座り仕事をする上で気をつけておきたいことは?腰痛や病気にならないための対策3つ

毎日の仕事をどのような姿勢でこなしていますか?身体を動かす機会の多い立ち仕事であったり、デスクワークのような座り仕事であったり、仕事の体勢もさまざまあります。今回は、座り仕事によって身体の表面に現れる症状や、体内に与える影響、そしてその改善策についてお話します。

座り仕事は腰痛だけでなく、病気にもなりやすい!?

血の流れを悪くさせてしまっている座り仕事

なぜ、座り仕事が身体に悪い影響を及ぼすのでしょうか?座るという動作だけならまだしも、座り続けているということが身体に悪い影響を与えてしまう可能性があるのです。血流は、筋肉を動かすことによって身体に血を行き渡らすことができるようになっていますが、座り続けることによって筋肉を動かさない状態が続くと、血の流れを悪くさせてしまいます。血の流れが悪くなると、腰や背中などを痛めやすく病気へのリスクも高まることもあります。

座り仕事は身体がむくみやすくなる

椅子にずっと座っている業務を日頃から行なっている人は、身体がむくみやすいのではないでしょうか。むくみの原因は、長時間において座り続けているため、血の流れを悪くしていることにあります。座り仕事は、血の流れを促進させる筋肉をあまり動かすことがありません。身体の中でも特に足がむくみやすいのは、血流を全身に行き渡らせる心臓からの位置が遠いということも原因の1つとして考えられるでしょう。

なぜ座っていると腰痛になりやすくなるのか

座り仕事はむくみやすいのも悩みの一つかと思いますが、腰を痛めてしまう人も多いのではないでしょうか。座っている状態での腰痛の原因は、体の重心が腰に傾くことから痛めやすくなると考えられます。座りながらパソコンを見たり、軽作業をこなしていると自ずと猫背になりやすく姿勢を悪くしてしまうことから、腰に負担がかかりやすくなります。このように、座り続けることによって血の流れを悪くさせている状態と、負担のかかりやすい姿勢が腰を痛める原因になっているのです。

首や背中も痛めやすくなる座り仕事

日頃のデスクワークなどで、無意識に首を回したり背筋を反らし伸びをしている人は、身体が悲鳴を上げているサインです。首や背中が痛くなる原因も、腰痛と同じように姿勢が悪くなることにより血の流れを悪くしてしまうことにあります。首や背中に影響が出てくる場合があるので、座り仕事では十分に気を付けなければなりません。また、これらの痛みは若い人にも現れやすく、体が丈夫な人でも起りやすいです。

病気になりやすくなる

座り続けていることによって血流を悪くすることから、病気になりやすい可能性があります。血の流れが悪くなると、心筋梗塞やガン、糖尿病などのリスクが高くなります。タバコや酒など血の流れを悪くしてしまうことが習慣化している人は、座り続けることによっても病気へのリスクに拍車をかけることになります。また、座るという姿勢が血管や臓器を圧迫しやすい状態のため、さまざまな臓器の機能が低下することにも繋がる可能性が考えられます。

寿命が縮まりやすい!?

病気になりやすくなると考えられていることから、寿命を縮めてしまうことも気をつけておかなければなりません。国立がん研究センターの調査結果に基づくと、1日における座位時間が3時間以下の人と比べて、8時間以上座って仕事をしている人は、1.4倍の総死亡リスクがあることが分かりました。むくみや腰の痛みだけではなく、身体の内部でも異常が起きやすくなっているのであれば、もしかしたら座り仕事をしている影響かもしれません。座り仕事をしている人は特に身体のことに十分気にかけましょう。

座り仕事とはどのような仕事のこと?

パソコンと向き合うことの多いデスクワーク

デスクワークと聞くと、楽な仕事なのでは?と思ってしまう人もいらっしゃるかもしれません。しかし、ずっと座り続けているデスクワークは、腰痛や肩こりなどの症状が出やすい仕事です。楽な仕事と思われることの多いですが、毎日パソコンとにらめっこ状態で、目、肩、腰が疲れてしまいます。また、むくみがなかなか取れず朝起きてがっかりすることもあるかと思います。お風呂上がりには、マッサージなどをして対策をすると良いでしょう。

細かな作業をすることの多い工場勤務

軽作業と呼ばれるような細かい作業をすることが多い仕事は、手先を頻繁に使うことがあるかもしれませんが、体を大きく動かすことは少ないでしょう。体の筋肉をあまり使わない軽作業の業務も、座り仕事特有の症状が出やすいでしょう。目先の作業に集中してしまっている合間にも、腰や背中に負担がかかっています。少し休憩を取りながら伸びをしたり、合間で立ってみたり、身体がなまらないよう気を付けると楽になるかもしれません。

電話でお客様対応のコールセンター

電話対応を主に行なっているコールセンター業務も、座り仕事の1つです。電話対応とはいえ、ずっと座りっぱなしで仕事をしているため、血流を悪くし腰痛などの症状が現れやすくなります。常に一定の姿勢で仕事していることから、腰だけでなく首や肩も悪くしてしまう可能性が考えられます。ずっと椅子に座りっぱなしだと、下半身を動かす機会が少ないため、足がむくみやすくなります。就労後は全身をマッサージをしたり、水分を適度に補給したりすることがおすすめです。

お家でできる在宅ワーク

仕事内容にもよりますが、一定時間、パソコンを目の前にして仕事をしている人は注意が必要です。長時間にわたる電話対応や入力業務を行なっている人は、仕事中に体をあまり動かせない状況にあります。在宅という比較的自由な環境を上手く活用し、定期的に立ち歩きむくみや身体がなまらないよう対策を取りましょう。気分転換もでき一定の姿勢を保つこともないため、良い環境で仕事ができるでしょう。

座り仕事で対策しておきたいこと3つ

できるだけ立って歩くようにする

座り仕事が主である人は、少し休憩を取り、できるだけ立って少しでも歩くことがおすすめです。筋肉が動くのに伴って、血の流れを良くすることに期待できるのです。しかし、職場環境や仕事内容によっては、休憩時間以外に立つことや歩くことが難しい人もいらっしゃるかもしれません。座りながらでも定期的に背筋を伸ばしたり、腰をひねったりなど体を動かして血の流れを良くすることが大事です。少しでもいいのでストレッチを心がけるようにしましょう。仕事のない休日は、運動をしてむくみや腰痛、病気にかからないよう対策をするようにしましょう。

就労中でもできる簡単ストレッチ

ストレッチをすることにより、血の流れを良くすることが期待されます。身体の痛みを和らげる効果以外にも、疲れをとりリラックスできる場合もあるかもしれません。また、身体を労り少し休めてあげることで、仕事のはかどりにも影響が出てくるでしょう。座ったままの状態が続いたとしても、腕を伸ばしたり、背筋を伸ばしたりするような軽いストレッチをしてみましょう。仕事に夢中になってしまう場合でも、疲れたなと思ったタイミングで軽いストレッチをするよう心がけると良いでしょう。

就労後はマッサージを行う

座り続けることによって血の流れが悪くなることへの対策として、就労後にはマッサージをすることをおすすめします。仕事が終わって帰宅した際には、職場ではできない大きな動作のマッサージやストレッチができるようになるかと思います。その日の疲れを取るような気持ちで、体の至る所を伸ばしましょう。また、就寝前のマッサージによって、血流が良くなり疲れを残しにくくなる効果が期待できます。

休日は運動をする

日頃から座り仕事をしている人と運動不足の人は、現れる症状が似ています。運動不足の人が病気になりやすいと言われているのは、日頃から血の流れを促すポンプの役割を果す筋肉をあまり動かすことがないからです。座り続けている人が筋肉を動かすことがないため、血の流れを悪くし、身体を痛めやすい人とメカニズムが同じなのです。身体を動かす機会の少ない座り仕事をしている人や、運動不足であると感じている人は、休日に軽いジョギングをしたり、出勤途中はエスカレーターではなく階段を利用したりして、できるだけ体を動かすようにしましょう。

血流効果を高める食事をするよう心がける

仕事中定期的に立ったり歩いたりするような運動やストレッチだけではなく、食事から血流効果を高めることもできます。大豆や納豆、青魚などが血の流れを良くすることで知られています。いつも食べている朝昼晩の食事で、むくみや腰痛への対策ができることを知っておくと良いでしょう。また、水分補給も血の流れを良くすることにつながります。水分が不足しがちな夏場に座り仕事をされる際は、こまめに水を飲むようにしましょう。ただ、水分を摂り過ぎるのもむくみの原因になりますので、適度に飲みましょう。

座り仕事だからこそ健康面には気をつけよう

座り仕事によって起こる、むくみ、肩こり、腰痛は、誰しも経験したことがある症状だと思いますが、病気にもなりやすくなったり、寿命に関係することは意外だったのではないでしょうか?座り続けることで血の流れを悪くさせて起こる症状は、運動やストレッチ、食事からでも改善できます。仕事の都合上、避けることはできない座り仕事だからこそ、日頃のストレッチや運動によって血の流れを良くさせ、身体を大切にすることが必要です。座り仕事特有の身体に関わる痛みや悩みを抱えている人はストレッチや食事で対策をして、身体を楽にしてあげましょう。

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