人事部は縁の下の力持ち!具体的な仕事内容や採用に有利な資格とは?

人事部とは、基本的にどの会社にもある部署のことです。主に採用を担当したり、教育を行ったりする場所でもあります。会社によって、人事部がなく別の部署の人が人事の仕事を行っていることもあります。そんな人事ですが、実は重要な仕事だということご存知でしたか?今回は、人事の仕事内容についてご紹介します。

人事の仕事内容や一日の流れ

ほとんどの会社にも人事部はあります。小規模な会社では人事部がないこともありますが、人事の仕事まで無くなっているわけではありません。では、人事とは一体なにをする部署なのでしょうか?また、人事の一日の流れについてもまとめました。

人事部は縁の下の力持ち?会社の運命をつかさどる人事の仕事内容とは?

メインの仕事は人事採用

人事の主な仕事は人事採用です。新卒や中途採用を行ったり、入社した社員の保険の手続きをしたりします。また、毎年人事採用をしている会社なら次年度に向けて計画を立てる必要も出てきます。いくら自分がいい人材だと思っても、会社の方針と違っていたら意味がありません。なので、会社の方針やどのような人材を取るかなどを議論しながら進めていきます。

事務手続きも行う

もちろん人事の仕事はそれだけではありません。日ごろの事務作業も行っていきます。例えば、採用した人への連絡や次年度の採用活動に向けて資料作成などを行う必要もあります。決して、人を採用すればそれで終わりというわけではないのが、人事の仕事です。

中小企業では人事部がないこともある

冒頭でもお伝えした通り、人事部がない職場もあります。特に、中小企業では人事がないことも少なくありません。そのような職場では、総務部や経理部の人が人事の仕事を兼任しています。これに関しては賛同する声と批評する声に分かれています。

人事部が大きくなりすぎると、現場の認識とずれてしまうため無駄に権力を振りかざしてしまうから…という意見もありました。確かに、人事の認識だけで物事を決めてしまうのはあまりいいことではないでしょう。

しかし、人事がいないということは社内で何か問題が起きた時に相談する場所がないことにも繋がってしまいます。人事部がない会社は、基本的に問題が起きても自分で解決しなければなりません。それは、企業の形として間違っているのではないでしょうか。ある人は、人事が会社の運命を握っているという意見も出しています。どちらにせよ、人事がしたいのに人事部がない会社は避けるべきでしょう。

人事の一日の流れ

そんな人事ですが、基本的にそこまで忙しい部署ではありません。仕事が立て込んでいない限り、残業をたくさんしなくても帰ることができます。まずは、始業時間前に出勤をし、そこから人事の仕事を行います。保険や年金、採用に関する仕事が主です。

昼休憩をとってから午後も仕事を行います。午前に残った仕事をそのまま行います。場合によっては、ハローワークなどに出かけて話をすることもありますが、基本的に内勤の作業が多いです。そして、退社時間になれば帰宅します。出勤時間も他の部署の人と一緒の9時頃なので、きついと感じることはほぼないでしょう。

人事の年収や給与はどのくらい?

人事として働こうと思っているけれど、具体的な年収や給与を知りたい。もっと年収の高い人事の職場はないの?と思っている人も少なくないはずです。では、人事の年収や給与の平均は一体どのくらいなのでしょうか?

人事部は縁の下の力持ち?会社の運命をつかさどる人事の仕事内容とは?

人事の平均的な年収や給与は?

人事部の求人情報を見てみると、大体500万円から700万円が一般的で、中には1,000万円以上の年収がもらえる企業もあるようです。年収をアップさせるためには、とにかく上を目指すこと。キャリアップさせることによって、年収も跳ね上がります。仕事を頑張って役職に就くのがベストです。

人事は働きやすいの?

でも、給与や年収がよくても待遇が悪いと働きにくいですよね。では、人事部は働きやすい職場なのでしょうか?

  • 内部事情を把握しやすい
  • 人事は、会社の中心となる立場です。新卒や中途入社の採用だけでなく、会社全体の人事の仕事も承っています。なので、各部署の内部事情は把握しやすいとも言えるでしょう。ということは、社員の個人情報なども握ることになります。ある意味上手に立ち回りやすい部署かもしれません。

  • 会社の重要ポジションでもある
  • そういった点から考えると、人事は会社の重要なポジションであることがわかります。先ほども述べたように、人事部は会社の運命をつかさどっている部署でもあります。それは、ただ社員を採用するだけでなく、育成も行わなければいけないからです。採用して放っておいても、すぐさま成長できるわけではありません。

    使える人材に育て上げなければ、すぐに辞められてしまいコストだけがかかってしまいます。また、社員とコミュニケーションを多く取る必要があります。コミュニケーションが取れないと、どのような考えをしているのか、どのような悩みを抱えているのか理解することはできません。

    社員のモチベーションを上げるためにも、人事が動かなければなりません。事務作業以外にもすることが多いため、そういった意味では大変な仕事かもしれません。

人事に就職するためやるべきこと

では、人事に就職するためには何をすればいいのでしょうか。そこで、人事に就職するための方法をまとめました。

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まずは人事の求人に応募してみる

まずは、会社に応募します。人事になるために必要な資格や学歴などは特にないので、人事に配属してもらえればそれでOKなのです。ただ、会社によっては先に別の部署を体験させてから人事に異動させることもあります。いきなり人事の仕事ができるかは運次第でしょう。

ただ、すでに人事として働いたことがある人や未経験でもOKと書かれている場合は話が別です。それに、中途採用の場合も最初から人事に配属してもらえますので、転職する人も有利でしょう。

今いる部署から人事へ異動願いを出してみる

また、今いる部署から人事へ異動願いを出してみるのも一つの方法です。どうしても人事がやりたいのであれば、イチかバチかで異動願いを出してみましょう。

人事に必要な資格を取得してみる

人事の仕事を行う際に特に必要な資格はありませんが、衛生管理の仕事を行うことがあります。衛生管理とは、労働者にとって環境を整えるための仕事のことです。この仕事を行うためには国家資格が必要になります。50人以上いる企業なら必ず1人は持っておかなければいけない資格なので、アピールするのに持ってこいでしょう。

  • 衛生管理者
  • 快適な職場づくりに欠かせない資格です。様々な受験資格がありますが、基本的に実務経験がないと資格が取得できません。人事未経験者が取得するのは少々難しいでしょう。

  • 社会保険労務士
  • 社会保険労務士とは、年金や社会保険を扱う資格です。こちらも国家資格なので、取得できると後々の仕事にも生かせます。人事以外の場所でも生かせますから、今後のことを考えると取得しておいて損はないでしょう。

人事の志望動機

とても大切な仕事の人事ですが、入社するためには面接で志望動機を話さなければなりません。人事部に入るのなら、採用に関わるようなことをしていたという経験を話せることができればOKです。また、教育に関することも話せることができるといいでしょう。上の立場に立ったことがある人有利に志望動機が作れますよ。

人事に向いている人や仕事のやりがい

どのような仕事にも適性ややりがいがあるように、人事にもあります。では、人事の仕事のやりがいとは一体どのようなものでしょうか。

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人事に向いている人とは?

人事として配属されたものの、向いていなければ長く続けられませんよね。人事に向いている人は、以下のような人です。

  • 根気よく物事を教えられる人
  • 人事は人材を採用した後、教育も行わなければなりません。しかし、自分が当たり前のようにわかっていることも、相手はわかっていないことが多いです。なので、根気よく教えられる人も人事には向いているでしょう。

  • 人に興味を持つことができる人
  • 人事の仕事をするためには、なるべく人に興味がある人が望ましいです。なぜなら、人に興味を持って観察できるほうが会社にとっていい人材を獲得できるからです。また、学生や転職者とのコミュニケーションを取ることもできますから、人と会話を楽しめる人もふさわしいでしょう。

  • 秘密を守れる人
  • 人事の仕事をしていると、どうしても社員のプライベートや個人情報を知ってしまいます。それに、各個人の昇進なども先に知ることになります。ここで、ほかの人に話してしまうような口の軽い人だと人事の役目は務まりません。なるべく口が堅い人が向いているでしょう。

人事のやりがいとは?

最後に、人事のやりがいをご紹介します。この楽しみをあなたも共感できれば、人事にふさわしい人材といえるでしょう。

  • いい人材を採用して業績が上げること
  • 新卒や中途採用者を採用し、会社の業績をあげることができれば人事としてのやりがいを感じられます。ここが人事の仕事の難しいとことでもあり、いいと思った人が実は仕事ができなかったり、すぐに辞めてしまったりすることもあるとか。間接的にではありますが、自分も業績を上げたことになりますから、うれしくなるでしょう。

  • 人の成長に携われること
  • 入社したばかりは、何もできなくても数年経てば立派に成長してくれることもあります。自分で採用した人がそうなってくれると、感慨深く感じられるはずです。この点も、人事でしか味わえないことでしょう。

  • 常に勉強して自分を成長させられるところ
  • 人事は、学生などに向けてプレゼンテーションを行うことも多いです。その際、間違ってる情報を教えるわけにはいきませんから、勉強しなおさなければなりません。人に教えるということを通して自分も成長させることもできるので、自分を高められることにやりがいを感じる人も多いです。

人事として会社と社員を支えていこう

人事という立場は、どの会社にとってもなくてはならない存在です。一見地味なように思えるかもしれませんが、実はキーポジションでしっかりとした人が就かなければ意味のない場所でもあります。人事部に入社して、会社と社員を支えていきましょう。

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