赤ちゃんの平均的な睡眠時間はどれくらい?月齢別の睡眠時間を解説

赤ちゃんは生まれたばかりの頃は1日のうちほとんどの時間を寝て過ごします。赤ちゃんは「泣くことと眠ることが仕事だ」と言われますが、子供によって睡眠時間に個人差があります。赤ちゃんの健康のためにはどのくらいの睡眠時間が必要なのか、気にするお母さんも多いでしょう。この記事では赤ちゃんの平均的な睡眠時間について月齢別に解説します。

赤ちゃんの睡眠時間

新生児の頃はほとんど寝ている赤ちゃんですが、赤ちゃんの睡眠時間は月齢によって変わってきます。赤ちゃんの睡眠時間とはどのようなものなのでしょうか。

月齢が低い赤ちゃんは寝る時間や起きる時間は定まっていない

生まれたばかりの赤ちゃんは1日のほとんど寝て過ごします。月齢が低いほど赤ちゃんの睡眠時間は長く、1回に寝る時間も定まっていません。

赤ちゃんは授乳のタイミングで寝たり起きたりを繰り返すため、新生児の頃は2~3時間ほど眠っては母乳やミルクを飲みます。

赤ちゃんは成長とともにまとまって眠るようになる

個人差がありますが、赤ちゃんは成長とともにまとまって眠るようになります。生後3ヶ月くらいになると昼夜の区別がついてくるため、夜はまとめて眠るようになる子も多くなってきます。

そして、生後9ヶ月を過ぎると、赤ちゃんはずりばいやハイハイをするようになってくるので、運動量が増えてまとめて眠るようになるのです。また、徐々に生活リズムも整ってきてお昼寝や夜寝る時間が決まってくるため、少し楽になってきますよ。

月齢別に見る赤ちゃんの平均睡眠時間

次に、赤ちゃんの平均的な睡眠時間を月齢別に見てみましょう。赤ちゃんは成長とともに睡眠時間にどのような変化が見られるのでしょうか。

ここでご紹介するのはあくまでも平均的な睡眠時間ですから、個人差があることを踏まえて参考にしてみてください。

新生児~生後1ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間

新生児の赤ちゃんの平均睡眠時間は、1日20時間ほどです。睡眠には、深い睡眠である「ノンレム睡眠」と、浅い眠りの「レム睡眠」があります。

大人の場合は、このノンレム睡眠とレム睡眠がバランス良く組み合わせってまとまった睡眠になり、そのうちレム睡眠は15%~20%です。そのため、夜は途中で起きることはあまりないのですが、新生児の赤ちゃんはレム睡眠が50%ほどなので、少しの物音でもすぐに起きてしまいます。

生後1ヶ月の赤ちゃんの1日の平均睡眠時間は、16時間~18時間ほどです。この頃の赤ちゃんは、1日のほとんどを寝て過ごし、起きている時間は授乳を母乳やミルクを飲みます。そして、昼と夜の区別がなく、授乳が終わると2時間から3時間ほど眠ります。

この時期は、夜中に起きて授乳する回数が多いため、お母さんは寝不足になりがちです。お母さんも産後で身体を休めなければならない時期ですから、赤ちゃんが寝ているときにできるだけ一緒に眠るようにしましょう。

生後1ヶ月~生後2ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間

この時期の赤ちゃんの平均睡眠時間は14時間~16時間ほどです。生後1ヶ月のときに比べると、昼間に起きている時間が少し長くなるものの、まだ睡眠のリズムは整っていません。

生後2ヶ月頃になると、口周りの筋肉がついてくるため、少しずつ母乳やミルクの飲み方が上手になってきます。1度に飲める量も増えてきて、母乳の場合は2時間~3時間おきに1日7回~8回ほど飲み、夜は4時間ほど空くようになります。

この時期はまだ昼夜逆転している子が多く、赤ちゃんによって起きる回数や眠る時間は異なります。お母さんが夜にまとめて眠れるようになるのは少し先ですから、赤ちゃんと一緒にお昼寝をするなどして、睡眠ととるようにしてくださいね。

生後2ヶ月~生後3ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間

赤ちゃんは生後3ヶ月ほどになると赤ちゃんの平均睡眠時間は14時間~15時間ほどです。睡眠時間には個人差があり、この頃になると1度寝たら4時間ほどまとめて寝てくれるようになる子もいますが、1時間~2時間ですぐに起きてしまう子もいます。

また、この頃から夕方になると泣き出す「たそがれ泣き」が始まる子がいます。これは、世界中の赤ちゃんに見られるもので、「コリック」と呼ぶことがある赤ちゃんの行動です。

泣き出す原因についてははっきりしたことが分かっていません。お腹がすいているわけでもなく、おむつが汚れているわけでもないのに、毎日夕方くらいになると泣き出すのです。

生後3ヶ月頃になると首がすわってきて、まわりのものに興味を示すようになるため、昼間の疲れが夕方に出て興奮するためではないかという説もあります。

お母さんは、忙しい時間に何をしても泣き止まない赤ちゃんを前にすると困ってしまうでしょう。泣き方に関しては個人差があり、ぐずぐず泣く子や大声で泣きわめく子など子供によって様々です。

この「たそがれ泣き」は、だいたい1ヶ月ほどでおさまります。しかし、赤ちゃんの成長には個人差があるため、たそがれ泣きしない子や2ヶ月から3ヶ月続くもいます。この時期は、早めに夕飯の支度を済ませておくなどの工夫をして乗り切るようにしてくださいね。

生後3ヶ月~生後4ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間

生後4ヶ月になると、多くの赤ちゃんが昼夜の区別がつくようになってきます。この時期の平均睡眠時間は13時間~14時間です。

昼寝をする時間が定まってきて、昼間は起きている時間が長くなります。夜はまとまって寝てくれるようになるため、お母さんはだいぶ楽になってくるでしょう。

ただし、赤ちゃんによっては夜中に時間おきに母乳を飲みたがる子もいます。また、寝る前に母乳やミルクをお腹いっぱい飲めば朝までぐっすり眠る赤ちゃんもいますよ。

なかには、昼夜逆転してしまっている赤ちゃんもいて、お母さんは「いつになったら夜にぐっすり寝てくれるようになるのだろう」と悩んでいるかもしれません。この時期になったら、そろそろ生活リズムを整えていくと良いでしょう。

赤ちゃんの生活のリズムを整えるためには、大人と同じように朝起きて夜は寝る生活をさせることが重要です。朝は赤ちゃんが寝ていてもカーテンを開けて日差しを部屋に入れるようにします。そして、起こさないように静かにしている必要はありません。いつも通りに家事をして、生活音を出してもいいのです。

昼間は外に出て太陽の日差しを浴び、赤ちゃんとコミュニケーションをとって刺激を与えてあげます。そして、昼寝は決まった時間にさせ、長く寝ているようだったら優しく起こしてあげましょう。

また、夜も就寝時間を決め、その時間までに授乳を終えて布団に入れることが大切です。部屋を暗くして、テレビも消して赤ちゃんが眠りやすいようにしてあげます。これを繰り返すことで、だんだん生活リズムが整ってくるでしょう。

生後4ヶ月~生後5ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間

生後5ヶ月頃になると、寝返りができるようになる赤ちゃんが多くなります。また、早い子だと離乳食を始める赤ちゃんも出てきますが、慌てて始める必要はありませんよ。

赤ちゃんは、寝返りができるようになると運動量が増えるため、夜は寝る前に授乳すると朝までぐっすり眠るようになる赤ちゃんもいます。この頃になると、だんだん生活のリズムが整ってきて、朝起きる時間やお昼寝、夜の寝る時間などが定まってくるでしょう。

また、生後5ヶ月頃になるとお母さんとほかの人の区別がつくようになり、人見知りが始まるなど情緒面でも発達してきます。そして、この時期に夜泣きが始まる赤ちゃんがいますが、夜泣きの原因は様々な刺激により脳が興奮しているためではないかと言われています。

夜泣きの始まりも終わりも個人差があり、全く夜泣きしない子もいます。そして、夜泣きが始まっても数ヶ月で終わる場合もあれば、1歳近くまで続くなど様々です。夜泣きは親にとっては大変なことですが、これも赤ちゃんの成長の過程ですから、家族と協力してこの時期を乗り切ってくださいね。

生後5ヶ月~生後6ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間

この時期になると、赤ちゃんは生活リズムが整ってきて、お昼寝や夜の睡眠時間が決まってきます。お昼寝も午後にまとめて3時間ほど眠る子、午前と午後に1回ずつ眠る子といますが、1日の平均睡眠時間は、約13時間~14時間ほどになります。

赤ちゃんは、お昼寝が長くなりすぎると夜になかなか寝なくなります。そのため、お昼寝は3時間ほどにして起こすようにすると良いですよ。もしもお昼寝が短かったら、夜はいつもより少し早めに寝かせて平均睡眠時間を確保してあげましょう。

生後6ヶ月の赤ちゃんは、夜泣きをする子もいますが、泣き出したときはおむつが汚れていないかお腹がすいていないかを確認しましょう。特に異常がない場合は、抱っこしてあやすなどして寝かしつけてあげてくださいね。

夜泣きが続くと寝不足になってしまい大変ですが、いつか終わるものです。お母さんもこまめに睡眠をとって身体を休めるように気をつけてください。

生後6ヶ月~生後7ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間

生後7ヶ月頃になると、赤ちゃんは一人でおすわりできるようになります。また、早い子だとうつぶせの状態から手足で床を蹴って前に進む「ずりばい」ができるようになる赤ちゃんも出てきます。ずりばいができるようになると、赤ちゃんは自分の意志で好きな場所に移動できるため、楽しくてどんどん動くようになるでしょう。

運動量が増えることで、赤ちゃんの生活リズムは整ってきてお昼寝と夜寝る時間が定まってきます。この時期の赤ちゃんの平均睡眠時間は、1日11時間~13時間です。

さらに、この頃になると好奇心旺盛になって指先も器用になり、目の前のおもちゃをつまむこともできるようになります。たくさんの刺激を受けて心身ともに成長するのがこの頃で、夜泣きが続いている赤ちゃんもいるでしょう。

夜泣きが続いているとしても、睡眠のリズムを整えていくことでだんだん夜泣きがおさまってくるはずです。昼寝は2時間ほどで夜は10時間ほど眠っていれば理想的な睡眠時間と言えます。

生後7ヶ月~生後8ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間

生後8ヶ月の赤ちゃんは、寝返りにおすわりがしっかりできるようになり、ずりばいも上手にできるようになっていて、なかにはハイハイができるようなる子もいます。ずりばいは、腹ばいになってお腹を床につけたまま移動しますが、ハイハイは腕の力でお腹を床から離して四つん這いになって手足を交互に前に出して移動します。

この時期の赤ちゃんは、1日平均11時間~13時間が平均の睡眠時間です。お昼寝を午後に1回する子と、午前と午後に1回ずつする子と様々ですが、昼寝は2時間程度を目安にしましょう。

この頃になると、離乳食を1日2回に増やすようになり、だんだん母乳やミルクが減ってくるでしょう。しかし、生後8ヶ月頃はまだ離乳食だけで栄養を摂る時期ではないため、離乳食の時間以外はしっかり母乳やミルクを飲ませるようにしてあげてください。

ストローの練習を始める子や、後追いをするようになる子もいて、この時期は赤ちゃんにとってたくさんの変化や刺激があります。ハイハイで動き回るうえ、様々な刺激で赤ちゃんも心身ともに疲れることが多いため、安心して眠れる環境を整えて赤ちゃんにしっかり睡眠をとらせてあげてくださいね。

生後8ヶ月~生後9ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間

生後9ヶ月頃になると、赤ちゃんは1日に平均11時間~13時間ほど眠ります。お昼寝が2時間ほどで、夜にまとめて10時間眠る子もいますが、夜中に何度か起きておっぱいを飲む子もいます。母乳の場合、夜中に起きるのは自然なことですからあまり気にせず、欲しがるならあげて構いません。

この時期になると、赤ちゃんはハイハイが上手になって自分で行きたいところへ移動できるようになります。また、早い子はつかまり立ちできるようになる子もいて、ますます活発に動き回れるようになる頃です。

離乳食は1日3回になり、お母さんの後追いもひどくなるなど、お母さんにとっては少し大変な面もありますが、後追いはお母さんのことが大好きな証拠です。ほかの人とお母さんの違いをしっかり認識し、お母さんが少しでも見えなくなると不安になってしまい、お母さんの姿を探します。

多くの赤ちゃんがこの時期になると夜中ぐっすり寝てくれるようになりますが、断乳までは夜中に母乳を欲しがる子もいます。断乳まであと少し、赤ちゃんと一緒にお昼寝をして乗り切ってくださいね。

生後9ヶ月~生後10ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間

生後10ヶ月になると、赤ちゃんは体力がついてきて1日に2回昼寝をしていた子が1日1回になったり、1回のお昼寝の時間が短くなったりします。1日の平均睡眠時間は11時間~13時間ほどで、生活リズムが整ってきて大人と同じように、朝起きる時間や夜寝る時間が定まってきます。

つかまり立ちが上手になって伝い歩きを始める子も出てくるのはこの時期です。伝い歩きを始めるようになったら、つかまることができる場所ならどこにでもつかまろうとします。赤ちゃんがケガをしないように、まわりを片付けるようにしましょう。

夜泣きが続いている場合、お母さんは大変ですがいずれは終わるものです。ストレスをためないように、家族で助け合ってくださいね。

生後10ヶ月~生後11ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間

生後11ヶ月になると、お昼寝が1回になって時間も短くなってきます。その分、夜はよく寝てくれるようになりますが、なかにはまだ夜泣きが続いている子もいます。この時期の赤ちゃんの平均睡眠時間は、1日11時間~13時間で、お昼寝は1回1時間~2時間ほどです。

夜泣きする子は、昼寝を長くさせたほうが良いのではないかと思われるでしょうが、昼寝が長くなると夜の寝つきに影響してしまいます。昼間はできるだけ2時間以内で起こすようにしましょう。

また、この時期の赤ちゃんの離乳食は1日3回になってきますが、夜中に授乳する子もいます。そろそろ離乳食から栄養が摂れるようになってきていますが、無理に卒乳する必要はありません。授乳は親子の大切なスキンシップの時間ですから、赤ちゃんが欲しがるうちは授乳するようにしましょう。

生後11ヶ月~1歳の赤ちゃんの平均睡眠時間

1歳になると、赤ちゃんは誕生したときの3倍ほどの体重になり、できることも増えてすっかり子供らしくなってきます。そして、運動量が増えてきて、体つきもスマートになり幼児体型となってくる時期です。

1歳の子の平均睡眠時間は、1日11時間~12時間で、お昼寝は1日1回です。お昼寝の時間は個人差があるものの、1回1時間~2時間ほどで、その分夜にまとめて10時間ほど眠るようになります。

1歳になる頃には、生活リズムを整えて生活習慣を意識して身に着けさせるようにしましょう。大人の真似をするのが楽しい時期ですから、朝は「おはよう」夜は「おやすみなさい」と声をかけ、食事のマナーや歯磨きなども身に着けるようにしていくと良いですね。

赤ちゃんにとっての睡眠の大切さ

厚生労働省の「未就学児睡眠指針」で、子供の睡眠時間についてその大切さと子供の睡眠について注意しなければならない点について発表しています。

子供にとって睡眠は健康を維持するため、健全な心身の発達にも大変重要ということは良く知られていることです。新生児から乳児期は身体の機能が未熟で、成長していく大切な過程ですから、睡眠時間を確保することが重要です。

赤ちゃんの健康に重要な睡眠を確保するために、どのようなことに注意すれば良いかを以下にご紹介します。

赤ちゃんにとってなぜ睡眠が大切なのか

「寝る子は育つ」と昔から言われるように、睡眠と成長には深い関りがあります。身体の成長に重要なのは、眠っている間に出る「成長ホルモン」です。この成長ホルモンは、深い眠りである「ノンレム睡眠」のときに分泌されます。

そして、この成長ホルモンは最も深い眠りのときに多く分泌されるため、赤ちゃんの成長のためにはぐっすりと眠ることが重要と言えるのです。

赤ちゃんの睡眠リズムを整えるためにできる5つのコツ

赤ちゃんは、月齢が低いうちは1日の大半を寝て過ごします。そして、成長するにつれてだんだん昼間起きている時間が長くなり、睡眠のリズムが整ってきます。しかし、なかには昼夜逆転してしまう赤ちゃんもいますので、ここでは赤ちゃんの睡眠リズムを整えるためのコツをご紹介します。

起床時間・就寝時間を決める

赤ちゃんの睡眠リズムを整えるためには、規則正しい生活を意識することが重要です。朝は7時から8時までには起きて太陽の光を浴びさせましょう。日光を浴びることで、メラトニンというホルモンが働いて、体内時計を整えてくれる効果が期待できます。

月齢別の平均睡眠時間を参考にして、赤ちゃんの1日の睡眠時間を把握し、お昼寝させるときは長く寝かせすぎないようにすることも大切です。お昼寝の時間は月齢によって異なりますが、長く寝ているようでしたら優しく起こしてあげてくださいね。

夜も寝る時間を決めて、その時間になったら布団に入れるようにします。はじめのうちはすぐに寝ないかもしれませんが、起床時間とお昼寝の時間を定めていくうちに徐々に睡眠のリズムが整っていくでしょう。

規則正しい生活をするためには、お父さんとお母さんも一緒に意識しなければなりません。仕事が休みだからと、週末に遅くまで寝ていては赤ちゃんの睡眠リズムが狂ってしまうので注意してくださいね。

離乳食・入浴の時間に注意する

夜の寝つきを良くするためには、寝る直前に食事や入浴をしないようにします。寝る前に食事を摂ると、体温が上がって寝つきが悪くなってしまいます。

さらに、食べたものを消化するために胃腸が働き、そちらにエネルギーを使うため、睡眠中の成長ホルモンの分泌がおろそかになってしまうのです。離乳食は、寝かせる3時間前には終わらせましょう。

また、寝る前の入浴は体温を上げてしまうため、おすすめできません。人は眠りに入るときに高い状態だと寝つきが悪くなるためです。入浴は寝かせる1時間ほど前がおすすめです。

夜寝る前は光を浴びさせない

寝る前は、部屋の電気を消して静かにして眠る環境を整えてあげましょう。また、スマートホンの画面の光は、眠りに入るときに分泌されるホルモン「メラトニン」の働きを妨げてしまいます。

このホルモンは、眠りにつくのを助けてくれる働きをするものですが、寝かしつけのときに親が画面を開いていたら赤ちゃんの眠りを妨げてしまうので注意しましょう。

昼間たっぷり遊んで昼寝は短めにする

赤ちゃんの睡眠リズムを整えるためには、昼間たっぷり遊んであげるのが良いでしょう。おもちゃを使ってハイハイ競争をしたり、つかまり立ちができるようになったら少し離れた場所におもちゃを置いて取ってこさせたりと、運動量を増やします。

そして、お昼寝は長すぎないように調整し、夜に長く寝てもらうようにしましょう。

入眠儀式を試してみる

色々試しても夜になかなか寝てくれない場合、赤ちゃんの睡眠リズムを整える助けになるのが「入眠儀式」です。

これは、寝る前に取り入れることで、赤ちゃんが眠りにつきやすくなるとされている行動です。赤ちゃんによって、どのようなことが効果があるか個人差がありますが、「抱っこして背中を優しくトントンする」「子守唄を歌ってあげる」「ゆったりした音楽を流してあげる」「髪を撫でる」など、色々な方法があるので試してみてはいかがでしょうか。

赤ちゃんの健康のために睡眠リズムを整えましょう!

赤ちゃんは、月齢が低いうちは1日のほとんどを寝て過ごします。これは、赤ちゃんが成長していくために必要な睡眠です。成長していくにつれて、少しずつ起きている時間が増えてきて、昼間と夜の区別がついてくるようになります。

赤ちゃんの睡眠時間を確保してあげるためには、お父さんやお母さんも一緒に生活リズムを整え、規則正しい毎日を送ることが大切です。赤ちゃんのためにも、親子で早寝早起きを心がけると良いですね。

<参照>
高光製薬株式会社「子供の成長のための三大要素とは」:http://takamitu.co.jp/suimin.html
medicommi「睡眠の「質」とは?どうすれば睡眠の質があがるの?」:https://medicommi.jp/97241
厚生労働省「未就学児の睡眠指針」:http://childsleep.org/guideline/wp-content/uploads/未就学児の睡眠指針.pdf

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