、赤ちゃんが2ヶ月になった頃の授乳の回数や睡眠時間、お世話について解説します。この頃の赤ちゃんは、まだ眠る時間が長く授乳の回数も多い時期です。お母さんは、赤ちゃんが寝てるときに一緒に横になるなどして、身体を休めるようにしてくださいね。

2ヶ月の赤ちゃんの授乳回数

新生児の頃は母乳やミルクの飲み方がおぼつかなかった赤ちゃんも、2ヶ月頃になると口周りの筋肉がついてくることもあって、飲み方がだんだん上手になってきます。

授乳回数は個人差がありますが、母乳の場合は2~3時間おきで1日7~8回ほどです。夜は4~5時間空くようになってきますが、寝ている間は無理に起こして授乳しなくても大丈夫ですよ。

ミルクの場合は、欲しがるだけ与えてしまうと栄養過多になってしまい、赤ちゃんの身体に負担をかけることになります。そのため、ミルクをあげるときは、1日1,000ml以下にするように気をつけましょう。

2ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間

この時期の赤ちゃんの睡眠時間はまだ長く、睡眠リズムが整うのはまだ少し先です。1日、14~15時間ほど眠り、生後1ヶ月頃に比べると昼間に起きている時間が長くなります。しかし、この頃はまだ昼夜逆転している赤ちゃんが多いため、お母さんは大変な時期ですね。

2ヶ月の赤ちゃんとのお出かけ

赤ちゃんの生活リズムを整えるためにも、この時期になったら外に出て外気浴を始めましょう。生後1ヶ月を過ぎた頃から外の空気を吸わせたり、ベランダなどで日光浴したりし始めて、2ヶ月になったら外に出る時間を長くしていくと良いでしょう。

外で過ごすと、赤ちゃんの身体の体温調整機能を高めて、肌を強くするメリットがあります。さらに、赤ちゃんの五感に刺激を与えて脳や心の発達を促す効果も期待できます。

ただし、季節によっては外にいる時間が長くなると、赤ちゃんに負担をかけてしまうので、真夏や真冬などは時間帯を考えるようにしましょう。

2ヶ月の赤ちゃんとの遊び方

2ヶ月になると、動くものを目で追い、音がする方を見るようになります。この頃になったら、赤ちゃんが目で追って楽しめるようなおもちゃを与えてあげると良いでしょう。ベッドに取り付けるモビールや、仰向けに寝かせた状態で楽しめるメリーなどがおすすめですよ。

おもちゃを少しの時間、握ることができますがすぐに落としてしまうため、おもちゃは布製を選びましょう。また、メリーやモビールは赤ちゃんが認識しやすい赤や青、黄色などのはっきりした色を選んであげてくださいね。

2ヶ月の赤ちゃんの育児の悩み・不安について

生後2ヶ月の頃は、お母さんは赤ちゃんとの暮らしに慣れてきたとはいえ、悩みが多い時期なのではないでしょうか。ここでは、2ヶ月の赤ちゃんとの暮らしのなかで多い悩みをピックアップしてまとめました。

夜しっかり寝ないけど大丈夫?

この頃の睡眠時間は個人差があり、昼間に起きている時間が多くなって夜にまとめて寝るようになる子が出てきます。その一方で、この頃になってもまだ昼夜が逆転している子もいます。

夜中の授乳が1回になって、長く寝てくれるようになるとお母さんはだいぶ楽になりますが、これも赤ちゃんによって個人差があるので、夜に長く寝ないからと悩むことはありませんよ。

<対処方法>
赤ちゃんが昼夜逆転している場合は、生活のリズムを整えていくことが重要です。まず、赤ちゃんが寝ていても朝はカーテンを開けます。そして、赤ちゃんが起きたら日光を浴びさせ、外気浴をかねて午前中にお散歩するようにしましょう。また、赤ちゃんが起きている時間は話しかけたりおもちゃであやしたりして、刺激を与えてあげるのも大切です。

そして、夕方になったらお風呂に入れて、夜は部屋を暗くして眠りやすい環境づくりを整えてあげましょう。すぐに生活リズムが整うことはありませんが、このように工夫することで徐々にリズムができていきますよ。

睡眠のリズムは生後4ヶ月以降になってから整ってきます。お母さんは夜中に起きなければならないのは大変ですが、もうしばらくの辛抱です。一人で頑張りすぎず周囲の助けを得ながら乗り切ってくださいね。

母乳が足りているか不安

赤ちゃんは2ヶ月になると、口の周りの筋肉が発達してくるため、母乳やミルクを飲むのがだんだん上手になってきます。昼間はだいたい3時間おきで、1日8~10回ほどの授乳回数になります。

<対処方法>
母乳の場合、体重を測らなければ赤ちゃんがどれくらいの量を飲んでいるかわからないため不安になることがあるかもしれませんね。しかし、赤ちゃんが元気で体重が順調に増えていれば心配することはありません。

この時期になると、赤ちゃんの満腹中枢が発達してくるため、授乳中に自分から口を離して飲むのをやめるようになる子も出てきます。それまで時間をかけて飲んでいたのに、短時間で飲むのをやめると「足りているのか。」と心配になってしまいますよね。でも、赤ちゃんは飲むのが上手になってきて、吸う力もついてきたため、しっかり飲めているので大丈夫です。

どうしても心配な場合は、赤ちゃんの体重を測りましょう。1日25g~30g増えていれば順調と考えて大丈夫です。あまり神経質になると、お母さんのストレスになってしまいます。気になる場合は健診のときに相談してみましょう。

また、この頃から赤ちゃんの1回の授乳量が増えてきて、母乳だけでは足りなくなってくる場合もあります。最近の粉ミルクは栄養がしっかり摂れるようにできていますし、お母さん以外の人でも授乳できるメリットもあるため、母乳の出が悪くなっても悩む必要はありませんよ。

授乳後に吐くのが心配

母乳やミルクを飲みすぎたときや、胃の中に空気が入ってしまい上手にゲップができなかったときに飲んだものを吐くことがあります。これは、赤ちゃんの胃が未熟なために起きることですから、気にしすぎることはありません。

<対処方法>
この頃の赤ちゃんは授乳後に吐きやすいため、神経質になることはありませんが、あまりにも頻繁で体重が増えない場合は受診しましょう。

普段の授乳のとき、飲み終わったあとにしっかりゲップをさせて胃の中の空気を出してあげることも大切です。

頭の中や顔に黄色いフケのようなものがある

生後3ヶ月頃までは、頭の中にフケのようなものができる「脂漏性湿疹」になりやすい時期です。これは、皮脂分泌が盛んな時期に見られます。頭の中以外に眉毛やおでこにもできることがあります。

<対処方法>
赤ちゃんの脂漏性湿疹を防ぐためには、清潔を心がけることが重要です。お風呂タイムのときに赤ちゃん用の低刺激の石鹸で毎日優しく洗ってあげましょう。また、湿疹がかさぶたになってしまっているときは、ベビーオイルでかさぶたをふやかしてから洗うようにすると良いですよ。

もし、かさぶたがジュクジュクしてしまっている、赤く炎症を起こしているなど、ひどくなってしまった場合は小児科や皮膚科で診てもらいましょう。

2ヶ月の赤ちゃんのイベント

生後2ヶ月の赤ちゃんは、そろそろ予防接種を受ける時期です。どのような予防接種を受けるのか、スケジュールや内容をしっかり押さえておきましょう。

予防接種が始まる

2ヶ月から受けられるのは、定期接種のヒブワクチンと小児肺炎球菌、B型肝炎です。また、任意接種のものには、経口ワクチンのロタウイルスがあります。このロタウイルスワクチンに関しては、接種できる期間が短いため、接種を希望する場合はスケジュールを調整しておきましょう。

任意接種は自費になりますが、自治体によっては補助が出るところもあるので、調べておくと良いですよ。予防接種は生後2ヶ月から6ヶ月まで毎月のようにあるため、小児科にスケジュールを相談してみても良いのではないでしょうか。

お母さんは無理しすぎないで!

生後2ヶ月の赤ちゃんの成長やお世話の仕方、この時期に多い悩みをまとめてご紹介しました。記事のなかでも述べたように、赤ちゃんの成長には個人差があります。身体の成長やできるようになることについて、必ずしも平均的な成長に当てはまらないこともあるので、あまり気にしすぎないようにしましょう。

また、赤ちゃんが生後2ヶ月頃になると、お母さんの疲れが出やすい時期です。赤ちゃんはまだ昼夜逆転している子も多く、夜中に起きなければならないなど、大変なことも多いですよね。お母さんはまわりの人たちにサポートしてもらいながら、休めるときはしっかり休んでくださいね。

0