フラワーコーディネーターは大切な日を花束で演出できる!その魅力と転職時に有利な5つの資格とは

昔から女の子の将来なりたい夢ランキングで1位を独占している花屋さん。最近では花に関わる仕事の中でも花束を作るだけではなく、結婚式場のテーブルを飾ったり、ブーケを作るなどする「フラワーコーディネーター」という職業があり、スクールが開設されたりして大人の女性からも人気が出てきています。では、フラワーコーディネーターになるためにはどのようにしたらいいのでしょうか。学校へ行く必要があるのか、資格は必要なのかなど、詳しく解説していきたいと思います。

フラワーコーディネーターとは?

フラワーコーディネーターの仕事

フラワーコーディネーターの仕事は、お客様の希望や予算に合わせて花を飾ったり花束を作る仕事です。誕生日のプレゼント用の花束を好みに合わせて作ったり、ホテルやレストランのテーブルフラワー、結婚式では花嫁のブーケをはじめテーブルや会場を花で飾ったり、花は私達が気付かないところにたくさんあるのです。フラワーコーディネーターはこの花を場所や雰囲気、クライアントの希望通りに作り上げます。そのためには花の扱いや長持ちさせるための方法、色の組み合わせなどの知識が必要です。

フラワーコーディネーターの給料・休日

  • 給料

  • フラワーコーディネーターの給料は雇用先の形態で変わってきます。個人経営の花屋とブライダル関係のホテルなど、勤務先の経営によって大きく違ってきますが、平均で月収は15~25万円ほどです。人々が生活をする上で、花は絶対になければならないというものではないので景気によって売上が上下してしまうのです。

  • 休日

  • 花屋やホテルで働くフラワーコーディネーターの休日は、平日になることがほとんどです。店やホテルは土日に忙しくなるからです。結婚式は土日に挙げることが多いため、ホテルは大忙しです。個人経営の花屋は平日が定休日の所が多く、ホテルの場合はシフト制で休みを取る所が多いようです。
    花に関する仕事はイベントの季節になると忙しくなります。例えば、母の日やクリスマスなどです。また、年末はお正月に向けてお飾りやお正月に飾る花がたくさん売れる季節なので、その時期に休みをとるのは難しいです。

フラワーコーディネーターの1日

フラワーコーディネーターの仕事は業種によって違いますが、花屋で働く場合の1日の流れは、朝出勤したら花の入荷状況や保存状態を確認します。手入れや店に並べるブーケを作るなどして開店に備えます。開店するとお客様の対応をします。途中で大きな会場の飾り付けをするための打ち合わせをすることもあります。昼休憩を取った後もお客様の対応をしながら、配達をしたり飾り付けの依頼が合った場合は店や会場の下見のために出かけることもあります。閉店してからは店の掃除や片付けをして仕事は終了です。

フラワーコーディネーターのやりがい

  • 他にはないたった一つだけの花束が作れる

  • フラワーコーディネーターのやりがいは、他にはない一つだけの花束を作れることです。テーマに合わせて色を決め、花を決めて形を見ながら作っていく花束は、その時にその場所にしかない特別なものです。花束はどんな人が誰に渡すかで雰囲気を変えることができます。姪っ子の初めてのピアノの発表会で渡したい、恋人にプロポーズする時に渡したい、結婚30周年の記念日に妻に渡したい、色々なシチュエーションや渡す相手の好みで色や花の形を変えます。
    もちろん同じ花を使えば同じものはできますが、季節の花や植物を使いお客様の希望を聞いて渡す人だけのために作る花束は世界で一つだけのものです。お客様のリクエスト通りにできた時、喜んでくれた顔を見た時はやりがいを感じるときです。

  • 一生に残る思い出を演出できる

  • 花は大事な日を演出することができるものです。人の一生の節目に自分が作った花束が華を添えることができたらとても嬉しいことです。「これからプロポーズするのです」と花束を買いに来たお客様へは成功を祈って、心をこめて花束を作ります。後日、プロポーズが成功したと報告してくれたときなどはフラワーコーディネーターをやっていてよかった、と心から思えるでしょう。
    普段は無口でお礼の言葉を言えないぶっきらぼうな男性が妻へ結婚記念日に渡すという花束には「感謝」の気持ちをこめて奥様の好きな色を聞きながら作ります。照れくさそうに花束を抱えて帰って行った男性の後ろ姿を見送りながら、奥様はどんな顔をして受け取るのだろうかと想像するだけで笑顔になってしまいます。このようにフラワーコーディネーターは人々の思い出を演出する手助けができる仕事なのです。

フラワーコーディネーターの大変さ

  • 見た目とは違う地道な作業もある

  • フラワーコーディネーターの仕事は見た目はきれいな花を花束にするなどして、優雅なイメージがありますが、実は見えないところで苦労があります。花を美しい状態で保つためには水の中で茎を切ったり、保管も低温の中でないといけませんので冬でも寒さの中で作業をしなければなりません。
    一年中水を使うので手が荒れてしまうこともありますし、植物の茎やトゲで手や指を切ったりすることもあります。このように花を扱う仕事は大変な一面もあるのです。

  • 売れない場合もある

  • 季節の商品になるとたくさんの花を仕入れます。けれどいつも全ての商品が売れるとは限りませんので、丹精込めて手入れをした花や気持ちを込めて作った花束が売れ残るときもあります。花が好きでフラワーコーディネーターになったのに、花がだめになってしまい捨てなければならないこともあるのです。

フラワーコーディネーターになるために

フラワーコーディネーターになるための学校

フラワーコーディネーターになるためには専門学校で勉強するのが一般的な学び方です。園芸や植物に関して学ぶことができる専門の学科がある専門学校があります。また、ウエディングに関して特化した学科もあるので、ウエディングの仕事を目指している人におすすめです。
専門学校では植物に関する広い知識や花をどう組み合わせたら豪華に見えるか、演出方法などフラワーコーディネーターになるために必要な知識を学ぶことができます。また、専門学校提携のショップや結婚式場で実習をさせてくれる場合もあります。学校を選ぶ時にその学校ではどのような内容の授業や実習があるのかを調べ、自分が働きたいと思っている業界に通じているものを選ぶといいのではないでしょうか。

必要な資格はある?

フラワーコーディネーターになるために絶対に持っていなければならない資格というものはありません。しかし、持っていると就職に有利になったり仕事をする上で自分自身のスキルアップにも繋がる資格がいくつかあるのでご紹介いたします。

  • フラワーデザイナー

  • フラワーコーディネーターをしている人によく知られているのが。公益社団法人である日本フラワーデザイナー協会が主催している「フラワーデザイナー」という資格です。協会が公認するスクールで学び、学科と実技の試験に合格すると資格が取得できます。グレードは3級~1級まであります。

  • フラワー装飾技能士

  • 国家資格であるフラワー装飾技能士という資格があります。この資格はブライダルブーケの作成や葬儀場やパーティー会場の飾りをしたりする時に、「植物を扱う知識があり、花を美しく見せる技術がある」ことの証明として活用されることがあります。持っていないと仕事ができないということはありませんが、フラワーデザインに関しては唯一の国家資格なので取得しておくといいのではないでしょうか。

  • カットフラワーアドバイザー

  • かっとフラワーアドバイザーとは、切り花を楽しみたいという人へ花の育て方や扱い方を指導し、正しい情報を提供できる人のことです。一般財団法人日本切花協会が認定した講習を受講し、その試験に合格して協会へカットフラワーアドバイザーとして登録をしたらこの資格が取得できます。

  • 色彩検定

  • フラワーコーディネーターとして働くためには、花だけでなく色の感覚も磨く必要があります。どんな色の花を組み合わせたら美しく見えるのか知っておく必要がありますし、色の雰囲気で目的に合わせた花束を作ることができるからです。そのために役立つ資格が「色彩検定」です。この資格は色に関する専門的な知識が学べるので、フラワーコーディネーターだけでなく、デザイナーなどにも役立つ検定です。

フラワーコーディネーターに転職するには?

フラワーコーディネーターとして働きたいと、転職を考えた時にどうしたらいいのでしょうか。前にも書いたようにフラワーコーディネーターになるためには必要な資格はありません。しかし、上記の資格は就職に有利になる場合があります。資格を取るためにはそれなりの勉強をしてきたということが評価されるためです。現場は未経験でもアルバイトから始めてステップアップしていく方法もあります。

フラワーコーディネーターが活躍する就職先

花屋・園芸ショップ

フラワーコーディネーターの多くは花屋で働いている人が多いようです。個人のお客様や近隣の結婚式場や斎場と連携しており、イベントなどが入ると飾り付けに出張することがあります。仕入れからブーケの作成まで任される場合とフラワーコーディネートの仕事だけを担当する場合と会社によって働き方は違います。

結婚式場やホテル

大きなホテルには専門のフラワーコーディネーターを置いているところがあります。ブライダルの仕事がしたいという人はホテルなどへの就職をおすすめします。他にはパーティー会場や結婚式場の飾り付けを専門にしている会社への就職という方法もあります。

デザイン会社

花に関係する仕事を手がけている企業への就職もフラワーコーディネーターとして働く方法の一つです。例えば、「飾り付け」全般を手がけている会社があり、テレビのドラマに出てくる食事を作るフードコーディネーターや対談番組やトーク番組に飾られている花を手がけるフラワーコーディネーターを雇っていることがあります。

これからの活躍の場所

フラワーコーディネーターとして働くためには花に関する知識はもちろん、お客様の希望を聞いて表現するためのコミュニケーション能力や発想力、想像力も大切です。
フラワーコーディネーターが活躍できる場所は幅広くあります。花がある場所は私たちが思う以上に色々なところにあるのです。何気なく通り過ぎていたデパートの入り口やコンサート会場のホールなどにも素敵な花が飾られています。テレビをつけると、ドラマの中の結婚式のシーンにはたくさんの花が飾られていて雰囲気を盛り上げています。自分の可能性を試せ、輝ける場所を見つけてみてはいかがでしょうか。

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