初任給ってみんなどのくらいもらってるの?学歴・業種・企業別に見る金額を徹底調査!

社会人になってドキドキワクワクしながら初めてもらう「初任給」、自分がいくらもらったか覚えていますか?また、これから勤めに出る人は初任給がいくらか知っていますか?初任給は企業によって額が違います。学歴によって初任給の額が違うのは耳にしたことがありますが、都道府県や産業別でも違うのでしょうか。

初任給の額について

学歴別の初任給

厚生労働省の「平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:学歴別にみた初任給」の結果概要から、高卒以上の学歴別に初任給を見てみます。

男女平均学歴初任給金額対前年増減率
大学院修士課程修了233万4,000円0.9%
大学卒206万1,000円1.3%
高専・短大卒179万2,000円1.3%
高卒162万1,000円0.5%
男性学歴初任給金額対前年増減率
大学院修士課程修了233万6,000円0.8%
大学卒207万8,000円0.9%
高専・短大卒180万6,000円0.5%
高卒164万2,000円0.4%
女性学歴初任給金額対前年増減率
大学院修士課程修了232万4,000円1.2%
大学卒204万1,000円2.1%
高専・短大卒178万4,000円1.8%
高卒158万4,000円0.8%

引用:厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:学歴別にみた初任給」

都道府県別で見る初任給

厚生労働省が発表している、都道府県別に初任給の額の上位5位まで挙げてみましょう。初任給を大学卒の男女平均で比べてみます。上位5位の中には関東の3県がランクインしています。第6位には神奈川県が入ってきているので、関東圏の県が上位に入ってきているのが分かります。

順位都道府県初任給金額
第1位千葉県21万8,900円
第2位岐阜県21万5,400円
第3位東京都21万4,900円
第4位岩手県20万9,600円
第5位埼玉県20万9,400円

参考:厚生労働省 付表3 都道府県、性、学歴別初任給及び都道府県間格差

産業別で見る初任給

産業別・学歴別に初任給を見てみましょう。大学卒の男性は、「学術、専門・技術サービス業」が21万7,000円、「情報通信業」が21万4,300円、女性は「情報通信業」が21万6,400円、「学術研究、専門・技術サービス業」が21万円が上位です。

高卒の場合、男性は「建設業」がトップで17万1,000円、続いて「学術研究、専門・技術サービス業」が16万8,400円、女性のトップは「情報通信業」で16万5,600円、続いて「建設業」16万2,100円となっています。

参考:厚生労働省 平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 産業別にみた初任給

企業規模別に見る初任給

厚生労働省が発表している「平成29年年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:2 企業別にみた初任給」によると、大学卒では、大企業(常用労働者が1,000人以上)、中小企業(常用労働者100~999人)、小企業(常用労働者10~99人)全ての企業規模ともに男女計、男女別に見た初任給は前年を上回っています。高卒の場合では、大企業の男性のみが前年度と同額で、他は全ての企業規模が前年を上回っています。

参考:厚生労働省 平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:2 企業別にみた初任給

初任給が高い企業のランキング

『会社四季報』(2016年春号)によると、初任給についてのアンケートに回答した企業は2,972社で、上場企業の約8割の数の企業が回答しています。全体の平均の初任給は20万9,389円でした。初任給が高い企業の第1位は前年に続き、大阪市中央区に本社を置く日本商業開発という会社で、その額は50万円です。

2014年の4月に入社した新入社員が新卒1期生です。それまでは中途採用でのみ人を採用していました。将来の幹部候補として、優秀な人材を確保するために新卒者に「超難関企業」として初任給を高く設定しました。学生の認知度が低いために初任給を高く設定することで会社の宣伝をしたという意味もあるとのこと。

順位企業名初任給金額
第1位日本商業開発50万円
第2位GCAサヴィアン37万5,000円
第3位グリーンランドリゾート34万円
第4位オンコリスバイオファーマ33万円
第5位KLab32万円
第6位ドウシシャ30万2,000円
第7位楽天30万円
第8位サイボウズ30万円
第9位ソースネクスト29万9,000円
第10位ウィル29万8,000円

参考:東洋経済 ONLINE

初任給で気になること

4月の給料はもらえるの?

ほとんどの新入社員は4月1日に入社して働き始めます。その場合の初任給はいつからになるのでしょうか。給料の締め日、支払日がいつかにもよりますが、4月に入社したばかりの人は4月中に支給される給料がもらえるのか、気になるところですよね。法律ではどのように定められているのでしょうか。

労働基準法を見てみると、「賃金は金額を毎月1回以上、一定期日に支払うこと」と定められています。一定日というのは、支払日を決めておくということです。毎月一回以上、全額支払いましょうという法律です。給料をいつ支払うか、どのような形で支払うかを決めるのは会社です。それぞれの会社で定めているので、就業規則や給与規定をチェックしておきましょう。「日給制か月給制か」「給料の締め日はいつか」「給料の支払い日はいつか」を確認しましょう。日給制か月給制かによりますが、ここでは月給制で支払われる給料について、説明いたします。締め日と支払日が色々なパターンがありますので、数例ご紹介いたします。

  • 15日締め・25日支払い
  • この場合、給料は3月16日から4月15日までの給料が4月25日に支払われます。ということは、4月1日入社の人は3月16日から3月31日までの分が支給されないことになります。しかし、4月1日から15日までの分は給料として支払われるので、少し助かりますね。

  • 月末締め、10日支払い
  • この場合ですと、4月1日から30日までの給料が5月10日に支払われるというものです。そうなると、4月1日に入社した人は、5月10日まで給料がもらえないということになります。4月中は全く収入が得られないということになりますので、自分が働く会社がこのパターンだった場合、4月の生活費などを前もって貯金しておくなど、準備が必要です。自分の会社が締め日がいつで支給日がいつかをしっかり把握しておかないと、慌てることになってしまいますので確認しておきましょう。

新入社員の初ボーナスはいつからもらえるの?

賞与の支給があるかないか、額なども会社によって異なりますが、賞与が支給される場合は夏のボーナスは寸志程度であるところがほとんどです。4月に入社して、まだ会社に貢献する働きをする前の賞与なので、もらえるだけいいというところでしょう。冬の賞与から会社の規定通りの支給になるところが多いようです。

初任給をもらって親にプレゼント!

社会人になって、初めての給料でお世話になった両親へプレゼントをしたい、と考える人もいるでしょう。一生に一度しかない初任給は親への感謝を表すのにいい機会です。4月の給料は少ないところが多いので、プレゼントするなら5月にいただいた給料からになるでしょうか。食事に招待したり、両親が好きな日本酒やビールを買って、家で乾杯するなどもいいですね。日帰りのバス旅行ツアーや温泉旅行をプレゼントしても喜ばれるのではないでしょうか。

初任給にとらわれず会社を決めよう

収入は多ければ多いほどいいと思いがちですが、会社を選ぶ時の基準に初任給を第一に考える人はそんなに多くないのではないでしょうか。仕事をしてその報酬としてもらえる給料ですが、働く時に優先すべき点はやりがいだと思います。実際に働き始めてみないとわからないところではありますが、やりがいさえあればある程度の収入があれば満足できるものです。初任給の額だけで会社を決めるのはあまりにも安易すぎます。一つの目安、くらいに捉えておくのがいいのではないでしょうか。

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