正しいお辞儀は社会人の基本!相手に敬意を表すマナーを知ってビジネスシーンで使い分けよう

MOMOKO

お辞儀は、社会人の基本とも言えるビジネスマナーです。お辞儀についてしっかりと理解していないと、「知らず知らずのうちにマナー違反をしていた!」なんてことにもなりかねません。どのような時にどのようなお辞儀をするのが正しいのか。今一度、自分が普段行なっているお辞儀について、確認してみましょう。

お辞儀が本来意味するものとは

お辞儀は相手への敬意を表すもの

出社・退社時の挨拶に始まり、取引先への訪問時や来客対応時など、お辞儀はあらゆるシーンで頻繁に使われています。その意味合いも、相手に対する尊敬・親しみ・感謝・謝罪など、実にさまざまです。いずれの場合も、「相手を敬う気持ち、大事に思う気持ち」が根底にある行為だと言えるでしょう。

もともと、お辞儀は自分の急所である首を差し出すことで、相手に対して敵意がないということを示したことに由来すると言われています。相手に対してどれだけ敬意を払っているかということを、頭を下げる深さによって表現したのですね。正しくお辞儀をするということは、相手への敬意を正しく伝えるための重要な手段なのです。普段何気なく行っている人ほど、正しいお辞儀についてしっかりと理解しておきましょう。

お辞儀にはどんな種類があるの?その使い分けとは

お辞儀には、「立礼」「座礼」があります。立礼は、立った状態で行うお辞儀、座礼は、正座した状態で行うお辞儀のことをいいます。ビジネスシーンでお辞儀をする場合、多くは立礼で行われます。そのため、立礼については、社会人として最低限正しく理解しておきましょう。

お辞儀は3種類!場面によって使い分けよう

立礼は、「会釈」「敬礼」「最敬礼」の3種類に分けられます。それぞれ、礼の深さとお辞儀に込める気持ちの大きさが異なります。状況や相手によってお辞儀を使い分けられるようになりましょう。

  • 軽い挨拶をするときに使われる「会釈」
  • 3種類の中ではもっとも軽いお辞儀です。主に、人とすれ違う時や、出社・退社時の挨拶の際に使われます。背筋をまっすぐに伸ばし、15度の角度を目安に上半身を傾けます。視線は足元から3mほど先に落とすように意識するとよいでしょう。

  • 最も一般的であらゆる場面で使われる「敬礼」
  • ビジネスシーンでは、最もよく使われるお辞儀です。主に、目上の方やお客様に対して使います。初対面の方に対する挨拶や、取引先への訪問時、お客様のお出迎えやお見送りの際などには、会釈よりもさらに敬意を払ったお辞儀である、敬礼を行います。しっかりと背筋を伸ばし、30度の角度を目安に上半身を傾けます。視線は足元から1~2mほど先を見るように意識しましょう。

  • 感謝や謝罪の気持ちを表す最も丁寧な「最敬礼」
  • 使用頻度はあまり多くはありませんが、ビジネスの場では最も重要な意味を持つお辞儀です。名前が示す通り、3種類の中で最も敬意を表すお辞儀です。相手に対して深い感謝の気持ちを表す時や、クレーム対応などで謝罪する場合、大事なお客様のお出迎え・お見送りの際などに使用します。

    また、冠婚葬祭などの改まった場で挨拶する際にも、この最敬礼を行います。しっかりと背筋を伸ばした状態で立ち、45度の角度を目安に上半身を傾けます。視線は足元から1mほど先を見るように意識しましょう。

お辞儀の際の手の位置は男女で異なる

お辞儀をする際、男女で手を置く位置が異なります。

■男性の場合
手を体の横に自然に添わせるようにします。

■女性の場合
おへその下あたりで両手の指先を重ねるようにします。この時、右手の上に左手を重ねるように組むのが一般的です。

和室でのお辞儀の仕方は?

和室でのお辞儀は、立礼ではなく座礼を行います。この時、気を付けなければならないことは、座布団に座ったままのお辞儀はNGだということです。座布団に座っている場合は、一度座布団を外して畳の上に降りてから、お辞儀を行います。

背筋をまっすぐに伸ばして正座した状態から、上半身を傾けていきます。両手は太ももの上に置き、上半身を傾けるのに合わせて自然に前へ滑らせていきます。浅くお辞儀をする場合は、畳に指をついて、ゆっくりと腰からお辞儀をします。深くお辞儀をする場合は、畳に手をついて、床から5cmほどのところまで頭を下げていきます。

こんなお辞儀はマナー違反!

  • 知らないうちに失礼なお辞儀になっているかも!?
  • 上でも説明した通り、お辞儀は相手に対する敬意を表すものです。そのお辞儀の方法が間違っている場合、相手に敬意を示すどころか、嫌悪感を抱かせてしまう場合があります。知らず知らずのうちに、以下のようなお辞儀をしてしまっていませんか?確認していきましょう。

首しか動かさない

首だけでお辞儀をするのはマナー違反です。若い人たちがよくやってしまうお辞儀ですが、お辞儀とは本来、上半身を傾けて頭を差し出すことによって、相手に敬意を示す行為です。首だけのお辞儀では、しっかりと敬意を払っているつもりでも、相手はそのように感じない可能性があるでしょう。また、首だけでお辞儀をする場合、お辞儀中もずっと相手から視線を外さない人がいますが、それも失礼にあたるので注意しましょう。

お辞儀の際の姿勢が悪い

お辞儀の際に猫背になっていたり、両足が揃っていなかったりすると、良い印象を持たれません。とくに普段から姿勢が悪くなってしまう人は、姿勢を正してからお辞儀をするように意識しましょう。

ペコペコと何度もお辞儀する

お辞儀を何度もすると、相手に焦っているような印象を与えてしまうことがあります。一回一回のお辞儀も丁寧さにかけてしまうので、誠意のないお辞儀に見えてしまうのです。一回のお辞儀を、丁寧に気持ちを込めて行うのが礼儀です。

他のことをしながらのお辞儀

他の動作・作業をしながらお辞儀をするということは、相手よりもその動作や作業を優先していることになります。そのため、このようなお辞儀はマナー違反にあたります。例えば、歩きながらお辞儀をする人をよく見かけますが、きちんと立ち止まってからお辞儀をするのがマナーです。

相手への印象がぐっと良くなるお辞儀のポイント6つ

お辞儀の際に気を付けることは、角度や姿勢だけではありません。以下に説明する6つのポイントを押さえて、相手に好感を持たれるお辞儀ができるよう心がけましょう。

ひとつひとつの動作に心を込めて丁寧に

印象の良い正しいお辞儀をするためには、お辞儀をしている最中の動作はもちろん、お辞儀の前後の動作も非常に重要になってきます。お辞儀に伴う一つひとつの動作を、真心を込めて行いましょう。

立ち姿勢を美しく

正しいお辞儀は、まず、しっかりと立つことから始まります。両足を揃えて立ち、背筋をピンと伸ばします。この時、あごが上を向かないように気をつけましょう。しっかりとした立ち姿勢を取ることによって、お辞儀をした際にも体のバランスが崩れず、安定した美しいお辞儀をすることができます。

  • 自然で好感度の高い視線の動かし方
  • お辞儀の前後には、必ず相手の目を見るようにしましょう。お辞儀の前に、相手としっかりアイコンタクトを取り、お辞儀中は視線を下に落とします。ゆっくりと起き上がったら、もう一度、相手とアイコンタクトを取ります。「目は口程に物を言う」という言葉がありますよね。アイコンタクトをしっかり行うことで、相手への敬意がより伝わりやすくなるのです。

頭をあげるのは相手よりあとに

相手が頭を上げてから、自分の頭を上げるようにしましょう。お辞儀の由来は、「自分の弱い部分である頭を相手に差し出して、敵意がないことを示す」ものでしたよね。お互い同時にお辞儀をする場合でも、自分の頭を一瞬でも相手に見せることが大事です。これだけで、大変丁寧な印象になり、相手により一層気持ちが伝わります。

体を倒す、起こす速さを意識する

上半身を起こす時は、倒す時よりもゆっくりとしたスピードで行いましょう。丁寧で優雅な印象になります。

  1. 上半身を倒す
  2. 一呼吸置く
  3. 4.で上半身をゆっくり起こす

というようなイメージです。このようなお辞儀の仕方は、相手に好感を与えるだけでなく、自分の気持ちを落ち着かせる効果も期待できるようです。

挨拶をする場合は挨拶を先に

「語先後礼」という言葉が示す通り、まず、挨拶をしてからお辞儀をするのが正式な方法です。相手にもっとも敬意が伝わる方法になります。挨拶をする際は、相手の目をしっかりと見て、笑顔を忘れないようにしましょう。

お辞儀は笑顔で!

どんなにお辞儀の角度や姿勢に気をつけても、仏頂面をしていては伝わるはずの気持ちも伝わりません。相手にも冷たい印象を与えてしまいます。笑顔は最強のコミュニケーションツールです。謝罪やお悔やみの場でない限り、お辞儀は自然な笑顔で行うように心がけたいものです。アイコンタクトの際に笑顔が伴うだけで、ぐっと誠意が感じられるようになります。

大事なのは相手に気持ちを届けること!

お辞儀をする際に重要なのは、「相手に自分の気持ちを伝えること」です。上でも説明したように、お辞儀の深さの違いを理解し使い分けられることは、ビジネスの場ではとても重要です。その基本をしっかり押さえた上で、お辞儀という一連の動作一つひとつを、真心を込めて行いましょう。

そうすることで、感謝や謝罪の気持ちを相手にしっかり届けることができます。気持ちのこもった正しいお辞儀ができれば、相手に好感を持ってもらえたり、「信頼できる人」だという印象を与えることにも繋がります。ぜひ、形だけではない、相手の心に届くお辞儀ができるようになりましょう!

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