「会社の飲み会に行きたくない…」20代の本音アンケートと角が立たない上手な断り方

会社に勤めていると、どうしても飲み会に参加しなければならない機会があります。毎月飲み会を開催するような会社もあれば、新年会や忘年会だけの会社など頻度はさまざまです。そんな中、飲み会が好きな人もいればそうでない人もいるはず。好きではない人にとって飲み会は苦痛でしかありません。そこで、飲み会が嫌じゃなくなる考え方とおすすめの断り方を紹介していきたと思います。

会社の飲み会は行きたくない?誘われる側の本音

大きなプロジェクトが一段落した時、大きな休みの前、新入社員の歓迎会の時、忘年会や新年会の時。会社に勤めているとさまざまな場面で飲み会が開催されます。多い会社では、月に2、3度、もっと多いと毎週飲み会を行っている会社もあるようです。

しかしそんな中、本当に心から飲み会を楽しむことができている人達は、果たしてどれくらいいるのでしょうか。誘われる側の本音を見ていきましょう。

会社の飲み会は好き?嫌い?誘われる側の本音アンケート

「最近の若者は飲み会に誘ってもこない」といった上司の愚痴を聞いたことはありませんか?世間では“若者は飲み会が苦手”という印象が広がりつつある中で、このような調査結果を見つけました。

パーソルキャリア株式会社が、全国の20代のキャリアパーソン、男女300人を対象に行った調査です。「会社の飲み会が“好き”か“嫌い”」かで比較したところ、“とても好き”、“まあまあ好き”と回答したのは、男性4割女性3割。“好きではない”、“あまり好きではない”と回答したのは、男性3割強女性4割と思っていたより偏りがないことが分かりました。
したがって、この調査結果から考察すると、飲み会が好きか嫌いかに年代は関係していないことが分かります。若者だからといってみんながみんな会社の飲み会が嫌いなわけではないのです。

会社の飲み会に行きたくないその理由

その一方で、なぜ会社の飲み会に行きたくないと思う人がいるのでしょうか。それには、以下のようなわけがあるようです。

  • 上司や周りに気を使う
  • 上司がいるような飲み会の場では、リラックスできないという声が多く聞かれました。飲み会のマナーや上司に対する気配りを重んじる会社などもあり、そういった飲み会では常に気を張っていなくてはならないため、苦痛だといいます。

  • 毎月毎月お金がかかる
  • 飲み会の頻度が多い会社などは特に、そのたびに会費を支払うとなると、金銭的な負担を感じる人は少なくはないようです。「そのお金があれば、もっと自分の趣味に使えるのに…」と飲み会のたびに使うお金にとても残念な気持ちを抱いている人がいるようです。会社の飲み会に少しのメリットも感じていないような人は、特にそう思う傾向にあるようです。

  • プライベートの時間が減る
  • 仕事が終わったらすぐさま家に帰って、ゆっくりプライベートの時間を楽しみたい。そのような人にとって会社の飲み会は仕事の延長に感じられ、大切なプライベートの時間を脅かす苦痛な時間に感じてしまう傾向にあるようです。仕事よりプライベートの時間が大事という人達が多い昨今の風潮も、それに影響を与えているのかもしれません。

  • 飲み会に行ってもお酒が飲めない
  • お酒が飲めない人が会社の飲み会に参加すると、その場の空気についていけなかったり、一人浮いてしまう…という意見や、お酒を飲んでいないのに支払いは割り勘になってしまうため割に合わない…という意見などがありました。
    また、男性などは特に、酔った上司から「一杯ぐらい付き合え」と言われ、無理やりお酒をすすめられることがあったりと、お酒が飲めない人にとって飲み会はかなり我慢を強いられる場であるようです。

会社の飲み会における良いエピソード悪いエピソード

ではここで、会社の飲み会に参加するとどのようなメリットとデメリットがあるのか。良いエピソード、悪いエピソードを踏まえて考察していきたいと思います。

会社の飲み会における良いエピソード

  • 上司との仲が深められた
  • 普段、眉間にしわを寄せながらバリバリ仕事をしている上司でも、仕事が終わり会社を離れればただの人。その上お酒が入ると、普段とは違った一面を見ることができ、仕事中に感じた壁が嘘のように取り払われるようなことがあるようです。上司の方も、会社の中では気付けなかったあなたを知り、親しみが増します。

    このように会社の飲み会を通して、上司や部下の垣根を越えてお互いの中を深めることができた。という意見が多く見られました。そうして中を深めた次の日から、上司との仕事がとてもやりやすくなったという意見や、コンビネーションが良くなったという意見も同時に見られました。

  • 職場の仲間達との仲が深められた
  • 同じ職場の仲間と言えど、仕事をしている最中というのはなかなか会話をする時間がないのが現実です。外回りのある会社なら尚のこと、週に1、2回会うか会わないかの人もいるでしょう。そんな職場の仲間たちとコミュニケーションをはかれるのが、会社の飲み会です。

    「あの仕事○○だったよねー」「あのクライアントって○○でさー」「そうそう!分かる分かる!」といったように、仕事中の愚痴を共有できたという意見と同時に、プライベートの話で職場仲間達との仲を深められたという意見が多く見られました。

  • 上司や仲間達の本音が聞けた
  • 仕事をしている最中というのは、業務的な対応になってしまったり、表面上の付き合いになってしまっていることが多いということにお気づきでしょうか?会社の中に一人は、「この人本当はどう思っているんだろう?」と、いまいち何を考えているのか分からない上司や仕事仲間がいるもの。もしかしたら、あなたがそう思われている側の可能性もあります。

    そんな上司や仕事仲間と会社の飲み会の場で、お酒の力を借りて本音トークができたという意見がありました。普段、とても厳しい上司から「君はとても仕事ができるから、つい期待して目をかけてしまうんだ」と言われ嬉しく思い、次の日からその人の厳しい言葉を前向きに捉えることができたという意見や、職場の仲間に「○○さんて近寄りがたかったけど、案外そんなこともないんだねー」と言われ、距離が縮まったと同時に、そういう風に見られやすいのだと自分の態度を改めることができた。という前向きな意見が見られました。

  • お金を出さずに飲み食いできた
  • 上司が参加する会社の飲み会ではまれに、上司が飲み食いした分のお金を支払ってくれたというラッキーなケースがあるようです。しかし、そのラッキーがいつ起きるかはあまり予測できないものなので、毎回期待をしてはいけません。

会社の飲み会における悪いエピソード

  • 上司の愚痴ばかり聞かされた
  • お酒は良い作用をもたらすこともあれば、悪い作用をもたらすこともあります。普段、とても寡黙で信頼できる上司なのに、会社の飲み会でお酒が入ったとたんひたすら愚痴ばかりを言っていてた。しかも、隣に座っていた自分がその被害者になってしまった…というケースがあるようです。とても信頼していた上司なら尚更、そういった姿は見たくありませんよね。

  • 無茶ぶりをされた
  • お酒が入り楽しくなってくると、不快な絡み方をしてくる人っていますよね。会社の飲み会の席では、そういったものの被害に遭う人も少なくありません。例えば、『いきなり踊ってみろと言われた』『ビールの一気飲みを何度もさせられた』など、無茶ぶり被害のケースは実にさまざまです。そういう場のノリを楽しめる人なら良いかもしれませんが、そういったノリについていけない人だっているのは当然です。そういう人には、飲み会が悪い印象になってしまうのも頷けます。

  • 仕事の話ばかりしていた
  • 仕事が終わってようやくほっとした中で行われる飲み会が、仕事の話ばかりでうんざりした。というケースもあります。飲み会の場でまで指摘をされ、説教をされ…では、飲み会に行きたくなくなってしまうのも当然です。そういう人は、「飲み会はサービス残業だ」と言って悪い印象を持っています。

  • 一人浮いてしまった
  • 会社の飲み会で、上手く場の雰囲気に馴染めずにいつも浮いてしまう。自分のことを上手く話せるタイプではないので、人にどう話しかけたらいいのか分からず浮いてしまう。そういった人は周りが楽しく話す中、ただひたすらお酒をちびちびと飲んでいたり、つまみを食べていたりするしかありません。そのような状況を繰り返すと飲み会が楽しいはずはありません。

  • 気を遣いすぎて疲れてしまった
  • 上司や先輩に気を使いながら、同期の話を聞いて、後輩が楽しめるようにと気を回して…。そういう人はとても気配り上手ですが、毎回その立ち回りだとさすがに飲み会が苦痛になってしまうようです。また、マナーに厳しい会社では飲み会のマナーなども存在して、飲み会の席では常に周りの目が気になる状態だという意見もありました。そんな飲み会を好きになれという方が無理な話です。

会社の飲み会が嫌じゃなくなる方法とおすすめの断り方

このように、会社の飲み会が好きだという人がいる一方で、好きじゃないという人もいる訳がなんとなくお分かりいただけたかと思います。では、そのことを踏まえた上で、会社の飲み会が嫌じゃなくなる方法を見ていきたいと思います。

会社の飲み会が嫌じゃなくなる方法

  • 会社の飲み会を自分を高めるための材料にする
  • せっかくお金を支払って会社の飲み会という場に参加をするのですから、何かを得る努力をしてみてはいかがしょうか。会社の飲み会は、ただお酒を飲んで他愛のない話をする場というわけではありません。仕事や人生の先輩の話を聞ける絶好の場でもあります。仕事や人生の経験談というのは聞いていてとても参考になることばかりです。
    その話の中からさまざまなことを得て、自分を高めるための材料にする。そういった気持ちで会社の飲み会に参加すると、『会社の飲み会=嫌』という考えではなく、また違った心持ちで参加できるかもしれません。

  • 会社の飲み会で自分のコミュニケーション能力を伸ばす
  • 会社にはさまざまな価値観や考えを持った人が働いています。つまり、そういった人達が集まる飲み会という場はコミュニケーション能力を伸ばすには絶好の場であると言えます。飲み会の場に何もメリットを感じない人はまず、自分のコミュニケーション能力を伸ばす場であると考えながら、色々な人と話をしてみてください。そうしているうちに、コミュニケーション能力を伸ばすという目的だけではなく、さまざま人と会話をするのが楽しくなってくることもあるかもしれません。そうなれば、一石二鳥です。

  • 会社の飲み会で沢山の有益な情報を収集する
  • 会社の飲み会にはさまざまな人が参加します。同じ部署の人だけではなく、違う部署の人も参加している場合などがあります。もしかしたら、普段会うことさえままならないとても優秀な人とお近づきになれることもあるかもしれません。そのような場所には自分にとって有益になる情報が沢山存在しています。仕事や会社に関することはもちろん、人生に関することや今後の自分にとって役立つ情報。飲み会は一種の情報交換の場所なのです。そう考えると、会社の飲み会は参加して損はないように思えてきます。

それでも会社の飲み会は行きたくない!角が立たないおすすめの断り方

「それでもやっぱり飲み会は嫌だ!」という人は、角の立たない断り方を知っておきましょう。角がが立ってしまうような断り方は、職場での関係に悪い影響を与えてしまうこともあります。したがって、慎重に言葉を選ぶ必要があります。では、角が立たない断り方とはいったいどういう断り方なのでしょうか。

  • 同僚編
  • 同僚の場合、断っても後味が悪くない、少しクスッと笑ってしまうような断り方がおすすめです。
    例えば、「このままだと間違いなく次の健康診断で引っかかるから、今日は休肝日にする」「いい加減にこのメタボをなんとかしないといけないから今日は我慢する」など、自虐的な断り方がおすすめです。また、給料日後すぐに誘われた時は「今月の給料は全てリボ払いに消えました…」とちょっと笑える同情の買い方も面白いかもしれません。

  • 上司編
  • 上司の場合は、同僚の場合のようにユーモアのある断り方で通用する場合もありますが、そういった断り方が通用しなさそうなタイプの上司には「それは仕方ないな…」と思わせるような責めることができない断り方を使うのがおすすめです。
    例えば、「今日はかみさんが夜に出掛けなくてはならないので、子供の子守りをしなければならないんです」「今日は父の誕生日で、早く帰って来いと言われておりまして…」といったような断り方が無難です。そして、理由を伝えた後は「申し訳ありません。ぜひ、次の機会にまた誘っていただけたら嬉しいです」と付けくわえると、より好感の持てる断り方になります。
    しかし、一つ気をつけなければならないのが、同じような理由を何度も使う場合です。「あれ?君、この間もお父さんの誕生日じゃなかったか?」なんてことにならないようにしましょう。

行きたくない会社の飲み会は苦痛にならないコツをつかめ


会社の飲み会に行きたくないなら断ることも大事です。ですが、断る理由というのはいつか尽きてしまいます。それに、何度も何度も断っていれば、さすがに相手も察してしまいます。そういったことも考えると、やはり会社の飲み会が苦痛にならない考え方やコツを掴むのが、一番楽な方法だといっても過言ではないでしょう。ぜひ、ここで紹介した方法を試してみてください。

0