赤ちゃんが生後半年に近づいてくると、そろそろ離乳食を始める時期です。まわりの赤ちゃんが離乳食を始めたと聞くと、うちも始めなければならないのかと焦ってしまうこともあるでしょう。では、初期の離乳食はいつから始めればよいのでしょうか。この記事では離乳食を始めるタイミング、初期に食べさせるべき量や食材、献立について詳しくご紹介します。
赤ちゃんの離乳食を始める理由
生後半年頃の赤ちゃんはまだ歯が生え揃っていません。それなのになぜ離乳食を始めるべきなのか、この時期に始める理由をご紹介します。
まずは食べる練習をすることから始める
赤ちゃんが離乳食を始める時期は、食べることができる食材は多くなく、量も少しです。それでもこの段階で離乳食を始める理由は、赤ちゃんが「食べる」ことに慣れていくためです。
それまで母乳やミルクしか口にしていなかった赤ちゃんにとって、食べ物を口に入れて飲み込む動作は私たちが思っている以上に難しいことです。しかし、赤ちゃんが成長していくには食べ物から栄養を摂っていく必要があります。
身体をつくるためにも必要な食事ですが、食べることに慣れるために生後半年頃から離乳食を始めるのです。
赤ちゃんにとっての離乳食とは
離乳食とは、成長とともに母乳やミルクだけでは足りなくなってくる栄養を補給するためのものです。
しかし、赤ちゃんにとって初期の離乳食とは、栄養補給だけでなくほかにも目的があります。その目的とは以下の通りです。
・赤ちゃんは消化器官が未熟なため、少しずつの量を食べて様々な食べ物に慣れてもらう
・味覚を育てるために様々な味を覚えさせる
・食べることや、家族で食卓を囲むことの楽しさを体感させる
このように、離乳食初期は人が生きていくうえで欠かせない食事の楽しさを覚える大切な時期なのです。
赤ちゃんの離乳食を始めるタイミングとは
赤ちゃんの離乳食はいつ始めたら良いのでしょうか。離乳食を始める時期は赤ちゃんの行動や仕草などをよく見極めることで決めることができます。
食事ができる姿勢を保てるようになったとき
離乳食を食べるためには、食べるために姿勢を整えていなければなりません。そのため、首が完全にすわって、身体を支えてあげれば一人で座ることができていることが重要になっていきます。
大人の食事に興味を示すようになったとき
お父さんやお母さんが食事をしているとき、食べる様子をじっと見るようになったらそろそろ離乳食を始める時期でしょう。お母さんたちが食べるところを見ながら、口をパクパク動かす赤ちゃんもいますよ。
また、食べ物を見てよだれを垂らすようになったときも離乳食開始のサインです。
スプーンを嫌がらなくなったとき
離乳食を始めるときは、スプーンで食べさせます。そのため、離乳食を開始するときは、赤ちゃんがスプーンを嫌がっていたら始めることができません。
赤ちゃんの口にスプーンを近づけたとき、嫌がって舌で押し返すようでしたら離乳食の準備ができていないということです。もし、嫌がるようでしたら無理に始める必要はありません。
初期の離乳食で知っておきたい基本
赤ちゃんに離乳食の準備ができてきたようでしたら徐々に始めていきましょう。次に離乳食を始めるときに知っておきたいことをご紹介します。
離乳食初期を始める日
赤ちゃんに初めて離乳食を食べさせるときは、赤ちゃんの体調が良い日を選びます。また、万が一、離乳食をあげて体調を崩したときに病院へ連れて行くなどの対応を考え、午前中にあげるようにすることが大切です。
離乳食初期の食事の回数
離乳食初期の食事は、母乳やミルク以外の味になれることが目的です。それまで母乳やミルクだけしか口にしていなかった赤ちゃんには、離乳食でほかのものを口にするのは初めてのことです。
離乳食を始めたときは、まず食べ物に慣れることを目標にしましょう。もしかしたら、初めて口にするものを飲み込めず吐き出してしまうかもしれませんが、それも練習のひとつです。
はじめの頃は、1種類の食材を1日1回あげる程度で十分です。離乳食初期の頃の食事の回数は1日1回、午前中にあげると良いですよ。そして、離乳食のあとの授乳は欲しがるだけ飲ませて構いません。
離乳食初期で食べさせる量の目安
離乳食初期は、食べ物を飲み込む練習をする「ゴックン期」と呼ばれる時期です。まだ形がある食べ物を飲み込むことができないため、赤ちゃんが飲み込みやすくしたものを食べさせてあげなければなりません。
赤ちゃんに初めて食べさせるのに良いとされているのが、アレルギーになりにくいお米です。離乳食を始めるときは、1日1回小さじ1杯の10倍粥をあげるようにします。
10倍粥とは、米1に対して水10の割合で作るお粥です。お粥ができたら、このお粥を裏ごしなめらかなペースト状にします。
初めてあげる小さじ1杯のお粥ですが、赤ちゃんにとってこの量は多いため、小さじ1杯の量を4~5回に分けて食べさえるようにしてあげてくださいね。
また、離乳食初期で必要な栄養素は以下の通りです。10倍粥は、はじめは小さじ1杯から始めて徐々に増やしていきましょう。そして、豆腐は消化吸収が良いのでアレルギーに注意しながら取り入れると良いですね。
>栄養素別に見る必要な量
・エネルギー源食品(お粥など)
30~40gほど
・ビタミン・ミネラル源食品(果物や野菜)
15~20gほど
・タンパク質源食品(豆腐や白身魚)
小さじ1杯
離乳食初期には肉、卵、乳製品は食べさせず、お粥と野菜、豆腐・白身魚を食べさせるようにします。
離乳食初期に食べられる食材
母乳やミルクだけを飲んでいた赤ちゃんが離乳食を始めるとき、食べられる食材はある程度限られています。成長していくと少しずつ食べられるものが増えてきますが、この時期に食べられるものはどんなものなのでしょうか。
以下にいくつか離乳食初期の赤ちゃんに食べさせることができる食材をご紹介します。
米類
離乳食を始めるときに初めて食べさせるのが10倍粥です。お粥は赤ちゃんが飲み込みやすいようにすりつぶしてあげましょう。
米類のなかでも、玄米や雑穀米は離乳食初期には食べさせないようにしてください。この時期の赤ちゃんの胃腸は未熟ですから、消化に時間がかかる玄米や雑穀米は食べさせないようにしましょう。
離乳食を始めたばかりの頃は、1回の食事にお粥を小さじ1杯食べさせますが、食事のたびに小さじ1杯分のお粥を作るのは大変な手間ですよね。お母さんの手間を省くためには、少し多めに作って冷凍保存しておくのがおすすめです。
食べさせるときは、電子レンジで解凍してからあげましょう。もし、水分が飛んで硬くなってしまっている場合は、お湯を足してなめらかにしてから食べさせてあげてくださいね。
野菜類
野菜はビタミンやミネラルが豊富です。野菜のなかには生で食べることができるものもありますが、赤ちゃんは消化機能が未熟なので、赤ちゃんに食べさせるときは加熱してから与えるようにしましょう。
離乳食初期におすすめの野菜は以下のものです。
タマネギ
臭いが強い野菜なので、離乳食を始めたばかりの赤ちゃんに食べさせられるのかと心配されるお母さんもいるでしょう。しかし、タマネギは離乳食初期の赤ちゃんに食べさせることができる野菜です。
赤ちゃんに食べさせるときは、皮をむいたタマネギをラップに包み600Wの電子レンジで6分加熱してから煮ると時短で柔らかく仕上がりますよ。
タマネギはしっかり加熱することで甘みが出て、トロトロになるため食べやすくなります。ただし、赤ちゃんに与える際はしっかり火が通ったのを確認し、辛みがないかお母さんが味見をしてからあげるようにしてください。
にんじん
にんじんには皮膚や粘膜の健康を保つビタミンAが豊富に含まれています。皮を薄くむいて茹でて柔らかく煮たものをすりつぶしてから食べさせてあげましょう。
大根
大根は皮が硬いため、厚めにむいてから使います。また、葉の部分はアクが強いため、離乳食初期の段階では使わないようにしてください。
離乳食初期の段階の赤ちゃんには、根の真ん中のみずみずしい部分を使いましょう。真ん中の部分は辛みが少なく柔らかいため、離乳食に向いています。赤ちゃんに食べさせるときは柔らかく煮てからすりつぶしてあげてくださいね。
さつまいも
さつまいもは熱を加えると甘みが出て、水でのばすと飲み込みやすくなるため、離乳食初期の赤ちゃんが食べやすい野菜です。皮を厚めにむき、お湯や粉ミルクで伸ばしてペースト状にして食べさせてあげましょう。
かぼちゃ
栄養がたっぷり含まれているかぼちゃは、甘みがあり食べやすい味なので離乳食にぴったりです。ただし、離乳食を始めたばかりの赤ちゃんは消化吸収の機能が未熟ですから、皮は取り除いてあげてくださいね。
かぼちゃを食べさせるときは、鍋で茹でるか電子レンジで柔らかくしてからペースト状にしましょう。そして、赤ちゃんが飲み込みやすいように、水でのばしてから食べさせます。
白菜
白菜の葉の部分は熱を加えると柔らかくなるため、離乳食初期の赤ちゃんにはおすすめの食材です。電子レンジで1分ほど加熱し、すりつぶしてからお粥にトッピングしても良いですよ。
また、白菜はクセが少ないためほかの野菜との相性が良いため、にんじんなどと一緒に煮るのもおすすめです。
かぶ
葉の部分は離乳食初期には使えませんが、根の部分は皮を少し厚めにむけば食べやすくておすすめです。皮をむいたかぶは、少しあく抜きすると食べやすくなります。
かぶを茹でるときは、水から茹でてペースト状にして食べさせましょう。また、煮る際にアクをこまめにとることで食べやすくなりますよ。
キャベツ
キャベツは癖がなく、煮込むと柔らかくなって食べやすいため、離乳食初期の赤ちゃんにおすすめの野菜です。赤ちゃんに食べさせるときは、必ず芯を取り除き葉の部分だけをあげるようにしましょう。
キャベツは繊維が多い野菜ですから、茹でたら裏ごしして繊維を取り除き、ゆで汁で少しのばしてスープにしてあげると良いでしょう。
ブロッコリー
栄養豊富な緑黄色野菜であるブロッコリーも、離乳食初期の赤ちゃんが食べられる野菜です。離乳食を始めたばかりの赤ちゃんには軸の部分は硬いため、穂先の部分を茹でて食べさせてあげましょう。
野菜の栄養素は長く茹でると水に溶けだしてしまうため、ブロッコリーを茹でたときはゆで汁をスープかわりに使うと良いですよ。茹でたブロッコリーをすりつぶして、茹で汁でのばしてペースト状にしてあげましょう。
トマト
赤ちゃんにトマトを食べさせるときは、皮をむき種を取り除きましょう。そして、大事なことは加熱してから与えることです。生野菜を与えるのは1歳すぎてからになりますので、それまではどんな野菜でも必ず火を通してから食べさせるようにしなければなりません。
トマトの場合も、皮と種を取り除き細かく切ってから鍋で煮詰めてから食べさせます。鍋で煮詰めることでトマト独特の酸味も飛ばすことができ、赤ちゃんが食べやすい味になりますよ。
じゃがいも
じゃがいもは、一年中手に入りやすく味にクセもないため、赤ちゃんに食べさせやすい食材です。加熱するとすぐに柔らかくなり水や粉ミルクでのばすとトロトロになって食べやすいため、離乳食初期の赤ちゃんにはおすすめですよ。
じゃがいもの芽には、ソラニンという有毒物質が含まれていますから、必ず取り除いてからあげましょう。また、食べやすくするため、皮をむいてから水に10分ほどさらしてアク抜きをしてから茹でるようにするのも大切です。
ホウレンソウ
鉄分が豊富なホウレンソウは免疫力をアップさせるビタミンCなど、栄養豊富な野菜です。ホウレンソウを赤ちゃんに食べさせるときは、葉っぱの部分を使いましょう。
葉の部分は茹でる柔らかくなるので、簡単にペースト状にできて離乳食に使いやすいですよ。ホウレンソウにはアクがあるため、茹でてから水にさらしてアクを抜くと食べやすくなります。
タンパク質類
離乳食初期にタンパク質類を食べさせるときは、お粥や野菜に慣れてきてから始めます。最初は豆腐から取り入れて、豆腐に慣れてきたら白身魚を少しずつ食べさせるようにしましょう。
豆腐
初めてタンパク質を取り入れるときに最適なのが豆腐です。離乳食に豆腐を使うときは茹でてからペースト状にして与えましょう。
白身魚
離乳食で使える白身魚は、鯛、ヒラメ、カレイです。魚は必ず加熱してからペースト状にして使います。また、しらすも離乳食初期に使えますが、茹でて塩抜きしてから食べさせるようにしましょう。
果物類
離乳食を始めて1ヶ月が過ぎたらビタミンが豊富な果物をあげていきましょう。離乳食初期の赤ちゃんにおすすめなのは以下の果物です。この時期の赤ちゃんには、果物も熱を加えてからすりつぶしてあげるようにしてくださいね。
バナナ
バナナは、食物アレルギーが懸念される果物と言われています。しかし、2019年3月改定の厚生労働省「授乳・離乳支援ガイド(改定版)」によれば、明らかにアレルギーが出ると医師の指導がある場合でなければ、気にしないで食べさせて良いとされています。
そのため、バナナに関しても少しずつ様子を見ながら与えて良いとされています。そして、バナナも加熱が必要ですから、赤ちゃんに食べさせるときは加熱してペースト状にしてくださいね。
ぶどう
ぶどうは、離乳食初期から赤ちゃんに食べさせることができる果物です。適度に甘みがあるため赤ちゃんにも食べやすく、包丁を使わないで調理できるのも良いですね。
赤ちゃんに食べさせるときは、皮をむき種を取り除いてから水を入れた鍋で加熱します。そのあと、すりつぶしてあげるようにしましょう。
イチゴ
イチゴも赤ちゃんにあげるときは、さっと茹でてからにしましょう。火を通してから、裏ごしすると繊維が取れて赤ちゃんが食べやすくなります。
イチゴのなかには酸味が強いものがあり、赤ちゃんが嫌がって出してしまうことがあるかもしれません。そんなときは無理に食べさせることはありません。
みかん
みかんは手軽にビタミンやミネラルを補給することができる果物です。特に、免疫力アップや風邪予防に効果が期待できるビタミンCを含んでいるため、赤ちゃんに食べさせたい食材と言えますね。
みかんを食べさせるときは、電子レンジで30秒ほど加熱すると甘みがますのでおすすめです。そして、加熱したみかんを裏ごしして、水で2~3倍に薄めてからあげるようにしましょう。
調味料類
離乳食初期の赤ちゃんに使える調味料は、出汁のみです。出汁のなかでも、昆布だしとかつおだしはこの時期から使うことができます。煮干しだしは離乳食後期からになるので注意しましょう。
離乳食を開始したばかりの頃は、食材の本来の味に慣れさせるのが目的です。そのため、離乳食を開始したときは、出汁も使用せずお粥を作るときは水で作ります。そして、離乳食が進んで食べ物の味に慣れてきた頃、昆布だしや野菜を煮込んだスープを薄めて使うようにしましょう。
離乳食初期の進め方
離乳食を始めたばかりの頃は、お粥の味に慣れるまで嫌がることもあるかもしれませんが、焦らずゆっくり進めていきましょう。
そして、お粥に慣れてきたら次にあげると良いのが野菜です。離乳食を始めてから1ヶ月ほどの頃は、お粥と野菜を中心にすると良いでしょう。さらにお粥と野菜に慣れてきたとき、豆腐や白身魚などのタンパク質をあげるようにします。
離乳食初期の頃は、どの食材も赤ちゃんが飲み込みやすいように、トロトロにしてあげます。食材の形が残ってしまっていては、赤ちゃんが飲み込みにくく、お腹をこわしてしまう場合もあるため、十分に注意しましょう。
初期の離乳食のスケジュールとおすすめの献立
初めての離乳食はどのように進めたら良いか分からないことが多いと思いますが、以下に週ごとのスケジュールをご紹介します。
あくまでも一般的なスケジュールなので、赤ちゃんの様子を見て調整しながら参考にしてみてください。また、どの食材も初めてあげるときは小さじ1杯から始め、様子を見てあげるようにしましょう。
また、献立に関しては赤ちゃんの様子を見ながら参考にしてみてくださいね。
離乳食開始1週目
1日目~2日目は、10倍粥をペースト状にしたものを小さじ1杯を1日1回あげましょう。そして、3日目~4日目は、10倍粥を小さじ2杯、5日目~7日目は小さじ3杯と少しずつ増やしていきます。
1日目~2日目 | 10倍粥小さじ1 |
3日目~4日目 | 10倍粥小さじ2 |
5日目~7日目 | 10倍粥小さじ3 |
離乳食開始2週目
お粥に慣れてきたら、2週目は野菜などのビタミン類をあげましょう。離乳食初期にはじゃがいも、にんじん、かぼちゃ、ホウレンソウなどがおすすめです。これらを柔らかく茹でて裏ごしし、ペースト状にして食べさせましょう。(以下のメニューの野菜はすべてペースト状にする)
8日目 | 10倍粥小さじ3・にんじん小さじ1 |
9日目 | 10倍粥小さじ3・にんじん小さじ2 |
10日目 | 10倍粥小さじ4・かぼちゃ小さじ1 |
11日目 | 10倍粥小さじ4・かぼちゃ小さじ2 |
12日目 | 10倍粥小さじ5・ホウレンソウ小さじ1 |
13日目 | 10倍粥小さじ5・ホウレンソウ小さじ2 |
14日目 | 10倍粥小さじ5・トマト小さじ1 |
離乳食開始3週目
離乳食開始から3週間目になったら、豆腐や白身魚などのタンパク質をあげましょう。
15日目 | 10倍粥大さじ2・トマト小さじ2・豆腐小さじ1 |
16日目 | 10倍粥大さじ2・キャベツ小さじ1・にんじん小さじ1・豆腐小さじ1 |
17日目 | 10倍粥大さじ2・キャベツの小さじ2・豆腐小さじ1 |
18日目 | 10倍粥大さじ2・さつまいも小さじ1・ホウレンソウ小さじ1・豆腐小さじ1 |
19日目 | 10倍粥大さじ2・さつまいものペースト小さじ2・豆腐小さじ1 |
20日目 | 10倍粥大さじ2・じゃがいも小さじ1・ホウレンソウ小さじ1・豆腐小さじ1 |
21日目 | 10倍粥大さじ2・じゃがいも小さじ2・豆腐小さじ1 |
離乳食開始4週目
赤ちゃんが離乳食を上手に飲み込めるようになってきたら、少し量を増やしていく。(量については改めて解説していきます)
22日目 | キャベツ乗せ10倍粥大さじ3・ブロッコリー小さじ1・トマト小さじ2・豆腐小さじ1 |
23日目 | かぼちゃ乗せ10倍粥大さじ3・ブロッコリー大さじ1・白身魚小さじ1 |
24日目 | さつまいも乗せ10倍粥大さじ3・タマネギ小さじ1・じゃがいも小さじ2・豆腐小さじ1 |
25日目 | トマト乗せ10倍粥大さじ3・タマネギ小さじ1・白身魚小さじ2 |
26日目 | キャベツ乗せ10倍粥大さじ3・白菜小さじ1・大根小さじ2・豆腐小さじ2 |
27日目 | ホウレンソウ乗せ10倍粥大さじ3・カブ小さじ1・白身魚小さじ2 |
28日目 | 大根乗せ10倍粥大さじ3・タマネギ小さじ1・ホウレンソウ小さじ1・豆腐小さじ2 |
離乳食開始2ヶ月目
離乳食を開始し、2ヶ月目頃からはバナナやイチゴなどの果物をペースト状にしてあげ始めましょう。
初期の離乳食を開始して、約1ヶ月もたってくると、赤ちゃんも離乳食を食べることに慣れてきます。赤ちゃんがペースト状のものを飲み込むことができ、離乳食のあとに母乳やミルクを飲んで順調に成長している、1日のリズムができあがっている、などの条件が揃ってきたら、2回食を始めても良いでしょう。
【離乳食開始5週目】
29日目 | 10倍粥さつまいも・白身魚乗せ(10倍粥小さじ4・さつまいも小さじ1・白身魚小さじ1)・みかん(小さじ1)・豆腐(小さじ1) |
30日目 | 10倍粥白身魚乗せ(10倍粥小さじ4・白身魚小さじ1)・ホウレンソウの白和え(ホウレンソウ小さじ1・豆腐小さじ1)・りんご小さじ1 |
31日目 | 10倍粥かぶとかぼちゃ乗せ(10倍粥小さじ4・かぶ・かぼちゃ小さじ1ずつ)・りんごとさつまいも(小さじ1ずつ)・豆腐小さじ1 |
32日目 | 10倍粥タマネギ乗せ(10倍粥小さじ4・タマネギ小さじ1)・バナナ小さじ1・ホウレンソウの白和え(ホウレンソウ小さじ1・豆腐小さじ1) |
33日目 | 10倍粥白身魚・ジャガイモ乗せ(10倍粥小さじ4・白身魚小さじ1・ジャガイモ小さじ1)・りんごとにんじんのペースト(りんご小さじ1・にんじん小さじ1) |
34日目 | 10倍粥ブロッコリー・白菜乗せ(10倍粥小さじ4・ブロッコリー小さじ1・白菜小さじ1)・豆腐小さじ2・イチゴ小さじ1 |
35日目 | 10倍粥白身魚・にんじん乗せ(10倍粥小さじ4・白身魚小さじ1・にんじん小さじ1)・かぼちゃのミルク煮(小さじ1)・りんご(小さじ1) |
【離乳食開始6週目】
この週から赤ちゃんの様子を見ながら1日2回食にしていきます。
1回目の食事は、炭水化物大さじ3杯、ビタミン・ミネラル小さじ2~4杯、タンパク質小さじ1~2杯程度です。2回目の食事は1回目の食事量の4分の1程度にして、日にちをかけて徐々に増やしていきましょう。
36日目 | 10倍粥かぼちゃ乗せ・じゃがいもとホウレンソウのミルク煮・バナナペースト |
10倍粥キャベツ乗せ・リンゴすりおろし | |
37日目 | 10倍粥ホウレンソウ乗せ・豆腐のトマト乗せ・みかん |
10倍粥大根乗せ・ホウレンソウの白和え | |
38日目 | 10倍粥タマネギ乗せ・さつまいものミルク煮・白身魚のあんかけ・イチゴ |
10倍粥かぼちゃ乗せ・ぶどう | |
39日目 | 10倍粥キャベツ乗せ・トマトとキャベツのペースト・豆腐・バナナ |
ホウレンソウのミルク煮・白身魚 | |
40日目 | 10倍粥ホウレンソウ乗せ・じゃがいものミルク煮・にんじんとバナナの和え物 |
10倍粥にんじん乗せ・リンゴ | |
41日目 | 10倍粥しらす乗せ・キャベツとにんじん昆布だし煮・バナナ |
さつまいものミルク煮・リンゴ | |
42日目 | 10倍粥かぼちゃ乗せ・白身魚と大根の昆布だし煮・ぶどう |
10倍粥タマネギ乗せ・イチゴ |
【離乳食開始7週目】
43日目 | 10倍粥しらす乗せ・かぼちゃとホウレンソウのミルク煮・バナナ |
10倍粥キャベツ乗せ・みかん | |
44日目 | 10倍粥大根乗せ・人参とキャベツの昆布だし煮・ホウレンソウの白和え |
バナナのミルク煮・10倍粥白菜とブロッコリー乗せ | |
45日目 | 10倍粥にんじんと豆腐乗せ・ホウレンソウ・リンゴとさつまいものペースト |
10倍粥キャベツ乗せ・かぼちゃのミルク煮 | |
46日目 | 10倍粥しらす乗せ・タマネギとにんじんの出汁煮・豆腐・バナナ |
10倍粥大根乗せ・さつまいもとかぼちゃのペースト | |
47日目 | 10倍粥ブロッコリーとかぶ乗せ・豆腐としらすの和え物・リンゴ |
10倍粥豆腐と白菜乗せ・みかん | |
48日目 | 10倍粥・にんじんとホウレンソウの白和え・トマトとキャベツの出汁煮・イチゴ |
10倍粥しらす乗せ・バナナ | |
49日目 | 10倍粥かぶとタマネギ乗せ・白身魚・バナナ |
さつまいもとかぼちゃのミルク煮・10倍粥 |
【離乳食開始8週目】
この時期に、ご飯以外に食パンを使ったパン粥を取り入れてみましょう。食パンを8gほど細かくちぎり、耐熱皿に入れてから40mlの粉ミルクをかけ、500Wの電子レンジで30秒~1分ほど加熱します。加熱したものを2~3分置き粗熱を取き、少し蒸らしておきましょう。
50日目 | 10倍粥キャベツとにんじん乗せ・ホウレンソウの白和え・イチゴ |
10倍粥しらす乗せ・リンゴすりおろし | |
51日目 | 10倍粥かぼちゃ乗せ・タマネギとトマトの出汁煮・豆腐・ぶどう |
10倍粥・バナナとさつまいものミルク煮 | |
52日目 | 10倍粥かぶとキャベツ乗せ・さつまいもとかぼちゃのミルク煮・豆腐・リンゴ |
10倍粥しらす乗せ・バナナ | |
53日目 | 10倍粥かぼちゃと豆腐乗せ・トマトとタマネギの出汁煮・イチゴ |
10倍粥キャベツと白菜乗せ・ぶどう | |
54日目 | パン粥りんご乗せ・にんじんとホウレンソウの白和え・さつまいもとにんじんのペースト |
10倍粥しらす乗せ・じゃがいもとキャベツの出汁煮 | |
55日目 | 10倍粥豆腐とトマト乗せ・トマトとブロッコリーの出汁煮・みかん |
パン粥さつまいも乗せ・バナナ | |
56日目 | パン粥バナナ乗せ・豆腐と白菜の和え物・大根とにんじんの出汁煮 |
10倍粥しらす乗せ・トマト |
【離乳食開始9週目】
57日目 | パン粥リンゴ乗せ・さつまいもと玉ねぎの出汁煮・バナナ |
10倍粥白身魚と大根乗せ・りんごのすりおろし | |
58日目 | 10倍粥ホウレンソウ乗せ・豆腐とトマトの和え物・みかん |
10倍粥白菜としらす乗せ・じゃがいもとかぼちゃのとろとろ煮・イチゴ | |
59日目 | パン粥バナナ乗せ・かぼちゃとホウレンソウのミルク煮・にんじんの白和え |
10倍粥豆腐乗せ・みかん | |
60日目 | 10倍粥しらすと大根乗せ・さつまいもとバナナのミルク煮・白菜とタマネギの出汁煮 |
パン粥リンゴ乗せ・ホウレンソウの白和え |
離乳食初期で注意すること
赤ちゃんに離乳食を食べさせるときは、いくつかの注意点があります。赤ちゃんがスムーズに離乳食を食べてくれるよう、安全に進めるために気を付けるポイントをご紹介します。
赤ちゃんが嫌がるときは無理に食べさせない
赤ちゃんはそれまで母乳やミルクしか飲んでいなかったため、離乳食を始めたときに違和感を覚えることもあります。離乳食を開始するサインをクリアしたとしても、その日の体調や気分で離乳食を嫌がることもあるのです。
もしも赤ちゃんが離乳食を嫌がってしまったら、その日は食べさせるのをやめましょう。そこで食べてほしいからといって、無理に食べさせてしまうと離乳食が嫌いになってしまうおそれがあります。
また、反対に欲しがるときは急に量を増やしてしまうとお腹を壊してしまうことがあるため、量を増やすときは少量ずつ赤ちゃんの様子を見ながら増やすようにしましょう。
アレルギーに注意する
赤ちゃんが離乳食を始めるとき、注意することの2つ目はアレルギーです。食物アレルギーの症状は、湿疹やかゆみのほかに下痢や嘔吐があります。また、ひどくなると呼吸が苦しくなることもあるため、十分な注意が必要です。
初めての食材を食べさせるときは、小さじ1杯から始めましょう。食物アレルギーは食べた後1時間~2時間ほどで症状でます。症状が出たときはすぐに受診しなければなりません。
離乳食初期は味付けしない
離乳食の初期の段階は、赤ちゃんに食べ物の素材の味を覚えさせる時期です。そのため、はじめのうちは野菜でとったスープを利用するようにしましょう。
また、赤ちゃんの消化機能は未熟ですから、濃い調味料を使用してしまうと、濃い塩分によって赤ちゃんの身体に負担をかけることになってしまいます。
離乳食を作るときの便利グッズ
赤ちゃんの離乳食は少量なので、その都度作ると大変な手間がかかります。お母さんの手間を少しでも減らすためのグッズを以下にご紹介します。ぜひ、役立ててくださいね。
すり鉢
離乳食初期は野菜や果物、豆腐などをペースト状にする必要があります。そのためにすり鉢は便利なグッズですので、離乳食用に売られている小さめのすり鉢を用意しておくと良いでしょう。
製氷皿・密封パック
離乳食で1回に食べるは少量ですから、まとめて作っておき、冷凍しておくのがおすすめです。製氷皿に小さじや大さじですくった離乳食を入れて冷凍しておけば、食事の時間に解凍してすぐに使うことができます。
最近の製氷皿は蓋つきのものが多いので、衛生的にも安心です。冷凍した離乳食は固まったら一つひとつばらして、密封パックに入れて保存しておくとサッと取り出せて使いやすいですよ。
離乳食初期は無理なく進めましょう!
離乳食を始めたばかりの頃は、赤ちゃんが食べられる食材はどのようなものか、献立はどうしたら良いのかと悩むことも多いでしょう。
赤ちゃんの成長に個人差があるように、離乳食の進み具合にも個人差があります。標準的と言われる進み具合と同じようにいかなくても焦る必要はありません。赤ちゃんの様子に合わせてゆっくり進めていきましょう。
心配や悩みがあったら、健診のときやかかりつけの病院に相談し、心配事をクリアしながら進めていってくださいね。
厚生労働省「離乳食」:https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf