小学生のお小遣いはいくらが良い?学年別平均額とお金の教育について

子供が小学生になったとき、いつからお小遣いをあげるようにすれば良いのか悩む人は多いでしょう。子供から「お友達はお小遣いをもらっている」などと聞くと、あげたほうが良いのかと悩んでしまいますよね。本記事では、小学生にはお小遣いをあげるべきなのか、いくらくらい渡せば良いのかを学年別にご紹介します。さらに、お金に関しての教育や注意点なども合わせて解説していきます。

小学生のお小遣い事情

早速ですが、小学生はいくらくらいのお小遣いをもらっているのか、実際の調査をもとに見ていきましょう。合わせて、お小遣いをどのように渡しているのか、子供がお小遣いを何に使っているのかなどについても詳しくご紹介します。

定期的にお小遣いをもらっている小学生の割合

『株式会社バンダイ』が。2019年の4月に小学1年生から中学3年生までの子供を持つ親を対象に、お小遣いに関する調査を行ないました。

その結果、定期的にお小遣いをもらっている小学生は、全体の34.5%でした。そのうち、親からお小遣いをもらっている子供は89.6%、祖父母からもらっている子は23.2%でした。

小学生がもらっているお小遣いの平均額

実際に小学生がもらっているお小遣いの額はどれくらいなのでしょうか。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]平成30年調査結果」によると、小学生のお小遣いの平均金額は以下のような結果となっています。

学年 金額
小学校1・2年生 699円
小学校3・4年生 980円
小学校5・6年 1,220円

 

小学生のお小遣いの使い道

次に、小学生がもらったお小遣いをどのように使っているかを知っていきましょう。

『株式会社バンダイ』の調査で、小学生がお小遣いを何に使っているかの問いがありました。その結果、小学生は以下のようにお小遣いを使っていることが分かりました。

1位 お菓子やジュースなどの飲食代
2位 文房具
3位 漫画
4位 貯金
5位 おもちゃ

お小遣いをもらっている小学生は、お菓子やジュースなどに使っている割合が多い結果になりました。

子供へのお小遣いはいつからあげるようにしている?

親が子供にお小遣いをあげ始める時期についてはいつ頃からなのでしょうか。

小学生になると、学校で算数を学ぶようになり、足し算や引き算ができるようになります。そのため、子供にお小遣いをあげ始めるのは小学校にあがってからという家庭が多いようです。

小学校低学年のうちは、お金を使い機会があまりないからと、お小遣いは高学年になってからあげるという家庭もあるでしょう。お小遣いをあげ始めるのは、家庭によって時期が異なります。いつからあげれば良いかを家族で話し合い、親子で納得できるように決めましょう。

<参照>
株式会社バンダイ「小中学生のおこづかいに関する意識調査」:https://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question251.pdf

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]平成30年調査結果」:https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/kodomo_chosa/2015/pdf/15kodomo.pdf

小学生のお小遣いの渡し方

小学生にお小遣いを渡すとき、いくつかの方法があります。大きく分けて以下の3通りの方法があるので、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

学年によって定額制にする

まず1つ目の方法は、「定額制」です。この定額制は、毎月または毎週決まった額をお小遣いとして渡す方法です。例えば、1ヶ月に800円のお小遣いを渡す場合、月に1回決まった日にちに渡す方法と、週に1回200円ずつ渡す方法があります。

1ヶ月に800円と決めたものの、一度に渡してしまうとすぐに使ってしまうため、お金の使い方に慣れるまでは週ごとにあげるのもひとつの手ですね。

その都度必要性を話し合って渡す

次は、子供と話し合って必要なときに必要な分の金額を渡す方法です。この方法は、子供が必要だと感じたときに親にそれを伝え、親が納得できたら必要なお金を渡します。

そのため、子供の要求のまま渡していたら、限度額を超えてしまうおそれがあります。また、子供に「足りないときはまた親に言ってもらえばいい」と思わせてしまう可能性もあります。

また、その都度渡す方法は計画的にお金を使う方法を学びにくいということも気になる点です。ただし、子供がお小遣いをもらうために、親に「どうしてそれが必要なのか、いくら欲しいのか」を納得させるように考える力、伝える力が身につくことはメリットと言えるでしょう。

家のお手伝いしたらお小遣いをあげる報酬制にする

小学校低学年の子供を持つ家庭に多いのが、子供がお手伝いをしたときに「報酬」としてお小遣いを渡すというお小遣い制度です。

家のなかで小さな子供でもできることから始めてあげると、子供は働くことの喜びや自分が家族のために役に立っていることにやりがいを感じます。

そして、このお小遣い制度は、労働したら報酬がもらえるという社会のルールを覚えることができますね。ただ、この制度は、子供が「お手伝いしたくないからお小遣いはいらない」と考えるようになる懸念があります。そうならないように、やらなければならない手伝いを決めておき、それは必ずしなければならない、などのルールを作っておくことをおすすめします。

小学生のお小遣いはいくらが適切?

小学生のお小遣いの平均額、お小遣いの使い道、渡し方などを解説してきましたが、実際に小学生にお小遣いを渡すときはいくらが適切と言えるのでしょうか。

小学校低学年のお小遣いの金額

小学校1年生・2年生のお小遣い 100円~300円

小学校低学年のうちは、1人で買い物することが難しいため、もらったお小遣いは親と一緒に買い物に行ったときにお菓子や文房具を買うというケースが多いでしょう。

家庭によっては、子供にお金を渡す方法ではなく、1ヶ月に使って良い額を決めて買い物に行ったときに決まった金額内のものを買うところもあるようです。

小学校中学年のお小遣いの金額

小学校3年生・4年生のお小遣い 300円~500円

小学校中学年くらいになると、子供同士で駄菓子を買いに行くようになってきます。低学年の頃のように、親と一緒に買い物に行くことも少しずつ減っていき、自分で欲しいものを自分で買いたがるようになるでしょう。

この年齢の子供たちは、お小遣いをお菓子や漫画に使い、ゲームソフトなど手が届かないものは、誕生日やクリスマスに買ってもらうケースが多いようです。

小学校高学年のお小遣いの金額

小学校5年生・6年生のお小遣い 800円~1,000円

小学校低学年や中学年の頃はお小遣いをもらっていなかった子でも、高学年になるとお小遣いをもらうようになる子が増えてきます。

使い道として、友達と出かけたときにお菓子を買う、好きな文房具や漫画を買う場合が多いです。また、お小遣いを貯めて欲しいものを買うというように、計画性が出てくる子もいます。

小学生にお小遣いは必要?お小遣いをもらうことのメリット

そもそも、小学生にお小遣いをあげる必要はあるのでしょうか。お小遣い制は中学生になってからでも良いのでは?と考える人もいるでしょう。

しかし、小学生の頃からお小遣いをあげることで、良いこともあるのです。小学生がお小遣いをもらうことについて、そのメリットを以下に解説します。

お金の大切さを知ることができる

小学生のうちからお小遣いをもらうと、お金がないと買い物ができない、欲しいものが必ずしも買えるわけではないということを知ることができます。

お金の大切さ、ものの価値に気づいていなかった頃は、「買って!買って!」と駄々をこねていたかもしれません。しかし、お小遣いをもらって自分でお金を使うことで、お金の大切さに気づきます。

計画的にお金を使う練習ができる

小学生の頃からお小遣いをもらうことで、計画性をもってお金を使う練習ができます。そして、欲しいものがあったとき、「お金を貯める」ことを学びます。

また、計画せず買い物をしてしまうと、本当に欲しいものが買えなくなってしまうことを知ることができます。この経験は、子供にとってとても良い経験なのです。

ものの価値を認識するようになる

子供はお小遣いをもらうことで、買い物をすることで「ものの価値」を認識できるようになります。

それまでは必要なものを親に買ってもらっていたため、何がいくらするのかを意識していなかったでしょう。しかし、限られたお小遣いの中でやりくりしなければならなくなったとき、「これが欲しいけれどお金が足りないから我慢しよう」と物欲を抑える体験ができます。

また、「これが欲しいから今月はお小遣いを使わずに来月もらう分と合わせて買おう」など、計画的に考えてお金を使うことができるようになるのも大きなメリットと言えます。

親ができる【お金の教育】で気をつけるポイント

お金の使い方、管理の仕方は家庭で教育しなければなりません。お小遣いをもらうことで、お金に関する様々なことが学べますが、そのときにお金の教育について注意しておかなければならないポイントがあります。そのポイントについて、以下に詳しく解説します。

お金を使うときのルールを親子で決める

お小遣いを渡すことになったら、親子でよく話し合ってお小遣いに関するルールを決める必要があります。気をつけなければならないポイントは、親が一方的にルールを押し付けてはいけないことです。

お小遣いの額、使い方などに関して細かく話し合っておきましょう。例えば、学校で使う文房具は親が買うが、勉強に必要ではない文房具はお小遣いから買う。家でおやつとして食べるお菓子は親が買うが、お友達と遊びに行って買い食いするお菓子はお小遣いから出すなど、分かりやすいように決めます。

お小遣いに関するルールは子供が納得するまで話し合い、ルールが守れなかったときのことも親子で決めておくと良いでしょう。

お小遣い帳をつけてお金の管理を学ばせる

小学生にお小遣いを渡すことになったら、子供にお小遣い帳をつけさせるのがおすすめです。子供によってはお小遣いをもらったらすぐに使ってしまう子や、使わずに貯める子などお金の使い方は様々です。

お金の使い方は子供の自由ですが、お小遣い帳をつけることで自分がお小遣いをどのように使っているかを把握することができます。お小遣いを渡すとき、はじめに「お小遣い帳をつけること」をルールとして決めても良いでしょう。

お小遣い帳をつける習慣がつくまでは、親が時々声がけをしてフォローしてあげるのが大切です。お小遣い帳は、子供がお金の管理を学ぶために良いアイテムになりますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

本当に欲しいものか考えさせる

お小遣いをもらい始めたばかりの頃、子供はお金を手にしたら先のことを考えずに欲しいものをすぐ買ってしまうことがあります。そうなると、そのあとに欲しいものがでてきても買うことができません。しかし、この経験もお金を扱うためには良い経験となります。

そして、子供が「お小遣いが足りない」と言ってきたら、お金をどのように使っているかお小遣い帳と照らし合わせて話し合ってみましょう。

お金の使い方をアドバイスするひとつの方法に、お小遣いをもらったら買いたいものを紙に書き出し、それが本当に欲しいものかをじっくり考えさせる方法があります。そして、限られたお小遣いのなかでそれを買うためにはどうしたら良いか、子ども自身に考えさせるようにすることが大切です。

「欲しいからとすぐに買ってしまったら、本当に欲しいものが買えなくなる」ことによって、我慢することを覚えてくれるでしょう。また、お小遣いで買えないものは、「お小遣いを貯めて買う」計画性を学べます。

<h3友達同士のお金の貸し借りはさせない>

子供にお小遣いを渡すとき、「お友達同士でお金の貸し借りはしない」ことを子供によく離しておきましょう。お金の貸し借りはトラブルのもとになりますから、お金で友情が壊れてしまうことなど、お金の怖さもしっかり伝える必要があります。

そして、もしも友達とお金のことでトラブルになってしまったら、親に相談できる環境を作っておくのも大切です。

買い物に連れていきお金の使い方を実際に見せる

子供と一緒に買い物に行ったとき、親がお金をどのように使っているか実際に見せることができます。親自身が、「必要ないものは買わない」「決められた額のなかで必要なものを買う」意識を持って、それを子供に見せてあげましょう。

また、一緒に買い物に行くことで、野菜の値段などものの値段はいつも同じではないことなども学ぶことができます。「本当はキャベツが欲しかったけれど、予算内では買えないのでもやしに変える」など、やりくりをしているところを見せることで、子供がお金の使い方を学ぶことができますよ。

小学生のお小遣いに関する親がやってはいけない行動

小学生にお小遣いを渡すようになったとき、親が気をつけなければならないことがあります。注意しておかないと、子供がお金の使い方を学ぶ機会を台無しにしてしまいかねません。

お金の使い道に口を出しすぎる

お小遣いを渡すようになったとき、はじめにルールを作ることをお話しましたが、ルールを決めたら親は必要以上に口を出すのはやめましょう。

お金の使い方に慣れるまでは、子供は無駄遣いしてしまうことがあります。しかし、これも子供がお金の使い方を学ぶ良い経験となるのです。子供がその経験を積む前に「こんなのいらないでしょ」などと口出ししてしまうと、子供自身が考える力を奪ってしまうことになります。失敗してしまっても、それを次につなげることができれば良いのです。

お小遣いの前借りはNG

お小遣いを渡すようになったとき、「欲しいものがあるけれど、この額では足りないから来月のお小遣いも今ちょうだい」と言ってきたとき、どうしますか?「来月は渡さないけどいいの?仕方ないわね」などと、前借りさせてしまっては子供がお金の使い方を学ぶことができなくなってしまいます。

お小遣いの額で足りない場合は、その月にお小遣いを使わずに「我慢する」ことが学べます。もしも我慢できず、ほかのものを買ってしまったとき、「我慢できなかったから欲しいものが買えなかった」と後悔するでしょう。しかし、これも子供にとっては大切な経験となるのです。

お金をあげすぎるのはNG

子供にお小遣いをあげるときは、適切な金額を渡すようにしましょう。適切な金額とは、先ほどご紹介した学年ごとのお小遣い平均額です。

アンケート調査で分かったお小遣いの平均額は、その学年の子供が使うちょうど良い額と言えます。多くお金を渡してしまうと、お金の大切さを学ぶことができません。我慢せず欲しいものが手に入ると、計画的にお金を使うことや物欲を抑えることが身につかなくなってしまいますよ。

お小遣いを通じてお金の大切さを学ばせよう!

お小遣いは、子供がお金の大切さや使い方を学ぶ良い機会です。小学生のうちはお金の使い方に慣れていなくて、すぐに使ってしまうなど失敗することもあるでしょう。しかし、これが金銭感覚を養うための良い経験です。

親としてはついつい口出ししたくなるでしょうが、子供の成長のために相談してきたときだけアドバイスしてあげるようにしましょう。

小学生にとって、お小遣いを使うことはワクワクする楽しい経験です。子供にとってお小遣いが嬉しいものであるように、見守ってあげてくださいね。

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