子供が喉に異物を詰まらせた時の対処法!

どうして子供って、何でもかんでも口やら鼻の穴やらに突っ込むのでしょうか。悩んでみるものの、喉に詰まらせた以上、何とかしなければいけない現実。笑い話で済めばいいですが、中にはシャレにならない物を喉に詰まらせてしまう場合も!とっさの時に必ず役立つ対処法、ご紹介します。

子供がよく喉に詰まらせてしまう物とは!

まずは何を喉に詰まらせてしまうか、把握しておきましょう。事前にある程度危険を避けることが出来ます。

スーパーボールやビー玉など、子供の玩具は誤飲することが多くサイズも喉に詰まらせやすい物です、気を付けましょう。
ボタン電池も誤飲が多く、注意が必要です。

また異物だけではなく、大人が平気で食べるものであっても乳幼児には十分脅威になる食べ物もありますから、食べさせる際は大人が傍にいるなどの注意が必要です。
乳幼児が喉に物を詰まらせてしまう原因は、まだ歯が未発達なため(臼歯がなく食べ物を噛んですりつぶす機能が未発達)、食べるときに遊んだり泣いたりすることが挙げられるからです。

特に気を付けるべき食べ物は、

  • 喉に詰まらせやすいサイズの食べ物
    (ナッツ類、飴、プチトマト、ポップコーン、ぶどうなど)
  • 噛みにくく喉に詰まらせやすい食べ物
    (餅、こんにゃく入りゼリー、肉片、こんにゃく、たくあん、ソーセージなど)

子供は興味をもったものは口に入れてしまう性質があります。乳幼児はまだまだ判断が付かず、手に持たせた物を無意識に口に持っていくことも。喉に詰まらせないように、揺れのある乗り物に乗るとき、遊びながら、歩きながら、寝ながら食べない習慣を付けさせましょう。

またテレビを見ながら、お喋りしながら食事やおやつとなると注意力がそれ、よく噛んで食べないなんてことも。気を付けたいですね。気管支に誤って入り込みやすい豆類は3歳までは避けた方がいいでしょう。

またベビー用おやつも意外と窒息の原因としてよく挙げられるので注意が必要。しっかりパッケージの注意書きに目を通し、与えましょう。

また対象月齢以上だからと過信せず、大人がみている前で食べさせましょう。

子供が喉を詰まらせた時の緊急対処法!

もしも子供が異物で喉を詰まらせたら、とっさにどんな対処をすべきでしょうか。

背部叩打法

  1. 子供の体を抱きかかえるか太ももの上に俯せに乗せる。
    このとき、頭が体よりも下になるように気を付ける。
    乳児(1歳未満)の場合は手のひらであごをしっかりと支えておきます。
  2. 肩甲骨と肩甲骨の間を力強く5回程度叩く。
  3. 口の中に異物が出てきたかどうか、注意深く確認する。
    呼吸や意識の有無も確認すること。
  4. (3)で変化がなければもう一度、(2)(3)繰り返す。

ハイムリック法(腹部突き上げ法)

  1. 子供を立たせる、もしくは座らせた状態で背後から脇の下に腕を差し込み抱きかかえる。
    できるだけ子供と抱きかかえる人間は体を密着させる。
  2. みぞおちの下で片方の手を握りこぶしにし、腹部を上方へ圧迫する。
  3. 口の中に異物が出てきたかどうか、注意深く確認する。
  4. 何度か試して反応が内場合は背部叩打法に切り替える。

諸注意

いずれの場合も、意識がある場合の対応になります。もしも意識がなくなっていたら速やかに119番に通報しましょう。救急車を待つ場合、心肺蘇生法を開始します。
意識がない場合、気道が確保されていない恐れがあるからです。

参考動画:幼児の気道異物を除去する方法 背部叩打法と腹部突き上げ法

こちらは字幕が出て、コンパクトに二つの異物除去方法が紹介されていますのでポイントを知っておくのにぴったりです。的確な対処の参考にどうぞ。

参考動画:こどもの心肺蘇生法

1歳未満の乳児と幼児に対する心肺蘇生の方法について解説があります。要所を字幕で示しているので見やすいです。

危険!喉を詰まらせた子供にやってはいけない対処法!

まず、指で異物を取り除くことは困難です。逆に喉の奥に異物を押し込むことになるおそれがあるのでやめましょう。また、餅を喉に詰まらせた場合の対処法としてよく耳にする「掃除機で吸い込む」方法ですが、こちらも逆に奥に押し込む恐れがありますので素人が行わない方が賢明です。

また先程紹介したハイムリック法は乳児や意識がない子供にたいして行うと内臓損傷や気道圧迫の恐れがあるので、決して行わないようにしましょう。また意識がない場合にハイムリック法を試みると、胃から逆流したもので気道を塞ぎ呼吸出来ない恐れがあります。

かならず意識の有無を確認しましょう。

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