好きなことを仕事にして生活を充実させたい!メリット・デメリットを知って自分に合った働き方を探そう

「好きなことを仕事にしよう!」と思ったことはありませんか?そうすれば長く仕事を続けられそうですし、何より仕事が楽しそうですよね。では、好きなことを仕事にするためにはどうすればいいのでしょうか?今回は、好きなことを仕事にする人の割合や、そのメリット・デメリットについてお話します。

好きなことを仕事にしている人はどのぐらい?

学生でこれから社会人になる方や就活中の方で、「好きなことを仕事にしたい!でも実際は難しそう…」と思ったことはありませんか?期待と不安を抱いてしまいますが、実際にどのぐらいの人が好きなことを仕事にしているのでしょうか?

約3割の人が好きなことを仕事にしている

株式会社NEWSYが運営しているサイト「しらべぇ」がアンケートを行った結果、好きなことを仕事にしている人は約3割であり、3人に1人が好きなことを仕事にしているといえます。好きなことを仕事にすると、「楽しい」「時間を忘れて没頭できる」「苦しくても頑張れる」などの充実した意見が多く見られます。

子どもの頃からの夢を叶えた人や、その仕事をするために学校に通って資格を取った人、自分の性格に合っている(地道な作業が好き、裏方の仕事が好き)など、好きなことを仕事にしてる人はたくさんいます。中には、最初は好きではなかった仕事も、やっていくうちに好きになった方もいるそうです。

好きなことを仕事にする時の志望動機

仕事を始める際、面接で聞かれたり履歴書で書いたりするのが志望動機です。好きなことを仕事にする場合、面接で「〇〇が好きで…」と話す方が多いでしょう。実は「好きだから、この仕事をしたい」というような志望動機は、評価があまりよくないのです。なぜなら、「好き」であることは前提であり、その「好き」をどのように生かして仕事をしていきたいか、を採用者は求めているからです。

例えば、保育士になりたくて保育園で採用試験を受けるとき、「子どもが好きだから、保育士になりたい」という志望動機では、良い印象を持ちにくいのです。子どもと関わる仕事をするならば、子どもが好きであること前提です。「子どもが好きで、保育園を訪れるボランティアを何度も経験しました。その中で、ピアノを弾いたり絵本を読んだりして、子どもたちと楽しく遊んだことから保育士になりたいと強く思いました。」など、好きが高じて働く人と同じ目線に立って仕事に関わった経験を話したほうが好印象です。

好きなことを仕事にするメリット

好きなことを仕事にすることで、どんなメリットがあるのでしょうか?大きく3つに分けて説明します。

仕事にやりがいを感じやすい

仕事をするうえで、やりがいを感じられることはとても大切なことです。好きだからこそ、仕事でやりがいを見つけやすいと思います。やりがいを感じながら仕事ができれば、充実した生活が送れるでしょう。例えば、接客業でお客様から「ありがとう」や「またお願いします」などの言葉を掛けてもらえたら嬉しいし、次も頑張ろうと思い高いモチベーションを維持できそうですよね。

ストレスが溜まりにくい

嫌なことをしてストレスが溜まることはあっても、好きなことをしていてストレスが溜まることはほとんどないですよね。仕事が大変でも、好きなことであれば「もう少し頑張ろう!」と思えたり、苦手なことがあっても努力して克服しようと前向きな気持ちになれるのは、好きなことが仕事だからこそです。大変なことや辛いことを乗り越えられれば、自信に繋がります。

また、仕事で嫌なことがあったり大変なことが続くと「辞めたい」と思ってしまいますよね。しかし、好きなことが仕事であれば、すぐに辞めたいと思うことは少ないですし、逆境を跳ね返そうと燃えるぐらい情熱を注ぐこともできるでしょう。

成功する可能性が高い

好きなことであれば集中して仕事に取り組めたり、やる気もみなぎるので成功する可能性は高いでしょう。必ず成功するわけではありませんが、文句を言いながら低い意識で仕事をしている人と、仕事が好きでやる気に溢れている人なら、仕事の出来に差が出ますし後者のほうがより充実しています。

好きなことを仕事にするデメリット

「好きなことは仕事にしてはいけない」という意見を聞いたことはありますか?好きなことを仕事にすることはいいことだけではありません。デメリットもあります。どんなデメリットがあるかを大きく3つに分けて紹介します。

好きなことが嫌いになってしまう

仕事はほぼ毎日することであり、大変なことや理不尽なこともあります。毎日仕事に向き合っているうちに、好きなことが嫌いになってしまったり飽きてしまったりすることがあります。また、仕事で上手くいかないと行き詰って挫折したり、心理的にへこんでしまい立て直すのが難しいです。

理想と現実の違いを感じる

「思ってたものと違う」「こんなはずじゃなかった」と、理想と現実のギャップで後悔する人は多いです。そして、このギャップを理由に退職する人も多いのも事実です。

上記で少しお話した保育士も、仕事内容のメインは子どもと遊んだりお世話をしたりすることですが、実は書類作成や力仕事も多く、運動会や発表会などのイベントが近くなればその準備としておたよりや衣装、大道具や小道具を作ったり、子ども達にお遊戯を教えたりと準備に追われる日々です。「書類を書くのは苦手だから、ずっと子どものお世話をしたい」などの理由は仕事で一切通用しませんよね。理想と現実の違いで後悔しないためにも、仕事の下調べは必須です。

休日・お給料・勤務時間が自分に合わないこともある

お給料が低いことや休日が少ないことも、好きなことを仕事にしているから最初のうちは我慢できるかもしれませんが、続けているうちに段々不満を抱くこともあります。残業が多い仕事だと、夜遅くまで働くのに朝は早い…など、長時間の勤務で疲れてしまいやる気を失ってしまう事もあります。

また、休日も同様です。土日や祝日はゆっくり休みたいと思っても、美容師やサービス業にとっては稼ぎ時なので働かないといけません。「世間は大型連休なのにずっと仕事で忙しい」なんて思うこともあるかもしれません。

好きなことを仕事にするための方法大きく3つ

メリットとデメリットとうまく向き合って、好きなことを仕事にする!と決めたとき、どんなことをすればいいのでしょうか?好きなことを仕事にするための方法を紹介します。

転職する

服が好きだからアパレルで働く、カフェが好きだからカフェの店員として働くなど、好きなことに関係するジャンルの仕事に就く方法です。このとき気をつけないといけないのは、先ほどお話した理想と現実の違いです。例えば「カフェが好きだからカフェで働きたい」人であれば、カフェの何が好きなのかをよく考えてみてください。「落ち着いた雰囲気やのんびりするのが好き」というような気持ちも大事ですが、カフェの店員になるのであれば、接客はもちろん商品の発注、時にはクレーム対応に追われたり残業をしないといけない時があるかもしれません。

「カフェが好きで店員になったのに、カフェの雰囲気を楽しんだりのんびりできない」「店員になるより、お客さんとしていたほうが、よりカフェを楽しめた」と、後悔したり嫌いになってしまうかもしれません。
転職する前に、もう一度自分の「好き」をよく見つめ直してみると、よりよい仕事ができると思います。

思い切って起業する!

起業と聞くと「そんなの自分には無理!」と思う人が多いはずです。ですが「好きなことを教える」という家庭教師のような方法で、思い切って起業する手もあります。例えば、料理が好きなら料理の作り方を教えてあげたり、音楽が好きならギターの弾き方を初心者に教えてあげるというような方法です。まったく料理ができない人、まったくギターが弾けない人からみれば、教えてくれる人は絶対に必要で頼りになる存在です。自分がそんな人たちの先生になることで、ビジネスにできます。

今はネットが普及してるので、家でもできますし1人でも起業は可能です。ネットでギターの弾き方や料理の作り方を、動画や文章をアップすれば多くの人に教えてあげることもできます。テレビ電話を使えば、1対1で相手としっかり向き合って自分の好きなことを教えてあげることも可能です。教えてあげた相手から「ありがとう」と言ってもらえた時や収入があったときは、やりがいをとても感じられるはずです!

自分の夢を追いかける

歌手や芸能人になりたいなど大きな夢を持つ人が、必死に夢を追いかける方法もあります。自分を売るために、お金をかけたり休む暇もなく活動しないといけないので難しい方法です。時には「無理だよ」なんて周りの人から言われるかもしれませんが、夢を叶えた時の感動や嬉しさ、達成感は大きいです。

満足できる仕事をするために必要なこと

仕事は1日の約3分の1の時間を使い、ほぼ毎日するものです。仕事をするなら楽しくて続けられるものがいいですよね。特に好きなことを仕事にするなら、その仕事の下調べが必要です。やりたい仕事がどんなことをするのかをイメージしてみたり、その仕事に就いてる人の声を聞くことや、ネットでその仕事について調べてみるのもいいでしょう。憧れだけが先行してしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまいます。

また、その仕事をしている自分の将来をイメージしてみることも大切です。3年後や5年後、10年後、その「好き」は続いているでしょうか?勤務年数が長ければ長いほど、仕事も任されますし出世すれば仕事内容も変わってきます。責任をもって働けるか、途中で嫌にならないか、など考えてみてください。

好きなことでも、仕事なので楽しいことだけではありません。大変なこと、理不尽なことは必ずあります。仕事で行き詰ってしまうと「辞めたい…」と思ってしまいますが、好きなことが仕事であれば、「つらいから辞めたい」という考えにすぐにならないと思います。好きなことに没頭し、いきいきと仕事をするのはとても幸せなことです。仕事のメリット・デメリットとうまく向き合い、好きなことややりたいことを見つめなおし、「やっててよかった」と思える仕事に就けるといいですね。

0