エステティシャンは女性の魅力を引き出すことができる!その仕事内容と必要な資格とは

エステサロンは、美を提供してくれるだけでなく、日常生活の中では得られない癒しの空間を味わえます。そんな至福のひと時を与えてくれるエステティシャンの仕事は、どのような内容なのでしょうか。また、どうやったらなれるのか、必要な資格はあるのかなど詳しく解説していきます。

エステティシャンとは

エステティシャンの仕事内容

エステティシャンの仕事は施術やカウンセリングだけはありません。その他にも施術に使うリネン類の洗濯や店内の掃除、器具の消毒や化粧品などの販売、お客様へのアフターフォローなど多岐に渡ります。

  • カウンセリング
  • 来店されたお客様対応をします。お客様の生活習慣や普段のお手入れの状況などの情報を聞き取り、どのようにして改善していくかを提案します。契約を交わした場合、契約書の説明と施術の方法などを説明します。

  • 施術
  • エステティックは「全身美容」という意味です。エステティックは全身の美しさを追求してお客様へ肌や身体に特別な器具を使って施術をします。肌の状態を整える時には手技や機器を用い、肌のケアを行います。身体の場合はお客様の悩みに対応すべく、手技や機器を使って施術を行います。

  • 販売・営業
  • お客様へサロンで取り扱っている化粧品などの販売、使い方を提案します。また、来店されたお客様へ施術の提案をしておすすめするなど、営業をするもの大切な仕事です。

  • 店内の清掃・商品管理
  • 店内の清掃はサロンにとって大切な仕事です。お客様はサロンに癒し・安らぎを求めるのです。清潔で気持ちがいい店でないと、その安らぎを提供できません。施術で使用したリネン類の洗濯や、施術に使用する器具、化粧品などの準備をします。また、お客様へ提案する商品の発注や在庫管理もします。

  • アフターフォロー
  • 施術を受けていただいたお客様へのアフターフォローは大切な仕事です。施術に満足していただいたか、不安はないかなど話を伺います。店のリピーターになっていただけるようにフォローを行います。施術が終わってからも化粧品の案内やキャンペーンなどもご案内します。

エステティシャンの1日

出社したら店内を清掃し、お客様を迎える準備をします。店内だけでなく、施術で使用するベッドメイキングや機器を用意して、陳列している化粧品のホコリを落とします。清掃が終わったらスタッフミーティングを行い、その日の予約状況や前日の申し送り事項などを確認します。

お客様が来店する時間になったら店内にリラックスできる音楽を流し、アロマを炊くなどしてお客様を出迎えます。サロンにいらしたお客様へ、カウンセリングや施術を行います。施術中はお客様の様子を伺いながらコミュニケーションをとり、リラックスしていただくよう心がけます。お昼休憩は順番でとります。

午後になったら、会社帰りや学校帰りのお客様が増えてきます。引き続き丁寧な接客を心がけて施術を行います。閉店までカウンセリングや施術を行って、閉店したらお客様のカルテの整理、店内の清掃や器具などの消毒や片付けを行って次の日の営業に備えます。

エステティシャンの給与と休日

  • 給与
  • 正社員としてエステサロンで働くエステティシャンの給料は、月収18~22万円くらいです。平均で300~400万円ほどになります。エステティシャンの仕事は、年齢とともに給料が上がる仕事ではなく、経験と技術の高さを評価されていく仕事です。

    中には「歩合制」を取り入れている企業やエステサロンもあります。この歩合の割合は会社によって違いますが、売上や成績によって年収が大幅にアップするという場合もあります。

  • 休日
  • 休日は会社によって変わりますが、月に6~8日ほどの会社が多いようです。普段は会社があり休日にしかサロンへ行けないお客様が多いため、土日祝日は営業します。そのため、土日祝日は休めないことが多いです。

    サロン自体は年末年始以外は営業しているところが多いため、まとまった休みを取れるかどうかも会社によって変わってきます。

エステティシャンになるためには

エステティシャンになるための資格というものは存在しません。資格がなくてもエステティシャンになれるのですが、基礎的な知識を身につけてから就職するという人が多いようです。エステティシャンはお客様の身体に直接触れる繊細な仕事です。就職時には知識がある人のほうが優遇されます。

4年生大学・短期大学へ行く

エステティシャンになるために、4年制の大学や短期大学で学ぶという方法があります。「エステティシャンコース」や「美容総合科」などの学科で、エステティシャンになるための勉強をします。そこで身体の構造を学び、実技の習得をします。

学校によっては、幅広い業種へ「インターンシップ」が体験できたり、就職の際に手厚いフォローをしてくれます。また、夏休みなどを利用して、海外のメイクを学ぶための短期留学ができる学校もあります。美容関係の学校ならではを体験できるのが強味です。

専門学校へ行く

エステティシャンになるための専門学校は全国に多数あり、ほとんどが1年制や2年制です。エステティシャンとして働くために、専門学校で必要な知識や技術を勉強しておけば、就職した時にエステサロンの社員が一から全て教えるという手間がないため、学校で学んでいると採用しないという会社もあります。

認定スクールへ通う

専門学校や大学ではなく、「日本エステティック協会」などの協会から認定されたスクールがあります。このスクールはたくさんのエステティシャンを育てて世に送り出しているため、業界からの信頼があります。スクール出身だということで就職に有利になることがあります。

エステティシャンが活躍する職場

エステティックサロンやリラクゼーションサロン

エステティシャンの多くはエステサロンやリラクゼーションサロンで働いています。個人経営のサロンから大手企業が経営するサロンまでサロンは様々です。大手企業の場合は月収の安定や福利厚生などがしっかりしているところが安心です。

個人のサロンは、経営者の考えで全てが決まるため、人間関係がうまくいかないと難しいこともあります。

ホテル・ブライダルサロンなどの施設

大きなホテルには、エステコーナーを併設している所があります。ホテルの宿泊コースにエステがついているということを推しているホテルもあるほどです。ホテルや旅館では直接雇用でエステティシャンを置いているところもありますが、大手企業が経営するサロンを入れている場合もあります。

ホテルでエステを受けるお客様はその時限りになるので、リラックスを目的にされる方が多いのが特徴です。また、ブライダルサロンで働く人もいます。

メーカーなどの企業

デパートの中などで、お客様へマッサージなどを行なう人がいます。こういった人は化粧品のメーカーに就職し、デパートに派遣されています。メーカーで販売している商品を使いハンドマッサージなどをして、商品の販売につなげる役割をします。

お客様へ商品の使い方や良さをアピールしながらマッサージをします。商品のことだけではなく、コミュニケーションをとりながら販売促進に励みます。

独立・開業

自宅を改造したり、マンションの一室を借りて自分でエステサロンを開業する人もいます。従業員として働いていたサロンで経験を積み、顧客もついてきた場合に自分でやってみたいと考えるようです。

サロンに必要な機材やベッドなどを揃えるのに資金が必要なので、働きながらお金を貯めて自分の夢に向けて働いているエステティシャンは多くいます。

転職時のアピールポイント

転職の時に有利なエステティシャンの資格

エステティシャンに必要な資格というものはないのですが、民間団体が認定する資格はいくつかあります。代表的な資格は、

  • 日本エステティック協会が認定する「認定エステティシャン」
  • CIDESCO-NIPPONが認定する「CIDESCOディプロマ」
  • 日エステティック業協会「AEA認定インターナショナルエステティシャン」

これらの資格は、専門学校やスクールなどで学んで取得する方法があります。資格の中では、協会の正会員にならないといけないものもあります。中には、数年の実務経験がないと受験できない資格もあるため、注意が必要です。

資格がなくても仕事ができるエステティシャンですが、将来独立することを目的にしている場合や、転職をすることがあるかもしれない場合のことを考えたら、資格を持っていたほうがいいでしょう。資格を取るためには勉強が必要です。資格は勉強をしてきたという証になるため、お客様からの信頼も得やすいからです。

エステ業界への転職が増えている

エステティシャンは技術がないとできない仕事です。一般企業へ就職したが、手に職をつけたいと考える人がエステティシャンを目指すケースが増えてきています。エステティシャンは女性が活躍する職場ですので、女性が手に職をつけて働くのに適していると考える人が多いようです。エステティシャンになるために、資格を取るのは必須だと考える人が多く、勉強をしながら転職を目指しています。

転職をする時に気をつけるべきことは「年齢制限」です。エステ業界で働く人は20代が多く、店舗によっては30代になると採用しないというところもあります。転職を考える場合、年齢のことを考えておくことが大切です。

エステティシャンに向いている人

  • 美容に対して関心が高い
  • エステティシャンとして働くということは、常に「美に関心がある」ことが必要です。美に関して意識が高く、お客様へ提供できる知識が必要です。エステサロンに来るお客様は美容に関心がある方ばかりなので、色々な相談をされたりすることがあります。

    エステティシャンは美容のプロとして常に新しい情報を収集して、技術を向上させることが大切なのです。また、自らの肌や体にも気を配り、お客様から「あなたのような肌になりたい」と思ってもらえるようにしておく必要もあります。

  • 人のために尽くせる人
  • エステに来るお客様は、サロンに癒しを求めてやってきます。日常と違った空間で施術してもらうことで贅沢な気分を味わうことが目的なのです。そんなお客様へ最適なサービスを提供し、適度な会話をしながらリラックスしてもらいます。

    エステティシャンにはコミュニケーション能力と人に安心感を与えるような接客が必要となります。

  • 体力がある
  • 華やかなイメージがあるエステティシャンですが、実は一日立って仕事をするハードな仕事です。予約が続けば休憩時間もあまり取れないこともあります。マッサージをするためには力を使うこともあるので体力がないとできません。仕事を続けるためには自分自身の体力を付ける必要があります。

志望動機

手に職をつけられるエステティシャンは、女性に人気で転職を希望する人が増えてきました。全く違う業種からの転職する場合、どのような志望動機や自己アピールをしたらいいのかご紹介いたします。

  • 実際に体験したことをお客様へ提供したい
  • エステティシャンに転職したい人は、実際にエステを体験した人が多いようです。転職をする時にはその経験を話してアピールするといいでしょう。自分がエステを体験した時にすごくリラックスして幸せな気分を味わえたため、その幸福感を自分がお客様へ提供したいのです。

  • 人と話すことが好きなことをアピールする
  • エステティシャンにはコミュニケーション能力が必要です。人と話すことが好きで、初対面の人とも臆せず話すことができるということをアピールするといいでしょう。

エステティシャンの魅力・苦労

エステティシャンの魅力

  • 最新の美に関する情報が得られる
  • エステティシャンの仕事をしていると、常に美に関してのアンテナを張っておく必要があります。新しい情報もいち早く入ってきます。お客様に憧れてもらえるように自分自身も美意識を高く持って美しくなっていかなければなりません。勤務先の化粧品などを社員割で安く買えるのもメリットの一つです。

  • 人を笑顔にできる
  • エステティシャンはお客様へ施術をすることでリラックスしていただき、幸せな気持ちにさせられる仕事です。美しくなりたいと思って来店したお客様が満足して笑顔でお帰りになる時に、エステティシャンとしての達成感を味わえます。お客様に感謝の言葉をかけていただくこともあるでしょう。その言葉に努力が報われるのです。

  • 手に職をつけられる
  • エステティシャンは専門的な知識や技術を身につけたら、努力次第で独立することが可能な仕事です。独立するためには技術だけではなく、経営に関する知識も必要になりますが不可能ではありません。

    結婚や出産で一度離職したとしても、子育てが落ち着いたら復帰することもできます。女性が手に職をつけて働ける職業として人気がある職業です。

エステティシャンの苦労

  • 体力が必要
  • お客様へのマッサージは全身を使ってするような内容もあり、一日中立っている仕事なのでエステティシャンは体力が必要です。お客様へ癒しと美を提供しているのに自分自身の足はパンパンになってしまうということもあるほどです。

  • 女性ばかりの職場
  • エステサロンの職員は女性ばかりです。その点は良い部分も悪い部分もあります。良い部分は女性同士でなければ理解できないことが理解し合えること、悪い部分は女性同士のいざこざが起こりやすくなってしまうことです。

    これは職場の雰囲気や上司によるでしょう。あまり良くない環境だった場合はその環境にストレスを感じてしまうこともあります。

エステティシャンの将来性

最近では男性がエステサロンへ通う時代になりました。男性専用のエステサロンやエステ全般ではなく、これからは「脱毛」や「顔」だけに特化したエステサロンが求められてくるでしょう。お客様がエステサロンへ足を向けるのは綺麗になりたいのはもちろん、癒しを求める人やエステティシャンとの会話を楽しみにしている場合もあります。そんなお客様に満足していただくことが自分自身のやりがいにもなるのです。

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