パソコン検定は初心者でも受験することができる!オフィスワークで使える便利な資格と正式名称とは

今では、仕事で一般化されているといっても過言ではないパソコンを用いたスキル。パソコンは、暮らしに便利さをもたらすツールとしても馴染み深いですが、業務において効率化をもたらすのも魅力的です。ここでは、パソコン検定の種類や受験に必要な知識について紹介していきます。

パソコン検定(=P検)の種類

パソコン検定の種類も多種多様で、基本的なものから応用力が求められるものとさまざまです。また、ある分野に特化した専門的なパソコンスキルを取得することができるものもあります。自分が勤めている会社の仕事内容や、目指している職種がある場合は、これらをよく理解した上で数あるパソコン検定の中から自分に合った資格を選ぶ必要があります。

初心者でも受けることができる

パソコン検定は、初心者でも受けることができる試験が多くあります。パソコンには学校の授業で触れた程度で、普段の生活ではあまり使っていない人でも取り組める、初心者に優しい試験内容が出題される試験もあるのです。

しかし、特別な技術を必要とする上級者向けの試験もあるため、しっかり確認してから応募する必要があります。これらを考慮した上で、自分の実力に合った資格内容を勉強するようにしましょう。また、その資格試験に関する合格率や試験時間、出題範囲の傾向をあらかじめ知っておくことで試験の対策が立てやすくなります。事前準備は大切です。

パソコン検定MOS

MOSで取っておきたい3つのスキルとは?

マイクロソフトが認める国際資格であるMOSには、5つの種類があります。企業によっては例外もありますが、オフィスシーンにおいては、「Word」「Excel」「Power Point」がよく使われます。そのため、パソコン検定を受けるとすれば、この3つの内のいずれかを選ぶことをおすすめします。これら3つの資格修得によって得ることができる、パソコンスキルについて見ていきましょう。

  • 会社で日常的に使うことのあるWord
  • 会社や日常でよく見かけることがある書類や資料は、主にマイクロオフィスの「Word」を使用しています。フォントのスタイルやサイズ、表作成や印刷と、書類や資料を作る上では欠かせない基本知識を学ぶことができます。オフィスのみならず、プライベートでも使うことが多いソフトです。タイピングをある程度できる人が、スキルアップするのに必要な範囲を学ぶことができます。

  • 表計算はExcelにお任せ!
  • 一般的な業務に必要とされるSUM関数・IF関数などの数式や、Excel関数学ぶことができるのが「Excel」です。例えば、名簿・カレンダー・家計簿・スケジュール表など、効率的に作成できるようになります。また、ピペットテーブルやマクロなどを用いたデータの分析や解析に必要とされる数式も、同時に学ぶことができるようになっています。

    そして、2016年バージョンにおいてExcelにはエキスパートの試験も受けることができるようになっています。基本的な操作をマスターしたい人は、スペシャリストからの受験がおすすめです。

  • プレゼンをする時に便利なPower Point
  • 人に説明する際に文章だけでは伝わりにくい業務説明も、Power Pointで分かりやすい資料やプレゼンテーションを作成することができます。試験の出題範囲に関しては、Wordの資格取得の際に学ぶことができるフォントや、編集等の基本操作の部分とあまり変わりはありません。少し変わるところは、アニメーションやスライド作成が加わることです。Wordと並行した学習によって、試験に合格しやすくなります。

MOSのスペシャリストの難易度

受験するソフトウェアの種類にもよりますが、MOSのスペシャリストの合格率は80%と言われています。合格率を見ると一見高いように思いますが、問題の出題内容は幅広く、苦手な部分を疎かにすることはできません。しかし、いずれも簡易的な操作内容ですので、しっかり万遍なく勉強すれば合格に近づくことができます。また、問題文を正確に読み解く力も試されます。試験対策に余裕がある人は、出題される問題文に沿った回答や作業ができる練習をしておくとよいでしょう。

P検の級別で受験を考えてみる

パソコン検定では、パソコンの電源を入れるという初歩的な段階から、電子メールの活用と基礎から応用まで幅広く、級別でパソコンスキルの修得ができるようになっています。マイクロオフィスの資格は持っているけれど、パソコン検定は持っていないという人にもおすすめです。

MOSとの違いは?

同じパソコンを使った検定とはいえ、MOSとの出題範囲に違いがあるのがパソコン検定です。主にMOSは、特定のWordやExcelとマイクロソフトに絞った内容が出題されます。しかしパソコン検定の場合は、Wordを用いた文章作成やExcelの表計算に付け加わる形で、基本的なパソコン操作も出題されます。幅広い知識が必要とされる資格となっており、1つの資格で一通りの作業がこなせるようになりたいという人に、おすすめの検定です。また、実技試験だけではなく筆記試験があります。

パソコン検定4級

「パソコン操作にあまりなじみがない」もしくは、「これから業務に携っていく中でパソコンへの操作に不安を感じている」という人におすすめなのが、パソコン検定4級です。4級の修得によって、コンピューターに関する基本用語を知ることができたり、簡単な操作ができたりします。基本的な知識を知っておくと、パソコンに関する業務説明の流れや、やり取りが分かるようになるでしょう。また、マイクロオフィスのWordやExcelからも出題されますので、万遍なく学習に取り組む必要があります。

パソコン検定3級

パソコン検定3級は、4級で学習した基本操作の応用を活かせる処理ができるようになります。例えば、電子メールの操作やネットワーク、ネット上における著作権などの情報モラルも学べるのです。パソコンを使った仕事で、個人情報保護法などの情報を扱う上での基礎知識を知ることができます。

パソコン検定準2級

基本的なパソコンスキルの応用を活かすことができる3級の次は、パソコンの知識を効率的に行うことができるパソコン検定準2級となります。これまでの操作に時間がかかっていた作業の効率化を図れるのです。そして、自分が活用しているスキルを人に教えたり、伝えることができるようにもなるでしょう。一通りのパソコン操作ができ、人に教える立場にいる人が取得しておくとよい資格です。

気になる学習方法は?

パソコン検定の出題内容は幅広いです。得意分野だけ勉強しても、合格することが難しいのです。一通り参考書や練習問題を解き、間違えたところだけ重点的に覚えていくのが効率的ですので、どれだけ苦手分野を抑えていけるかが合格への鍵を握ることになります。

パソコン検定は就職に有利なの?

オフィスワークには必要不可欠な資格

パソコンの資格も種類が多い中で、自分が目指す職業や勤めている会社によって必要とされるスキルは異なってきます。しかし、どの業界もパソコンがオフィスに置いてある以上は、取得しておいて損はしない資格でしょう。今では、パソコンが当たり前の時代と言われているほどです。この機会にオフィスワークに必要不可欠な、パソコンに関するスキルを身につけておくことをおすすめします。

パソコンができる証として履歴書に書ける

面接はとても緊張しますよね。面接官は応募者と初めて会うということもあり、面接に来た人がどれくらいの力量があるかどうかはわからないものです。しかし、資格の認定書も同時に持っておくことでパソコンスキルがある証となります。採用へと繋ぐことができる可能性を上げられるかもしれません。

採用後においても活かせるスキル

会社がどのソフトウェアを扱っているかにもよりますが、パソコン検定を所持しておけば、採用後においても業務に差し支えなく過ごすことができるでしょう。パソコンができるということだけではなく、仕事の効率化も図ることができとても魅力的です。

履歴書にパソコン検定の正式名称を書く場合

パソコン検定に問わず、他の資格や検定は正式名称が長いため、会話や資料の中で略字が使われていることがあります。しかし、履歴書に記載する際に略字を使うことはタブーとなっています。以下が、略字として使われていることの多い資格の正式名称になります。

  • パソコン検定(P検)の正式名称
  • ICTプロフィシエンシー検定

  • MOS Excelの正式名称
  • Micro Office Specialist Excel

  • 日商PCの正式名称
  • 日商PC検定

やっとの思いで取得した資格も正しい書き方をしないと、面接後において評価してもらえないことがあるかもしれません。世間一般で使われている略字ではなく、しっかり正式名称で履歴書の欄に記載するようにしましょう。またこれらの検定は、免許書が発行されるわけではありませんので、資格の名前の後ろは「修得」ではなく「合格」と記載するようにしましょう。

パソコン検定は難しいの?

パソコン検定ではどんな問題が出題されるの?

最初は誰しも、見なれない言葉などが飛び交うことが多いため、検定への難しさを感じてしまう人もいらっしゃるのではないでしょうか?パソコン検定の階級などにもよりますが、しっかり参考書に沿った覚え方や学び方をすれば合格できる内容です。特にMOSのスペシャリストやパソコン検定の4級は、基礎的な問題内容を中心に出題されていますので、初心者でも安心して取り組むことができます。

教材で勉強するだけでも資格はとれるの?

教材を使って勉強をするだけでも、資格修得に必要なパソコンの知識やスキルを学ぶことができます。教材を使った独学の学習方法は、平日仕事が忙しく土日などの空いた時間を有効活用したい、という人におすすめです。また、参考書のみの費用で済むため、誰でも取り組みやすい学習法と言えるでしょう。数ある参考書の中から、自分に合った学びやすい参考書で試験対策するとより勉強がはかどるでしょう。

その他のパソコン検定にかかわる試験・職種

MOSを一通り習得したら次はこれ!日商PC検定

P検やMOSに次いで、有名なパソコンに関する資格の一つです。パソコンを使う上で必要とされる基礎的なスキルを応用化した試験内容です。この資格を取ると、Wordを用いたビジネス文章の作成やExcelを用いた業務上で取り扱うデータ処理、解析をスムーズにできるようになります。日商PC検定は、マイクロオフィスソフトで実用的でありビジネスに必要なスキルを身に付けることができる資格です。MOSの資格を一通り修得している人におすすめな検定です。

国家資格の基本情報技術者

経済産業省が開催している基本情報技術者試験は国家資格です。ITの世界で必要とされる高度なスキルや応用力が試される資格になります。出題内容を具体的に紹介すると、データ構造やフロー、アルゴリズムなどが挙げることができます。日商PC検定と同じく、一通りMOSやパソコン検定の資格を所持している人におすすめできる資格です。

プロジェクトを運営・管理するプロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとは、文字通りプロジェクトのマネジメントに必要なスキルを身に付けるための資格になります。プロジェクトを進めるにあたって必要とされる予算や人員、業務フローといった、一連の流れを管理する上で必要で体系的な物の見方ができるようになります。

エンジニアを目指す人におすすめソフトウェア開発技術者

生活に便利なアプリや、仕事の効率化を求めるソフトウェアの開発に必要なスキルが学べるソフトウェア開発技術者の資格です。便利化を図る上では欠かせない高品質なソフトの作成・開発するためのデータベースやシステム構築、プログラムの作成や開発ができるようになる資格になっています。システムエンジニアを目指す人にもおすすめです。

パソコン検定の資格を取得して仕事に活かそう

これらの資格を修得することによって、オフィスワークに必須な業務を効率的にこなしていくことができます。これらの資格を活かせる職業を目指す人はもちろんのこと、現在の仕事をより良いものにしたい人にもおすすめの検定です。スキルアップに向けて、自分に合った資格の受験を考えてみてはいかがでしょうか?

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