自分の子供が入院する、なんてこと考えたくはないですよね…。でも、いざ急に入院することに決まると「わからない」では両親だけでなく子供自身も困ります。ですので、いざというときの心構えにもなるように、色々と知っておきましょう。
子供の入院の付き添いは何歳まで?
子供が入院するとなると、一番に考えなければいけないのは付き添いの問題です。
病院にもよりますが、時には24時間ずっと付き添いをお願いされることもあります。
では、何歳くらいの子供まで付き添いが必要なのでしょうか?
付き添いが必要な年齢に関しては病院によって線引きが微妙に違います。
また、病状によっても変わってきますので、ひとくくりに「○歳」というのは難しいですが、おおよそ「未就学児」の入院には付き添いがお願いされることが多いようです。
また、24時間の付き添いをお願いされることが多いのは、2歳くらいまでの子供です。
特に、離乳食がまだ完了していなかったり、おむつを替えたりなどの実務的な必要性もありますので、お願いされるのでしょう。
子供の入院に付き添うかどうかの判断基準
入院の付き添いに関しての判断基準も病院によってまちまちです。
ただ、0歳~2歳くらいまでの子供の場合の多くは付き添いが必要なようです。
これは、子供の不安を取り除いてあげるためにも必要な処置です。
病気と戦う中で、不安からストレスを感じて病状が悪化してしまうこともあります。
また、子供自身の精神の安定も大切なことです。
さらには、親との愛情関係を作る大切な時期でもあります。ですので、付き添いをお願いされることが多いようです。
いくつか私の体験談をお話してみたいと思います。
まずは私自身の体験ですが、10ヶ月の頃に画鋲を飲み込んで入院したことがあります。
その時のことを母に聞くと、24時間付き添いをしたそうです。
幸い、私は一人っ子でしたので母はずっと私に付き添うことができました。
次に、小学校2年生の時にも病気で入院したことがありますが、この時には付き添いはありませんでした。
2週間くらい入院したと思いますが、日中の付き添いもありませんでした。
やはり小学生になると付き添いしないことが多いのでしょう。
また、私の同僚の子供がノロにかかった時は、24時間ではありませんでしたが、日中は付き添いが必要になったので1ヶ月休職していました。
この時の子供の年齢は4歳でした。
ある程度しっかりしていて、夜寝るときに夜泣きなどをしないようであれば、日中の付き添いだけで大丈夫だったとのことです。
低年齢のうちは24時間付き添い、少し大きくなったら日中のみ付き添い、小学生になったら付き添いなし、というのがよくあるパターンなのでしょう。
詳しくは、入院することになる病院に尋ねることが一番間違いありません。
子供の入院の付き添いをする時に兄弟はどうすればいいの?
兄弟がいる時の入院付き添いは本当に頭を悩ませる問題です。
基本的に、病院はご家族でなんとかしてください、のスタンスですのでアテにはできません。
小児病棟の多くが、感染症対策のために不必要な人間の立ち入りを禁じていることが多いです。
そのため、兄弟が病室に入れないことも多いです。兄弟がいるのに付き添いなんてどうしたらいいの!?
とお医者さんや看護師に泣きついても「ほとんどのご家庭が同じ状況です」と言われるだけです。
確かに、小児病棟に入院するご家庭の多くが兄弟のいるご家庭でしょう。
だから、病院側もそのことの対策をしようと思ってもとても対応できないのが現状なのです。
冷たい、と思うかもしれませんが大変なのは自分だけではない、と腹をくくるしかありません。
ですので、祖父母や親戚をまず頼るのがセオリーでしょう。近所に祖父母がいる場合はお願いしてみましょう。
遠方にいる場合は、難しいかもしれませんが、一番頼みやすいのも祖父母です。
少しパターンは違いますが、私が4歳の頃、母が入院したことがあります。
祖父母はすでに亡くなっており、父1人で4歳の子供の面倒を見ることはできないと、は九州の叔母の家に私は2ヶ月ほど預けられました。
こういう時は親戚のありがたみを感じますね。
他には、一時保育などを利用し、お父さんは仕事をなるべく早く切り上げて兄弟を送り迎えするなどしてやりくりしている人もいます。
さらに、24時間看護の場合、夜はお父さんと交代、などをしながら乗り切っているお母さんもいます。
ただ、一時保育も地域によっては空きがなくて預けることができない家庭もあります。
優先度は高くなりますが、同じような状況の家庭もあるのでしょう。
どうしても無理な場合は、行政に相談の上、養護施設などを一時的に利用することも可能な場合があります。
お父さんは遠方に単身赴任中で、頼れる祖父母や親戚もいない、という状態の場合も病院ではなく行政に相談してみましょう。
子供の入院は、子供自身も大変ですが家族全員が巻き込まれます。
それでも、一番大変なのは入院している子供です。
ですので、お父さんやお母さん、兄弟はみんなで入院している子供のことを支えてあげられるように、いざというときのために、対策を日頃から考えておきましょう。