「上司が嫌い…」転職を考える前に試しておきたい効果的な9つの対処法

あなたの職場に嫌いな上司はいますか?会社という場では、さまざまな考えや価値観を持った人が働いています。そんな会社という一つの社会の中で、人に対する好き嫌いが出てきてしまうのは仕方ないことなのかもしれません。しかし、その嫌いな人が自分の上司だった場合、そのストレスは計りしれません。そこで今回は、そんな時の対処法をご紹介していきたいと思います。

職場に嫌いな上司がいる?いない?その実態と嫌いだと思う理由

職場に嫌いな上司がいる?いない?その実態と嫌いだと思う理由

仕事をする上で、信頼できる存在であってほしい上司という存在。そんな上司を嫌いになってしまったら、仕事がやりづらくなってしまいますよね。しかし、『職場に嫌いな上司がいる』という人は思った以上に多い現状にあります。では、その実態と嫌いだと思う理由を見ていきたいと思います。

職場に嫌いな上司がいる?いない?その実態

転職サイト『マイナビ転職』で20代~30代の男女113人に、“職場に嫌いな上司がいるか、または、いたか”というアンケートを取った結果、いると答えた人が73.5%となりました。この結果からも、やはり結構な割合で職場に嫌いな上司は存在するようです。

職場の上司を嫌いだと思う主な理由

では実際に、職場ではどのような上司が嫌われているのでしょうか。

自己中心的な仕事の振り方をしてくる

上司であれば、部下の状況を個々に把握した上で仕事を割り振ってほしいものですよね。しかし、自己中心的な上司はそんなのお構いなしに仕事を振ってきます。こちらはすでに沢山の仕事を請け負っていて手いっぱいな状況にも関わらず、有無を言わさず納期を指定してきます。おかげで残業続きになってしまうことも。

また、そんな状況を「仕事が遅いからだ」と叱られたり。部下が「無理です」と言わないことをいいことに、無茶な仕事の振り方をしてくる上司はやはり嫌われる傾向にあるようです。

人によって態度を変える

自分の気に入っている部下にだけ甘い態度を取る上司。自分が嫌いな部下に対して明らかに見せしめのような態度を取る上司。部下達にはさんざん大柄な態度を取っているくせに自分の上司の前では猫を被って媚を売る上司。このように、人によって態度が変わる上司は部下から不信感を持たれてしまいます。

例え自分に嫌な態度を取ってくるわけじゃないとしても、職場内でそのようなことをしているのを見るだけで、職場の雰囲気も悪くなってしまいますよね。

感情の起伏が激しい

思うようにいかないことがあると、誰が見ても明らかに機嫌が悪いのが伝わってきたり。部下にあたって声を荒げてみたり。地雷を踏まないように、腫れものにでも触れるかのように扱わなければならない上司は「正直面倒くさい」という声がありました。

責任感などがあり、思い通りにいかないことでイライラする気持ちは分かるけど、子どもじゃないのだから自分の感情くらいコントロールしてほしい…。というのが部下の本音のようです。

仕事ができない

あってはならないことですが、例え仕事ができなくても上司や幹部から好かれている人間が出世をするというのも、現実では起こり得ます。そんな人間が上司になった場合、苦労するのは部下達です。他力本願で部下に仕事を任せっきりの上司。

上司の失敗を部下が隠れてフォローしているにも関わらず、そういった上司は気付いていません。そのような上司を持つ部下の負担は計りしれません。

必要以上に厳しい

冷静に指摘し、注意を促せば良いような場面でも、必要以上に厳しい物言いをしてくる上司に部下は疑問を抱きます。本当に部下のこと、会社のことを思って厳しいことを言うのであれば、相手が納得のいく説明をしなくては意味がありません。それなのに、訳も聞かずに頭ごなしに責め立てたりするのは上司の自己満足でしかありません。

また、それが何度も続くようであれば、部下は反省するどころかうんざりしてしまいます。さらに、「また上司に怒られるから」と失敗を恐れ、萎縮してしまい、余計に失敗をしてしまったりするのです。そういったことを考えず、ただただ必要以上に厳しい上司への不満の声が多数ありました。

部下の手柄を横取りしてくる

「そんな上司いるの!?」と驚いてしまいますが、実際にそういう上司は存在するようです。

苦労して作り上げたプロジェクトを最初から最後まで会議にすら出てこず、一切ノータッチだった上司が、最後の社長への報告の段階で「俺が社長に報告しておくから」と言い、社長にはまるで自分の力で成功させたかのように報告していた。そんなケースがあるようです。

汗水流して頑張って成功させた部下からしたら、決して許せることではないはず。こんな上司は嫌われて当然です。

仕事を丸投げしてくるくせに責任は取らない

「この企画は、全て君に任せるよ」「君には絶大な信頼を置いているからね。任せたよ」そんな言葉に浮かれてはいられません。こういった上司の中には、何か問題が起きた時に全ての責任をその人に押し付けてくる場合があります。

こういった上司は、ただ仕事を丸投げしているだけで、「何かあったら責任を取るから、思うようにやってみなさい」と言ってくれる上司とは違うのだということを知っておかなければなりません。上司のそういった責任逃れな姿勢に対し、部下は不満を感じずにはいられません。
 

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転職を考える前に!今日からでもできる上司を嫌いだと思った時の対処法

転職を考える前に!今日からでもできる上司を嫌いだと思った時の対処法

こういった人間が直属の上司だったりしたあかつきには、仕事に行くこと自体が憂鬱になってしまうこともあります。ひどい場合は顔も見たくなくなり、同じ職場の空気すら吸いたくなくなってしまい、転職を考える…なんてケースもあるようです。

しかし、転職にはリスクがつきもの。それに、転職先の会社の上司が必ずしも良い上司とは限りません。最悪のケースでは、転職先の上司とも馬が合わず、結局また憂鬱な日々を送る…このような結果になってしまっては全く意味がありません。したがって、まずは転職する前にできるかぎりの対処法を試すことをおすすめします。

上司を嫌いだと思った時の対処法は以下の通りです。ぜひ参考にしてみてください。

眼中に入れず、仕事に集中する

会社は仕事をする場所であって、嫌な上司のご機嫌取りに来ているわけではありません。「この上司嫌いだな。嫌だな」と思っている時間は無駄な時間。嫌いな上司のことは眼中に入れず、上司のことを考える間もないくらい目の前の仕事に集中してみましょう。

そうすれば、仕事が捗る上に、嫌いな上司一人に気持ちを振り回されることもなくなります。

嫌いな気持ちをばねにする

嫌いな上司というのは、自分にとって「こんな風にはなりたくない」と思う存在であるはずです。そういった上司を客観視することで、どういった行いが部下からの信頼をなくすのか。また、どういう風にしたら部下のやる気を損なうのか。嫌いな上司を見ているととても勉強になります。

つまり、こういった上司は反面教師にするのがベストです。ある意味勉強させてもらってるんだと思うと気持ちが軽くなりますし、色々な見方ができておもしろいと思えるはずです。

また、嫌いな上司に対する「いつか目見もの見せてやる!」「この上司より出世してやる!」という気持ちをばねにすれば、目の前の仕事にもやる気が出てきます。大切なのは、嫌いな上司のせいでやる気を失ってしまったり、自信を失ってしまったりしないことです。

同じ土俵に立たない

嫌いな上司に何か言われる度にイライラしたり落ち込んだりするということは、自分自身がそんな上司と同じ土俵の上に立ってしまっているということになります。例えば、2、3歳の無邪気な子どもに嫌なことを言われて「そんなこと言わないでよ!」と怒ってしまったり泣き出してしまったり、そんな大人はいませんよね。

それと同じように、嫌いな上司の一言一言にいちいち一喜一憂していては、自分の嫌いなその上司と同じレベルということになってしまいます。

子供のように無邪気なわけでもありませんし、可愛いものでもありませんが、「この人はしょうがない人だな」と子どもでも見るような気持ちで見てみましょう。「この人の小言を聞いてあげている」「この人のイライラを受け止めてあげている」といったように、“~してあげている”という気持ちでいると気分が軽くなります。

関わりすぎない距離を保つ

同じ職場で働いている限り、全く関わらないということは難しいかもしれません。ですが、上司がYES、NOで応えられる用件の伝え方をしたり、うまくまとめてできるだけ端的に伝えたり、上司と接する時間をできるだけ短くすることが、上司との距離を保つポイントです。

しかし、だからといって、伝えるべき内容を伝えなかったり、先延ばしにしたりするのは反対に上司をイライラさせ、関わる時間を増やしてしまいます。印象も良くないので絶対にしてはいけません。また、仕事でミスをするのも上司と関わる時間を増やしてしまう原因の一つです。

嫌いな上司と関わらないためにも、目の前の仕事をしっかりとこなしていくことが大切だと言えるでしょう。

信頼できる人に相談し、心のよりどころを作る

上記のことを意識していても、毎日嫌いな上司と関わっていたら少しずつストレスは蓄積していくものです。そんな時は、信頼できる仲間や家族などに相談するのが良いでしょう。話すことで気持ちが軽くなりすっきりします。

また、同じく職場の上司のことで頭を悩ませている友人がいれば、「自分だけが辛い思いをしているのではないんだな」と視野が広がります。どうしても毎日同じ職場に通い、嫌な思いをしていると、そこだけが自分の世界で自分ばかりが嫌な思いをしているのだという錯覚に陥ります。そんな時は、色々な人の意見を聞いてみましょう。

しかし、ここで重要なのは、相談する相手は信頼できる人であるということ。うっかり同じ職場の仕事仲間に相談したら、上司の耳に入ってしまったということにならないように気を付けなくてはいけません。
 

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挨拶が関係を変える?嫌いな上司に対する上手な接し方

挨拶が関係を変える?嫌いな上司に対する上手な接し方

嫌いな上司にはつい「行いを改めてはもらえないだろうか…」と相手が変わることを期待しがちです。ですが、人を変えることはとても難しく、労力も使います。人を変えたいならまずは自分から。自分自身の考えや行いを変えた方がスムーズにいくことがあるのです。

以下のようなことを試してみたら、あなたへの上司の態度が変わるかもしれません。ぜひ試してみてください。

挨拶の前に名前を呼ぶ

「おはようございます」「お疲れさまです」という挨拶の際に、先に名前を呼んでみましょう。

【例】
「○○さん!おはようございます!」
「○○部長!お疲れさまです!」

どうでしょうか?これだけで印象が違うように感じませんか?

人は、自分の名前を呼ばれることで『特別な存在として認められている』と感じると言われています。コミュニケーション能力に優れた人は、自然と実践していることが多いようです。まだ実践していない人は、たったこれだけで嫌いな上司に媚びることなく、自分の印象を良くできる可能性があるので、ぜひ試してみてください。

嫌いな上司だからこそ笑顔に努める

いくら嫌いな上司だからといって、嫌いという気持ちを全面に出していては関係は悪化する一方です。嫌いな上司だからこそ笑顔で接してみてください。

そうすれば、わざわざ相手の顰蹙を買って嫌味を言われたり小言を言われたりすることもなく、上手くいけば、相手に対する自分の印象が変わり、上司の自分に対する態度も変わってくるかもしれません。

嫌いだからこそあえて礼儀正しくする

上司のことが嫌いだからといって挨拶を怠ったり、あからさまに態度に出すことは社会人としての常識が問われてしまいます。嫌いな人に態度を悪くするのは周りの目からは幼稚に見えてしまうので絶対にやってはいけません。嫌いな上司にこそ礼儀正しい態度を取りましょう。そのことは、自分の好感度を上げることにもつながるはずです。
 

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それでも上司が嫌いでやめたいと思ったら

それでも上司が嫌いでやめたいと思ったら

こういった対処法を試しても状況が改善されない場合、また、どうしても会社を辞めたいと思ったら、人事部に異動願いを出したり、思い切って転職するのもありでしょう。

異動願を出す

人事部に異動願を出して新しい部署で働くことになれば、必然的に今の上司と距離をとれるようになります。転職をする勇気はないが、環境を変えたい方にはおすすめな方法かもしれません。

思い切って転職する

毎日嫌いな上司に悩まされて、ストレスで体を壊してしまっては元も子もありません。こうなってしまう前に、思い切って転職し環境を変えるのも一つの手です。しかし、前にも述べたように、転職した会社が必ずしも働きやすい会社とは限りません。

また、同じような上司が存在する可能性も否定できません。それを踏まえた上で、転職を考えましょう。
 

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会社の飲み会で乾杯している様子

上司を嫌いだという気持ちに振り回されないことが大事

せっかく自分が望んで苦労して入社した会社。嫌いな上司一人のせいで辞めてしまってはもったいないと思いませんか?まずは、自分に合った対処法を見つけ、上司を嫌いだという気持ちに振り回されない方法を見つけてみてはいかがでしょうか。近い未来、「なんであんなことで悩んでたんだろう?」と思う日が来るかもしれませんよ。
 

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