子供の名前を考えるとき、「人とかぶらない名前にしたい」「平凡な名前にしたくない」という人もいるでしょう。そして、思いついた名前が誰かの子供と同じだったなど、なかなか決まらないこともあるのではないでしょうか。この記事では、ほかの子とかぶりにくい個性が出る珍しい名前をご紹介しますので、ぜひ名づけの参考にしてみてくださいね。
子供の名前を決めるときの注意点
はじめに、子供に名前をつけるとき、どのような点に注意したら良いかを見てみましょう。子供の名前を決めるときは、以下のような点に注意が必要です。
名前に使える漢字か確認する
子供の名前を決めるときに注意しなければならないのは、「名前に使える漢字を使っているか」です。名前に使うことができる漢字は、常用漢字と人名用漢字だけで、それ以外の漢字は使用できません。
子供につけたい名前が決まったら、法務省のホームページで、名前に使える漢字を検索することができるので確認してみると良いでしょう。
法務省:http://www.moj.go.jp/MINJI/minji86.html
同姓同名になるのを避ける
両親の名字が日本に多い「佐藤」や「田中」「鈴木」だった場合、名前が平凡だと小学校にあがったときなどに、同姓同名の子がいる確率が高くなります。
漢字の組み合わせや読み方を工夫するなどして、個性を出してほかの子とかぶらない名前にすると良いでしょう。
名字とのバランスを考える
名前を決める時、名字とのバランスは大事です。名字の漢字数が多い場合、名前の漢字の文字数が多いと紙に書いたときにバランスが悪く見えます。また、反対の場合も同じで、名字が漢字一文字のときに名前も漢字一文字だと物足りなさを感じてしまいがちです。
また、似たような形の漢字を並べると、見た目が良いとは言えません。名前を考えるとき、名字と名前を紙に書いてバランスが悪くないか確認してみるのをおすすめします。
言いやすく聞き取りやすいか
名前というものは、一生のなかで数え切れないほど口にするものです。子供自身が自分の名前を口にする場合はもちろん、人から呼んでもらうときに言いにくい名前は避けたほうが良いでしょう。
例えば、名字の最後の文字が母音の場合、名前のはじめの音が母音だと発音しにくいとされます。「いのうえ えみ」や「あらい いおり」などがその例です。
また、「ささき さき」や「いいづか かず」など、同じ音が続く名前も言いにくく、聞き取りにくいため注意が必要です。
個性の出る珍しい名前はほかの子とかぶりにくい
子供の名前を平凡なものにしたくない、誰かとかぶるのは嫌だという人におすすめなのは、個性の出る珍しい名前です。
珍しい名前のメリット
珍しい名前はキラキラネームではないか、と敬遠する人も多いと思いますが、珍しい名前にはメリットがいくつかあります。
個性が出る
珍しい名前には個性が出ます。そして、両親が誰よりも良い名前をつけてあげたい、という愛情を込めることができるのです。両親の大切な思い出や出会った場所にちなんだ名前など、二人の強い愛情を込めた個性ある名前をつけることもできますよね。
人とかぶりにくい
名前の人気ランキングの上位に入っている名前は、人気がある名前ということなので、同じ名前の人が多いということになります。一方、珍しい名前の場合は、同じ名前の人が少ないため、人とかぶることが少ないと言えます。
人と同じ名前は嫌だという人には、珍しい名前はおすすめです。
人に覚えてもらえる
珍しい名前にはインパクトがあるため、人に覚えてもらえるというメリットがあります。人とのコミュニケーションは、相手の名前を覚えるところから始まります。その点では、珍しい名前は人との会話のきっかけにもなり、「なぜその名前がつけられたのか」など、話を広げることもできます。
珍しい名前のデメリット
珍しい名前にはメリットがあるように、デメリットもあります。それを踏まえたうえで、子供に名前をつけてあげましょう。
個性的すぎるため読めない
珍しい名前は、個性的であるがゆえに当て字を使った名前が多い特徴があります。珍しい名前のなかには、外国風の名前やアニメのキャラクターと同じ名前がありますが、それらは本来カタカナの名前が多く、そのカタカナの名前に漢字を当てているため、読みにくいというデメリットが生じるのです。
間違って書かれる
珍しい名前は、当て字を使うことが多いため、難しい漢字を使いがちです。そのため、その漢字が書けなかったり、間違った漢字で書かれてしまったりすることがあります。また、漢字を覚えてもらえないこともデメリットのひとつと言えます。
聞き取りにくい
珍しい名前は、聞き取りにくい場合があります。特に電話で伝えるときなどは、何度も聞き返されることがあるでしょう。
個性の出る珍しい子供の名前【女の子編】
女の子の名前は、音の響きや漢字の意味に注目してつける人が多いようです。発音した時に可愛らしい響きの音や、華やかな印象がある漢字を使うなどが人気です。
早速ですが、以下に女の子の珍しい名前をご紹介します。
一文字の珍しい名前20選
以前は男の子につけることが多かった漢字一文字の名前ですが、最近では女の子の名前にも漢字一文字の名前をつける人が増えてきました。漢字一文字の名前にすると、その漢字の意味に両親の思いを込めることができ、漢字の印象が強く残ります。
また、名字が漢字三文字以上の場合、バランスを考えて漢字一文字の名前をつける人もいます。全体のバランスが取れて紙に書いたときなど、引き締まって見えますよ。
藍(あい) | 灯(あかり) | 星(あかり) | 育(いく) |
初(うい) | 詩(うた) | 麗(うらら) | 縁(えにし) |
浬(かいり) | 奏(かな) | 蛍(けい) | 心(ここ) |
琴(こと) | 汐(しお) | 陽(はる) | 詩(ふみ) |
紅(べに) | 尊(みこと) | 蓬(よもぎ) | 琳(りん) |
自然にちなんだ珍しい名前20選
海や山、湖、風などの自然にちなんだ名前も人気があります。自然にちなんだ名前には、広大な自然のように、広い心を持った人になってほしい願いを込めた名前がつけられます。
自然にちなんだ漢字は多くあり、その漢字のイメージを名前に込めることができます。「星」という漢字を使うと、「星のようにきらめく人生を送ってほしい」、「月」の字を使うときは、「暗い夜を照らす月のような存在になってほしい」との思いが込められるのです。
壮大な自然のように、のびのびと育ってほしい、そんな願いを込めて子供の名前を考えてみませんか?
碧(あお) | 海香(うみか) | 風美(かざみ) | 輝夜(きよ) |
小鳥(ことり) | 木乃葉(このは) | 琥珀(こはく) | 栞(しおり) |
雫(しずく) | 星羅(せいら) | 月乃(つきの) | 凪子(なぎこ) |
風月(ふづき) | 海子(みこ) | 汐(みしお) | 美空(みそら) |
翠(みどり) | 美海(みみ) | 夕月(ゆづき) | 陽恋(ようこ) |
花などの植物にちなんだ珍しい名前20選
花や植物にちなんだ名前は、女の子らしいため人気があります。花や植物にちなんだ漢字を使うと、その漢字から色や香りをイメージさせます。子供が生まれた季節に咲く花にちなんだ漢字を使うのも良いですね。
葵(あおい) | 梓(あずさ) | 苺(いちご) | 花梨(かりん) |
甘夏(かんな) | 胡桃(くるみ) | 咲(さき) | 皐月(さつき) |
紫苑(しおん) | 朱花(しゅか) | 蒲公英(たんぽぽ) | 都紅詩(つくし) |
椿子(つばきこ) | 向日葵(ひまわり) | 柑(みかん) | 麦(むぎ) |
椛(もみじ) | 紅葉(もみじ) | 百桃(ももか) | 四葉(よつは) |
古風な珍しい名前20選
最近は、古風な名前も人気が出てきています。古風な名前は、日本らしさを感じることができることから、「しっとりした上品な女の子になってほしい」との願いを込めることができます。
また、古風な漢字は見た目も読み方も美しいものが多いことから、上品な女の子に育ってほしいと願いを込めて名づける人も多くなっています。
天音(あまね) | 一会(いちえ) | 愛永(いと) | 衣都子(いとこ) |
薫子(かおるこ) | 桐乃(きりの) | 琴(こと) | 恋鞠(こまり) |
清(さや) | 詩都香(しづか) | 和(なごみ) | 名紬(なつみ) |
悠(はるか) | 寿(ひさ) | 日和(ひより) | 澪(みお) |
晦(みそか) | 紫(ゆかり) | 令那(れな) | 和華(わか) |
可愛らしい珍しい名前20選
女の子には可愛いい名前をつけたいという人は多いでしょう。可愛いイメージの名前は、漢字や読み方を工夫することでつけることができます。漢字の持つ印象や読み方で可愛い、または綺麗な名前がつけられますよ。
彩羽(いろは) | 加恋(かれん) | 蛍花(けいか) | 恋詩(こうた) |
心音(ここね) | 永愛(とあ) | 永遠(とわ) | 望愛(のあ) |
遙華(はるか) | 陽菜乃(ひなの) | 陽愛(ひめ) | 苺香(まいか) |
愛加(まなか) | 美々(みみ) | 実夢(みゆ) | 萌歌(もか) |
瑠璃(るり) | 麗華(れいか) | 恋(れん) | 和花(わか) |
個性の出る珍しい名前【男の子編】
次にご紹介するのは、男の子の珍しい名前です。男の子の名前にも、珍しい名前はたくさんあります。名前のつけ方は、親の願いを漢字に込める、音の響きにこだわってつける名づけ方など、様々です。
以下に、男の子の個性が出る珍しい名前をご紹介します。名づけに悩んでいる人の参考にしてくださいね。
一文字の珍しい名前20選
漢字一文字の名前は男の子に人気の名前です。漢字の持っている意味、由来などを子供の名前に込めやすいのが人気の理由と言えます。字体の美しさも考えて名前を考えましょう。
達(いたる) | 樹(いつき) | 央(おう) | 魁(かい) |
凱(がい) | 岳(がく) | 豪(ごう) | 駆(かける) |
聖(こうき) | 朔(さく) | 然(ぜん) | 蒼(そう) |
巽(たつみ) | 立(たつる) | 典(つかさ) | 翔(つばさ) |
創(つくる) | 響(ひびき) | 邑(ゆう) | 楽(らく) |
自然にちなんだ珍しい名前20選
男の子の名前に自然にちなんだ漢字を使うとき、空や宇宙、海、大地などの壮大な印象を持つ漢字を使うことができます。「広い空のように寛大な心を持った人になってほしい」「太陽のようにいつもまわりの人をあたためることができる優しい人になってほしい」など、自然の美しさやたくましさを名前に込められますね。
空輝斗(あきと) | 蒼蓮(あれん) | 観空(かんくう) | 心空(こあ) |
航海(こうか) | 青空(そら) | 宇宙(たかひろ) | 地平(ちへい) |
翼空(つばさ) | 月冴(つかさ) | 飛空(とあ) | 帆人(はんと) |
陽向(ひなた) | 風良(ふうら) | 大海(まさみ) | 三日月(みかげ) |
夜風(よか) | 来空(らいあ) | 流風(りゅうか) | 流宇(るう) |
季節にちなんだ珍しい名前20選
日本には美しい四季があります。春・夏・秋・冬という漢字をそのまま使うほか、その季節にちなんだ漢字を使った名前も人気です。
暁(あかつき) | 桜亮(おうすけ) | 薫(かおる) | 季秋(きしゅう) |
紅宗(こうしゅう) | 秋星(しゅうせい) | 春大(しゅんだい) | 霜弥(そうや) |
桃治(とうじ) | 冬馬(とうま) | 冬夢(とうむ) | 七草(なぐさ) |
凪(なぎ) | 夏喜(なつき) | 白秋(はくしゅう) | 花火(はなび) |
春陽(はるひ) | 麦仁(むぎと) | 桃比古(ももひこ) | 優雪(ゆうき) |
和風なイメージの珍しい名前20選
最近は和風な名前に人気が出ています。いまどきの名前が流行っているなか、和風なイメージの名前は知的で聡明なイメージがありますよね。以下に和風なイメージがする個性が出る珍しい名前をご紹介します。
暖士(あつし) | 伊雪(いぶき) | 右京(うきょう) | 桜雅(おうが) |
櫂人(かいと) | 神楽(かぐら) | 千夢(かずむ) | 桔平(きっぺい) |
久遠(くおん) | 琥珀(こはく) | 心平(しんぺい) | 青大(せいだい) |
爽真(そうま) | 旅人(たびと) | 知正(ちせい) | 天馬(てんま) |
日向(ひゅうが) | 雅(みやび) | 夢蔵(むさし) | 玲雄(れおん) |
海外でも通用する珍しい名前20選
最近は、小学校での英語教育導入に伴い、子供に英語を習わせる人が増えてきています。また、社会全体もグローバル化していて、海外で仕事をする人や国内でも英語を使う機会が増えていますよね。
このようなことから、子供に世界的に活躍してほしいなどの理由から、海外でも通用する名前を意識する人も多くなっています。
杏治(あんじ) | 詠斗(えいと) | 海(かい) | 拳(けん) |
建都(けんと) | 航(こう) | 桜夢(さむ) | 聖(しょう) |
紫苑(しおん) | 虎(たいが) | 登美衣(とみい) | 乃蒼(のあ) |
波留(はる) | 勉(べん) | 真砂(まさ) | 勇利(ゆうり) |
怜央(れお) | 漣(れん) | 琉雅(るか) | 来人(らいと) |
子供の名前はいつまでに決めるのか
子供の名前はいつまでに決めれば良いのでしょうか。子供が生まれたら、誕生日を含む14日後までに出生届を提出しなければなりません。
だいたいの人は、この14日以内に子供の名前を決めるようです。また、最近は出産前に決める人が多くなっています。出産後はゆっくり名前を決める時間や余裕がなくなること、出産前からお腹の赤ちゃんを名前で呼びたいとの理由からです。
もし、何かの理由で14日以内に出生届を提出できないとき、受理してもらえないことはありませんが、念のため事前に提出先の役所に連絡しておきましょう。
個性の出る珍しい名前をつけよう!
たくさんの個性が出る珍しい名前をご紹介しました。いかがでしたか?気になった名前はありましたでしょうか。
この記事がこれから子供の名前を考える人、人とかぶりたくない珍しい名前をつけたいと考えている人の参考になれば幸いです。
子供にとって、名前は一生付き合う大切なものです。素敵な名前をプレゼントしてあげましょう。